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BLADE of ARCANA
〜 輪廻の十字路 〜

シーン14輪廻の十字路
シーンタロット 【 ステラ 】−正位置−
GM
では、このシーンはマスターシーンに近いので、誰のシーンということはないです。
ユーディット
「この街は滅びているのです。」
GM
悲しい微笑を浮かべながら、ユーディットは告白する。“アルゲスハイム”の滅亡、そして禁断の秘術を用いた事。
ユーディット
「しかし、古代の魔法技術を用いても、すでに起こってしまった事実は変えられません。結果、この街は滅びの日を何度も繰り返しています。」
GM
以来彼女は閉鎖時空に紛れ込む聖痕者の力を取り込み、ロヴレンドに対抗する力をつけてきた。
ユーディット
「この街では過去と未来が交差し、現在を永遠に輪廻する、輪廻の十字路となっています。」
GM
黄昏の陽光によって作り出されたユーディットの影から、禍々しい杖がぬっと突き出てくる。その杖をしっかりと握りしめ、彼女は君達に意外な言葉を告げた。
ユーディット
「皆さんからは今までの聖痕者には無い力を感じます。お願いです、ロヴレンドを倒すため、私と共に戦って下さい。」
レイン
禍々しいか……もしもの時は、彼女には死んで詫びてもらおう。
「それは構いませんが、1つだけ質問させてください。“今までの聖痕者”と言いましたね? 今までにも聖痕者を飲み込み、戦わせていたのですか?」
GM
違うな。彼女が倒して、ロヴレントを倒すために自分の力としていたんだ。
レイン
「まぁ、元々ロヴレンドは我々の獲物でもありますし。」
フェイム
獲物ですなぁ、確かに。
レイン
「……貴方達に情が移ってしまいました。協力致しましょう。」
ユーディット
「……ありがとうございます──。」
レイン
わー!! ちょっと待って、スマン! 俺勝手に返事してた!(笑)。皆さんの意見はどうですか?
ラック
ここで登場するぞ! 【ステラ】としての役目を果たすぞ。
「すまない、そこで立ち聞きさせてもらった。」
ユーディット
「ラックさん……。」
GM
と、杖を握りしめながら君の方に視線を送るね。
ラック
えーと名前はユーディットか。
「ユーディット、君は“堕ちて”しまったんだね……。」
ユーディット
「そうです、私は殺戮者です。」
レイン
マローダーだったんだ。
ユーディット
「報いを受ける覚悟はできています。」
GM
結局どちらと戦うんだ?
レイン
当然ロヴレンドだ。ここでロヴレンドを倒せば現世でも死ぬかも。ユーディットが杖の力では駄目だったから自力で倒すと言っている以上、倒せばロヴレンドは死ぬ訳なんだ。ということは、ここでこいつを倒してしまった方がこの地方にとっても一番いいというのが私の意見でございます。
それでフェイム、君の意見はないのかっ!?(笑)。
フェイム
いや、ロヴレンドは元々俺の獲物だし(笑)。
ヴァルト
街を焼いたのは許せない。
ラック
「だが、ユーディットは殺戮者には違いない。君達も聖痕者ならこの意味が解るはずだ。」と【ステラ】らしくこういうのだ。
GM
支える勇者もいないのに何言ってやがる(一同笑う)。
レイン
まだゲームシステムを理解した訳ではないので、殺戮者がどのような迫害を受けるかわからないんだけど。N◎VAでいうヒルコ?
GM
いや、普通の人にはわからない。
レイン
私としては、この人は殺戮者ではあってもいい人っぽいのだが。
ラック
殺戮者というのは、基本的に妙な思いに駆られていて、その為に堕ちてだな、自分の考えに固執して動くようなものなんだ。その考えが間違っているとは思わない。それに対して否定的な事を言われると、「お前馬鹿か?」という反応をする。
そして力の為に聖痕者を狩りまくるのだ。
レイン
んじゃ、こうだな。
「彼女の思いというのは、火竜ロヴレンドを倒して、この街の悲劇を回避するという事だから、私的には何ら文句はありません。その後彼女がどうする如何によっては、この魔剣において……。」とライトブリンガーを片手で抜き放つ。
GM
グレートソードを片手って……<剛力>だったな。
ラック
なんだ、“ユーディットを倒す”派だったのは俺だけだったのか(笑)。
GM
……そうだね。
レイン
いいじゃん、ロヴレンドを倒すで。どうせあのまま放っておいたらエレーヌ死ぬんだし(一同爆笑)。おおっと、これはプレイヤー発言ですよ(一同爆笑)。
フェイム
酷い奴(笑)。で、エレーヌって誰だっけ(一同大爆笑)。
レイン
お前の方がよっぽど酷いわ!(笑)。
フェイム
あれぇ?(爆笑)。
ラック
……お前ら二人こそが最初の獲物だったか。
フェイム
ちょっと待てぇ!(笑)。どこまでも逃げるよ(笑)。
GM
それはいいから。後は君だけだぞ。
ラック
ユーディットに聞こう。「君はロヴレンドを倒したら、その後どうするつもりだ?」
レイン
あ、それは興味深です。
GM
さっき言ったのと変わらないね。
ユーディット
「私は報いを受ける覚悟はできています。」
ラック
「……分かったよ。ロヴレンドを倒す力は貸そう。」と。
GM
意見がまとまったなら、次に進ませてもらうよ。
ユーディット
「ありがとう。」
GM
と彼女は言います。
ユーディット
「もし火竜に負けた場合、この街は完全に滅んでしまいます。皆さんが戦っている間、私は住民を守るための結界を維持します。御武運を。」
レイン
「お礼を言うのはまだ早いですけどね。」俺たちもこの焼け爛れた大地の土くれになるかも知れないし(笑)。
フェイム
そうだね(笑)。
ラック
さぁ〜、ロヴレンドとの戦いだぁ〜。
対決ステージ
シーンタロット 【 ウェントス 】−逆位置−
GM
夕刻頃になると、やはり竜がやってくる。住民は避難させられている為、辺りに人影はないね。
レイン
ではラックに「どうなるか分からないから、エレーヌさんと会って来れば?」
ラック
ああいうプレイは趣味じゃないんだ(笑)。「決心が鈍るからいい。」 と答えよう。
GM
おお、素晴らしい(笑)。
レイン
立派な覚悟だ。
ラック
あ、ちょっと待った。あ、うん。
レイン
え? 決心が鈍った?(一同爆笑)。
フェイム
うまい(笑)。
ラック
<空中歩行>をやっておきたいと思っただけだ(笑)。
GM
もう時間が切迫しているから、1人だけね。
ラック
じゃあ自分だ。(コロコロ)クリティカル〜。俺は宙に浮いた。
ヴァルト
あまり的になるなよ。
レイン
結婚式にも参加したいけど自粛しましょう。
GM
火竜が来るのに結婚式もないだろう(笑)。明日に延期だ。
レイン
そこは繰り返さないんだ。
GM
聖痕者の行動は、運命を覆す力があるんだ。だから石を除ければ馬車も倒れない。
ヴァルト
なるほど。
GM
それではロヴレンドがやってきます。前回と違い、君達に言葉を発します。
ロヴレンド
「聖痕を刻まれし者め、翼の赴くままに蒼天を舞うと、面白いモノに出逢うな。」
GM
そして、魂の砕けそうな咆哮を上げ、火竜が襲い掛かってくる。全てを焼き尽くす為に。
ロヴレンド
「心地よき炎の嵐に焼かれ、灰塵と化すがよい。」【宴】判定だ。
ヴァルト
なんだっけ?
ラック
『正』位置の鎖1つにつき希望で判定して、失敗したら『逆』位置になるんだ。
ヴァルト
1枚『逆』になって『逆』位置が2枚になった。
GM
では戦闘だ。それと同時に、突然ロヴレンドの翼に傷が走るね。そして、ロヴレンドは地面に落ちる。
ラック
ガーン。飛んだ意味ねぇ(一同爆笑)。
ヴァルト
ドンマイ(笑)。
ロヴレンド
「なんだ!? どうしたことだ!?」
GM
と言って、ロヴレンドはレインとフェイムを見るね。
ロヴレンド
「そうか、そういうカラクリか。
……翼など無くとも、貴様らなど焼き尽くしてくれるわ!
レイン
よし、キャラを演出するチャンス!「我は“ハイデルランド”の騎士レイン・ファレクシィルなり! 愚かで凶悪な邪竜ロヴレンドよ、我らが剣により滅するがよい!」
ロヴレンド
「小癪な。人の身で我に抗おうとは。」
 
戦闘経過
 
 PC達と火竜ロヴレンドとの戦いは5ラウンドにもおよび、双方共に殆どの∵奇跡∵を使い切る激しいものとなった。
 だが多勢に無勢、4対1では敵うはずも無く、火竜ロヴレンドはその身を横たえた。
 キャラクター達に被害者はなし。

vs ロヴレンド 詳しい戦闘経過

終局ステージ
シーンタロット 【 コロナ 】−正位置−
GM
火竜が断末魔の咆哮を上げ、大地に横たえる光景を確認する。気がつくと、君達の脇にユーディットが来ているね。
ユーディットは満足そうに頷くと、その場に倒れ伏す。
レイン
倒れ伏す!? 駆け寄ろう。
GM
様々なものを支えてきた反動が、彼女の身体を蝕んでいたのだ。
ユーディット
「報いを受けるのは承知の上。永劫の闇に堕ちましょう。ありがとう、今の、そして未来の刻まれし者よ。」
ヴァルト
抱きしめるぞー。
ラック
何か、助ける方法は無いのかー?
GM
ちょっと待って、レインだね。
ユーディット
「レインさん、私は貴方の事を呼んでいたのかも知れません。貴方はそれに答えてくれた。時を越えて。」
レイン
なんとなく納得した。「貴方の最後は立派でしたよ。」と言ってあげましょう。
GM
それには微笑む。そして、
ユーディット
「ふふ、やっぱり怖いな……。死んだ人間は転生できるけど、私は闇に堕ちて無に還る。そしたら、もう皆さんにも逢えませんね。」
GM
そしてヴァルトの方を見て、自分の銀の十字架を渡すね。
ヴァルト
受け取ろう。
ユーディット
「ヴァルト、私を忘れないで。」
GM
と言って、灰のように身体が崩れていって、そのまま風に流されていくね。
では【聖痕解放】が行なわれる。まずは【束縛】で、聖痕が7つなので、全員DPが7点回復。さらにD20回復だ。
ラック
う〜ん……5以下だと闇に堕ちるのか……2個振るか。(コロコロ)『25』で全快だ。結果論だけ見ると全快だな。
レイン
いいじゃないか、成功した時の結果論なら。好きなだけ文句たれろよ。失敗したら後悔もできないからな(笑)。
ヴァルト
そうだよ(笑)。
GM
では終わりだね。開放された聖痕もいらないようだし、そうすると聖痕は天に上っていく。
そして、レインとフェイムの二人の身体が光に包まれていくね。
レイン
あれ? この二人は?
GM
ラックとヴァルトは関係ない。
ヴァルト
三百年後にお逢いしましょう。【フィニス】なので(笑)。
フェイム
うわー(笑)。
GM
君達は、直感的に未来に戻れると思った。
やがて光が最高潮になると、輝きの後にもうこの二人はいない。
 
エンディング −帰還
 
GM
では、レインとフェイムのシーンだ。君達が目を覚ますと、ベットの中にいる。やはり起きる所から始まる。
レイン
起きましょう。君も起きなさい。
フェイム
自信ないなー(笑)。
GM
君は「レインさん。」という呼びかけで我に帰る。
レイン
……いやな予感がしながらも振り返ります。
GM
目の前にいるのは、最初に出逢ったユーディットだね。
レイン
またか(笑)。では目を丸くしながら「ユーディット……さん?」と聞いてみようか。
ユーディット
「? ええ、私はユーディットですよ?」
レイン
服装を見る!
GM
服装は君達と同じ感じだね。
ユーディット
「私の顔、なにかおかしいですか?」
レイン
「いえ、そんな事はございませんが。」
ユーディット
「そうですか? 今日はお祭りです。私も酒場に呼ばれています。お二人も一緒にいかがですか?」
レイン
「そ、そうですねぇ……どのようなお祭りですか?」
ユーディット
「結婚式です。」
レイン
「どなたの?」
ユーディット
「ハンスさんとレベッカさんですが。それは昨日も聞きませんでしたか?」
レイン
「すいません、少々寝惚けてしまいまして(笑)。」
フェイム
そのリー何とかさんのさぁ、聖印はどうなってる?
GM
リー? ユーディットさんの事?(笑)。もちろん焼け焦げてるよ。
フェイム
なるほどね。
GM
そうするとレインの方に手を差し出すね。その手には聖痕が刻まれている。
レイン
「それでは、折角のお祭りです、私達も羽目をはずさせて頂きましょう。」
フェイム
まだ寝てるから(笑)。あと……5時間!(笑)。
レイン
「彼は置いていきましょうか。」
フェイム
ああっ(笑)。
ユーディット
「疲れているかたを無理に連れて行く事もないでしょう。」
レイン
「残念ですね、美味しい物が食べられると言うのに。」
フェイム
がばっと起きます(一同笑う)。
GM
そうして歩いていると、君に向かって一言。
ユーディット
「先程から思っていましたのですが、以前どこかでお逢いしませんでしたか? ずっとずっと、気の遠くなるような昔に。」
レイン
「そうですね。長い輪廻の中で、いつかどこかで逢っていたのかも知れませんね。」とニッコリ笑いましょう。
GM
ではユーディットもニッコリ笑い、
ユーディット
「では、私達の出逢いは“アー”の導きかも知れませんね。」
GM
そうこうしている内に酒場に着きます。
 
エンディング −父祖の街
 
GM
ではラックのエンディングだ。
ヴァルト
エレーヌとはどうなったんだろうな。
レイン
エレーヌは出てこないの?
GM
出ないよ(笑)。
ラック
私は何年後にいるんだ?
GM
君は300年前に天寿を全うし、今は転生体だ。
ラック
前世の記憶はあるのか?
GM
おぼろげにあるのが良いんじゃないかな?
君は“アルゲスハイム”に着いた。先祖代々語り継がれる物語上の街である。
レイン
夢にまで見た故郷って所かな。
ラック
「300年ぶりかぁ。」とか言いながら。
GM
今日は祭りらしく、街は賑わっている。君は運良く宿を取る事ができた。喉を潤しているところに新たな客が来る。司祭と思しき女性と2人の旅人だ。不思議な事に、君はそれに良く見覚えがあるぞ。
ラック
そうか、もう奴等の時代になっていたのか。
GM
赤い髪の司祭が君の方に軽く頭を下げ、中に入っていくね。そのにこやかな顔は、一瞬過去のユーディットと重なるね。
ラック
……。
レイン
「貴方も、ご一緒しませんか?」と誘おう。
ラック
いいよ行くよ。「久しぶりじゃあないか。」
レイン
「やはり貴方でしたか。」とか意味深な事を言いながら入ろうか。フェイムは本当にここにいるのかい?(笑)。
フェイム
…………(笑)。
GM
無口キャラ(笑)。ではヴァルトのエンディングだね。
ヴァルト
はいよ。
GM
シーンはそのまま続くよ。
すると酒場の中から吟遊詩人の歌が聞こえてくる。吟遊詩人は遥か過去の物語を語り出す。
吟遊詩人
「この物語は、“アルゲスハイム”という街が火竜に滅ぼされようとしていたところ、それを予測した聖痕を持つ英雄達によって、からくも人々は助かるというものだ。その英雄の名は……」
GM
と言ってヴァルトはその物語を語り始める。
ヴァルト
イエッ! 無駄に高い楽器で(笑)。
ラック
「そういえば、あの女もそうだったな。」
レイン
詩人に向かって銀貨を投げましょうか。
GM
ということで、いい感じに酒場は盛り上がっていく。
それでは今回のアクトは終了です。


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