9年前…。
私は何をやっていたかと言いますと、
以前どこかに書いたかもしれませんが、
運送会社での深夜休日出勤中で、
運行管理室で当直の社員のもう一人とともに、
なかなか来ないトラックを待っておりました。
もうじき夜勤明けだなぁって思って…
あの瞬間、忘れません。
どかんとすごい縦揺れが来ました。
何百キロも離れたこちらでさえそうでしたから…そして長い横揺れ…
きっと数分なんだろうけど、私には何十分にも思えた時間です。
生まれて初めての地震と言える地震だったような気がします。
本当にすごいんだなあって思っていました。
近いな…、愛知、三重…???
運送会社の建物も構内で荷物が崩れそうに…
そして建物自体もガラガラとすごい音がしていました。
夜勤明けで家に帰り、そしてテレビをつけたらすごい火柱。
昼過ぎまで寝れずにテレビにかじりついていたような気がします。
気づいたら確か夜でした。
その日は突然決まった休日出勤、
本当なら私は前の夜から奈良の野焼きを見に行こうと思っていたのです…
それからの世の中は皆さん御存知の通りです。
運送会社でのバイトは結構長かったので、物流最前線を見てきました。
道路も流入規制されていましたよね。
被災地には救援物資って書かれたトラックしか入れなかったと聞きました。
事実、道路もしばらく走行不能な状態だったようです。
それでもトラックは止まる事がありません。
彼らはプロです。
勿論、本来なら時間的には延着なのですが、
彼らは命をはって車を走らせます。
九州便のトラックの運転手に聞きました。
「どうやって来たの?」
山陰を抜けて来たと。
当たり前なのかもしれないけど、すごいなあって…。
物流…それは経済の基幹システムです。
彼らがいる限り、大丈夫だなあって思いました。
不幸な事に亡くなられた方が6000人以上。
歴史に残るような大震災だったのですが…
私は、全く別の意味で嬉しく、
そして、遠隔地とは言えども、
そんな時に物流の現場に立ち会えた事を幸せに思います。
あの日も確か、とっても寒い日でしたね…
放浪の度に寄るほど大好きだった神戸には、
地元の方の迷惑になってはいけないから、
それから3年間行きませんでした。
04/01/17 あきらん+。
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