Wordによる尋問調書の自動整形ソフト 案内
ソフトの紹介
名 称  尋問調書の自動整形ソフト Ver 3.0
   (ファイル名:JinmonSeikei.docm) 
分 類 フリーソフト
動作
環境
 Windows10以上   (レジストリ不使用)
 Word2016以上   マクロ・VBA使用
用 途  Wordを,より速く,より便利に,より快適に!
  このソフトは,証人尋問,当事者本人尋問等の内容を文字起こし(テキスト化)した文書を,問答体形式に質問(問い)と陳述(答え)とに分け,その間に段差(インデント)を設けて連続記載し,質問の頭に通し番号を付し,読みやすく分かりやすく自動整形するものです。
  算用数字・漢数字だけ,年月日だけ,金額の円表示だけを検索して修正する機能,行番号,ルーラーの表示・非表示が簡単に切り替えできる機能(Wordの友14の中の機能)を付け加えました。
処理
概要
 証人,当事者本人等の尋問内容(問い(質問)と答え(陳述))を,録取メモや録音再生,速記記号等に基づき,敏速に,そのままテキストに打ち込んだもの(文字修飾,レイアウト等なしの文字だけのベタ打ち)に対し, 
原告代理人
名前は,何と言いますか。
○○と申します。
今住んでいる所は,どこですか。
○○です。
 このソフトでは,一括して全文を対象にして,問いと答えに分け,その間に段差(インデント)を設けて問答体形式で自動整形し,問いの冒頭に連番を付して,全自動で尋問調書として仕上げます。
原告代理人
1 名前は,何と言いますか。
     ○○と申します。
2 今住んでいる所は,どこですか。
     ○○です。

作成
手順
(1) ベタ打ち
 上記のような自動整形を可能にするためには,前提として,最小限の入力規則を守ってベタ打ち(書式設定なし)のテキスト文書を作成する必要があります。
 最小限の入力規則とは,
  問いの部分は頭に"q"を入れ,答えの部分は"@"を入れる
 ということです。この最小限の約束事を守らない限り,自動整形は機能しません。
 qに代えて「スペース」,@に代えて「tab」を入力することもできますが,「編集」で,すべてq,@に自動変換するようにしています。
 このテキスト化の作業は,軽快に入力ができる「メモ帳」や「テキストエディタ」などを使用して行うことが考えられますが,Wordでしても差し支えありません。
 ここでは次のようなテキスト文書が仕上がったとします。
原告代理人
甲1
qこれは,何ですか。
@これは,被告から貰った領収書です。
qいつ貰ったのですか。
@夏の暑い時期でしたが,昨年7月末ですか。
(略)
被告代理人
乙2
qこれに見覚えがありますか。
@ちょっと,分かりません。

(2) 編集
 このテキスト文をこのソフトのWord画面に表示し(テキストファイルで作成した場合は,コピー&ペーストし,又はそのファイルを読み込んで),自動整形前の「編集」を行います。ここでは,編集を容易に,効率的に行うため,q,@等の符号に色づけ処理をして,問いと答えの関係を視覚的にも分かりやすくしています。
 この編集で,[補正・蛍光ペン]ボタンをクリックすると,次のように,問いと答えの区切り符号が色分けされ,編集は一層容易に行えるようになります。
 尋問調書自動整形を効果的に行うためには,迅速な文字起こし(テキスト化)と,入念なテキストチェックを行うことが重要です。これさえできていれば,後はパソコンが「自動整形」をしてくれます。
原告代理人
甲1
これは,何ですか。
これは,被告から貰った領収書です。
いつ貰ったのですか。
夏の暑い時期でしたが,昨年7月末ですか。
(略)
被告代理人
乙2
これに見覚えがありますか。
ちょっと,分かりません。

(3) 自動整形
 「編集」が終わったところで,[自動整形]ボタンをクリックすると,問いと答えを段差を設けて問答体形式で自動的に整形し,質問の頭に通し番号を付して,パソコンが自動で見栄えのよい尋問調書を仕上げてくれます。
原告代理人
甲第1号証を示す。
1 これは,何ですか。
     これは,被告から貰った領収書です。
2 いつ貰ったのですか。
     夏の暑い時期でしたが,昨年7月末ですか。
(略)
被告代理人
乙第2号証を示す。
53 これに見覚えがありますか。
     ちょっと,分かりません。

(4) 再修正
 問答の内容に対し,編集で,問答の繰り返しなどを削除したりして再度部分修正をしたような場合には,問いの番号(項番号)がずれることがあります。この場合,[番号付け替え]ボタンをクリックすると,最初から順番に項番号の付け替えが行われます。

インストール 1 このソフトは,アドイン・テンプレートとして利用することができます。
 アドインとせずに利用することもできますが,この場合は,ファイル保存するとき,マクロ・VBAも含めて保存されファイルサイズが大きくなります。

2 アドイン・テンプレートとして利用する場合のセット方法は,次のとおりです。
 (1) 一旦Wordで呼び出し,操作内容を確認します。
  確認できましたら,アドイン・テンプレートとして,Wordの「スタートアップ」に保存します。
 (2) 確認したファイルをアドインテンプレートとして保存する場合,ファイルの種類を次のように変えて保存します。
    Word2007,2010の場合  「.docm」を「.dotm」として保存する。
  この場合のファイルの保存先は,Wordの「スタートアップ」フォルダとします。
     Windows Vista 又はWindows 7の場合のセット先
        C:\Users\user\AppData\Roaming\Microsoft\Word\STARTUP

 (詳しくは,「実務の友」「法律実務家のためのWord マクロ(VBA)の活用」中の
   No.12「アドイン・テンプレートとして利用する」
   No.13「テンプレート・セットアップの自動化」
をご覧ください。)
 (3) ここでWordを終了し,再度立ち上げれば,アドインテンプレートとして機能します。
 (4) テンプレートとしてのセットアップは,自動セットアップソフト:WordAddinSetUp_.xls(本ソフトのフォルダ「WordAddinSetUp」内に同梱)を利用して実行すると,簡単にセットできます。
アンインストール   Wordの「スタートアップ」フォルダから,該当ファイルを消去するだけです。
使用方法 1 このソフトを立ち上げると,Word画面の右方に操作パネルが表示されます。
  表示されない場合は,リボン(上部メニュー)の「アドイン」をクリックし,左方の「双方向矢印」のアイコンをクリックしてください。

2 法律実務用の簡単なソフトは,次のサイトをご参照ください。
 「Wordの友」の紹介
    「Wordの友」
 「Wordの友」にできること
    「法律実務家のためのWordの活用」
著作権と使用  このソフトの著作権は,「実務の友」管理者・実友に帰属します。
 使用は自由ですが,最新版を取得して利用してください。
免責  このプログラムの使用結果によって生じたいかなる障害,損害についても,作者は一切責任を負いません。
 利用者各位の自己責任の下で,ご利用ください。
掲載等  ソフト紹介の掲載は自由です。
連絡先  利用に関する感想や要望,バグのご指摘,転載等の連絡は,「実務の友」管理者宛,次の[メール作成]から入り,E-Mailでご連絡ください。
     [メール作成]
履歴 1 Ver. 1.0 2014/01/25 (新規)
2 Ver. 2.0 2014/03/02 (文字カウント,インデント調整機能付加。改行なしのベタ打ちに対応)
3 Ver. 3.0 2022/02/11 (整形戻しボタンを追加)

(2014.01.25〜2022.02.11)