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■麒麟の翼

アンフェア?

すっかりハードルが高くなってしまった加賀シリーズです。

舞台は前回の新参者と同じく日本橋。 昔ながらの商店を加賀刑事が練り歩きます。

ただ相棒に加賀の親類刑事が選ばれるのですが、 この刑事との関係は前作、前々作をアタマに入れとかないとスッキリしないものがあり… 『確か…こういう関係、過去だったナ。』と思い出しながら読みました。 “赤い指”を読まないとしっくりこないかもです。

そいえばドラマもありましたね…まだ見てないナ。。。

で、はなしは麒麟の翼に戻りますが、ハードル高しの期待どおり、加賀刑事がいい味を出してきます。 決して派手にドカンとくる感じではないですが、ジワリジワリと加賀の狙いと慧眼さが滲み出てくる感じで… 日本橋の風情と相まって、時代劇でいう“鬼平犯科帳”的なかんじです。 立ち回りは無いけど人情が前面に出てくるみたいな…

しかし。。。

前半はこんな感じで期待どおりに進んでいったのですが、 正直“転”の部分に失敗したのでは?と…ミスリードというかアンフェアというかそんな感じを受けました。

…チョト残念です。。。

ただあくまで“私自身の理解不足?”の危険性もありますので、 他人のレビューも参考にしてみます。私が気づかなかった部分も多分にあると思うので…

思ったよりレビューが良いナ…個人的には星3つの意見の方々に近いです。 チョト量産傾向が強い気が…この作品も映画化が決まってるようですし。

う〜ん、、、と思っていましたが、 この次の作品“真夏の方程式”はひさびさグイグイ読み進められる作品でした。ガリレオシリーズ最新作です。