双眼鏡や副望遠鏡で
    倍率の話
 
                    写真との違い
      天文台の望遠鏡で
 
 
         
              星空★ミニガイド
     
   
今見ている星達は、遥か宇宙を旅して私達に出会った光です。その光茫に宇宙の深さと愛しさを感じれば、ほら星達は語りかけるように瞬いています。


 鹿角平天文台にようこそ! ここには大望遠鏡や野外で観察するための大型双眼鏡などがあります。ところで皆さんは星の観察には望遠鏡が必要と思ってませんか? 星空は肉眼・双眼鏡・望遠鏡とそれぞれに楽しめますが、残念なことに天文台の望遠鏡を覗いただけで帰られる方がほとんどです。せっかく星のきれいな鹿角平に来たのですから(夜になればどこでも見える星空。しかし光害に美しい星空は日本から失われつつあります。空に放たれる街灯の光を地上だけを照らすなど、余分な光エネルギーを減らす工夫をすれば光害だけでなく、省エネ・自然環境の保全にも役に立ちます。そんなこともチョッピリ考えてみてください)、ゆっくり星空を楽しんでください。下記に望遠鏡で上手く星を見るコツや各機材に適した天体は、どんなものがあるかなどを、まとめました。

☆ 肉 眼 で


 星空観察の基本が肉眼です。肉眼でも隣の月から230万光年離れたアンドロメダ銀河まで見る事ができます。どうです、思っているより肉眼も凄いでしょう? また星座・天の川や流星(流星群極大日が多く見られる)は、肉眼以外では観察できません。肉眼で良く星を見るためには、暗闇に十分目を慣らし(目は闇になれるのに10〜30分かかりますから必要以上にライトを点けるのは他の観察者の迷惑です)適で寒くない服装で(十分すぎるほどの防寒着を、暑ければ脱げばいい。夏でも長袖と余計に一枚用意する)楽な姿勢で(一番簡単なのは寝転ぶこと。その為にマットやシ−トを用意したい。枕の替わりになるものがあると見る角度を変えられる。マットがなければ天文台脇の草ソリ場などを利用)。星座速見盤・星空ガイドを見るときは闇になれた目を刺激しないように、ライトを赤セロハンで減光します。また外灯などの光りが直接目に入らない場所を選んでください。それと月の明かりは星を見るには思っているより邪魔です。
PS:星見の楽しみの一つが夜食。暖かい飲食物もお忘れなく。また夏は虫除けや鎮痒剤も。鹿角平に蚊はいませんでしたが、最近は温暖化の影響なのか? やや増えました。虫除け・鎮痒剤をお忘れなく。




闇に目を慣らす。快適で暖かな服装。楽な姿勢の三つは、天体観望で一番重要で、星を見る時の
基本です。



せっかく天文台に来たのですから、なにか一つでも星の名を憶えて帰ってください。星はみんな同じ様でと、思っていませんか? なにも全部憶える必要も、星座絵図ように結ぶ必要はありません。明るい星や簡単な星の並びで十分です。星座の中の特徴的な部分だけ覚えて、あの辺が××座でOK。一つでも知っている星があると興味わいてくるし、星座速見盤・星図と実際の星空のスケ−ルの差が判りやすくなります。一日の半分は夜なのですから、もっと星空になれ親しんでください。星空を見上げるだけで私達は幾億光年旅してきた光に出会い、宇宙や時空の旅人になれます。昔の人の描いた星座、歌や物語の中と同じ星達に触れることができるのです。

 
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