ヒーリング雑感第5集(第101回〜 第130回)
第130回
4月10日(火)〜4月20日(金)まで当サイトの更新を休止することになり、休止する前に何かこちらのコーナ
ーに書いておきたいと思いました。ただし、今回のお話はかなり毛色が異なるものです。
2012年4月7日(土)のかめかめ日記で廃品回収の軽トラックのおじさんと関西出身の方と思われるおばち
ゃんとのやり取りを書きましたが、その後、私はサラリーマン時代の最初の配属先の徳島支社長(当時)から
「営業は芝居」と教わったことを思い出したのでした。私は商談をする際の芝居が苦手なのです。
これは関西圏の方に限られたお話なのかも知れませんが、関西の方は幼少の頃から芝居や漫才のようなセ
ンスを身に着けられている方が多いように思われます。関西のお笑い芸人の方の小中学校時代のことをうか
がってみても、学校の休憩時間はもう漫才のようなことを当たり前のようによくしていたと聞かされます。社会
的な土壌が既にそのようなのです。
私は広島県尾道市の生まれで、幼稚園から大学までずっと香川県高松市に住んでいましたので、香川県人
と言って支障無いかと思いますが、香川県人は西日本の人ではあるのですが、やはり関西圏の方々とは異
なる感じです。東日本の方からご覧になった場合、見分けがつかないかも知れませんが、関西の方はやはり
四国の人はうちらとは違うなーと思われることかと思います。
私は地元の大学である香川大学の法学部を卒業し、最初に就職したのが住友海上火災保険株式会社(現
三井住友海上火災保険株式会社)で、最初は徳島支社で営業をしていました。
しかし、営業は私にとっては苦手な仕事でした。支社長から「営業は芝居」と教わってもその芝居が出来ない
のです。素の私をご覧になった方は嘘だと思われるかも知れませんが、本当に私は芝居が出来ないのです。
最近、当時会社の先輩であった方(複数の方)がすごく出世されてると知り、やはりと思いました。当時、「こ
の方は出世するだろなー。」と思った方が本当にすごく出世されてるのを見た私は嬉しかったです。当時、そ
れらの方々のエネルギーや行動、営業センスを見ててそう思ったのです。
今回、特に大学受験前の若い世代の方に向けて書きます。出世する人には特徴があります。それは心身が
健康で、実務能力や仕事の段取りを組んで遂行していく能力が優れるのみではなく、特に営業センス
が優れていること、基本的に人に好かれ、正の波動を持ち、根が優しくてしかもマインドが強い人であ
ること(負の波動になることが時にあったとしてもずっとその状態ではなく、正にすぐ戻ること。)、そし
て人生の重要な岐路において選択ミスをしていないことです。
これは大学受験前の方にお話ししたいことなのですが、法学部、経済学部、商学部等の社会科学系の学部
に入学された方の場合は学者になる選択を除けば、一般企業の社員(特に営業職)や公務員になる、学校
の先生になる、司法試験にパスして法曹界に入ったり、経済・経営系の国家資格を取って公認会計士、社会
保険労務士等の仕事をしたりするといったことになるかと思います。実はこれらの大部分の仕事が人と会
って折衝するセンスや芝居のセンスが必要なのです。
これは工学部、理学部、薬学部、農学部等の理系の学部であったとしても、学者や研究職や技術職になる
といった選択ではない場合は深く関係して来ます。医学部、歯学部を出て医師や歯科医師になる場合も人
に会う訳ですからもちろん関係して来ます。「あの先生のところに行くのは嫌。」と大多数の患者さんに思わ
れてしまっては仕事になりません。
ここで社会科学系の学部のお話に戻しますが、出世する人は大学・学部の選択を誤っていないのです。「人
生の重要な岐路において選択ミスをしていないこと」というのはここでも関係して来ます。
伝統を有する大企業が文系総合職として採用する人をどこから採用しているかというと、
国公立大学の場合
は旧七帝大(東大、京大、北海道大、東北大、名古屋大、大阪大、九州大)、旧三商大(一橋大、神戸大、大
阪市大)、旧文理大(筑波大、広島大)、旧ナンバースクールあるいは旧制有力高校を前身とする大学(金沢
大、岡山大、熊本大、鹿児島大、新潟大、信州大)、旧官立高商(小樽商大、福島大、横浜国大、富山大、滋
賀大、和歌山大、山口大、香川大、長崎大、大分大)、有力公立大(首都大学東京、横浜市大、名古屋市大、
大阪府大、兵庫県大、神戸市外大)、国立女子大(お茶の水女子大、奈良女子大)、国立外国語大
(東京外
大)、そして、これらに分類されることは無いものの、直近四半世紀における躍進が評価された千葉大学法経
学部を含めた各大学の文系学部(あるいは学群・学類等)、
特に社会科学系学部といったところで、 これらの
国公立大学と他の国公立大学とでは事実上線を引いている企業が多いのです。【注1】
その線というのも、面接を受けられるか否かといったレベルのものであることが多く、前述の大学以外では、特
技の実績(スポーツ関係の実績であることが多い。)が認められるか、
あるいは余程強力なコネクションでも無
い限りは事実上、門戸を閉ざされているといってよい状態です。
一般の書籍等ではここまで企業の内部事情に関するあからさまなことは書いていないと思いますが、これが現
実です。将来一般企業、それも伝統を有する大企業への就職を希望されてる受験生の方は知っておいたほう
が良いかと思います。
今回は国公立大学理系と私立大学につきましては割愛致しますが、こちらもまた一定のラインを引かれていま
す。そのラインに入っていないところの場合は面接を受けることすら困難です。仮に受けることが出来たとしても
受けたというだけでやんわりと終わります。
いくら優秀な資質を持っていたとしても、大学で線を引かれて面接すら受けられない、仮に受けたとしても形式的
なものに終わってしまうというのは私は問題があると思っていますが、ほんの一部のケースを除き、門戸が開か
れているとはいい難い状況です。しかし、だからこそ選択を誤ってはいけないとも言えます。
特に大学の社会科学系の学部を出て営業職を目指す人の場合、人と会って折衝するセンスや芝居のセンスが
求められるということを既に述べましたが、会社で出世する人はこれらのセンスに優れていることが多く、また、
芝居やお笑いのセンスが幼少の頃から培われる関西圏には実際、営業職を目指す人に向いた文系学部が発
達した大学が多いです。逆に言うと、営業で大成したい人はこれらのセンスを磨くか、磨くことが出来ない場合
は他の職にしたほうがいいかも知れないと言えます。
【注1】
大手都市銀行、大手総合商社、マスコミ、大手出版社関係等の業種や、これらの業種ではなくても学閥、閨閥
が社内に存在する場合ですと線引きが更に厳しいことも考えられます。
2012年4月9日(月)
第129回
曲がりなりにも当サイト、気がついたら10年続いています。サイトを始めた当時はここまで続くことになるとは
思っていませんでした。
つくりやその話題からして、決して爆発的な人気が出るサイトではありませんが、アクセスカウンターの数字
をみる限り、一日あたりのアクセス数が黎明期も現在も大して変わらないというのは驚くべきことかと思いま
す。 10年も続け、しかも更新をまめにしているサイトであるならば、普通はもっとアクセス数が増えていくは
ずなのです。アクセス数が不思議なくらい同水準で推移しています。
もっとも、アクセス数がさほど増えないようにというのは、私が意図的にしていることでもあります。
実を申しますと、私は最初から売れるものを作ってはおりません。もっと言えば、最初から多くの方から支持
されるものを作る気がありません。また、真剣に情報を求められる方にのみご縁が出来る仕組みです。その
ためには爆発的に売れてはいけないのです。
手技療法や癒しの世界で爆発的に売れるためには、基本的に精神世界的なことは書いてはいけないという
のが私の見解です。売れたい方は書くべきではありません。私は売れることを目的にしていませんので書い
ていますが、売れたい方は私の真似をしていてはいけません。
また、これからネットで私のようなことを始めたい方で、しかも人気サイトを作りたい方は、是非ホームページ
ではなく、ブログにして下さい。あるいは従来のホームページにブログをリンクさせて、主たる更新の場をブロ
グに求め、ランキングに載せて下さい。その方が遥かに話が早いです。(私はしてないです。売れることが目
的でサイトの運営をしていませんので。)
もっとも、更新をまめにすることは必要ですし、その更新内容も批判や愚痴が多かったり、暗い話や不気味
な話に終始していたり、爽やかさや楽しみに欠けるものであったりしたのではいけません。
読者の方々が読
みたくなる明るく惹き付けられる文章でないと、せっかく検索等で知られても離れられてしまいます。
ブログの場合は専門的な話をいきなりすることは避けて下さい。ホームページの場合は目次を作ることによ
り、 いきなり訳のわからないものを読まされる問題を避けることが出来るのですが、ブログの場合はいきな
り読むことになりますので、そこで何を書いているのかわからないと思われては致命的なのです。理解され
ないで読者の方々に離れられてしまうよりは、わかりやすいお笑い話をしているほうが100万倍マシだくら
いに思っていたほうがよいです。
女の子を口説く時、いきなり専門用語やオタク的用語をまくしたてて口説くような人はまずいないと思います
が、不思議なことに、ブログだとこのような人が多過ぎるのです。こういうブログを読んでいると、続ける気が
あるのか、読者を増やす気があるのかと思ってしまいます。
サイトでの話題は読んでいて楽しいものが多岐に渡っているほうがよいです。当サイトでも、ひょんな用語の
検索からその存在を知られ、相談に来院されたケースが結構あったのです。ただし、その話題が出て来るこ
とを自然にサイトに入れるようにして下さい。いきなり専門的に書くことは避けて下さい。理解されるように入
れることです。もてる人はさりげないのです。(自分で書いていて恥ずかしい。)
更に言えば、読んで楽しめる内容だけではなく、読んで役に立つ情報、読んで得をする情報、読んで知るこ
とで喜ばれるような情報を入れていって下さい。それらの情報が、そのサイトの存在意義を確かなものにし
ていってくれます。
また、携帯電話で読む方が読みやすいものにすることも重要です。間違っても、パソコンでしか読めないサイト
を作ってはいけません。例えば、パソコンでアクセスすると正常に読めますが、携帯電話でアクセスすると文字
が何重にも重なってしまうとか、文字化けをしてしまうとかいったサイトは作らないことです。
最後に、更新は楽しんで行って下さい。私が10年続いたのは結局のところ、日記を面白がって書いていたから
です。「おもろないのー。」と思いながら更新していたのでは、余程続けねばならないようなお義理でもあるとか、
会社の仕事で逃げられないとかそんなことでもないと、とてもじゃないですが続きません。
気がついたら10年経っていた私の、これが読者数が増えないとお悩みのサイト管理者さんへのささやかなプレ
ゼントです。
2012年2月20日(月)
第128回
今、食養生や肉食否定のサイトやブログを時間が取れた時に色々観ています。
食に関するサイトを観ている当の私の意見は、既に当コーナーの第118回でもお話ししております通り、肉食
は完全否定しませんが、全体の食のバランスがほとんど肉食だけというのは問題があると思っています。
平成生まれ以降の世代をみていて思うことがあります。昭和後半以降の生まれの世代と比較して子供時代
に青洟を垂らしている子供がほとんどいなくなったこと、アトピーの子が増えたこと、そしてみんな小奇麗にし
てて極端に不細工な容姿の子がいなくなったことです。
いずれも食の欧米化、肉食の機会やウエイトが上がったことが原因ではないかと私はみております。離乳後、
成長期を終えるまでの期間、ずっと肉料理や乳製品が並ぶ食卓に馴染んだ結果、幼児期に頭蓋骨が鼻が高
くなるように形成され、 中にはロシア人かオランダ人の血が入ってるご先祖様がいらっしゃるのではないかと
いった顔つきをしている若い子が増えています。180cmを越える身長の男の子も珍しくなくなりました。
しかし、その一方で脆い部分もあり、食の内容を変える必要がある人も多いのではないかとも思われます。
かつての日本食は獣肉をほおばるには程遠い一汁一菜と呼ばれているものでした。動物性蛋白質は主に近
海で獲れる小魚や貝類等でまかなっていました。特に貝類は縄文時代に貝塚が出来るほど古くから定番の動
物性蛋白食品でした。それでも重労働に耐えられる筋力や体力が得られたのは米のアミノ酸の不足を補う大
豆製品や雑穀を食べていたからでした。食品添加物などというものは無く、アトピーや花粉症は別世界のもの
でした。(もっとも、昔は花粉症が無かったのは寄生虫が体内にいたためということもありましたが。)
それがゆえに今、アメリカ等では日本食が見直されていますが、流行っているのは寿司屋だったりしてちょっと
それは違うぞと思ってしまうことがあります。マグロの、それもトロがこんなにももてはやされるようになったのは
明治期以降です。庶民のポケットマネーで口に入ることが何等珍しくなくなったのは高度経済成長期以降でしょ
う。大半の日本人は寿司を常食している訳ではありません。たまの贅沢ならわかりますが、野菜のウエイトが低
過ぎます。
ところで、ドイツの食卓を見ていると、やはりドイツ人は肉食民族なのだなと思ってしまいます。もちろん小麦や
ジャガイモもありますが、特にジャガイモは比較的近年渡来してきたものです。
ドイツの農村地帯では西暦800年頃から長く寒い冬に備えて各家庭で自家製のソーセージを作っていました。
このソーセージで作物の収穫が望めない季節の飢えをしのいでいたのです。これが日本ですと米の貯蔵が利
き、縄文時代に渡来していた里芋もあり、冬も収穫出来る根菜類を発達させ、山に行けば栗をはじめとした木
の実や自然薯やきのこ類が豊富で、海に行けば小魚や甲殻類や貝類、海藻類も豊富でしたので、結局ソーセ
ージ文化は芽生えませんでした。
「カセローレのソーセージを食べながら飲むビールは最高!」だなんて言って、毎日のように仕事の後にソーセ
ージを食べながらビールを飲んで、「ぷはー、癒される!!」だなんて言ってる一部の日本人は、
もしかしたら
ドイツ人みたいな人なのかも知れません。肉食のウエイトが高過ぎますので、一時的なものならともかく、これ
が常々だと問題が出て来ます。 昔のドイツ人は冬の飢えをしのぐためにソーセージ文化を発達させましたが、
これはあくまでも厳しい冬の飢えをしのぐための一時的な非常食のようなものから発展して来たものなのです。
もし、冬も食べるものが豊富にあったとしたら、きっとそれらがバランスよく食べられたに違いありません。
2012年2月16日(木)
第127回
今回は、読者の皆様から多数ご要望があった古代日本の勾玉文化について久々に書きます。
古代日本では、縄文時代に新潟県の糸魚川流域を中心として勾玉文化が生まれ、その玉造の文化は後に中心地
を出雲の国に移し、大和朝廷が出雲の国を滅ぼしてからも出雲の玉造部から朝廷への勾玉の献納は細々と続き、
それは平安時代末期に途絶え、それと同時に出雲の玉造部も消滅しました。
しかし、江戸時代末期、出雲地方の湯町村に住んでいた伊藤仙衛門という方が若狭瑪瑙細工で栄えた若狭国遠敷
村(福井県小浜市)を訪れ、その技術を学び、また若狭から瑪瑙職人を招いて技術を伝え、天保4年頃出雲に玉造
の技術が復活したのでした。現在、玉造温泉や出雲で瑪瑙細工や瑪瑙や碧玉製(特に出雲石製)の勾玉が売られ
ているのはその流れを汲んだものです。
現代に甦った勾玉は、江戸時代末期になるまでは歴史の表舞台からは消えていました。それが何故消えてしまった
のかについて書く前に、時代を縄文時代中期まで遡って書こうかと思います。
縄文中期の遺跡、特に新潟県、富山県、長野県といった中部地方の県をはじめとし、他に関東地方や東北地方や北
海道等のこの時代の遺跡からはジェダイト(硬玉)やネフライト(軟玉)で作られた原初的な宝飾品が多数出土してい
るのです。
それらの出土品の中でも最も有名なものが「大珠(タイシュ)」と呼ばれているもので、この大珠が縄文時代中期の呪
術宝飾品の中核を成していたのです。当時の呪術師はこれを用いてエネルギーワークをし、療術を行い、(通常は)
目に見えない世界に関する問題への対処をしたのでした。
大珠は5〜15cmほどの長さで、形状は鰹節に似たものや石斧状のものがあります。素材はジェダイト、ネフライト
の他、サーペンティン(蛇紋岩)、石英片岩等で作られているケースもあります。特にジェダイト製のものは「硬玉製
大珠」として珍重されています。
この大珠に使用されたジェダイトやネフライトといった石、特にジェダイトの原石がどこからもたらされたものなのか、
実は長い間謎となっていました。昔の考古学者は中国からではないかと考えたそうですが、中国大陸や朝鮮半島
ではジェダイトが採取されることは無く、それは現在においても事情が変わることはありません。
謎は昭和14年(1939年)にひょんなことから解けることになりました。それは当時、糸魚川市在住の文学者、相
馬御風(そうまぎょふう)による思いつきが謎の解明の発端になったのです。それは、「糸魚川の伝説の女神、ヌナ
カワ姫は翡翠の首飾りをつけていたという。この翡翠はもしかしたらこの近くで採取されたものではないだろうか。」
というものでした。
相馬御風は知人に依頼し、近くの姫川の上流を探してもらったところ、果たして緑色の脈が走る石が見つかり、や
がてその石は鉱物学的に鑑定され、ジェダイトであることが判明したのでした。
それは昭和14年のことであったのですが、学界で「日本列島にジェダイトが産する場所が存在する。」といったこと
が問題となったのは昭和25年(1950年)以降のことであり、学界に限らず、それが広く人々に知られるようになっ
たのは昭和30年(1955年)に姫川の支流・小滝川の翡翠産地が国の天然記念物に指定され、その翌年に青海
町(当時)の青海川沿いの翡翠産地が国の天然記念物に指定されてからのことです。
新潟県糸魚川市の長者ヶ原遺跡と寺地遺跡は翡翠のファンにはよく知られた遺跡です。どちらも縄文中期の遺跡
で、翡翠の加工工房跡があることで有名です。遠い昔、糸魚川周辺で採取されたジェダイトやネフライト、サーペン
ティンといった石が工房で加工され、他の地域へと運ばれていったのでした。
縄文時代も後期になって来ると、大珠の製作数が減り、取って代わるように勾玉(曲玉)の数が増えて来ます。(も
っとも、ジェダイト製勾玉は縄文中期頃には既に作られていたようですが、数は少なかったようです。)
時代が下り、弥生時代や古墳時代の遺跡から出土するジェダイト製の勾玉は、西は北九州から東は秋田と広範囲
にわたる出土が認められ、 ジェダイト製やネフライト製以外にも碧玉、水晶、瑪瑙、サーペンティン、滑石、ガラスの
勾玉も多数出土しています。
4〜6世紀ともなると、翡翠勾玉文化は朝鮮半島にも影響を及ぼします。新羅の王墓である金冠塚から出土した黄金
冠に飾られた57個もの勾玉をはじめ、4〜7世紀頃までの朝鮮半島の古墳から出土する勾玉は原石の産地や渡来
の経路が長らく不明とされていましたが、現在では日本から運び込まれたものであるという結論が出ています。
ところで、考古学的にはジェダイト製勾玉の出土数は弥生時代後期から古墳時代前期までの間に減少していくこと
が知られています。 代わって瑪瑙製や碧玉(ジャスパー)製、その碧玉の中でも不透明濃緑色の碧玉製勾玉の出
土数が増えて来ます。
この不透明濃緑色の碧玉は、日本では出雲の花仙山でのみ産出する碧玉で、「出雲石」と呼ばれています。
ジェダイト製やネフライト製の勾玉が減っていき、代わりに碧玉製の勾玉が増えていった流れの背景には、この時代
の日本列島の古代の国々に重大な事件が起きていたことがあります。
当時は太平洋側よりも日本海側に重要な文化が栄えていたことがうかがえます。現在の新潟県や富山県を中心と
したあたりに栄えていた翡翠文化の「越(こし)」の国、そして出雲地方を中心に栄えていた「豊葦原中津国」、そし
て、北九州を中心に栄えていた「伊都国」「不弥国」「奴国」等を例に挙げるまでもなく、当時は日本海側に国が栄え、
お互いに交流があったものかとも思われます。
北九州、出雲、因幡、富山、新潟、時には更に北の地方にも海路が開け、当時の方々は海岸線沿いに船を行き来
させていたことでしょう。(これは近代のお話ですが、富山県の方の中には日本海の海路を経て北海道に進出され
た方が多いです。北海道に富山の地方銀行である北陸銀行の支店が多いのはその名残です。)
山陰地方や北陸地方では近畿地方でみられる仁徳天皇陵や応神天皇陵等に代表されるような巨大で有名な古墳
は発見されていません。(さすがに古墳はこれらの地方にもありますが、仁徳陵クラスかそれに近い規模の古墳は
無いという意味です。) それがゆえに、これらの地方は古墳時代まで文化が果つる地と長らく誤解されていました。
何のことはありません。文化の違いがあっただけのことなのです。
山陰地方や北陸地方に巨大で有名な古墳が作られなかったのには、これらの地域は近畿地方よりも母系社会
を長くとどめていたことがあったからでした。出雲の大国主命は各地に妻問いに出かけていますが、どうやらこれ
は父系社会のような結婚のあり方ではなかったようなのです。
ここで余談ですが、出雲大社の本殿は元は高さ三十二丈(約97m)もの驚異的な高さを誇る社を有していたの
ですが、これは父系社会によくあるような権力の誇示のために高くなったのではなく、樹木信仰から来たもので
す。また、一部の自称霊能者が霊視の類で言われているような残酷な人柱の風習は出雲大社にはありません
でした。
(ご参考までに、『古事記』によりますと、「大国主神は国譲りに応じる条件として『我が住処を、皇孫の住処の
様に太く深い柱で、千木が空高くまで届く立派な宮を造っていただければ、そこに隠れておりましょう』と述べ、
これに従って出雲の『多芸志(たぎし)の浜』に『天之御舎(あめのみあらか)』を造った。」とされていますが、実
はこれには後世における大和朝廷側の創作が入っていると私はみております。)
お話を元に戻します。大国主命の実在については異論がある方も中にはいらっしゃるかも知れません。ここでは
それを突き詰めて述べることは控えますが、重要なのは(書かれ方にかなりの違いがあれど、)記紀でも省かれ
ずに記述されている「『オオクニヌシ』の名に代表される国が出雲の地にあった。」ということです。
これは仮説に過ぎないのですが、もしかしたら、「オオクニヌシ」というのは1人の個人名ではなく、出雲を治める
王の呼称で、歴代、複数の方がそれに当たっていたのかも知れません。同様に健御名方命の「タケミナカタ」や
事代主命の「コトシロヌシ」(後の恵比寿様)も役職名のようなものだったのかも知れません。
(いや、それぞれ1人だったのかも知れませんけどね。あくまでも仮説として読んで下さいね。決定的な証拠はど
こにもありませんし、私も「これだ!」と断定は出来ません。でも仮説で面白いこと語るのは自由かなーって。
読
者の皆様も「これが絶対正しいんだ!」と固まらないで下さい。お願いします。)
出雲の国(豊葦原中津国)は、この王たる「オオクニヌシ」と軍部のトップである「タケミナカタ」と呪術・宗教・通商
関係のトップである「コトシロヌシ」によって治められていた国家で、しかもこの3者はいずれも独裁的な突出する
力を持たず均衡を保ち、(だからオオクニヌシは国譲りを独断では出来ず、タケミナカタやコトシロヌシに意見を
求めました。) 国力は国譲りに至るまではかなりの強大国で、大国主命の神話はここから派生して出来たもの
かと思われます。【注1】
絶対的な専制君主ではなかった大国主命は、兄弟間でも最初は突出した存在ではなかったことは『因幡の白
兎』の神話にその名残をみることが出来ます。(おいおい、いきなり1人設定やんかw)
大国主命は妻問いのために「越」の国のヌナカワ姫(沼河比売命)や因幡のヤガミ姫(八上比売命)や宗像(福
岡)のタギリ姫(多紀理比売命)のところに行っています。
(これ、全部同一人物の行為という可能性もあります
けど、歴代が別々という可能性もあります。)
特にヤガミ姫への妻問いのお話は、もう大変な美人でしかも聡明で才もあるお姫様が因幡にいると評判であっ
たせいか、『因幡の白兎』のお話でも兄弟達までも含めた妻問い話が派手に展開されていて有名です。きっと、
「もー、お前らまで来るな!」「にいちゃんこそ!」とお互いが思っていたに違いありません。(注:管理人は結構
いやなやつですw)
『因幡の白兎』のお話で、意地悪で狡猾な兄弟達は姫様に見初められることはない、あなたこそ姫様と結婚す
るのに相応しいと大国主命に言った白兎の発言は古典的ですが、損得計算とか一切考えていない誠実で心
優しい対応の尊さが伝わって来ます。(うさぎはちょっといたずら者ではありますが、やはり大国主命の優しさ
と正しい対応に心打たれたのでしょう。)
現実にはうさぎがしゃべるというのは有り得ませんので、(身もフタも無いなー。)創作の部分はあるのでしょう
が、ヤガミ姫を射止めた人が誰なのかを伝えればいいんですから、それは大した問題ではないような気もしま
す。
他の姫君達の妻問いのお話に戻します。実は妻問いには単に妻を娶るという意味以外にも重要な意味があ
りました。それは同盟国を増やすことです。中には戦争によらずに合併をした例もあったことかと思いますし、
武力制覇の事例もあったことでしょう。中でも諏訪の国はその経過においてタケミナカタが武力制覇をした地
ではないかと思われます。(これは出雲の国への天孫族の国譲りの要求に反対であったタケミナカタが諏訪
の国に逃れ、その地で王国を築いたとも言われています。)【注2】
越の国のヌナカワ姫への大国主命の妻問いの様子は『古事記』にも記されています。その箇所はとても切
なく、そして美しい記述です。妻問いに対応するヌナカワ姫の優しさ、暖かさ、そして知的な細やかさが特筆
されます。ここには転載しませんが、是非、『古事記』をご一読いただきたいです。
結果、ヌナカワ姫の国「越」は大国主命の国に服属することとなり、「越」の国で長らく続いていたジェダイト
製勾玉文化の技術は出雲の地へもかなりの技術が移っていき、また、現地の鉱物である瑪瑙や碧玉によ
る勾玉製作へと移行していったのではないかと推察されます。(いやー、ここまでえらい長かったなー。)
時代が下り、古墳時代中期から約600年間、出雲には玉造部という宝飾品製造専門の職業集団がありま
した。彼等は現在の玉造温泉に居住し、玉造の神、「クシアカルダマ(櫛明玉命)」を祖神とあおぎ、出雲の
国造や大和朝廷に献納する祭儀用の玉類を製作していました。
この時代まで下ると、勾玉の素材は花仙山で採取される碧玉(出雲石)、赤瑪瑙、長江山の水晶等となり
ました。勾玉のネックレスに使用される管玉もここで作られ、各地の古墳で出土する管玉の約9割は出雲
の碧玉であることが知られています。
古墳時代中期以降は出雲が勾玉造りの中心地になりましたが、面白いことに出雲ではジェダイトやネフラ
イトが加工された形跡が一切見られていません。
しかし、今日出雲大社を訪ねると、宝物殿で見事なジェダイト製の勾玉を見ることが出来ます。これはジェ
ダイト製であることが重要なのです。古墳時代中期以降は少なくとも出雲では作られていないからです。
神話の時代において、越の国から譲り受けられた貴重な神具である可能性がうかがえます。
この勾玉は1665年、大社関連の命主神社(いのちぬしじんじゃ)境内の大石の下から銅戈と共に発見され
たもので、その見事さは出雲の国の王位継承の品であったのではないかと思わせるものがあります。もしか
したら、出雲の国が滅びた時に国の復活を願った上で隠されたものなのかも知れません。
出雲の国こと豊葦原中津国は、天孫族に軒下を貸すことを承諾したつもりが、やがては母屋まで取られる結
果となってしまいます。
国が滅び、大和朝廷の傘下に入った出雲の玉造職人達はその後、細々と勾玉を作るようになりました。勾玉
は神代からの神道における必須の神具であったので、国が滅びても作らない訳にはいかなかったのです。
しかし、ここで大きな時代の流れによる変革を迎えることになります。かつての小国が分立していた時代では
なく、大和朝廷の統治の時代においてはもう国自体の単位が大きくなり過ぎ、また海外の、特に朝鮮半島諸
国や隋や唐の影響もかなりなものになっていたからでした。
当初は聖徳太子による遣隋使派遣や仏教信仰の奨励、十七条の憲法制定等が成されましたが、
後に唐を
見習う傾向が強まり、遣唐使の派遣、唐の永徽律令を参考にしたとされる大宝律令・・・・・・この辺は日本史
の授業で学ばれた方が多いかと思いますので深くは述べませんが、これらの他に道教の呪術や陰陽五行説
も積極的に扱われるようになっていったのです。(道教自体の伝来はもっと古いのですが、それまでは積極的
な導入は比較的みられませんでした。)
結果、道教のノウハウは神道の中にも入っていき、神代からの神道は次第に官製の神道へと姿を変えてい
きました。
そして中臣鎌足(藤原鎌足)の子、藤原不比等により、宗教改革が一層ドラスティックなものとなったのでし
た。
藤原不比等は実は日本の宗教史上、また政治史上、極めて重要なキーマンであった方で、だいたい第41
代の持統天皇の時代から第44代の元正天皇の時代にかけて活躍されました。(その間、701年に大宝律
令が完成していますが、不比等は律令選定にも携わっています。)
不比等は従来の神道からシャーマニズム的な要素を徹底的に削っていき、朝廷向きの宗教に模様替えし
ました。中でも、不比等が制定した祝詞は平安時代に『延喜式祝詞』にまとめられ、現代の祝詞の根拠と
なっていることをみても彼は宗教史上の重要人物だといえます。
自然界を尊び、そして畏敬の念を表し、祖霊とも繋がり、神のパワーを見極め、正邪を見抜き、穢れを嫌い
清浄を重んじたかつての神道はその色を薄め、朝廷に認められた神のみが正統として祀られ、(アングラ
の世界や蝦夷等、その時代において勢力の及ばぬ地域の方々の信仰を別として、)民はそれに属すると
いう、儒教にも似たものが入っていったより官製の色が強い神道に変わっていったのでした。
こうして徐々に官製の神道が出来ていく流れの中、勾玉は神代の神道を想起させるアイテムとして取り残
されたのでした。そして、それは特に越の国や出雲の国の過去の宗教的な勢力を連想させ過ぎてしまうも
のでもありました。
しかも、勾玉はただ過去の神具であるというだけではなく、しかるべき力を有した人がその方法を誤らなけ
れば強い力を持ち、朝廷の方針に反する神託を降ろしたり、呪術を使ったりする可能性があるアイテムで
あることもあり、朝廷にとって、それは極めて危険なものでした。そこで勾玉は朝廷のみが直に神々と繋が
れる証とされ、次第に朝廷が勾玉を独占するようになり、玉造部による朝廷への勾玉の献納も続けられま
した。
実際、玉造部は平安時代末期まで細々と朝廷への勾玉献納を続けていますが、これは朝廷の権威の
失墜によって廃止されます。その後、出雲での勾玉製作が復活するのは江戸末期を待たねばならなく
なります。
江戸末期に復活した勾玉は、昭和末期までは細々と土産物として出雲で売られているのみにとどまっ
ていました。しかし、現在では色々なパワーストーンを扱うお店で定番商品として扱われています。「本
格的なアクセサリーの石は何万円も何十万円も、ものによってはそれ以上もする。しかし、数百円のタ
ンブルを買うのはなんとも物足りない。」という層が勾玉を買っているケースが多いようです。
そしてそ
の使用法も徐々に知られるようになってきてもいます。私はそこに新しい時代の幕開けをみるのです。
【注1】
新潟県糸魚川市に残る伝承では、大国主命とヌナカワ姫との間に生まれた子がタケミナカタで、姫川
を遡って諏訪に入り、諏訪大社の祭神になったといわれています。また、『先代旧事本紀』でもタケミナ
カタはヌナカワヒメ(高志沼河姫)の子となっています。そして、事代主命もまた大国主命とカムヤタテヒ
メとの間に生まれた子とされています。
ただ、伝承ではそうなのですが、もしそれが事実であれば、あまりにも長い治世をどう説明するのかと
いった問題が残ります。(実は役職名の襲名であったという可能性を考えれば、もちろん、オオクニヌシ
がこの二人の親という関係にあった時代も中にはあったかも知れませんが。)
【注2】
ご参考までに、タケミナカタについての神話や伝承の記録をこちらに転載します。
↓
日本建国神話中の建御名方神
建御雷神が大国主神に葦原中国の国譲りを迫ると、大国主神は御子神である事代主神が答えると
言った。事代主神が承諾すると、大国主神は次は建御名方神が答えると言った。建御名方神は建
御雷神に力くらべを申し出、建御雷神の手を掴むとその手が氷や剣に変化した。これを恐れて逃げ
出し、科野国の州羽(すわ)の海(諏訪湖)まで追いつめられた。建御雷神が建御名方神を殺そうと
したとき、建御名方神は「もうこの地から出ないから殺さないでくれ」と言い、服従した。この建御雷神
と建御名方神の力くらべは古代における神事相撲からイメージされたものだと考えられている。なお、
この神話は『古事記』にのみ残されており、『日本書紀』には見えない。
諏訪大社の伝承に見る建御名方神
『諏訪大明神絵詞』などに残された伝承では、建御名方神は諏訪地方の外から来訪した神であり、
土着の洩矢神を降して諏訪の祭神になったとされている。このとき洩矢神は鉄輪を、建御名方神
は藤蔓を持って闘ったとされ、これは製鉄技術の対決をあらわしているのではないか、という説が
ある。
(Wikipedia「建御名方神」より抜粋)
|
2012年2月6日(月)
第126回
2012年1月5日(木)に「遠隔アチューンメントのエネルギーページ」を作成し、閲覧が出来るように致しましたが、こ
の件で様々なご意見をいただいております。貴重なご意見がいただけたこと、誠にありがとうございます。
ご意見の内容はそれこそ様々なのですが、色々読んでいて思ったのは「初心を忘れてはいけない。」ということでした。
今、ヒーリングが出来ますという方々が世の中にはたくさんいらっしゃいます。それらの方々の中には「○○ヒーリング」
「△△療法」「◇◇気療」「□□メソッド」等々、様々なネーミングのヒーリングメソッドを立ち上げ、またはレイキ等の伝統
的なメソッドを含め、有料の講習会やセミナーを開かれている方も多々いらっしゃいます。
有料が絶対的にいけないとは私は申しません。それは当サイトの別の私の記述をご覧になっていただいてもご理解い
ただけることかと思います。しかし、問題はこれからヒーラーになりたいと思う方、または既にヒーラーになった方がヒー
ラーになった時に持たれた動機がどうなのかということです。
もし、名誉欲、権勢欲、功名心、お金儲け、ちやほやされたい、もてたい等の動機がある場合や、途中からそのようなも
のがもたげて来た場合はヒーラーになることやヒーラーであることをやめる勇気を持って下さい。そして活動は一切やめ、
活動を仕事にされてる方はヒーリングとは全く無関係な仕事に就いて下さい。 理由は、それらがあるとクライアントに多
大な迷惑がかかり、自らも魔に翻弄され、悲惨なことになってしまう恐れがあるからです。実際、私は過去において金銭
欲や権勢欲に翻弄されたり、乱れた性的関係の問題を抱えてしまったりしたが故に活動がおかしくなっていったヒーリン
グの団体や個人を色々と見て参りました。
動機が不純ではないこと、そしてその動機が変わっていくことのないことはそれほどまでに重要なことなのです。
私が今回接続料等を除き、事実上無料で遠隔アチューンメントが可能なコーナーを作成するのに長い間躊躇した理由
は、アチューンメントを受けることを希望される方の動機やその維持、そして覚悟の問題があるからでした。ヒーラーに
なるということはそういうことなのです。動機が問われ、そしてその後もそれが問われていくのです。
軽々しく、「誰でもヒーラーになれます。」とだけ言うヒーリングセミナーの講師は重大なことに気づいていないか、あるい
は気づいていながらそれを隠してセミナーを開いているという危険を冒しています。私はそのことに警鐘を鳴らしたいで
す。
2012年1月15日(日)
第125回
ここ最近このコーナーではパワーストーンの話題を扱うことが多くなっていますが、今回はラピスラズリについて書きま
す。
以前、当サイトの日記において、この石は近年扱いが難しくなっていて、誰にでもお勧め出来る石ではなくなって来て
いるというお話をしたことがありました。
「幸運の石」としての知名度が抜群な一方で融通が利かず、タナボタ式の幸運とは最も遠い位置にある試練をまずも
たらし、それを越えることによって好結果を得るといった性質が強い石のように思えます。それだけに半端な思いで気
楽にというものではなく、試練が来たとしてもそれをものともしないマインドの持ち主にこそ向いている石だといえます。
融通が利かず、接することが多ければ多いほど一方的にトラブルや試練(ただし、越えられたら実りが大きい性質のも
の)が来るという性質は実はサファイアにも見受けられ、旧約聖書でモーセの十戒が刻まれた石がサファイアとされて
いるのは実はラピスラズリであったと言われていることや、どちらの石も大天使ザドキエルと特に縁が深く、
眉間や喉
のチャクラを刺激し、魔除け効果に優れ、直感力に基づく感性を刺激する面があるところをみても興味深いものがあり
ます。
最初が大変ということもあって、私は誰にでもサファイアやラピスラズリを身に着けることを勧めたりはしないのですが、
それなりの覚悟があるマインドの強い方で、しかも石との相性が良い方ということであればそれは十分にありだとも思
っています。共に固い決意がある方に向いています。
特にラピスラズリには「持ち主の宿命的な因業を絶つ」という深く広く全てを俯瞰した上での働きをするような性質が見
受けられ、その深く広い働きゆえに最初は元々の因業由来のトラブルや試練が噴き出してしまうのではないかと私は
この石の働きやキャラクターをみていて思うことがあります。
また、古くから特にオカルティストや密教系の宗教家からラピスラズリが絶賛されて来たのも、実は通常人の見通す能
力では見通しきれない宿命的な因業から(あくまでも最終的に)持ち主を守り、その因業から来る不幸の連鎖を絶ち、
悪業を重ねさせない方向に導く力がこの石にあるということを彼等は見抜いていたからなのではないかと思うこともあ
ります。
実を申しますと、ここ最近このラピスラズリの「宿命的な因業を絶つ」という性質が今までより現れやすくなって来ている
のではないかと感じることがあるのです。そして、さすがに全ての石の状態を確認出来る訳ではないのですが、石から
受けるパワーも以前よりも強くなっているラピスラズリが多くなっているのではないかという感じがしているのです。
しかも、幸運効果、魔除け効果だけではなく、石によってはサイキックアタックを認識・遮断し、発信源に戻しているよう
な感じさえ見受けられるラピスラズリを見掛けることさえあるのです。
(ただし、これは純粋に石のみによる作用なので
はなく、何らかの意思を持つ外的な力が石に働いているのではないかと私は推測していますが。)
ところで、その石の性質が最近より顕著に見られ、パワーアップしているのではないかと感じる石は他にもあります。
実は前々回話題に致しましたロードナイトもまたその1つで、私は現物を確認して最近感じが変わって来ていることに
気づき、前々回当コーナーにてお勧めの癒し石として紹介致しました次第です。
後に読者の方から国内では大震災の被害があった岩手県九戸郡野田村でのみ採取される石とのメールをいただき、
その石が特にパワーアップしている他、久慈で採取出来るアンバー、糸魚川地方で採れるジェダイト等、日本国内で
採取出来、比較的入手が容易で身近な石ばかりが癒し石の候補として挙がって来るのは偶然とは思えない天の配
剤を感じ、感謝しております。
ここでラピスラズリのお話に戻します。 この石の癒し効果が特に大きい箇所は大脳、小脳、中脳、松果体、脳下垂体、
各神経系、リンパ系、呼吸器系、目、喉、甲状腺、胸腺、骨髄、胃腸、耳(聴覚)、血液等、実に幅広く、また深いです。
マインドが強い方限定で、前々回話題に致しました白血病へのヒーリングの癒し石の候補としてもよいと私は思いま
す。
2011年12月3日(土)
第124回
前回話題に致しましたロードナイト(バラ輝石)につき、読者の方から「ロードナイトは日本でも採れます。」という内容の
メールをいただきました。
それも岩手県九戸郡野田村で採れるというお話で、サイトの紹介もいただきました。
↓
「日本でここだけの宝石! 岩手県野田村の「マリンローズ」とは? 〜オーガニック婚への道vol.8〜」
日本では現在、野田玉川鉱山でのみロードナイトが産出され、地元ではマリンローズという名前で親しまれて来たのだ
そうです。また、岩手県では他に久慈市でアンバーも産出されます。
実を申しますと、地方や質を問わなければ前回話題に致しました石のうち、エメラルドを除く全ての石が日本国内で採
れます。意外にも日本はパワーストーンの宝庫といえる国なのです。
残念ながらエメラルドだけは日本での採取記録が無く、同じベリルの鉱物として知られる緑柱石が採取されるにとどま
っています。佐賀県佐賀市富士町杉山や福島県石川郡石川町ではさすがに宝石水準の質ではないとは言うものの、
アクアマリンに近い色合いの緑柱石が採取されるようです。私はその現物を見たことがありますが、標本としては十分
鑑賞に堪えるものでした。
スギライトは愛媛県岩城島で採取されたものが有名なのですが、これは通常流通している南アフリカ共和国産の紫や
マゼンタ等の色をしたものとは異なり、うぐいす色の鉱物でした。
スギライトはインターネットの画像をいろいろ観ているだけでもそのパワーがただならぬものだということがわかる石で
す。パワーの素性は異なりますが、アズライト等と共に「非常にわかりやすいパワーストーン」の代表といえる石だと思
います。
とはいえ、アズライトは非常に脆いという欠点がありますが、スギライトは堅牢とは言わないまでも、勾玉等に加工して
携帯出来るだけの最低限の強度はありますので、その点でも十分に魅力的な石だといえます。
このスギライト、私は上京して間が無い頃のサラリーマン時代にこの石と出会い、清涼なエネルギーにただならぬものを
感じて即購入したのでした。
当時買ったのは勾玉とヒーリングスティックでした。特に勾玉はキーホルダーにしていたのですが、ある日この勾玉が大
した衝撃を受けたわけでもないのにいきなりパリーンと割れてしまったのです。何かの災いの身代わりになってくれたの
かと今は大切に眠らせています。本当に不思議な石です。
2011年12月1日(木)
第123回
読者の方から白血病に関するヒーリングのアプローチにつきお問い合わせをいただきましたので、今回はそのテーマで
書きます。
まず、今回お問い合わせをいただいたのは東北のヒーリング講座受講者の方からで、放射性物質絡みのお話も考慮す
る必要があるものかと思いました。
基本的に体外に排出出来るものは食生活や日々の活動にて排出させていくことが重要かと思います。長期にわたらせ
る必要はありませんが、玄米食や高ミネラル食はいらないものを排出させる力を持つものです。また、質の良い水、これ
はただの水でも良いのですが、水1リットルにつき自然海塩9gを溶かした自然海塩水を飲むのも良いです。
放射性物質に極力汚染されていない味噌をはじめとした大豆製品、ワカメ、コンブ等の海藻類、アサリ、カキ、シジミ等の
貝類、良質な魚類やイカ、タコのような頭足類、エビ、カニのような甲殻類を摂取します。主食は玄米か五穀米にします。
白米の場合はミネラルを摂取出来る品数を増やします。【注1】
身体のエーテルの状態を自然界と交流することによりリフレッシュさせることも重要です。もちろん、放射性物質の影響が
少ない土地で交流することが望ましいのですが、土地から離れられない場合は森林や植物園や公園等の植物の多い場
所で交流することです。
植物との交流が難しい場合は音楽の力を借りることです。これは特に胸のチャクラに働きかけ癒す効果がある音楽を室内
にかけてくつろぐことでリフレッシュ出来ます。その際、ベッドの上に横になって手を胸のチャクラと鳩尾のチャクラがある位
置、あるいは胸のチャクラと丹田のチャクラがある位置のところに置いてゆったりくつろいでみて下さい。呼吸は楽に深く長
く静かに行います。感じ方に個人差があるかも知れませんが、しばらくすると手からじんわりあたたかな気が出て来て、そ
の心地良さが手を当てたところから全身に広がっていきます。
パワーストーンの力を借りる場合はロードナイト(バラ輝石)が胸のチャクラと喉のチャクラ、そして胸腺と甲状腺を癒す力を
有する石としてお勧め出来ます。この石は日光に当たり過ぎますと変色しますので、浄化は日光以外の方法を取ります。
ロードナイトはストレス解消や胃腸が弱い人への胃腸の不調の緩和にも良く、また、特に女性が持つのに良いです。
ベッドに横になった時にこのロードナイトを胸のチャクラの位置に置いた場合は心の傷の癒しや愛の育み、そして優しい心
の湧出や寂しい心の癒しに特に良く、胸と喉のチャクラの間の新チャクラの位置に置いた場合は毒素の効率的な排出に
良く、お腹に置いた場合は胃腸に良いです。
比較的安価で今回ご質問をいただいたケースでお勧めだと思う石はロードナイトなのですが、この石の他にスギライト、ア
メシスト、エメラルド、ジェダイト、アンバーを併用しても良いと思います。それぞれパワーの強さ、効き方は異なります。
まず、エメラルドは数千円クラスの標本用の石でいいので、その人その人専用の石にしたほうが良いと思います。
エメラルドの癒しのパワーはクリアーで大きいですが、クリアクォーツのように融通が利く石ではなく、使用する際は癒す対
象となる人を1人に決めた方が良い石です。パワー回復はクリアクォーツよりも時間がかかります。時に浄化して休ませる
ようにします。
脳内に映像を出すことが出来る方であれば、上質のエメラルドの映像を記憶、映像想起してヒーリングに応用するという方
法もあります。これならお金はかかりませんし、エメラルドはそれで面白い効果が出るほどに癒しを代表しているかのような
力を持つ石です。
スギライトは眉間のチャクラの位置に置くと中枢神経を調整し、鎮静効果が大きく、胸のチャクラの位置に置くと癒し効果も大
きい石なのですが、、エーテルに働きかける効果もまた大きい石です。色だけをみると紫系のアメシストと一緒の性質を持っ
ていそうに見られがちなのですが、パワーが落ちにくく、浄化のサイクルが比較的長くてもよいところがあるのが溜め込み解
決型のアメシストと大きく異なるところです。
アメシストはラブラドライトと同様、溜め込み解決型の石ゆえ、低い波動エネルギーを溜め込んで状態を落としている石が多く、
使用する際には時々状態をみて浄化することが重要なポイントとなる石です。日光で退色する性質がありますので、浄化はセ
ージか水か月光を使用するのが良いと思います。
アメシストは非常に強い霊的な処理能力や魔除け効果と保護作用、微細な情報の調整作用のある石で、肉体、エーテル体、
メンタル体、コーザル体のバランスを綺麗に取り、血液を浄化し、オーラを綺麗にし、ネガティヴなエネルギーやサイキックア
タックのエネルギーを吸収、変換し、(ただし、溜め込むことも多い。)喉から上のチャクラを特に刺激する石です。悪夢を消し、
不眠が精神活動の亢進によって起きている場合は、その状態を緩和して睡眠に入りやすくする効果もあるようです。
アメシストは旧約聖書からユダヤ教の大祭司が胸当てにつける宝石として使用されたことがうかがえ、また、カトリックの司祭
や枢機卿の服や指輪、ロザリオに司教石として使用されていることでも知られており、古くから貴重な石として扱われていまし
た。
また、これは誰にでもすぐという訳ではないのですが、アメシストは死を迎え、あちらの世界に移行しようとする人への働きかけ
をすることもあります。実を申しますと、アメシストは大天使レミエル(ジェレミエル、エレミエル)と関係が深い石で、大天使レミ
エルは死後の魂をあちらの世界にいざない、管理するとされている天使です。(実際には他の多くの天使の方々が現場で働か
れているようですが。)
ジェダイトは前々回に話題に致しましたので今回は割愛し、最後はアンバーについて書きます。この石は大地と強い結びつきが
あり、高次のエネルギーとグラウンディングを維持させます。
アンバーは大天使ウリエルと関係が深い石で、つける人のみならず周囲の環境、特に置かれた室内を清め、それは住人の健康
状態の向上にも反映されます。ストレスを軽減し、身体の各チャクラを強力に浄化し、そして癒します。肉体レベルの生命力を上
げ、病に打ち勝てるよう、身体の力を強めます。喉に特に共鳴し、甲状腺腫等の疾患への自然治癒力を上げます。鳩尾、丹田の
チャクラにも強く働きかけます。 自殺衝動やうつ傾向を弱め、ポジティブな精神状態を促進し、知性や叡智といった精神活動にも
強い刺激をもたらす石のようです。
私は白血病のヒーリングには室内にアンバーを置き、時々それに触れて親しみ、(アンバーは触れて親しむと特に良い石です。)
ロードナイトを身につけ、そしてまとめ的にエメラルドを使用し、比較的重いケースにはスギライトやアメシストを併用するのがいい
かなあと思います。神癒を期待される場合はアメシストのロザリオを祝別してもらって首にかけると楽かも知れません。
本来、ロザリオは首にかけるものではないのですが、病の癒しに良く働くならば私は必ずしも否定せずともよいとも思っています。
もちろん、仏教を信仰されてる方がアメシストの数珠を持たれてもよいですし、ブレスレットでもいいです。
そして、石が働き過ぎて
くたびれたら時に浄化します。
最後に、石による癒しや各種ヒーリングによるアプローチにつきましては治療行為とは異なる位置付けの行為として捉え、治療関
係のお話につきましては医師の先生のご指導に従って下さいますようお願い致します。
【注1】
閉経後の女性は過剰なヨウ素食を長期にわたって摂取することは避けて下さい。
↓
海草毎日食べる閉経後女性、甲状腺がんリスク増
産経新聞 4月11日(水)23時51分配信
ワカメやコンブなどの海藻をほぼ毎日食べる閉経後の女性は、週に2日以下しか食べない女性に比べ、甲状腺
がんのリスクが高まるとする研究結果を11日、国立がん研究センターなどのグループがまとめた。甲状腺がんの
多くを占める乳頭がんだと、リスクは3.81倍になるという。
海藻に多く含まれるヨウ素は健康維持に欠かせない重要なミネラルだが、取りすぎは甲状腺がんになる可能性
があるとする報告がある。海藻を食べる文化は世界的に珍しく、日本人はヨウ素を過剰に摂取する傾向がある。
データ解析した国立環境研究所の道川武紘(たけひろ)研究員は「海藻自体は全体的な死亡率を下げる健康に
いい食品。食べ過ぎずバランスのとれた食生活をしてほしい」としている。
調査は40〜69歳の女性約5万3千人を約14年間にわたり追跡。134人が甲状腺がんとなり、うち113人は
乳頭がんだった。
海藻をほぼ毎日食べる人の乳頭がん発生率は週2日以下の人の1.71倍で、閉経後に限ると3.81倍だった。
閉経前の女性は毎日食べていても発生率は上がらなかった。道川研究員は「閉経後の女性ホルモン量の減少が、
過剰なヨウ素とがん発生を結びつける可能性がある」と分析している。
|
この研究結果につきましては、14年間にわたる長期の常食の結果であることに注意せねばならないことはあり
ますが、閉経後は閉経前と比較してヨウ素の過剰摂取に対応しきれない身体になっていることが考えられること
もあります。
(【注1】は2012年4月19日(木)に追記。)
2011年11月30日(水)
第122回
最近、ここしばらくお世話になっていなかったオニキス(黒)のお世話になっています。いい機会ですから今回はこの石に
ついて書きます。
この石の大半は人工的に黒く染色されたものであり、それでもある程度の効力は期待出来るのですが、出来れば染色
無しで最初から黒い石を選ぶのが望ましいです。
染色された石の場合、水で頻繁に浄化すると色がボケて来ます。しかし、オニキス(黒)のオリジナルについて言えば、
水を凄く好み、水で浄化すると単に浄化されるだけではなく、本当にパワーが蘇る石なのです。染色されたオニキスと
いうことであれば、セージで浄化するのが無難なのですが、私はオニキスは「水のオニキス」と思っているくらいなので
す。それだけに染色ではないものを入手したほうが良いと言えます。
オニキスは嫉妬や悪意の想念エネルギー対策、霊障対策や魔除け対策によく使われ、運動能力の向上やグラウンデ
ィングのお話ばかりが目立つ石というイメージが一般にはあるようなのですが、そのような特性がある他、
身に着けた
人の情報をよく記憶する石でもあり、 持ち主の情報を元に過去に働きかけ、現在に影響を及ぼしている過去の精神的
外傷や身体上の不調を癒すのに有用であったりします。精神的には過去の悲嘆や後悔に働きかけ癒すこともあります。
ところで、オニキスには冷静沈着な心や節制の気持ちを助ける力があり、また、この石を持つと精神的なもの、肉体的
なものを問わず、非常に大きなストレスがかかった時に助けられることがあります。
更には高次の力への協調やアク
セスを助けることからカトリックのロザリオの石として使用されて来たこともあります。(魔除け効果もまたこの石が使用
されて来た大きな理由のうちの一つでしょうが、)私もこの石はロザリオ向きの石だと思います。
実際に市販されているか否かという問題は別として、ロザリオ向きだと思う石はオニキスの他、レインボージャスパー、
レッドジャスパー、グリーンジャスパー、ジェダイト、ネフライト、アメシスト、シトリン、スモーキークォーツ、ラピスラズリ、
ソーダライト、ガーネット、アクアマリン、ブラッドストーン、アベンチュリン(緑、オレンジ)等の石がありますが、オニキス
は特に向いています。
また、サイキックテクノロジーによる中枢神経への働きかけの力の強さと、魔除け効果と、安価で比較的軽量な石とい
う諸要素を全て満たしているという点ではソーダライトも特に優れた石ではないかという感じがします。【注1】(見た目と
ネームバリューではラピスラズリやジェダイトのような古くからパワーストーンとしての実績がある石や、アメシストやア
クアマリンのような透明系の石に人気が行きそうではありますが。)
最後に、オニキスは身体の左側に身に着けるのが基本の石です。腕輪の場合は左手首につけ、タンブル等の場合は
左胸のポケット等に入れます。
【注1】
ソーダライトは中枢神経に働きかける力が特に強い石で、しかも喉のチャクラや眉間のチャクラへの働きかけも盛ん
な石です。 首から上への微細な情報への働きかけの結果、思考を冷静に整理させ、声にして外部に話すべき情報
を円滑にします。よって、論理的に人に説明するのが苦手な人や、声を酷使する人に特にお勧めな石で、中枢神経
を活性化させる力を有することを鑑みても過小評価されている石だと言えます。
また、ラピスラズリほどには知られていませんが、ソーダライトも古くから魔除けに使用されて来た石であり、驚くほど
高貴なパワーを放つヒーリングストーンでもあるのです。
ソーダライトが古くから神官や聖職者により愛用されて来た
のはそういったパワーの素性の高貴な雰囲気からも十分にうなずけるものです。
2011年11月22日(火)
第121回
今回も2日連続のヒーリング雑感です。
前回、クリソプレーズとプレナイトのお話を書きましたが、意外に反響が大きく、中には大掃除をしていたら放置していた
プレナイトが出て来たことがあったとのメールもあり、面白いなあと思いながら拝読しました。
その方とは別の方からなのですが、今回、ご要望がありましたのはジェダイト(ヒスイ輝石)の詳しいお話についてです。
思えば、ヒーリング雑感のコーナーのバックナンバーでも勾玉の石として使用されたジェダイトのお話を色々と書いた記
憶がありますが、この石は中国大陸や朝鮮半島には産することが無く、ミャンマーが代表的な産地として知られていま
す。また、ミャンマー産のものほど宝石質のものではないとはいえ、日本でもこの石は採れ、縄文時代から大珠や勾玉
の素材として使用されていたことは既にこのコーナーでも話題にして参りました。
色としては宝石質のものは清澄で透明感があり、照りのある濃く美しい緑色をしているものが代表的な色なのですが、
日本産のパワーストーンとしてのブレスレットや勾玉等に使用されているものは半透明な薄緑色、不透明な濃緑色、コ
バルト、ラベンダー、白色、浅萌葱色、わずかに灰色がかった白色等の色があり、なかなか多彩です。
宝石質のものは非常に高価なのですが、パワーストーンとして使用するのであればそこまでのものは求められません。
宝石質のものでなくても十分使えます。
と、申しますのも、ジェダイトは遠赤外線を輻射している鉱物で、その効果は宝石質でなくても存在するからです。ヒーリ
ング効果が高く、 特に腎臓、副腎、脾臓の活性化による体内毒素排出の効果や、体液の電解質のバランスをよくする
効果があるようです。 「ジェダイトからは徳を受けることが出来る。」というお話が一部にはありますが、身体への働きか
けが出来る石であることも理由のうちの一つになっているものかと思われます。
ジェダイトはマラカイト、エメラルド、プレナイト等と共に大天使ラファエルと縁が深い石とされていますが、癒し効果はこれ
らの石の中では最も劇的な効果からは遠く、穏やかでありながらも確実に働いてくれる良さがあり、エメラルドやマラカイ
トが強過ぎると思われる方には丁度よい石です。
健康運の向上に良いということが筆頭に挙げられる他、仕事運、事業運の向上に良いという話、そして魔除けに良いと
いう話もあり、いろんな石をごちゃごちゃつけずに一つだけ買ってピシッとシンプルにしたいという方には最適な石だと言
えます。 ただ、水晶系の石と比較して入力や初期化が少し難しい感じの石ではあります。とは申しましても、非常に難し
いという訳ではないのですが、放置しっ放しの方にはこの石は向いていないと思います。
ところで、ジェダイトを勾玉の素材にした場合ですが、辟邪の護り石として使えます。型は縄文時代に作られた尾が太い
Cの字になった形状のものにし、革紐等を穴に通してネックレス状にし、
一度浄化して初期化した後、魔除けの仕様に
なってくれるよう、情報の入力をします。入力につきましては、使用する本人が行う方法か、信用がおける専門家に依頼
をする方法があります。(方法につきましては割愛します。)使用するようになってからは時々状態を確認し、働き過ぎの
場合は浄化をします。
ジェダイトを大珠に加工した場合は、安らげない時や、邪気の影響を外で色々受けて帰宅した際のオーラトリートメントに
使うことが出来ます。 大珠も紐を通してネックレス状にして使用するヒーリンググッズで、一つ持っていると結構重宝しま
す。
ジェダイトの大珠や勾玉は首に下げたり手に持ったりしていると、スーッと気持ちが落ち着いて気(それこそ本当に「気」
です。) も丹田に下りて落ち着いて来ます。これは下世話なお話で恐縮ですが、男性がよく、「きん○まが上がってる。」
という表現を取ったりしますが、(本当に物理的に上がってる訳では無いですよ。)そういうことが無くなって来るのです。
こういうことからも、運の向上には心的状態もかなり影響しているのではないかと思われます。
2011年11月19日(土)
第120回
今回は少し気楽なお話にしたいと思います。
ここ最近、クリソプレーズ(緑玉髄)とプレナイト(葡萄石)という名前の石が気になっています。いずれも私は持っていな
い石です。気になりはするものの、ずっと入手せずにいました。
クリソプレーズはアレクサンダー大王が守護石として所持していたことで有名な石です。鉱物学的にはカルセドニーのグ
ループに属す石なのですが、産出量の関係でこの系統では最も高価な石のようです。
クリソプレーズの中でも特に高品質なものはジェダイト(ヒスイ輝石)と間違われることがあるのですが、簡単な見分け方
としてはクリソプレーズのほうが明るいアップルグリーンであること、研磨した石面の質感に違いがあること、そしてジェ
ダイトのほうが比重が大きく、ハンマー等で加える衝撃に極めて強い石であることが挙げられます。
ところで、何故、今クリソプレーズなのか、この石は古くから真実の愛を促すと言われて来た石であるのみならず、インナ
ーチャイルドを癒し、 小児期から抑圧、封印されていた感情を癒す石であり、
神の世界の一部であるという感覚をもたら
すとされています。
プレナイトは大天使ラファエルと縁が深い石とニューエイジの分野で言われていますが、パワーの素性、性質としては大
天使サリエルのパワーが加わった場合、面白いことに、必要としない持ち物を手放したり、保管しておくべきものを適切
な状態にすることを助け、整理整頓やガラクタの処分の気力や意欲をもたらす力があるようです。
物を捨てられない、いわゆる貧乏性は内面的な欠乏によって起きてしまうことが多く、このような溜め込み癖は幼少時、
更には過去世における剥奪や貧困、または愛の欠如によって起きることがあるようなのですが、
その気持ちに働きか
ける力があるようです。
ここで2年程前の日記にも石の組み合わせについて書いたことを思い出したのですが、後に『あなたのガイドに願いま
しょう』(ソニア・ショケット著/ダイヤモンド社)を読む機会があり、大天使サリエルに関する記述において整理整頓や
掃除に関する意欲や気力をもたらすお話が載っていたのに驚きました。
素の状態でもプレナイトは環境を鎮め、静けさと保護をもたらすことからエネルギーの防御や強化のためにプレナイトを
建物や室内、庭に配置することは有用な活用法といえます。
穏やかで比較的安価でありながら、癒しの効果が大きく比較的使える石なので以前から気になっていて、最近特に面
白い石だと思うようになったのですが、大天使ラファエルや大天使サリエルに縁が深い方が持つと特に面白いことにな
りそうな石です。
2011年11月18日(金)
第119回
珍しく、2日連続のヒーリング雑感です。
最近、宮永忠彦さんによる伊勢白山道氏の批判サイトを読む機会があり、思うところがありました。
伊勢白山道氏には白毛九尾の狐の影響があると以前こちらに書いたことがありましたが、壷を法外な値で売るあ
る宗教団体とも関係があるという情報をうかがい、やはりそうかと思いました。その教団も狐系、それも度外れも度
外れの大物妖狐が深く関わっている団体だからです。
今回、明言を致しておきます。「仏国土、理想郷、地上天国、ユートピア・・・・・・呼称は色々あるでしょう
が、これらのものを建設目標として掲げ、信者を東奔西走させて疲弊させ、家庭を崩壊させ、他の家族を
悲しませ、信者のただ働きの成果を搾取し続けて肥え太っている団体は全て魔が興したカルトである。」
ということです。
この地上はいろんなレベルの魂が生まれて来て混在し、それぞれが経験を積んでいる世界です。それは例えて言
ってみれば単一元素(C)と結晶構造で出来たダイヤモンドの塊のような状態ではなく、
複数の鉱物が混在して出
来上がったユナカイトやラピスラズリのような状態の世界です。
地上の構造がこういう混在を前提とした状態で成り立つ世界である以上、レベルが単一化された世界を作
ろうと教祖が信者に発破をかけることは前提を覆す無駄な努力です。
それに、世の中はカルト信者の伝道
で動いているのではなく、正業についた方々の切磋琢磨によって動いているのです。
しかし、それにもかかわらず、カルトの指導者が、「地上天国を作ろう。日本国民を全て信者にしよう。さあそのため
には布教だ。伝道だ。活動資金集めのための珍味売りだ。壷を高値で売ることだ。」と信者に言うのは元々素性が
ダイヤモンドでもなんでもないものをブリリアントカットさせて、
「ほらこれがダイヤモンドの宝石だよ。」と言わせよう
とする、 いわば欺瞞に満ち、詐欺まがいと言うべき発言なのです。
伊勢白山道氏の5%運動もいわば元々がダイヤモンドの原石ではないものを研磨し、それを「ダイヤモンドのブリリ
アントカットだ。」と偽って売って歩くような類のものです。
そのようなことを一般信者に教えて無駄な努力をさせるのには別に目的があります。地上天国は絶対に無理でも、
信者のただ働きの結果、お金が教団に入って教団は肥え太るのです。明らかに目的はこちらなのです。そのため
には信者の人生が台無しになろうと、信者の家族が悲しもうと、家庭が崩壊しようと知ったことではないのです。ま
さに悪魔の所業だと言えます。
伊勢白山道氏の場合は壷は売らせないでしょうが、本を買うように薦め、ネットで布教や物品の購入を薦め、重大
な憑依現象を起こしてしまう奇異な先祖供養法で信者をおかしくさせ、「変な宗教にはまってしまった。」と信者の家
族を悲しませています。
家族を悲しませ、家庭を崩壊させることを是として顔色ひとつ変えず、眉ひとつ動かさない教祖がいる団体に真の
神仏は宿ってはいません。地上世界の家族は通常は生まれて来る前に何らかの絆を交わしています。
それを崩
壊させるように動くのは魔の所業です。
2011年10月24日(月)
第118回
最近至るところで(とはいってもネットの上でのお話ですが、)ヒトの肉食の是非についてのお話が出ているのを読み、
これは私見を書いておきたいと思いました。
既に皆様ご存知のことと思いますが、私は牛肉、豚肉、鶏肉、羊肉、鯨肉、魚肉、エビやカニや貝類やイカやタコの
肉・・・・・・きりがありませんのでこの辺で切りますが、
いずれも食べます。 が、一部の海外で食習慣がある犬や猫
の肉は食べることがありません。また、ハムスター、チンチラ、フェレット、実験用に飼育されたマウスやラット、各種
の飼い鳥等、食用の家畜以外の理由でヒトの世界の間合いに入った動物の肉を食べることもありません。
スピリチュアルなことを語られる一部の霊能者の方やスピリチュアルカウンセラーの方々、また、一部の宗教家の方
々やその信仰を持たれている方々の中には全ての肉食を禁忌、あるいは一部の獣肉食を禁忌とするご意見を出さ
れる方が多いです。
これらの方々が肉食、特に獣肉食を禁忌とされる理由の中で最近特に目立って来ているものとして、獣肉を取り込む
ことによって霊性が低いまま来るべきアセンションを迎えてしまうというものがあります。
確かに獣肉には(特に精神活動が活発な動物であればあるほど)その動物の生前の波動があり、食べると影響を受
けているというのは私も感じます。特に牛肉は身体が重くなることが多いです。(苦痛というほどではないのですが。)
しかし、私は肉食を否定はしていません。肉食をした場合、確かに動物の波動を受けて身体が重くなることはあります。
獣肉の波動はやはり荒く、そのまま、それも大量に無策に取り込めば自分自身も気が荒くなります。
ですが、これは食べる人の姿勢で影響を変えることも可能です。それはどうすればよいかですが、食に供される生物に
感謝をした上で食べることです。
自らの生を維持継続させるためにその身を供してくれることとなった生物のために本来の意味としての「いただきます。」
の気持ちを持つことです。そして、食べ終わったら「ごちそうさまでした。」の気持ちを持つことです。これは料理を作って
くれた人や食材を提供してくれた人に対するお礼ということもあるのですが、決してそれだけで唱えているものではない
のです。
しかし、逆に食の背景を全く知らずに「こんなまずいものが食えるか!」とか不平を言いながら食べていたり、無駄に食
い散らかして食べ残して捨てたりしてませんでしょうか。
どうしても食べられないものがあったり残すことになったりした場合は次回に回すか、どうしても処分しかない場合は率
直に心の中で謝りましょう。 (これはさすがに声に出して言ってたら変な人だと思われることがありますので。要は気持
ちの問題です。)
食べるという行為は目の前にある肉という物体を取り込むのみではなく、霊・体、両方の情報を取り込んでいる行為で
す。
今はアセンションが始まりつつある時代ということから、肉食、特に獣肉食について神経質になっている指導者の方が
増えられてます。 しかし、肉食をしたからといってそれが理由で脱落するとは思えないというのが私の見解です。
私が
そう思うのには生物学上の理由があります。
元々、ホモ・サピエンスは消化器の構造、そして歯の種類のバランスから植物食(穀物や菌類も含む)、動物食の双方
を必要とする生き物として進化して来ています。
生の維持には食に供される生き物の生を必要とすることはそれこそ自
然の摂理として変えることが出来ません。よって、不自然な食を提唱する一部の精神世界の指導者は自然の摂理に逆
らった意見を述べていることになります。
しかし、そうは言うものの、生を失うことになる生物の中でも特に執着や恐怖を残したまま死した生物の影響があること
も毎回必ずとは限らないものの存在します。彼等への感謝は必要と思いますし、
それが食に供される生物の魂の浄化
に繋がり、また、屠畜を職業とされている方々が定期的に慰霊をされていることも意味があることかと思います。
2011年10月23日(日)
第117回
いろいろネットサーフィンをしていたら、こちらのサイトで「ウルトラマンは艮の金神だった。」という伊勢白山道氏の見解
にツッコミが入っているのを読む機会があり、思うところがありましたので、今回は少しその話題について書きます。
いきなりこんなことを書いて艮の金神の腰を折ってなんですが、「監修」という意味においてウルトラマンの産みの親と
されている円谷英二氏はカトリックのクリスチャンであったことが知られています。英二氏がキリスト教に入信されたの
は奥様のお勧めによるものだったとのことです。その後、円谷家は一家全員がクリスチャンになられたそうです。
ここで少し横道にそれます。これはウルトラセブンのスーツアクターだった上西弘次氏のお話なのですが、当初上西氏
はウルトラセブンのスーツアクターになることについて、自分の顔が出ないということで乗り気ではなかったそうなので
すが、勉強のつもりで引き受けられたとのことです。
とはいえ、ウルトラマンのスーツアクターだった古谷敏氏の戦闘スタイルを研究した上でそれとは違うウルトラセブン独
自のスタイルを築くなど、役作りには積極的に取り組まれてました。
そんな中、ウルトラセブンの姿で身障児施設に慰問に行かれた時のことです。1人の少年が上西氏の元へ駆け寄って
来たのでした。後にその少年がそれまで歩くことはおろか、立つことさえ出来なかったと聞き、上西氏は自分の行って
いる仕事の大きさ、特撮ヒーローの持つ影響力の大きさに気付かれ、
それ以来スーツアクターという仕事への偏見が
無くなったのだそうです。
また、ウルトラマンのスーツアクターであった古谷敏氏も前作の『ウルトラQ』のケムール人やラゴンのスーツアクターとし
ての演技と長身痩躯が活かされた怪獣のスマートな外観が美術デザイナーの成田亨氏に絶賛され、その成田氏に何度
も依頼されて押し問答の末、ウルトラマン役を引き受けられたとのことなのですが、当初はやはり「顔の見えない役」に対
する複雑な感情があり、何度も降板を考えられたのだそうです。
しかし、古谷氏が「今日こそはもう辞めると言おう。」とバスに乗った時のことです。偶然そのバスに子供達が乗り、その子
供達がウルトラマンの話をし始めたのを聞き、
番組放映が進むにつれて高まっていく子供達のウルトラマンに対する反響
に感動し、最終回まで全力で取り組むことに決められたのだそうです。その時にバスに子供達が乗って来なかったら、そし
てバスに乗ったとしてもウルトラマンの話をしていなかったとしたら、あの長身痩躯のウルトラマンは放映途中で変わってい
たのかも知れませんでした。タイミングや巡り合わせの妙を感じてしまいます。もはや1人だけの動き、思い、判断だけでこ
とが決まって進んで行っているのではない状態です。ウルトラマンの場合、特に当時は爆発的な人気番組であったでしょう
から、色んな人達のエネルギーが作用してことが進んでいたこともあるでしょう。
スーツアクターのお話ばかりで恐縮ですが、ウルトラマンやウルトラセブンが初回放映された1960年代後半当時はスーツ
アクターという用語も無く、また映画俳優のほうがテレビドラマの俳優よりも遥かに格が上という認識が当然とされる時代で
した。
それだけにテレビドラマの、それもメインの視聴者が子供である番組に顔が出ない役で出ないといけないという抵抗は現在
よりも遥かに俳優さんとしては大きなものであったのではないかと推察されますが、
新たな分野として切り開かれていった
のには偶然だけでは片付けられないものを感じます。
ちょっと横道のつもりがかなり横道に入ってしまいました。ここでちょっと本題に戻したいと思います。ウルトラセブンの上西
氏のお話はイエス・キリストの癒しの奇蹟を連想するお話です。伊勢白山道氏の「ウルトラマンは艮の金神だった。」という
説を横目に、私はウルトラマンのシリーズにキリスト教的なものを感じているのです。
【注1】その割に世代を越えて日本の
子供達に長年にわたって人気を維持し続けていることが意外なほどです。
ですが、それは単にキリスト教的なものだけで
はなかったからだとも私は思っていたりもします。
ウルトラマンやウルトラセブンで監修をされた円谷英二氏は1970年にお亡くなりになったのですが、企画段階ということま
でならば『帰ってきたウルトラマン(ウルトラマンジャック)』までが円谷英二氏の直接的な影響があったシリーズと言えるか
と思います。 その意味におきましては私は第一期の終わりのセブンと第二期の始めのジャックの間に精神世界的な線が
引かれているのではなく、 ジャックとAの間に線が引かれているような気がしています。
(私見に過ぎませんが。) そして、
セブンがベースのタロウは別として、新たにデザインされたAやレオ(アストラ含む)のデザインの流れを汲むウルトラマン
が現時点で全く出ていないという事実も興味深く、また気になるお話です。【注2】
今回延々と書きましたが、私は「ウルトラマンは艮の金神だった。」と一言で片付けられるものではなく、いろんな影響が複
雑に絡み合ってこのウルトラマンのシリーズが出来上がっているという印象をこのシリーズに抱いています。長年にわたる
シリーズですので単一なものではなく、また時期によっても影響の変化が存在します。それらの中にはキリスト教的なもの
もあるのですが、もちろんそれだけではなく、仏教的なものや神道的なものも混在しています。
でないとここまで日本に定
着し、長年にわたって人気を維持し続けることは無かったのではないかとも思います。
当初は少しだけ書くつもりだったのが、かなり長くなってしまいました。ウルトラマン関係はまた別の機会に何か書こうかと
思います。
【注1】
特にウルトラマンAはそれまでのシリーズ以上にキリスト教からの影響を受けたシリーズでした。これはこのシリーズの第
14話までのメインライターの市川森一氏がクリスチャンであったことも影響しています。
十字架に架けられてしまうウルト
ラ兄弟、「ゴルゴダ星」という星の名前(「ゴルゴタの丘」から命名。)、「バラバ」という超獣の名前(バラバはイエスの代わ
りに恩赦を受けて釈放された囚人の名前。)、変身する北斗隊員の元の職業がパン屋(「人はパンのみにて生くるにあら
ず。」)、 そして南隊員の元の職業が看護師(白衣の天使)等々、キリスト教からの設定、影響が至るところで見られます。
基本3次元に肉体を持って活動しない異次元人ヤプールが延々と出続けていたのも物質次元に肉体を持たない悪魔の
象徴のように思えます。
しかし、視聴率の関係や話を作りにくい等の面で大幅なテコ入れがあり、ウルトラマンAは第15話以降は路線変更を余儀
なくされ、メインライター市川氏は終盤に復帰されるとはいえ降板、第29話からは男女合体変身ではなく北斗隊員の単独
変身に変えられ、Aの独自性がそこで無くなってしまったことが惜しまれます。初回放映当時、男女合体変身が無くなって
からは観なくなったという子供が、特に女の子の中に多かったのだそうです。
【注2】
Aとレオとアストラのデザインは鈴木儀雄氏によるもので、特にレオの鳩尾にあるレオサインは1934年にアリゾナ州の山
中に着陸したUFOのハッチに書かれていたとされる記号をヒントにされたとのことです。このレオサイン、UFOはともかく
アルファベットの筆記体のようにも、 梵字の「阿字」や聖音オームのようにも、
そして秘密のとある××文字 (なんやねん
それw)のようにも見えますが、とにかく絶妙かつ秀逸なデザインです。あそこにサインが無かったら本当にレオはただ真
っ赤なだけになってしまいますので、これはもの凄いひらめきだと思ってこのデザインを見てます。
あと、ウルトラマンが観
音様ならAは弥勒菩薩っぽいデザインですね。なんや仏教やんかと締めくくられそうですが。
ちなみに鈴木儀雄氏のお話によりますと、Aのデザインは古代ローマ帝国の兵士がヒントになっているとのことです。
2011年10月12日(水)
第116回
台風12号が9月3日(土)未明には四国に上陸する恐れと報道されていますが、遠く離れているはずの東京も風が強
くなってきています。
毎年のことではあるのですが、今年もなんとか被害が小さいまま通り抜けていって欲しいと思ったりしています。
ところで、時間がなかなか取れないところにたまたま時間が取れたけれども何か大きなことをするには時間が足りない
という場合、散歩に行くか、新たなところにネットサーフィンするのが私の最近の行動パターンなのですが、今日は一発
屋と呼ばれる芸人のことを話題にしたあるサイトを観ていました。
そちらのサイトでは、サイトの管理人さんが、「一発屋芸人の月収が最高いくらで、現在いくらの収入になっているかを
ランキングした番組」をご覧になり、それについて語られていました。
そちらのサイト管理人さんによりますと、一発当たったお笑い芸人の方々には一つの傾向があって、ランキングされた
芸人のほとんどの方が稼いだお金を後輩におごっていたとのことでした。
(私は厳密に言うとそれは違うとは思うのですが、)そちらのサイト管理人さんのお話では、お金や物を後輩におごる行
為は布施の中でも物施といって、徳を積む行為の一つと語られていました。
管理人さんの弁で、「徳を積む行為をしたので、その後の芸能活動も順調に行くのかと思いきや、現在の月収を見る限
り、そううまくはいかないようです。」とありました。「そりゃ、そうでしょう。」と私は読んで思いました。
単に後輩に太っ腹でスケールがでかい売れっ子の自分を見せたかったからとか、売れて有頂天になったから自分が無
理を言える立場の後輩を誘って散財とかいった行為は物施とは異なり、それはただの死に金遣いのええかっこしいです。
それで芸を磨く、笑いの新境地に挑戦する、お金を本当の意味において芸の肥やしになるように使うといったことが欠片
も見られない限り、売れなくなるのはもう時間の問題です。
一発で終わらない芸人さんは自らの笑いの芸を磨くために絶えず勉強し、面白いものを披露する力をつけていき、目ざとく
世間の本当に一般人なら見逃しそうな笑いのネタを見逃さない感性を腐らせずに持ち続けています。漫画家や作詞家、作
曲家でもそうですが、「神様が来たあ!!」はそういう方にこそ起きるのです。
ところでここで話題になっている物施とは布施の一種であり、布施には法施、体施、物施とあります。そしてそれらの中で
も法施が最上だと言われています。次に体施であり、最後に物施なのだそうです。
法施とは文字通り法を施すことであり、体施は見返りを求めない身体を使った働きによる施しのことであり、物施は金品に
よる施しのことです。たとえお金が無い方で、働けるだけの健康を維持出来ていない方であったとしても、もしかしたら法施
は出来るかも知れません。
良いことを知ったらどんどん色々な方々にお話しして広めるといった行為や、自分が大金をかけ、長い年数をかけ、学習や
探究や経験を積んでようやく知り得たノウハウ(価値あるノウハウである必要はありますが、)を短い期間でお話しして広め
るといった行為も法施の一種となります。
ただ、これらの行為を「してやった」という貸し勘定の気持ちで行ったり、金品や自らの立場や地位を良くする等の見返りを
求めて行ったり、褒められる、名声を得るといった目的(これらも広い意味において見返りを求める行為です。)で行ったり、
あたかも「これは徳を積む行為目当てで、まあ・・・・・・、こういうのはポイントを貯めたらGOGO!(笑)みたいなもんだろーw
いやー、俺ってマジでポイントタカシー!!!」とかいったさもしい動機や根性で行っているようでは全く本物ではありません。
そういったものから完全に自我が切れてしまった上での行為でないとそれらの行為は法施、体施、物施にはなりません。そ
れらは例えるならば悪代官様の袖の下に金品を入れてる下心満々の越前屋の賄賂と大して変わりません。
自分の自我の
状態が問われるわけですから、本物になるのは難しいのです実際は。
2011年9月2日(金)
第115回
日記も「ヒーリング雑感」もしばらく更新が出来ない日が続き、誠に申し訳ございませんでした。
更新が止まっていた間、先日メールを送った方からの返信メールを拝読し、その方がこれから起きる可能性が
高いことについてお書きなのをみて、私もそのことは気になっておりましたので驚いてしまいました。
これはその方がお書きになったお話とは全く異なるお話なのですが、私が予想していることを今回は書こうか
と思います。
それは、チャネリングに類することが出来るようになる方が増えられるということです。いや、厳密に言うと元々
そのような素質がある方が阻害要素が取り払われ、スイッチが入った結果、
チャネリングが出来るようになる
といった方が正しいかも知れません。
最新の分子生物学にはエピジェネティクスという理論があり、この理論によりますと、遺伝子には外部環境に
よって作動する「オン・オフ」のスイッチがあり、それは外界から受ける波動や心という要素でも作動することが
わかって来ています。
最近、宇宙から地球に降り注いでいる波動の上昇が一部の方々の間で話題になっていますが、一部の敏感
なヒトからその上昇の影響を受け、遺伝子の覚醒スイッチがオンになり、その後、それはいろんなヒトに波及し
ていくかも知れないと私は予想しているのです。
スイッチがオンになった方はどのようになっていくのか、これにはある程度共通した傾向が見られますので、少
し長くなりますが書いていきます。
まず、今までは感じられなかった波動の高低、性質、素性等の情報を感知出来るようになります。今までも感
知出来ていた方の場合はより詳細にわたって感知出来るようになります。
また、手のひらから癒しのエネルギーが出て来るようになります。これはレイキのセミナーを受講された方であ
れば今までの手のひらとは異なる感じになるのが理解出来ます。レイキよりもわかりやすく、他人にも理解され
やすく、また、そんなにわかりやすくて強いエネルギーであるにもかかわらず、心地良く癒されるエネルギーな
のです。
手のひらからエネルギーが出る他、人によっては耳鳴りがしたり、超高音のピーという音が時に聞こえては途
絶えたりします。これはその場にいる他の人に音のことを聞いてみても聞こえないと言われます。
指の痙攣(特に左手の小指であることが多い)や身体が揺れる現象が起きる方も中にはいらっしゃいます。
これらの現象はパワースポットに行くと出て来る方が多いようです。
胸のアナハタチャクラ、眉間のアジナチャクラ、頭頂のサハスラーラチャクラが開発されていくのも特徴として挙
げられます。
アナハタチャクラの覚醒が見られる方にはその覚醒の直前に1つの共通した現象が起きます。それは「大泣き」
という現象です。
子供の頃ならちょっとしたことでも泣いていたという記憶が皆様にはあるかと思います。しかし、大人になるに従
ってどんなことが起きても泣かなくなったことでしょう。そんな大人が(個々人により、そのきっかけは異なります
が、)大泣きするのです。
これは私にも経験があります。 最初はそんなことで泣くなんて有り得ないという面の皮の厚さで、
感性的にも泣
くには程遠い心境なのですが、私以外の存在(通常目に見えないことかと思います)が、私の中にあるエネルギ
ーのこわばりを取り払った直後、それは起きました。私は大泣きしてしまったのです。その後、アナハタチャクラ
の覚醒を私は見たのです。
アナハタチャクラ覚醒後のヒトには特徴があります。それは自らに嘘をつかないヒトになっていき、行動原理が
よそ様基準ではなく、自立的であるということです。それだけに他のいわゆる「世間体が行動原理」という古い
タイプの方からは変わり者と酷評されることもあるかも知れません。
また、ヒーリングを行う方の場合は消耗に
よるリスクが大きく、下手をするとヒーラー自身がうつ病やガン等の病気を引き起こしかねないマニプラチャクラ
主導型ではなく、アナハタチャクラ主導型に変わります。
今回はアナハタチャクラの覚醒のお話までにとどめますが、サハスラーラチャクラ覚醒に至り、脳内のシナプス
を急速に増加させる現象が起き、身体がチャネリング可能な状態になった時、それは起きます。
しかし、ここで気をつけないといけないことがあります。低次元のチャネリングに堕することには危険性があると
いうこと、そして、チャネリングは一つ間違うと依存の関係を築きやすいということです。
まず、低次元の存在についてですが、これには簡単にわかる本当に低次元のものから、聖なるものを装う判別
が極めて難しい存在までがいます。
いかにも「俺は最強最悪の悪魔ベリアル様だぁー!」とかなんとか言っている連中はある意味まだ可愛いもの
です。
もう少し賢い連中ならば引っかけを行ったり、脅しと共にいらないことを伝えてきたりします。「3日以内に不幸
の手紙を30人に向けて送らなければお前は会社をクビになる。」とか、「あなたの友人のMさんは陰であなた
の悪口を言いまわって、しかもあなたの彼氏を横取りしようと画策している。」とか言って来たりします。迷わず
無視して下さい。
そして、カルト宗教の教祖がよく陥るのが言い方はいろいろありますが、「あなたは仏陀の生まれ変わりだ。」と
か、「あなたはネブカドネザル王の再来だ。」とか、「あなたは聖徳太子の転生だ。」とかあちらの世界の存在に
言われてそれを鵜呑みにするケースです。
私はこういうのを見てしまうと、過去のカリスマを売りにせず、自分の名前と中身だけで実績を上げろと思って
しまいます。対処法は色々あります【注1】が、
今回一つ書くとするならば、 有名な存在であればあるほど、実
は矛盾を突くのも簡単なのです。対話して矛盾を突いて見破ってお引取り願いましょう。
彼等の正体ですが、中には本当の悪魔というケースもありますが、龍、蛇、狐、狸等の物の怪や不成仏の死霊
や地獄界を抜け出して来た死霊で、こちらの世界に働きかけを行いたい者達であることが大部分です。
死霊の
場合はこのようなことをしているうちは成仏出来ませんので、彼等にそういう話をすることもあります。
彼等の目的は色々あり、こちらの世界に影響を及ぼしたいという野望であることが多いのですが、単に悪戯をし
たいだけといったものもあります。中には最近の傾向を理解し、アセンションに向かう傾向について抵抗をしてい
る者達もいたりします。
彼等が単なる悪戯以外の野望を有している場合、最初は高次元を装い、偽りの信頼関係を築き、チャネラーを自
分達の懐に入れた段階で本性を現します。メッセージに虚栄心や権勢欲、物欲や色欲、猜疑心、不安を巧みに
突くものが出て来ますが、受け取ったチャネラーは既に取り込まれていますからその内容の真贋をもはや吟味出
来なくなっています。
私が釈迦の八正道の、特に正見、正思が重要と言うのはこういったことにも通じているのです。こういった時に必
要なのは自分の着た外套を脱ぎ、その外套を冷静に見て判断する勇気です。また、自分とは全く違う価値観や
能力を持つタイプの信用が置ける実力者の友人を持つことの重要性も私は挙げておきたいです。
自分が抜け出
せない底無し沼に嵌った時の切り札を彼等は持っています。
もっとも、最終的に聞く耳を持つ勇気を持つか否か
は本人次第なのですが。
今回は近い将来、チャネリング能力が開花される方が増えられるであろうという予測の元、事前に気をつけないと
いけないことを少しではありますが書いてみました。
本当はもっと書かないといけないのですが、今回はこれで筆
を置きます。
【注1】
低次元の存在の見抜き方についてですが、審神について色々書いているとそれだけで一冊の本が出来上がるほど
のテーマです。ですので、今回は手短に、かつ不可欠な内容についてのみ書きます。
まず、高次元の存在は、それが真の高次元の存在であるならば途中で変質することはありません。最初から最後ま
で一貫したものがあります。ですから途中から虚栄心や権勢欲、物欲や色欲、猜疑心、不安、恐れといった要素を煽
った脅しの内容になって来るということがありません。
以前にも書いたことがありましたが、低次元の存在は「○○までに△△のことをしないと大変なことになる。」と言って
強制によって恐怖心を煽ったり、終末論やそれに類する予言に代表されるように本やネットやマスコミを使って世間
に不安を持ち込んだりします。それらの要素が見られる方のお話は無視して下さい。
人を導くのに「強制」は不要なものです。また、「不安」や「猜疑心」や「恐怖」で煽る必要も無いのです。
また、チャネリングを行う方の中にはご著書で「ハイアーセルフと繋がっているチャネラーは低次元の存在に惑わされ
ることは無い。」と断言される方がいらっしゃいますが、そんなことはありません。 と申しますのも、本当にハイアーセ
ルフと繋がっているという確証はどこにも無いのですし、 (はっきり言えばその全てのケースが自称です。) 百歩譲っ
て、本当にハイアーセルフとの繋がりがあるとしても、
それが即、低次元の存在からの影響を受けない保証になる訳
ではないからです。審神の重要性がある所以です。
2011年8月21日(日)
第114回
ヒーリング活動は現在休止中な私ですが、今も時々ヒーリングに関するご質問のメールをいただくことがあります。
今回はその中から少し書いていこうかと思います。
ネットの掲示板をいろいろ読んでおりますと、居丈高なヒーラー、高慢なヒーラー、無神経なヒーラーに気分を害した
という書き込みをかなりみかけます。また、メールのご質問でも、「△△ヒーリングのヒーラー◎◎さんは無神経で高
慢でセッションを受けて気分を著しく害してしまった。このヒーラーはまともとは思えないのですがどう思いますか?」
という内容のものをいただくことが時にあったりします。
これらは私も含め、ヒーリング活動をしている人は自らの語る言葉や行動、そして立居振舞いがいかなる影響を及
ぼすのかということがわかっていないといけないということを痛感させられる書き込みやご質問です。
実は大して何もわかっていないにもかかわらず、わかったような口を利いたり、上から目線でものを言ったりするの
は案外、今までの自分の辿って来た人生の軌跡がそのようにさせていることが多いです。
私がこう書くのには理由があります。何を隠そう、この私が上から目線でものを言う張本人だったからです。
私は過去、サラリーマン時代、旧財閥系の損保会社にいました。その頃は全く自覚していなかったのですが、その会
社を辞め、他の業界の方々といろいろと面識が出来、仕事をするようになってやっと気づいたのです。そんな中には
純粋に自力だけではなく、新しい人間関係が出来たことにより、新たにご指摘を受けてやっと気づいたことも中には
ありました。
それは自分がいかに一種のいやらしい選民意識のような意識でもって人に接していたかということです。恥ずかしな
がら、上から目線でものを言う癖も退社後に気づいたのです。
ヒーリング活動をしていてこのような性癖があることにお悩みの方についてですが、私はヒーリング活動の他の仕事
の経験を持つことをお勧めします。ただし、その仕事には権威や地位の類が一切ついていないことが必要です。間
違ってもヒーリング活動の時のように先生呼ばわりされる仕事は選ばないことです。そしてその仕事を徹底的にして
みるとよいです。新たなものが見えて来ます。
権威も地位も無い以上、時にはぞんざいな扱いを受けたり、屈辱的な扱いを受けたりすることもあるかも知れません
が、それらを全て受け流し、真のプロに徹することです。そして、そこで一人前になり、高慢癖が直るまで絶対に辞め
てはいけません。辞めたらまた一からやり直しです。自分がいかに高慢であったか、甘ったれであったか、はき違え
たものの見方や考え方をしていたのか、そこで徹底的に学ぶのです。
私はヒーラーになる人にはそこに至るまでに権威も地位もない世界の仕事の経験が必要と考えます。特にホワイトカ
ラーのサラリーマン経験しか無い方はよほどの方でもない限り、上から目線病に程度の差こそあれ罹患しています。
正直に申します。この私もそのうちの1人だったのです。
2011年6月29日(水)
第113回
今回はロマゾフィー協会について書いて欲しいというリクエストメールをいただきましたので、この協会について書きます。
まず、こちらの『日刊ゲンダイ』昨年9月17日の記事をご一読願います。
↓
トンデモ宗教「ロマゾフィー協会」 やっていたサディズム修行
【政治・経済】
2010年9月17日 掲載
女性の尻を殴って代表が逮捕
信者からカネを巻き上げるわ、暴行を加えるわとやり放題の宗教団体の代表らが傷害容疑で警視庁に逮捕された。
捕まったのは東京・大田区に住む平岩浩二(49)と妻の司(36)の両容疑者。平岩は「ロマゾフィー協会」なる団体を
主宰し、今年4月、自宅に住まわせていた40代の女性信者に
「日常の家事ができていない」と難クセをつけ、「活を
入れてやる」と、長さ約50センチの木製棒で尻を数十回殴り、全治2週間のケガをさせた。
同協会は宗教法人としての届け出をしていない任意団体。会員は20〜50代の女性を中心に30〜40人おり、平
岩は1、2人を自宅に住まわせて身の回りの世話をさせていた。
「平岩はプロフィルに『幼い頃より霊の姿を見ることができた』と記し、除霊ができる霊能者を名乗っていた。武蔵大学
を卒業後、公立学校の共済組合職員などを経て、02年、妻の司と共にロマゾフィー協会を立ち上げ、
数冊の本を出
版。本を読んで入会してきた信者に、 階級を上げるためのセミナーを受けさせ、1回あたり数万円の費用を徴収する
ほか、さまざまな名目でカネを出させていました」(捜査事情通)
女性信者は平岩の指示で全員がミニスカ姿。性的な行為はしないものの、カネを出し渋る信者の頭や腹、尻などを
殴るのは日常茶飯事。付近の住民は「男性の怒鳴り声が聞こえた」「女性が泣いて謝っていた」と証言している。平岩
と司には小学生の子供が2人いる。
ン千万円を脅し取られた元信者が「ロマゾフィー被害者の会」を結成。同会の相談を受けている弁護士の渡辺博氏
が言う。
「信者さんは平岩の“やめたら死ぬ”という言葉が怖くて脱会できない。しかも“おまえたちは奴隷だ”と脅され、四六
時中監視されて怯えていました。“おまえのせいで脱会者が出た。損害を補填しろ”などと脅されて2000万円以上
取られた被害者もいます。こうして巻き上げたお金を平岩は、プロレスラーやテーマパークのイベント役者のタニマチ
として散財していました」
テレビの影響でいまもスピリチュアルブームが続き、霊能力に憧れる若者は減らない。社会の疲弊が進むなか、こ
の種の事件の被害者はますます増えていきそうだ。
|
ロマゾフィー協会の実態はどう見ても脅しのカルト宗教以外の何物でもないお粗末極まりない代物なのですが、
こんな無茶苦茶ないんちき宗教でも信者となり、被害を受けた人がいるということにまず驚かされます。
教祖の「やめたら死ぬ。」という言葉が脅しになり、それが怖くて脱会が出来ないという構造に至っては、教祖の
教えに洗脳されたがゆえの結果であり、部外者から見て愚かしさの極みにしか見えないものではあるのですが、
内に取り込まれた信者はその言葉を真に受け、離れては死んでしまうと教祖のそばに居続けることになり、精
神的にも、また金銭的にも教祖の餌食になってしまうという構図があります。それは私も見過ごす訳にはいかず、
今回記事を読んで説明をしておきたく思いました。
この教祖の言う、「やめたら死ぬ。」という脅しはカルト宗教の脅しの定番です。が、教祖の言葉を真理とする洗脳
の回路が出来た状態でこの台詞を聞いてしまうと、理屈以前の問題として信者の心はそれを受け入れてしまうの
です。そこに大きな問題があります。
「やめたら死ぬ。」という言葉を何故恐れるかですが、これは教祖の言葉を絶対的なものと受け入れてしまう回路
が出来ているがゆえに、教祖が言う「やめたことに対する天罰」が下るということを考えてしまったり、教祖に力が
あると信じ込んでしまった場合は「教祖が呪いを仕掛けて来る。」と恐れたりすることが考えられます。しかし、そ
れらは全くの杞憂というものです。
何故杞憂といえるのか理由を説明します。まず、このような人物は決まってトンデモな主張の数々を有しており、
いくら自分には力があると威張ったところで、実は何の力も無い張子の虎のような真の姿を有しており、本物で
はない以上、信者の洗脳を解くことはヒトの手によって可能であるということがまずあり、更には、過去の人類史
における神罰の類の話の傾向性をみる限り、真の神仏が1人のヒトに天誅の類の発言の権限を持たせ、他の
個人の、それも個人レベルの事情に対して「信仰から離れればお前は死ぬ。」と事前に宣告させたといった事
例は存在しないということがあるからなのです。
私がそう断言出来るのには根拠があります。それは旧約聖書のソドムとゴモラの事例【注1】やノアの方舟の事
例を見ても明らかです。
天誅の類が下る時の事前の兆候については傾向性があります。それは滅ぼす対象者には事前の警告は成され
ないか、一部の人を介して成されたとしても嘲笑され、黙殺されるということです。
ノアの方舟について言えば、天使(大天使ウリエル)が特定の個人(ノア)に神が近い将来洪水を起こすことを教
え、ノアは不特定多数の人達に危機を啓蒙していき、自分は方舟を造っていたが嘲笑されてしまった後に大洪
水が起きたという事例ですし、ソドムやゴモラの事例は、町の退廃について天誅を下すことにした神がロトの家
に2位の大天使(大天使ガブリエルの他、1位の大天使)を遣わし、「ヤハウェの使いとして町を滅ぼしに来た。」
と告げさせ、ロトを避難させた後、他の一般の住民には全く事前の警告が無いまま硫黄の雨を降らせて町を焼
き滅ぼしたという話です。しかし、これらの不特定多数の人間を対象とした事例ではなく、個人が別の個人に、
それもその人の個人事情を元に天誅による将来の死を宣告し、しかもその天誅が本当に実現したとい
う事例は存在しないのです。
ソドムとゴモラの話やノアの方舟の話のように不特定多数の人が対象となる天誅はお話が別ですが、個人レベ
ルで起きる天誅は事前に個人に、それも本人ではなく他人に知らされることはありません。これは天使の方々も
そのようにお話されています。 個人レベルの天誅は本人はもちろん、本人以外の誰に知らされることも無く起き
るのです。それが真の神仏の働きのものであるならば、事前の生きた他者を介した形での警告はありません。
もっとも、霊的な存在がそれとなしに物質世界に現象を起こして事前に「このままいくとまずい。」と教えて下さる
ケースはあり得ますが、それは生きた人間が他の人間に脅しをしているケースとは明らかに異なります。
いずれにせよ、個人レベルで他の個人に対し、神仏絡みのことで、「信仰をやめ、私から離れればお前
は死ぬ。」 などと言う権限はヒトにはありません。 もしそのようなことを言う指導者がいるとしたら、その
人物はにせものの指導者であり、真の神仏の世界にはふれていない「まるでわかっていない人物」であ
るということであり、また、その言葉は根拠の無い脅しであるということなのです。
もし、現在、不幸にしてそのような脅し文句を言う人物と深いかかわりを持っているという方がこのコーナーをお
読みだということがあるとしたら、即刻その人物とは縁を切って今後一切の関係を絶つべきだと私は断言します。
そして、その人物から離れたからといって、それが理由で天誅が下り死を招くなどということは一切無いというこ
とも私は断言出来ます。【注2】
実は、「私から離れればお前は死ぬ。」という発言を平気でするのは物の怪や魔物の類に憑依された人なので
す。 憑依者はこのような脅しをし、信者を離れられなくさせ、そして信者から金品を巻き上げ、ただ働きをさせ、
それらの手段で得た金品は憑依者によって、欲求の赴くままに無駄金の形で散財されます。
こういう人達は、普通ならこのようなことには興味を抱かないか、仮に興味を抱いたとしてもそこまで入れ込んで
しまうという欲求のこだわりは無いという人が大部分なことに異常な散財をしますので、傍目にみても「この人は
おかしい。」と気づきますし、また気づかないといけないのです。
そもそも、神仏はヒトに個人に対して天誅を告げる権限を持たせてはいない上、このロマゾフィー協会の教祖の
事例は元がトンデモで何の力も無いような人物の「離れたらお前は死ぬ。」という発言なのです。実現する訳が
無いのです。
【注1】
後に新アッシリア王国のセンナケリブが首都としたことで著名なニネヴェの遺跡で見つかった、シュメール人の
古代の天文学者が粘土板に残した円形の星座板には、ふたご座、そして木星等の惑星と、「アピン」と名づけ
られた正体不明の矢印が書き込まれており、この天体配置があった日の明け方5時30分頃に、4分半かけて
「アピン」は地上に落下したという記述が残されています。この「アビン」の記録の正体はアテン群小惑星の落
下の記録なのではないかとされ、一説によると、紀元前3129年6月29日に起きたアテン群小惑星落下で被
害を受けた町の様子が後に旧約聖書のソドムとゴモラの話の元になったのではないかといわれています。
これは私の一個人としての見解に過ぎないのですが、ソドムとゴモラの滅亡は実は天誅によるものではなく、
自然災害であった史実が後に天使絡みの物語として創作されたものと私はみています。
聖書に話が残され、
天誅であったとされたのはたまたま周囲の顰蹙を買う低モラルがまかり通っていた町が直撃を受けて滅びた
ことがあまりにも衝撃的であり、この天災が当時の人達を震撼させ、天誅を想起させたからではないかと思
います。とは言うものの、旧約聖書の天誅の記述の傾向性には一貫したものがあり、神が救済するつもりが
ある者以外の者に対しては事前の警告は一切無く、
天誅は滅ぼされる者にとって唐突に成されるということ
からみて、やはり個人が他の個人に対し、「私から離れれば天誅でお前は死ぬ。」というのはおかしな話であ
ることに変わりは無いと言えます。
ところで、硫黄の雨の洗礼を受け滅びたソドムとゴモラの廃墟は最終的に死海南部の湖底に沈んだと伝えら
れているのですが、ソドムのモデルになったのは、死海南東部に位置する前期青銅器時代(紀元前3150年
−2200年)の都市遺跡バブ・エ・ドゥラー(Bab
edh‐Dhra)であり、ゴモラのモデルになったのはバブ・エ・ド
ゥラー遺跡に隣接する同時代の都市遺跡ヌメイラ(Numeira)のようです。
【注2】
実は、私は2003年に、「お前は俺の言う通り、ヒーリング講座をやめ整体院を閉鎖しないと天誅で3年以内に死
ぬがいいか?」という脅しをある人から電話で言われたことがあるのです。その人は「俺は遠隔操作で他人の魂
を抜くことも出来るんだ。」と豪語していました。
実際は3年経っても私は生きています。魂を抜くことが出来るのならば私を殺すことなど容易なはずなのですが、
このようなことを真に受けること自体が愚かであるという好例です。
この人は余程私のことが気に入らないのか、なかなか死なない私に「さっさと死ね!」と想念を送ることがあります。
それも決まって「ガンになって死ね。」なのです。想念の内容のあまりのイマジネーションの貧困さにぴかりんは呆
れて笑って処理してくれています。もちろん、こんな呪いは実現する訳がありません。私もぴかりんも健在です。
このような想念を平気でしかも本気で送る人ですから、この人の精神世界ももちろん推して知るべしです。ロマゾフ
ィー協会の教祖とやっていることは大して変わりません。こんな愚かな想念に精神のレベルを落としている暇があ
るのならばもっと有意義なことに人生を使いたいものだと私は思うのです。
実際、このようなことを平気でする人の
精神や御霊は後ろ向きで全く魅力が無いですし、このような状態では生きながらにして天上世界とは程遠いところ
に波長が合ってしまっています。
2011年4月19日(火)
第112回
3月11日に起きた地震の影響により、福島第一原子力発電所が事故を起こしました。
今後被曝される方がお出になることが予想されます。今回は過去のかめかめ日記の転載をこちらに致します。
↓
2005年12月21日(水)
一昨日の日記でかつおぶしを話題にしましたが、今日は昆布について調べました。
日高昆布も利尻昆布も優秀な食品です。平均して日高昆布のほうが波動的には優
れていますが、利尻昆布も若干落ちるという程度でやはり優れています。
昆布といえば海藻の中でもずば抜けてヨードの含有量が豊富な食品として知られて
いますが、チェルノブイリ原発事故が発生した後、この事故の被曝が原因ではないか
と疑われる小児甲状腺ガンの症例が多数見られるようになり、特に初期においては
慢性的にヨード不足がいわれている地域であることも関係してか子供達に無機ヨード
の投与がなされた話は有名です。
しかし、これは放射能解毒にはヨードがよいという意味ではなく、慢性ヨード不足にな
りやすい地域においてこの事故が発生してしまったことへの対応として無機ヨードが
当初は投与されたという意味なのですが、ヨードには放射能の解毒力があるといった
誤解が広がってしまいました。しかも、この無機ヨード投与は不適切な処方箋であっ
たとされ、現在では小児甲状腺ガンの治療は外科手術後にヨード131による治療を
行う方法に切り替えられています。【注1】この治療法を採用する場合はヨード摂取に
厳しい制限が設けられます。
日本食にはもともとヨードを多く含む海藻類が多く、日本は比較的ヨードを摂取しやす
い環境にあります。それだけに過剰摂取による弊害に注意すべきケースや、特定の
疾病に罹患していることで、治療上の理由により、医師の先生からヨード摂取の制限
を設けられるケースもあります。【注2】
放射能被曝で思い出しましたが、玄米は放射能の解毒能力で知られています。こち
らは本当に解毒能力です。
太平洋戦争末期に長崎市に原爆が投下された時、長崎市の是真会病院の患者・医
職員は玄米食をしていたために、原爆に被曝したにもかかわらず全員原爆症が発症
しなかったという事例が報告されています。【注3】
しかし、今、玄米食を毎日の習慣として行おうとするのはなかなか大変なものがあり
ます。玄米には農薬の残留が白米よりも遥かに見受けられるからです。【注4】
また、膵臓でタンパク質からインシュリンを合成する亜鉛が欠乏している糖尿病の人
は玄米(米ぬか) に含まれているフィチン酸によって亜鉛の吸収をますます悪くし、糖
尿病を悪化させますから、 玄米食に切り替えるのは完全に間違った食べ方になりま
す。【注5】
今後の日本で起こり得る事態といえばやはり原発の事故でしょう。被曝された方々に
は玄米食が言われるようになるのかも知れません。
【注1】
ヨード131治療の解説につきましては、このサイトが比較的平易にまとめられている
かと思います。
↓
甲状腺濾胞がんのホームページ
【注2】
ヨード食品についての解説がとても面白いサイトです。
↓
カジメリステンに捧ぐドーヨ大全
【注3】
是真会病院のお話の他、今年の10月に亡くなられた浦上第一病院(現、聖フランシ
スコ病院)医長の秋月辰一郎先生のお話も有名です。
秋月先生は爆心地から1.8km(文献やサイトなどの資料により1.4kmという記述
も一部にはありますが、 どちらが正しいのでしょうか?)の地点で原爆に被曝された
ご経験があり、今まで長崎の平和運動に先頭に立って尽力され、長崎平和推進協会
の初代理事長も務められた方でした。
秋月先生の談によりますと、当時は病院の地下に自作の味噌が置かれ、毎日玄米
と味噌だけは食べていたのだそうです。
被曝当時、秋月先生はお身体の至る処を火傷し、負傷もされましたが、味噌と玄米
食の習慣が幸いして、原爆症も発症されずに長寿を全うされました。
秋月先生は原爆直下に近い地点で被曝しながらも、その火傷がケロイド状態になら
ず、通常の火傷で済み、この話だけでも驚異的な事実だと言えます。
爆心地からわずか1.8kmの距離にあった当時の病院には、毎日多くの被曝された
患者さんが運ばれていました。病院をフル回転させての不眠不休の看護の毎日、気
がついたら自分達病院の人達だけに重病人はいなかったのだそうです。また、爆心
地から浦上第一病院よりももっとずっと離れた公立病院の患者さんのほうが後々まで
原爆症に苦しまれた上で亡くなられた方が多かったというお話です。
当時は決して栄養が足りている時代ではなかったにもかかわらず、医師や看護師の
方々が発症せずに元気に医療に従事出来たのは、味噌を主体としたミネラル食のお
陰なのではないかと秋月先生は思われたのだそうです。忙しい時は玄米に味噌をつ
けて食べたのだそうで、普段でもワカメ、油揚げ、凍み豆腐、麩などを入れた味噌汁
が定番だったらしいです。
チェルノブイリ原発事故後も、日本の味噌工業会が何トンか送ったという記事が新聞
に出たことがあります。 味噌には体内の毒素を排泄する力が秘められていると秋月
先生は確信されていました。
私は味噌と玄米の相乗効果が放射能への解毒作用をもたらし、中でも特に玄米のフ
ィチン酸の影響が大きかったのではないかと思います。あくまでも仮説の域を出ませ
んが、玄米の放射性物質を速やかに解毒排泄する作用の元になっているのはフィチ
ン酸の働きによるものではないかというのが私の見解です。味噌だけだと公立病院
の方々の症状のほうがずっとひどかったことへの説明がつかないのです。
【注4】
無農薬栽培のお米のサイトです。
↓
竹ノ原農園のページ
【注5】
糖尿病に限らず、何らかの重大な疾患をお持ちの方は、食養生につき医師の先生の
ご指導を受けてから行って下さい。 医師の先生に禁止された場合は行わないで下さ
い。
玄米のヌカ部分に含まれているフィチン酸はミネラル(鉄・カルシウム・マグネシウム・
亜鉛など)と結合してフィチン酸塩を作ります。フィチン酸と結合したミネラルは水に溶
けないため腸からの吸収が阻害されます。よって、貧血予防の為に玄米食をされてい
る方は逆効果になり、他に副菜をバランスよく取らない上、このまま玄米食ばかりを続
けると貧血を起こしやすくなるようです。特に妊婦の方は注意して下さい。
玄米食を長く続けて体がおかしくなった人や短命になった人の例も中にはあります。フ
ィチン酸の排出作用はそれほどまでに強力なものです。玄米に含まれるフィチン酸は
殆ど消化されず、体内の毒素とミネラルをたくさん引っ張り出していきます。
玄米の食養生は非常事態で食べざるを得ないといったケースを除き、長期の常食は
避け、せいぜい数ヶ月から半年くらいで止めるのが無難かというのが私の見解です。
(【注3】【注5】は2005年12月22日(木)に追記。)
|
この日記はかめかめ日記第23集からの転載です。書いた後ずっと忘れていたのですが、ぴかりんが
思い出させてくれました。
2011年3月14日(月)
第111回
asahi.comによりますと、神世界事件で神奈川県警が4人の容疑者を逮捕したとのことです。
↓
神世界事件、サロン経営者ら4人逮捕 詐欺容疑
2011年3月11日1時55分
有限会社「神世界」(山梨県甲斐市)グループの霊感商法事件で、窓口の「サロン」に来た客から「祈願料」
名目で金をだまし取ったとして、神奈川県警は10日、サロンを経営していた会社員杉本明枝容疑者(47)=
東京都千代田区=ら4容疑者を詐欺容疑で逮捕し、発表した。杉本容疑者ら3容疑者は否認しているという。
サロンの運営に関わっていた県警の元警視(55)=懲戒免職=については、「詐欺の実行行為との関連性
がない」として立件しないという。
県警によると、ほかに逮捕されたのは、いずれも同サロン元スタッフの看護師松本結美子(34)=横浜市神
奈川区=、会社員大平富士子(35)=東京都新宿区=、会社役員郡司麻美(43)=東京都世田谷区=の3
容疑者。この3人は元々、サロンの客だったという。県警は別の元スタッフ1人の逮捕状も取っている。
県警生活経済課によると、杉本容疑者らは2004年11月〜05年12月、東京都港区のマンションにあった
「青山サロン」(閉鎖)で、強度の近視に悩んでいた東京都目黒区の女性会社員(48)に、「御祈願すれば、
右脳についているキツネの霊がとれ、視力が回復する」などとうその説明を繰り返し、祈願料の名目で6回に
わたって計650万円をだまし取った疑いがある。
同課によると、杉本容疑者のサロンは03〜06年で8億円以上を売り上げ、大半を「心霊鑑定」や「ヒーリン
グ」が占めていたという。上部組織に納めた上納金は計2億6千万円とみられる。グループの会員は07年9
月時点で約6千人に上り、00〜08年の売り上げは計約170億円。
サロンは一時200カ所あったが、今は
減っているという。
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神奈川県警が逮捕に踏み切られたようですが、逮捕に至るまでに非常に時間がかかったという印象です。
2011年3月13日(日)
第110回
前回書きました「ヒーリング雑感」の内容が内容だったためかメールを多数いただきました。返事がなかなか出せ
ず大変申し訳ございません。今日と明日はメールを書く時間が取れなさそうです。
伊勢白山道氏の主張の誤りにつきましては、落ち着いたらまた書こうかと思っています。というか今まで反論を書
いてる人が少な過ぎます。神道関係なら「伊弉諾神道と密教」サイト管理人さん等の方々がいらっしゃいますが、
ユダヤ教、キリスト教、イスラム教方面に明るい方々の反論はほとんど無いに近い状態です。
私が伊勢白山道氏の著作物に目を通した時なんですが、氏の天使観が本当に無茶苦茶でしたので読んでいて
とても悲しく、また情けなく、天使の方々にこのような無神経な書を著す人物がこの現世にいるということについて
申し訳無い気持ちでいっぱいになってしまったのです。
今回簡単に書きますが、氏が書いた「大天使階級の天使が個人に接点を持つことは絶対に有り得ない。」という主
旨の台詞は先史時代から今日に至るまでの天使方のヒトへの尽力を完全に否定し、それを絶対に有り得ないもの
と書を通して世間にふれ回る愚行であり、また無謀で軽率に過ぎる発言と言わざるを得ないという感想です。(実は
他にもっと酷い暴言もあるのですが、その件につきましてはまた別の機会に書きたいです。)
大天使階級の方々が個人レベルのヒトに接点を持つこととなったお話や不特定多数のヒトに影響を及ぼしたお話の
事例は旧約、新約の正典、偽典、外典に多数存在し、ルカによる福音書、ダニエル書、エノク書、列王記、トビト記、
第四エズラ書、バルク黙示録・・・・・・etc.本当にいくらでもあります。(どなたがお出になってるか、ご存知な方もい
らっしゃいますよね。)
これらの中には幻視や神秘体験や民話の類にとどまるものもありますが、確実な史実として存在するものもあるので
す。伊勢白山道氏がいかに天使方面のことをお知りにならずに背後の存在に操られるがまま、口から出まかせを言っ
ているのか、私にはわかるのです。 そして、私は天使方の過去のお働きの足跡を知らされているがゆえ、伊勢白山道
氏の無神経でまるで嘲笑い、逆撫でをするかのような天使観が悲しいのです。天使の正体を自著で龍、蛇、狐と同等
の存在であるといい加減なことを語るのみならず、
その正体を黒い牙を持つ魔物であると断ずるに至っては天使方に
弓を引き、天に唾するに等しい暴言であり、私は氏の暴言を決して聞き捨ててはならないと受け止めています。
2011年2月26日(土)
第109回
2011年に入って初のヒーリング雑感です。今回は少し重いお話になります。
ここ数年よく売れている精神世界本の中に伊勢白山道氏の一連の著作物があります。これらの著作物に載っている
先祖供養法を実践して逆におかしくなったという方が多々お出になっていることがあり、今回はその問題について書
きます。
結論を先に書きます。伊勢白山道式先祖供養法は行わないで下さい。
行ってはいけない理由ですが、この方法では魔を呼び込み、無関係な死霊の憑依を多数受け、強いうつ状態を呼ん
だり、死ぬんじゃないかというくらい体調が悪くなって原因不明の入院をしたり、憑依により呼吸困難になるほど苦し
みのた打ち回ったり、強い自殺願望に囚われたりすることになるからです。
伊勢白山道氏がよく唱える「生かしていただいて、ありがとう。」という台詞ですが、この台詞には他者への依存的要
素があります。更に言えば、「自らの魂の座を他者に明け渡してもいいですよ。」という意思の表明にもなってしまうの
です。
著書を見てみると、「ご先祖の皆々様方、生かして頂いてありがとうございます。」という台詞の他に「その他諸々の霊
の方々、生かして頂いてありがとうございます。」とあり、その台詞の意の通り、魔物や死霊の憑依を許してしまうこと
になってしまうのです。
人は自分だけで生きている訳ではなく、他の方々の助力等によっても生かされているという要素は確かにあります。し
かし、それを誰にでも言っていい訳ではないのです。伊勢白山道氏の方法では誰にでも言っているのに等しい状態に
なります。
ところで、伊勢白山道氏の本について申しますと、白毛九尾の狐の霊の影響があります。正神界の存在からのもので
はありません。 また、日本の神霊界の方々は伊勢白山道氏の本の記述については正しい内容ではなく、氏の記述を
妄信するのは危険と語られています。更には天使を龍、蛇、狐と同等の存在とする記述が著書内にあり、背後の存在
の目的はもはや明白です。
エネルギーをみることが出来る方であれば、また語る内容を真に吟味出来る方であれば、天使は龍、蛇、狐等の存在
とは全く異なる範疇の存在であることが見て取れることでしょう。伊勢白山道氏は「日本に生まれた者であれば天使に
ついて語るのはおかしい。」と語られますが、実を申しますと日本の神霊界の方々は天使の日本での働きについて、既
に先史時代から認められているのです。そのことをご存知ではない伊勢白山道氏の主張はおかしいのです。また、この
ご発言の背景にも背後の白毛九尾の狐の妨害の意図が見て取れます。
伊勢白山道氏の著作物やブログの文面からは真に困った方々に何の衒いも無く素直に手を差し伸べようとする優しさ
や温かさや慈愛が感じられず、根拠の無い自信が過剰で、プログのプロフィールに「人類を覚醒させる道を探求してま
す。」とあること等の事例をみても時に上から目線の尊大さが感じられ、また、著名人を勝手に霊視してジャッジしたり、
「これが正しい先祖供養法だ。」と誤った知識のひけらかしをしたりで、そこからは真の知性や知恵や慮る気持ちが見
受けられず、逆に不自然なまでの浅薄な自己顕示の雰囲気を感じ、心を解きほぐすユーモアの無さまでが読み取れま
す。 これらの個性は白毛九尾の狐の個性そのものです。
しかも、偏狭で頑固なソートフォームが本やブログに形成され
ています。読むことはもちろん、本を持ったりブログを開いたりするだけでも要注意です。波動は正神界の全く与り知らぬ
もので、読者を白毛九尾の狐の世界の住人にしてしまおうとします。
守りがしっかりとした方ならば伊勢白山道氏の本は読んでいると途中で頭痛がして読めなくなるか、強烈な眠気が来て
読めなくなるか、目がかすんで読めなくなるか、文章が頭に入って来ず読解出来なくなるかします。(私は内容を確実に
把握するために守護の元、我慢してなんとか読みました。)
先祖供養法のお話に戻りますが、伊勢白山道氏の背後的存在が正神界からのものであるとするならば、このような危険
な方法を著作物に載せることは阻止されたはずであり、それ以前の問題としてこのようなものを伊勢白山道氏に思いつか
せたりはしなかったということをここに明記しておきます。
最後に、もし私が万が一伊勢白山道氏と直接会うことがあるとした場合、先祖供養について3つの質問をしたいです。事
前に学習が出来ないよう、ここには設問内容は書かず、ぶっつけ本番で質問します。もし伊勢白山道氏の力が本物であ
るならば全問正解が出せるはずの平易な設問なのですが、ご回答はどうなることでしょうか。
2011年2月23日(水)
第108回
本日は少し前に読んだ本の紹介を致したく思います。
↓
『オーラ・スキャン 病気になる人、ならない人』(木津龍馬著/竹書房)
ブックオフでえいやっと見つけ、一気に読み切りました。平易な文章で書かれていますが、内容は濃いです。著者の
木津龍馬先生は本当にお力がある先生だと確信しました。
木津龍馬先生は本書でこのようにお書きです。
↓
この本にあらわされた「知恵」の数々は、「高次元」からの情報だとか「スピリチュアル」のお勉強的な、
そんな薄っぺらなモノではありません。
(『オーラ・スキャン
病気になる人、ならない人』P.9より抜粋)
|
私も「高級霊からの霊言」とか「高次元からのメッセージ」と称して何の益も無く、毒にしかならないような迷妄を垂れ流
し、「私は悟った偉い存在なんだ。」と後はふんぞり返って何もしないような人物や、「スピリチュアルのお勉強」と称して
社会的には何の役にも立たないというのに選民意識のような鼻持ちならない雰囲気を撒き散らしたり、「さあ世の中を
救わねば!」 と大きなお世話的な救世活動もどきを行ったりするような人物はどうしようもない人達だと思っておりまし
たので、木津先生のこの一文は本当に読んで痛快なものでした。
世に求められているのは「本当に使える人物」であり、「スピリチュアルと称して後は的外れなことしか出来ない無能な
人物」や「『神や高級霊からのメッセージ』と称して迷妄を垂れ流したり、信者を食い物にし、社会に迷惑をかけるカルト
宗教を作ったりするしか能が無い人物」ではないのです。
それはさて置き、木津先生のご著書ですが、これはオーラやチャクラを本当に感得された方でないと書けない内容です。
また、病気と日々の精神状態との関係の記述も先生のヒーリング活動から経験的に導き出されたものです。本書を読む
と、ニュートラルな心で日々を送ることがいかに重要なのかがよくわかります。
そして、これは私が以前から思っていたことでした。木津先生がこのようにお書きなのを読んで、私も全くその通りだと
思いました。
↓
ひと昔前、うつ病といえば五月病など、サラリーマンが周期的になる病気というイメージが強かった
のですが、今では一億総うつ病時代です。
そうなる主な理由はエネルギー不足からきている。芯から出るエネルギーが不足しているとうつに
なります。 そして、うつになる人は例外なく呼吸が浅いです。酵素も不足している。うつになると部屋
に閉じこもりがちになるので、太陽のエネルギーも不足しています。人間は太陽を浴びなければいけ
ない。 ほんの十五分とか三十分でいいのです。
日を浴びると血中カルシウムも増えて基本となる身
体が強くなります。
(『オーラ・スキャン
病気になる人、ならない人』P.162より抜粋)
|
2010年11月11日(木)
第107回
最近、ワークショップやセミナー、講習会の類のご質問のメールを受けることが増えています。
それらの多くが有料、それも決して低額ではない受講料であり、受講を躊躇されてる方も実際多いです。
私と致しましては、それが受講に値するだけの充実した内容を有していることが前提条件としてあるとして、
その受講料がその内容に見合うだけのものであり、しかも、今後のその方の人生においてそれを活かされ
ることがおありだというのであれば、受けてみる意義はあるかというスタンスでおります。
しかし、全ての人が必ずしもそうではないとも思いますので、単純に誰にでもお薦めはしませんが、活かされ
ることがある方か否かで推薦の度合いが異なります。もちろん、そのワークショップやセミナー、講習会で扱
われているメソッドそのものに危険性が無いこと、そしてそれを扱う先生や団体にカルト的な危険性が無いこ
とが前提であることは言うまでもありません。
ところで、ノウハウを伝えることは物品の売買とは異なり、高価に思われる方がまだまだ多いかと思います。
しかし、これは考え方なのですが、「職業的に1人の使える人間を作る。」ということを行うことは、そんじょそ
こらの物品の価値なんかよりも遥かに高い価値を有するものです。
と申しますのも、大半の物品は購入後数年〜十数年もすれば老朽化で使用出来なくなりますが、ノウハウ
や手に職の類は健康でボケさえしなければ一生その人の身になっているものだからです。
しかも、それがしっかり職業として独り立ち出来るだけの力を有するものであるとするならば、家庭の生計を
支えられ、 家族を養うことが出来、 社会にも貢献出来る人を作り、物品の購買力を持たせることであらゆる
業者を潤わせることが出来るのです。実は物を単純に買うお話よりも大きな流れを作っている意義あるお話
なのです。
義務教育は目的が別かも知れませんが、高等教育が何も物品を渡さないのに大金をいただくことに非難が
全くいかないのは何故かというと、1つには高等教育機関は研究による社会貢献を行っていること、そしても
う1つは学問を修めさせて大学卒等の卒業資格や修了資格を与えることにより、
その人に社会的な信用力
を与え、卒業者、修了者が実際に社会の指導者の立場として活躍していることが理由として挙げられます。
広い意味において教育にはそのような意義がありますし、設備を完備するのにも大金がかかります。普通
はお金がかかるものと思ったほうがよいと私は思っています。
例外的に義務教育のように給食費等を除いて無料で行われているものの背景には税金の投入があります。
実際問題としては非常にお金がかかるものなのです。一般には見えにくいですが。
2010年5月17日(月)
第106回
前回の話題に関連したことが書かれた本を書店で見つけましたので、今回紹介します。
↓
『マイナスの祓い方 あなたを包むネガティブな空気を清める方法』
(ドラジャ・ミツカハリッチ著・藤村奈緒美訳/ビジネス社)
これはAmazonの商品説明です。
↓
商品の説明
内容紹介
「なんだか空気が悪い」
「ツイてない」 と感じたら、自分自身で、その場の空気を鎮め、清らかなエネルギーに変えましょう。
特に金運や恋愛運をアップさせたい人にお勧め!
内容(「BOOK」データベースより)
「なんだか空気が悪い」「ツイてない」と感じたら、自分自身で、その場の空気を鎮め、清らかなエネ
ルギーに変えましょう。清める・守る・高める。特に金運や恋愛運をアップさせたい人にお勧めの一
冊。全米ベストセラーの新版、ついに邦訳。
|
読んでみましたところ、スピリチュアル・クレンジングには入浴の活用が有効であることが書かれて
いました。
それもただ入浴するだけでよいのではなく、どんなものを浴槽に入れて入浴すると効果的なのかが詳
しく書かれていて、しかもその方法はいずれも簡単に実施出来るものです。
ところできらめきヒーリング講座に限らず、各種ヒーリングメソッドを受講された方の中にはスピリチュ
アルなことについて受講前より遥かに感知出来るようになった方が多いかと思います。
そういう方は、例えば知人の家に遊びに行った際に、その家が夫婦間等でいさかいが多い家だった
りなんかした場合、仮にそのそぶりをその家の方が見せなかったとしても、家の中から荒んだものを
感じ取って居辛いなんてことが起きたりします。
本書にはこのような家を清める方法等も掲載されています。ノウハウはいずれも簡単かつ深いもので
何かとお得感がある本です。内容が気になった方はまずはご一読を。
2010年4月8日(木)
第105回
ここ最近多忙な状況が続き、「かめかめ日記」の更新が遅くなっていて本当に申し訳ございません。
日記を休んでおりました期間、いろんなご質問を受けました。それらの中でも、「うつが強く、引きこもりの
状態になっている家族について何とかしたいがどうすればよいか?」という主旨のご質問を複数いただき
ましたので、今回はこの話題で書きます。
<注意>
ここから先は引きこもりの方ご本人はお読みにならず、ご家族の
方がお読みになって下さい。
1.うつが強い場合、「お前はダメ人間だ。」等の言葉や罵りの言葉を浴びせる
のは厳禁であることはもちろんですが、「頑張れ」「負けないで」という言葉を
かけて激励することもなさらないで下さい。
これはもはや常識といっていいほど知られた話なのですが、守れてない人が多いです。問題は
「頑張れば何とかなる。頑張ることで必ず道が開ける。」という思考回路以外を持たない人がい
かに多いかです。
2.晴れの日につきましては、太陽に当たる時間を最低30分以上設けさせて下
さい。もちろん、紫外線対策や熱射病対策をした上で太陽に当たらせて下さ
い。
邪気、比較的弱い憑依、負の想念エネルギーは太陽に当たることで浄化をすることが出来ます。
3.風呂に入る時間を1日1回作って下さい。面倒がるようでも最低シャワーを浴
びることをさせて下さい。
負のエネルギーは清浄な水やお湯により身体から地面に流れていきます。
4.引きこもっている部屋の掃除【注1】を行って下さい。また、昼間は日が差す部
屋を与えて下さい。日照の関係で無理な場合はせめて照明を明るくして下さい。
引きこもりの人が出て来るドラマや漫画等の描写を見ていると、引きこもりの人の部屋は決まって
雑然としていて、例えば食べたカップラーメンの容器等が散らかってたりしてとても汚く、本人は照
明を消してゲームやネットへの鬱憤晴らしの書き込みばかりしているような印象で描かれています。
そこから脱却するためにはその逆のことをすればよいのです。
5.本人にトイレ掃除をさせてみて下さい。【注2】
6.みぞおちのチャクラにいろんなエネルギーがたまっていることが多いですので、
ヒーリングしてみて下さい。
ところで、5.についてちょっと詳述します。
これは私の個人的な体験なのですが、私は中学2年の頃、学校の掃除でトイレを任されていました。もちろん、
任されていたのは私だけではなかったのですが、他の人達はその多くが掃除の時間はさぼっていました。
半年もした頃でしょうか、朝礼で校長先生が「3年生が自分の教室近くのトイレを使わず、2年生のところにばか
り行くので理由を聞いてみたら、『2年のトイレは綺麗だから。』という答えが返って来ました。」というお話をされ、
当時の私はとても嬉しかったです。
もちろん、私は名指しされて皆の前で褒められた訳ではありません。しかし、それはもうどんなにいい成績を取
って褒められたとか、スポーツで優勝して云々といったことなんかよりも根本的に嬉しかったのです。
それは言うなれば「魂が喜んでいる。」状態でした。
子供を引きこもりにしてしまう親御さんはそのことをわかっていないことが多く、本当の喜びを知らないから、子
供に無神経な負荷をかけてしまうのです。
引きこもりの子供を作る親御さんの共通点として、「お勉強さえ出来れば、後は何も出来なくても、また
どんなことをしても許される。」という思想の持ち主であることがあります。
しかし、この考えで育てた子供は本当に「お勉強以外は何も出来ない、生活力も知恵も無い人間」になってし
まいます。これにトラウマになるような下手な教育が加わったとしたらもう最悪で、お勉強も出来ない子供にな
ることさえ有り得ます。愚かしいにも程があります。
仮に、その教育の成果(?)でエリートになれたとしても、学力以外の点が無茶苦茶な訳ですから、当然しわ
寄せは他の人達に行ってしまう訳です。
少しお話がそれました。トイレ掃除のお話に戻りましょう。
トイレというところは言うまでもないことですが、一般には「お不浄」と思われています。しかし、だからこそ綺麗
にすることが重要になって来るのです。
例えば大発展する企業、そして強い飲食店の共通点として「トイレが綺麗」ということがあります。私もかなり前
に日記に書きましたが、例え最初は零細でも全国規模で発展した飲食店は決まってトイレが綺麗です。トイレが
汚いところに大発展は有り得ません。
多少お金をかけてでも会社の事務所や店舗のトイレは外観もそして衛生上も綺麗にしないといけないのです。
私はずっとそれを思っていましたが、小林正観先生や松永修岳先生のご著書を拝読してやはり同様のことが
書かれていたのに強く納得しました。
ただ、引きこもりモードに強く入っている人の場合、自分の興味の外にあることについては最初は腰が重いか
も知れません。「面倒くさい」と言ってやらないかも知れません。
しかし私は思うのです。「『面倒くさい』という言葉をすぐ言う人ほど、運に見放されてしまう。」ということ
を。
【注1】
「片付けられない症候群」という言葉があります。私は片付けられない方の部屋の片づけを何度か引き受けた
ことがあります。(今は多忙ゆえ出来ませんが。)
片付けの秘訣として、特に女性の場合は体力が無いことが多いですので、
「体力が無い人は床に物を置い
てはいけない。」と私はその人にお伝えしています。
体力が無かったり腰が重かったりすると片づけを後回しにしやすいです。そんな時、床に物を置くと、「面倒く
さい」という気持ちに負けやすくなり、結局片付けられず、室内の物が雑然となっていきます。逆に言うと、床
のものをまめに片付けることが出来るようになることが解決の第一歩だと言えます。
【注2】
洋式便器の場合、トイレ掃除を行った後は必ず便器の蓋を閉じて下さい。
2010年3月24日(水)
第104回
前回書きました内容について、思いのほか反響がありました。しかし、補足の必要も感じましたので今回
も前回に続く話題で書きます。
前回話題に致しましたSさんがヒーラー不要論を多くの方々に読ませ、そして信じ込ませることの背景に
は、Sさんを動かしているあちらの世界の存在の思惑があります。
ヒーリングの全てがそうだという訳ではなく、一部には信用がおけない粗悪なものもあるのですが、それ
らとは逆に一部のヒーリングには「神癒」と言える域のものがあります。また、天使等の方々により結果
が出ているのも中にはあります。
いずれにしてもヒーラーはあちらの世界の方々が人と人とを会わせ、ヒーリングの機会を作るための存
在として設けているのに過ぎず、 ヒーラーが癒しを行うという訳ではないのですが、
ヒーラーという存在
が不要だという訳でも無いのです。
その意味では釈迦やキリストといった方々の過去のヒーリングの出来事も釈迦やキリストといった方々
がヒーラーとしてこの世に存在していなければならなかったということも含まれています。(もちろん、お
こがましいとか、現役の凡人のヒーラーとそれらの歴史上の方々を同列に扱うなとかいった批判は百も
承知の上で書いております。)
しかし、Sさんのヒーラー不要論はそれらの全て(釈迦やキリスト等の方々の過去のご行為に
ついてもです。)を否定し、一般の方々が神癒の類に出会う機会、そして可能性を絶無にする
ものなのです。Sさんの背後にいる存在の目的はもはや明白です。私が反論を書く理由もそこ
にあります。
更に、カルマの記述について気になることもありましたので、これについても解説致します。
クライアントの問題がカルマの関係から来ているものであることから単純にヒーリングの結果を
出してはいけないという判断があちらの世界の方々になされた場合なのですが、癒しは全く発
動しません。
もちろん、これは信用がおけるあちらの世界の方々がヒーリングに関わられている場合に限ったお話
なのですが、ヒーラーやあちらの世界の方々によるクライアントのカルマの肩代わりは有り得ないこと
になります。
カルマの精算はあくまでも本人の気づきによって成されねばならないということがあり、真に
信用がおけるあちらの世界の方々はそれを厳守されるがゆえ、ヒーリングは成立しません。
この場合、ヒーラーに出来ることはせいぜい気づきのヒントを出すことくらいなものなのです。
これは私にも経験があります。本当に全く何も起きなくなってしまうのです。
そうなってしまうと、やはり私に出来ることはヒントを出すことくらいなもので、本当に厳密に動かれ
てるなあと思います。
また、信用がおけるあちらの世界の存在がヒーリングの背景にいらっしゃるという場合、ヒー
ラーによる生命の切り売りでヒーラーが短命になってしまうといったことも有り得ません。
カルマ絡みの話になった場合は癒しがストップすることがあり、肩代わりが有り得ないことからそう
言えるのです。
逆にカルマ絡みではない場合は癒しが発動しますが、それはヒーラーの生命を切り売りして癒しの
効果が出ているものではなく、ヒーラーは単に仲介者であるに過ぎません。いずれにせよヒーラー
による生命の切り売りは無いのです。
ところで、これはSさんではなく、あるヒーラーの方(以下Gさん、仮イニシャル)のブログの記事につ
いてなのですが、その方は夭折されたヒーラーの方(以下Hさん、仮イニシャル)及びその方のヒー
リングメソッドを絶賛され、Hさんは優れたヒーラーであったが、残念なことに若くしてお亡くなりにな
り、Hさんが亡くなられた理由についてはカルマの肩代わり的な理由があったということをブログに
お書きでした。
このGさんの見解についてですが、私は全く別の見解を有しています。
カルマの問題無視で何でもかんでも著しいヒーリングの結果を出し、一時的にHさんを寵児にし、
短期間のうちにHさんを葬り去ったという事実の背景に私は極めて危険な魔の跳梁を見ます。
彼等は「慮る」という概念が全く通用しない存在です。それがゆえに私はGさんのブログのヒー
ラー評論に警鐘を鳴らしたいのです。
2010年2月25日(木)
第103回
最近長文のメールでのお問い合わせや依頼が増えてます。即答出来なかったり返信が遅くなったりして
いて本当に申し訳ございません。
そしてここ数日、どういう訳か特に依頼が多いのは「ヒーラー不要論者の意見について反論をサイトに書
いて欲しい。」というものです。
私はその不要論者という方(以下Sさん、仮イニシャル)のご著書を本屋さんで見たことがあります。結論
から先に書くと無料で譲ってくれると言われてもいらないという内容です。
これだけですと単なる誹謗中傷の類と誤解されますので、もう少し書きます。
この方のご著書を拝読し、ヒーラー不要の意見の箇所を読んでまず思ったのは、「この方は想念エネルギ
ーを読むことが出来ない方だ。」ということです。逆に読むことが出来る方ならば、このような論理展開はし
ないからそう思ったのです。【注1】
具体的に書きましょう。「ヒーリングという行為を、特に有料で行った場合はそのヒーリングが功を奏しなか
った時に不治の病を有するクライアントは深くヒーラーを恨む。
その恨みからくる呪いのためにヒーラーは
短命に終わる。」という主旨の文章をSさんはお書きでした。
しかし、高度な神秘体験も悟りの体験も何も今まで無かったという方【注2】で、医者の治療の他、ヒーリ
ングを有料で受けただけ、あるいはセミナーを数万円〜十数万円くらいの程度で受けただけという方が
治療やヒーリングの甲斐も無く臨終を迎えねばならなくなり、
その時に仮に恨む人がいるとするならば、
それは医者やヒーラー等の人間ではなく、【注3】その人の人生において一番その人にひどい仕打ちを
した人なのです。それは個別で見たら本当によくわかります。Sさんは想念エネルギーが読めない方で
あるため、頭の中でヒーラー不要論を論理展開しているのに過ぎないということがこれでわかります。
更に1つ書いておきます。特に私のような活動をしている場合、ヒーラーを最も強烈に恨む可能性がある
のはクライアントではなく、実は損得が直接的に絡んで来る一部の同業者達なのです。
【注1】
Sさんのご著書につきましてはヒーラー不要論だけがおかしいわけではなく、他にも数多くの誤謬があり
ますが、それは今回は割愛させていただきます。
【注2】
逆にこれらの体験がある方は(それらが正しいものであることが前提ですが、)自分がいかに不治の病に
かかろうが、何があろうがもはや他者を恨むことはありません。
【注3】
絶対にほんのわずかでさえも恨まれないとまでは断言出来ないのですが、前述の条件の場合、強烈に
恨まれるケースは非常に少ないというのが実際のところです。もっとも、数百万円〜数千万円といった法
外な金額でヒーリングを行い、しかもその効果が微塵も見られなかったというケースは考慮していません
が、こういったケースはむしろ異常で例外的というべきものであると言え、考慮しないのが妥当だと言えま
す。
2010年2月17日(水)
第102回
少し前の事件になりますが、今回はこの事件について書こうと思います。
↓
傷害:容疑で両親逮捕 7歳長男を虐待で死なす 東京
食事をするのが遅いことに立腹して小学1年の長男(7)に暴行したとして、警視庁小岩署は
24日、東京都江戸川区東松本1、電気工、岡本健二(31)と妻の無職、千草(22)両容疑者
を傷害容疑で逮捕した。長男は暴行を受けた後、死亡した。小岩署は司法解剖で死因を調べ、
暴行と死亡の因果関係を捜査する方針。
逮捕容疑は、23日午後8時から約1時間、自宅アパートで、長男で同区立松本小1年の海渡
(かいと)君を正座させて顔を数回平手打ちしたり、両足を数回けり、けがをさせたとしている。両
容疑者は「ご飯を食べるのが遅いので、しつけのためやった」と容疑を認めているという。
暴行後、海渡君がぐったりしたため、千草容疑者が119番した。海渡君は救急車で病院に運
ばれたが、意識不明の状態が続き、24日午前7時ごろに死亡した。
海渡君の両腕や背中には古いあざが複数あった。健二容疑者は「日ごろからうそをついたり、
悪いことをして謝らない時はたたいていた」と供述しており、小岩署は、海渡君が日常的に暴行
されていた疑いがあるとみて捜査している。
小岩署や近所の人によると、両容疑者は数年前から同居を始め、昨年2月に結婚した。海渡
君は千草容疑者の連れ子で、千葉県内の千草容疑者の母親の家に預けられていたが、小学
校に入学した昨年4月から両容疑者と3人で暮らしていたという。
近所の人によると、3人が住むアパートでは、1年ほど前から「こら」と男が怒鳴る声や「ごめん
なさい」「やめて」と子どもが泣き叫ぶ声、ドスンという大きな物音が昼夜を問わず聞こえていた
という。近所の男性会社員(44)は「昨年夏から暴行がエスカレートしていた感じだったので、
秋ごろに江戸川区役所に通報した。海渡君は2日前に会った時に『こんにちは』と元気にあい
さつしてきたのに」と肩を落としていた。【古関俊樹、神澤龍二】
|
この事件の報道は、続いてこのようになされていきました。
↓
江戸川区と学校 暴行把握 7歳虐待死 警察に通報せず
東京都江戸川区で両親から暴行された区立松本小学校1年、岡本海渡君(7)が死亡した事件で、区や
同校が昨年9月、近所の歯科医の通報で、父親の健二容疑者(31)=傷害容疑で逮捕=の暴行を把握し
ていたことが25日、江戸川区などへの取材で分かった。一方、警視庁は26日、傷害致死容疑で、健二容
疑者と妻の千草容疑者(22)=同=を送検する。
区などによると、昨年9月14日、近くの歯科医院を訪れた海渡君の顔にあざがあるのを歯科医が見つけ、
区に通報。海渡君は歯科医に対し、「パパにぶたれたが、ママは何も言わなかった」と説明していた。
同校の小原サナヘ校長(60)らが家庭訪問すると、健二容疑者は暴行を認め「しつけのためにやった。二度
とやらない。男の約束だ」などと話したため、警察へ通報しなかったという。
海渡君は昨年8月以降、風邪や家庭の都合を理由に、90日の出席日のうち35日間欠席。同校では家庭
訪問を繰り返したが、異変には気付かなかったという。小原校長は「できる限りの対応はしたが、こうした結果
になり残念」と話した。
1月26日7時56分配信 産経新聞
|
更に、この事件について文部科学大臣からのメッセージが出ましたので、それも転載します。
↓
東京都江戸川区の児童虐待事件について
(文部科学大臣メッセージ)
平成22年1月26日
教育
キーワード
児童虐待防止
1.このような痛ましい事件が起こったことは、大変残念であり、強い憤りを感じている。
2.今回の事件は、学校が本児童に対する虐待の疑いを把握した後、児童が学校を
休みがちになるなど重要な変化があったにもかかわらず、関係機関と連携した対
応が十分に図られていなかったものと聞いている。
3.児童虐待問題は、児童の人権を蹂躙する大変な問題であり、社会全体の最大の
課題の一つと認識しており、 本日、厚生労働大臣とも相談し、今後、児童虐待
防止について、両省でも更に連携を密にして取り組んでいくことを確認しあった。
4.二度と同じことが繰り返されることがないよう、全国の教育委員会、学校関係者
には、関係機関との連携など適切な対応をお願いするとともに、
全ての国民・
地域社会の皆さんが、子ども達に目を配り、子ども達が安心して健やかに育つ
ことができるような社会の構築へ向けたご協力をお願いしたい。
5.なお、文部科学省では、本日付けで、各教育委員会等に対して通知を発出し、
児童虐待防止に向けた学校等における適切な対応の徹底を促したところであ
る。
6.文部科学省としても、今後とも、学校関係者を対象とする各種会議等において、
学校現場における児童虐待防止について周知徹底を図っていきたい。
平成22年1月26日
文部科学大臣 川端達夫
|
この事件の記事を読んだ私は、これはもし対応が適切なものであったとしたら、海渡君が死亡することはなか
ったのではないかということから、本当にやり切れない思いがしました。
この父親は「しつけのためにやった。」と述べていると報道されていますが、実は私はこの弁解を全く信じてい
ません。百歩譲って、しつけが動機(ではないと思いますが、)としたとしても、あまりにも暴力行為が度を越し
ています。
今回の事件の死亡に至るまで暴力を続けてしまった背景には霊的な煽りの要因もあったと私はみています。
また、海渡君にとっては家庭内で唯一の逃げ場であったはずの母親も全く機能せず、針のむしろの毎日であ
ったのではないかと思うと、本当に今回の事件の対応が後手後手になってしまったことが悔やまれます。
母親が全く機能していなかったこと、これも今回の事件の重大な問題です。
私達は、元は母親がお腹を痛めて産んだ子供達です。産まれて来た重みをお互いが持っています。その重み
を気づかせなくさせ、または感じさせなくさせ、むかつきや憎しみ、功利損得の気持ちを魔は煽ります。排除の
思いや虐待の思いは生命の重みを消してしまったところから出て来ます。小さなところでは家庭や子供達の近
所の友達関係での虐待や暴力やネグレクト、そして大きなところでは国家間の戦争までが産まれて来た重み
をどこかに置いて来た者達の行為のあらわれです。私達はその魔の介入を決してよしとしてはいけないのです。
2010年1月30日(土)
第101回
「ヒーリング雑感」も第101回を迎えましたので、新たに第5集を立ち上げることに致しました。
今回は先日購入致しました本の紹介を致します。
『レイキで心と体を浄化する本』(矢尾こと葉著/永岡書店)
著者の矢尾こと葉先生はご主人と共に「発芽*レイキアカデミー」を主宰されているレイキの先生で、癒し関係の
本を複数出されてますので、既にご存知な方が多いかと思います。
本の内容について申しますと、マニアックな興味が優先されてしまうような話や専門的に過ぎるような話、そして
難解な話は避け、極力日常生活に取り入れて行きやすいレイキの話題のみでまとめられています。それだけに
本のエネルギーが親切さに満ちていたのがとてもよかったです。特に美容関係において気づきや恩恵が多い本
になると思います。
ところで、これはこの本に載っている話では無いのですが、レイキの遠隔で特定の人の情報を取りやすくする方
法【注1】がこの本に加わっていたらより応用の幅が広がるかとは思いましたので、簡単にその方法を書いてお
きます。
まず、利き手で密教における剣印のポーズをとり、その手で順に第1シンボル→第2シンボル→第1シンボル→
第3シンボル→第1シンボルを書き、それを書いた順に左から横並びにイメージで並べ、それらを鼻で吸い込み、
口の中にイメージで収め、舌で上あごの歯の裏を閉じて蓋をし、シンボルを口中に確保します。(あくまでもイメー
ジです。軽く捉えて下さい。)
その後、繋がる対象を意識で特定します。この方法を取ると、何もしないで対象を特定するよりも対象の状況が
捉えやすい人が多いかと思います。なお、繋がるのは人ばかりでなくてもよいです。特定の場所やあちらの世界
の存在でも可能です。
【注1】
この方法はレイキのシンボルを使用するのですが、私は遠隔で情報を取ったりヒーリングを実施したりする時には
この方法で行ってはおりません。レイキのシンボルはそのうちいらなくなって来るかと思います。
逆に、今回お話ししました方法でもわかりにくい方は、書いたシンボルをイメージで吸い込み、口中に収めた後、
口からの呼気と共に繋がる対象にそれらのシンボルを送り込むようイメージしてみて下さい。対象と繋がったら
情報が感知されて来ます。
逆に繋がりを解除したい時は、もう一度シンボルを第1シンボル→第2シンボル→第1シンボル→第3シンボル→
第1シンボルの順で書き、繋がった対象に送って終了するか、自分の目の前で手刀を切って終了するかします。
ですが、これらの動作もいずれはいらなくなって来ます。
2009年11月20日(金)
「ヒーリング雑感」第6集をご覧になりたい方はここをクリック!