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かんばん方式。
 


以前、自動車部品関係の某社で聞いた話です。

工場の生産simulationをする事になったのですが、
 かんばん方式は在庫レスだから正しいと若い子が言い張るのです。
私だってかんばん方式は自動車業界にとどまらず、
 いろんな業界で使われている事は知っています。
だけど在庫無しってのはどうなんだろう?

正確に言いますとかんばん方式にも在庫はあります。
かんばん方式ってのは、社内在庫を一定に保つ方式です。
例えばコピー用紙、
 新しい箱に手をつけたら
 その箱についているかんばんをかんばん入れに入れます。
そしてそのかんばんを一定時間で
 みずすましと呼ばれるかんばんを集める人が集めます。
そして次にかんばんの分だけ新しい箱を置いていきます。
購買としてはかんばんの数だけコピー用紙を社外に発注します。


現在は天変地異や大事故があり社会的にもいいとは言えない時代です。
在庫無しってのはどうなんだろう?
在庫を抱えない方式を取れば綱渡りがうまくいかない場合、
 生産がストップします。
という事は会社に来ている何千人もが遊ぶ状態になります。
人件費だけでも莫大な損害が出るのではないのかな?


その在庫レスの話をした彼は例え話として「たまごっち」の話をしました。
作りすぎて値崩れをした代表的な最近?の商品です。
なるほど、
 玩具メーカーも現在はわざと品薄を狙っての価格維持作戦はしているようです。
でも、その例えで「たまごっち」ありなら、
 週刊誌はどうなんだろう?新聞だっていいや。
話題を早く読みたい、話のタネにしたい場合、
 購読申し込みしないと買えなかったり、
 翌週以降に来るんじゃ遅いよね。
捨ててある週刊誌拾って読むとか、
 銀行や床屋・喫茶店・食堂に行って読むとか。
どう考えても経営的に出版社の利益の増大には繋がらないと思う。
発行部数の判断は経営的に勘で編集長が決めるんだと思うな。

無駄を省く、そう工場では言います。
ですが、経営的には必要な無駄あると思います。
それは言い換えればゆとりであり、安全率であり余裕率なのです。


世界のトヨタが例えばピストン一個でも時間納入しろと、
 それができる仕組みを作っていると言っているとしましょう。
でも、ピストンだけでなく部品はほとんどが鋳物や棒材の成型加工品であり、
 という事は一個納入する為に大量の金属等を溶かし
 鋳型に入れ鍛造し加工し検品して
 という工程がある事を忘れてはいけないと思う。
作り出し用意できるまでの時間を製品のリードタイムと言います。
部品だって製品です。メーカーへの販売価格の事を部品のコストと言います。

生産と言う工程においてはロット生産・管理が主であるという現実を
 度外視してはいけないし成り立たないと思います。

そして肝心な事は、ピストン一個だと灰皿や文鎮くらいにしかならないという現実。
組み上がった完成品に付加価値をつけて販売して高収益を上げている事実です。


                05/05/21 あきらん+。









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