思わぬ再会
GM | : | それでは、ソードワールドセッション第23回目を始めます。 |
アーティ | : | GM、GM。 |
GM | : | ? |
アーティ | : | カッツェは白猫です(一同笑う)。 |
GM | : | えっ!?(前回リプレイを見直して)スミマセンでした!(一同笑う)。 大変失礼致しました。ワタクシ、うっかり黒猫だと思っておりました。 |
アーティ | : | 土下座してもらおうか(笑)。 |
GM | : | 『セッションが始まったかと思ったが、そんなことはなかったんだぜ。』(一同爆笑)。 |
仕切り直し | ||
GM | : | では君達は胸糞の悪い “ザイン” を突破しまして、ようやくと “ロマール” に到着しました。 |
ボーデル | : | めでたい。 |
サンドロ | : | どんな国なの? |
GM | : | “ロマール” は通称 “旅人たちの国” と呼ばれていまして、国王は “アスナー2世”、王城は “ウィンドライダー”、騎士団は “隼騎士団”“白鳥騎士団” 、それとは別に傭兵隊として “禿鷹の傭兵隊”“燕の傭兵隊” を所持しています。 東西に走る “自由人たちの街道” と、南北に走る “いにしえの街道” とが街の中心で交わる、非常に人の行き来の多い街です。 |
アーティ | : | 交通量が多そうだな。 |
GM | : | その特徴から、商業が非常に発達した都市国家だった訳ですが、新王国暦503年、豊かな国である “ロマール” を支配下にしようと隣国の “レイド帝国” が攻め込んできたのです。 しかし、現在も国王として君臨するアスナー2世が、優秀な武人である貴族達とその余りある資金で雇った傭兵とで、“レイド帝国” の大軍を正面から打ち破り、そのままの勢いで本国を攻め滅ぼしてしまったのです。 |
クロウ | : | へ~。 |
GM | : | そして “ロマール” は “レイド” を併合し、強力な軍事大国へと成長したのです。 |
アーティ | : | でも “レイド” 自体はまだあるんだっけ? |
GM | : | 街は残ってるけど、国としてはない。“ロマール” の第二都市になっています。 |
サンドロ | : | ほう。 |
GM | : | そして “ロマール” で発達していると言えば、強大な盗賊ギルドです。アレクラスト大陸最大規模のギルドで、構成員は1000人はいると言われています。 |
アーティ | : | あ、そうなんだ。知らなかった。 |
クロウ | : | うえええ~。 |
GM | : | ギルド長は、不可能と思われた盗みを何度となく成功させた “神の如き” カニング。その他、事細かに細分化された部門ごとに実力者が長として就任しています。 まあ一般に有名なのは “ドレックノール” のギルドだけど。 |
アーティ | : | だよね。 |
GM | : | あれは街の規模に対する比率として大きいとかそういう話だよね。 |
アーティ | : | あと、悪どさとかね。 |
GM | : | “西部諸国” は国自体が小国だからね。 カニングは美意識の高い盗賊で、部下の管理も徹底しています。モグリや流れの盗賊についても無法行為は厳しく処罰されますので、そのつもりで。 |
サンドロ | : | 秩序のある盗賊なのか。 |
ボーデル | : | まあ、ある程度人望がないとな。あまりやりすぎると、国から睨まれる。 |
GM | : | その辺、カニングの徹底した管理は為政者に気に入られているようだね。おかげで “ロマール” 盗賊ギルドは国からも黙認、今日も安泰だ。 もう一つの特徴として、“ロマール” は “自由人たちの街道” を境目として、北と南で貧富の差が激しいというのがあります。 |
サンドロ | : | ほう。 |
GM | : | 丘の多い北側は水はけも良く、貴族の方々がこぞって買い占め、言わば高級住宅街となっています。 それに対して低地である南側はあぶれた人達がごった混ぜになっていて、治安も悪く広範囲がスラムと化している。 |
アーティ | : | へぇ。 |
GM | : | そして南側には有名な闘技場や、“闇市” などが広がっております。 |
アーティ | : | ああ。“ロマールの闇市” か。 |
ボーデル | : | よく 【ユニコーンの角】 が売られている。 |
アーティ | : | 俺のユニサスが間違われなければいいが(笑)。 |
クロウ | : | ああ、ペガコーンね(笑)。 |
アーティ | : | ペガコーンゆうな(笑)。 |
ユニサスはユニコーンとペガサスの合成、ペガコーンはペガサスとユニコーンの合成であり、両者はまったく別物であるので注意するように。 なお、どちらもキメラじゃないかという無粋なツッコミは禁止。バファリンを飲んでおくこと。 | ||
GM | : | 律儀に根元で切られてるのね。「ああ、捻れば取れるのに~。」(笑)。 |
アーティ | : | そもそもどうやって取り付けているんだ(笑)。 |
GM | : | 真面目な話すると、額当てみたいなのを装着して、それに固定されているんだ。 |
アーティ | : | マジレスするな(笑)。 |
サンドロ | : | ボンドで付ければ十分だろう。 |
GM | : | 禿げてまうよ(笑)。 |
アーティ | : | 実はマジックテープなんだ。 |
ボーデル | : | ペリ。 |
GM | : | そしてスリなんかも横行している。 |
サンドロ | : | 南側はアーティ1人放り込んで調査してもらおう(一同笑う)。 |
今回のセッション、公式設定という意味で役に立つのはここまでです。 |
GM | : | では君達は “征服王” アスナー2世に挨拶をしまして、“ロマール” の調査についてある程度の制限を受けた上で許可を受けました。以上。 |
クロウ | : | あれ? |
アーティ | : | 省くって言ってたな。 |
GM | : | そう。謁見はこれで終了。これから自由行動になります。 |
サンドロ | : | はい。 |
GM | : | が。君達はまさかの人物と再会するわけです。 |
アーティ | : | 誰だ、ガラーナか? みんな『まさかの人物』を挙げるんだ(笑)。 |
サンドロ | : | 『まさかの人物』・・・・・・あいつだ、パークス。 |
アーティ | : | いやそれ死んだだろ!(一同爆笑)。 |
サンドロ | : | 『パークス!? あの時、確かに・・・!?』 |
クロウ | : | 誰だっけ? |
アーティ | : | 第0話で死んだ、サンドロの同僚(笑)。 |
ボーデル | : | わはははははは!(爆笑)。 |
アーティ | : | ペロマ (ムディールのファリス神官) とか。 |
クロウ | : | エルフのねーちゃんは? |
アーティ | : | リーズンか。本命はガラーナだ。 |
サンドロ | : | で、誰よ? |
初老の男 | : | 「おっ、そこにいるのはサンドロ君じゃないかね。」 |
GM | : | と声をかけてきたのは初老の男だ。 |
サンドロ | : | 誰だ(一同笑う)。 |
GM | : | そう、セッションでは遡ること十数回。その昔 “プリシス” という国を旅した時に出会った、軍師のルキアルにございます。 |
一同 | : | ああ~。 |
サンドロ | : | ちゃんとした人物じゃないか。 |
GM | : | 予想外だろ?(笑)。 |
サンドロ | : | だって “ロマール” に招聘されてるんだろ。 |
GM | : | いや、今は新王国暦518年。まだ招聘されていないよ。 |
サンドロ | : | そうだったか。 |
ルキアル | : | 「君達、ようやくここまで来れたのかね。随分と時間が掛かっているようだな。」 |
クロウ | : | 「1人、トラブルメーカーがおりまして。」 |
ボーデル | : | 「“ザイン” で随分足止めを食いましてな。」 |
ルキアル | : | 「まぁ確かに、あの情勢の “ザイン” は君達の立場では厳しかっただろう。通過できただけでも大したものだ。」 |
サンドロ | : | 「厳しいのは財布の中身です。」 |
アーティ | : | あれ? 軍師はお1人? |
GM | : | ああ、この場には1人だけだね。 |
ボーデル | : | 「軍師殿は1人で偵察ですかな?」 |
アーティ | : | なんで軍師が偵察に(一同笑う)。 |
サンドロ | : | 単身で乗り込む軍師かよ。かっけぇ(笑)。 |
ルキアル | : | 「何を言っているんだい。バカンスだよバカンス。決まっているじゃあないか。」 |
サンドロ | : | 「バカンスとは優雅で良いですな。私達はどっかの男のせいで財布の紐が非常に固くなってしまったのです。」(一同笑う)。 |
アーティ | : | 皆、一回ずつだろ(笑)。 |
GM | : | でも、彼ら(サンドロ、ボーデル、クロウ)は金銭的な面で迷惑はかけていない(笑)。 |
アーティ | : | 公平にいこうぜ(笑)。 |
GM | : | ルキアルはこの街にはバカンスで来ているということで、何人か部下を引き連れてきています。部下は以前も登場した──。 |
アーティ | : | ロインだな。 |
GM | : | そう。 |
ルキアル | : | 「君達もこの街の見聞を広める必要があるのだろうし、良かったらこれから闘技場にでも行かないか?」 |
ボーデル | : | ほぉ。これは意外な誘い。 |
アーティ | : | 軍師自ら出場か(笑)。 |
ボーデル | : | それは違うな(笑)。 |
ルキアル | : | 「何なら私の口利きで出場させてあげても良いのだが?」 |
アーティ | : | 俺が1人で出場してなんになる(笑)。 |
ボーデル | : | 「軍師殿自ら案内していただけるのであれば、是非ともお願いしたいところですな。」 |
クロウ | : | いいのかこれ? ラヴェルナ様に許可を貰わなくて? |
サンドロ | : | 自由行動だから。 |
クロウ | : | そ、そうか。 |
ボーデル | : | 君は護衛だから、ラヴェルナについて行ってるかも知れんが。 |
アーティ | : | 『君は』って、俺ら全員護衛じゃないのか(笑)。 |
GM | : | というわけで、ラヴェルナは今日は城で偉いさん方と会談をするので、よかったら羽を伸ばしてきてくださいと。 |
サンドロ | : | いやっっっっっったぁぁぁぁぁぁぁ!! |
GM | : | お小遣いとして、1人200ガメルくれる。 |
サンドロ | : | わーい。アーティ、これ全部闘技場で増やせよな(笑)。 |
アーティ | : | よーしメモっておこう(笑)。 |
ボーデル | : | 「お心遣いありがとうございます。」と言って。では行こう。 |
アーティ | : | 俺は『スライムB』に賭けるぜ。 |
クロウ | : | えっ? そういう闘技場なの?(笑)。 |
GM | : | 完全にドラクエじゃん。 |
アーティ | : | そしてブーイングしながら親指を下に向けるぜ(笑)。 |
サンドロ | : | 負けた奴が 「俺はまだやれる!!」 とかアピールしながら(笑)。 |
アーティ | : | 実際にはどうなんだっけ? |
GM | : | 舐めた試合してると、観客が指を下に向けるんだ。その数が多いと・・・・・・ |
ボーデル | : | 負けた剣闘士は処刑される。 |
GM | : | 勝ったとしても処刑される場合はあるんだ。明らかに手心を加えた試合とかしてるとね。 |
サンドロ | : | ・・・と、いうのを私は『暗黒拳闘伝セスタス』で知った(笑)。 |
GM | : | 知ってる(笑)。ルキアルも羽目を外しているようで、随分ご機嫌です。 |
ルキアル | : | 「“ロマール” の南側と言えば、闘技場もさることながら、戦車レースも大層盛り上がっている。」 |
ボーデル | : | ほぉ。チャリオットレースね。 |
ルキアル | : | 「他にもカジノにカードゲームなど。様々な娯楽施設が揃っているな。」 |
アーティ | : | なんか、ルキアルがどんどん俗物に見えてきたな(笑)。 |
GM | : | このおっさん、元々俗物じゃないか? で、ルキアルはお供として騎士と、他にも見覚えのある人物を連れている。 |
アーティ | : | あれ? ロイン以外に誰かいたっけか? |
サンドロ | : | あ、分かった。“夜の断片” だ。 |
GM | : | 正解。ジャックがいる。それと。 |
ボーデル | : | まだいるのか(笑)。 |
サンドロ | : | そして海賊から転職した(一同笑う)。 |
ガラーナ | : | 「旦那! お久しぶりです!」 |
GM | : | と、まさかのガラーナが!(一同笑う)。 |
アーティ | : | なにこのパーティ(笑)。 |
ガラーナ | : | 「こんなところで会うなんて、奇遇ですねぇ!」 |
サンドロ | : | (ロインとジャックに)「お二方、お久しぶりです。」 |
ガラーナ | : | 「あらら? 旦那、だんなぁ!!」(一同笑う)。 |
アーティ | : | 待て、何でガラーナが一緒にいるんだ(笑)。 |
GM | : | 君の思いが届いたんだよ(笑)。 |
ボーデル | : | 残念ながら、バカンスを楽しむメンバーじゃなさそうだな(笑)。 |
アーティ | : | この4人が一緒にいるんだろ? 本当に訳わかんね(笑)。 |
GM | : | ただし、ガラーナには首輪が付いているけどな。 |
アーティ | : | あれ?(笑)。 |
クロウ | : | どうした(笑)。 |
ガラーナ | : | 「いやぁ、また旦那達と出会えて、俺ってば・・・ウッ・・・ウッ・・・」 と泣き始める。 |
ボーデル | : | まあ久しぶりの再会じゃからな。「おおー良かったのう。」 と言っておこう。 |
ガラーナ | : | 「できればあっしを助けてくだせぇ。」(一同爆笑)。 |
クロウ | : | 何があったんだよ!(笑)。 |
ボーデル | : | まあいい。それは聞かぬが華というものよ。 |
アーティ | : | いや、聞いてやれよ(一同笑う)。皆スルーするのか(笑)。 |
サンドロ | : | スルーはしないよ。無言で顔を覗き込んで・・・ (ルキアルに振り返って)「してその後はどうでしたか?」(笑)。 |
GM | : | スルーも同然だな(笑)。 |
ボーデル | : | ルキアルに聞いてみるよ。「して、この海賊をどこで拾ったんですかな?」 |
ルキアル | : | 「海賊? 山賊の間違いだろう。」(一同爆笑)。 |
ボーデル | : | ふははははっ!(大爆笑)。 |
GM | : | そして、ガラーナの涙ながらの回想シーンが始まるのだよ。 |
サンドロ | : | ほーらぁ。始まっちゃったぁ(一同笑う)。 |
GM | : | 長いぞ(笑)。 |
「実は・・・・・・旦那達と別れてから、あっしはただの猟師として生活してたんですが、堅気の生活には馴染めず、昔の仲間を誘って山賊家業に精を出すようになったんです。」 | ||
アーティ | : | やっぱり山賊行った(笑)。 |
ボーデル | : | 『うーむ、こやつはどうするべきじゃったんだろうなぁ。』 と、ワシは考えるよ。 |
「そして半年ほどが経ったある日。東の方、そう “プリシス” から歩いてくる身なりの良い一団が。コイツはカモだということで、うちらは嬉々として襲い掛かったのですが、その僅か3人に手も足も出ず、メタメタに返り討ちに遭い・・・・・・ 結果、あっしはこのように丁稚奉公にされているわけでヤンスよ。」 | ||
アーティ | : | (まったく気持ちのこもっていない声で)「そうか、大変だったな。」 |
ボーデル | : | (完全に他人行儀で)「死ななかっただけ運が良かったのう。」 |
アーティ | : | 「そうだガラーナ、俺も <ギアス>(制約) 使える様になったからな。」(笑)。 |
ボーデル | : | 「何なら、ワシが <クエスト>(使命) をかけてやろうか。」 |
GM | : | あとは <カース>(呪い) が掛かれば完璧だな(笑)。まあ、同時には掛からないだろうけど(笑)。 |
ボーデル | : | 効果範囲が重複しそうだな。 |
GM | : | まあ、腕は立つということで、自分と仲間の命を助けるという条件の下、護衛をさせられているんだとか。ただ、この護衛を無事に務め上げた折には、<ギアス> を解除してもらえるという約束をしてある。 |
ボーデル | : | ほぉー。途中で拾ったのか。 |
GM | : | ああ。そして、護衛の1人というか、荷物持ちとなった。ロインの強い勧めで。 |
GM | : | 話をしているうちに、君たちはルキアルがお勧めする闘技場 “ツイスター” に到着した。 |
ボーデル | : | 闘技場って何個もあるんだっけ? |
GM | : | 『RPGツアー』によると、いくつもあるみたいです。 |
アーティ | : | へー。 |
GM | : | ここは “ロマール” でも三大闘技場の1つとされている(ローカル設定)大きめの闘技場です。 |
サンドロ | : | なるほど。竜巻のような戦いが繰り広げられるのか。 |
GM | : | ううん。 |
サンドロ | : | えっ? |
アーティ | : | どういう意味の “ツイスター”? |
GM | : | ・・・・・・オーナーが2人いるから・・・・・・(笑)。 |
サンドロ | : | “ツイスト” なのね。 |
アーティ | : | 「別の闘技場に移動しません?」(一同笑う)。 |
ボーデル | : | 「いやいや、ルキアル殿がお勧めするからには、何か理由があるのじゃろう。」 |
GM | : | では、ルキアルはボーデルにニヤリと笑うよ。 |
ルキアル | : | 「では、中に入ろうではないか。」 |
GM | : | じゃあ、闘技場について説明するよ。 闘技場にはオーナーがいて、そこにゲストが剣闘士奴隷を連れてきて、オーナーの所有する剣闘士とカチンコ戦うというのが基本的なシステムとなります。 |
サンドロ | : | まんま『セスタス』と同じか(笑)。 |
GM | : | そう。基本的にはワンサイドゲームにならないよう、実力伯仲する組み合わせに組むようだ。 |
サンドロ | : | なるほど。そうして賭けを成立させるわけか。 |
GM | : | で、オーナーは入場料を収入とすると。 |
サンドロ | : | あと、胴元としても一部が収入となるのだろう? |
GM | : | いや、賭け事の部分は盗賊ギルドが取り仕切るみたいだ。 |
サンドロ | : | なるほど。 |
GM | : | と言うわけで、君達も賭けに参加することは可能だ。 |
アーティ | : | ガラーナ出そうぜ(一同笑う)。 |
クロウ | : | 出そうで怖いよ(笑)。 |
GM | : | で、闘技場の感じ方は人によってまちまちだと思いますが、それなりの時間が流れた。 |
サンドロ | : | 闘技場といったら少年漫画の王道だからな。 |
アーティ | : | それ武道会だろうがよ(笑)。 |
サンドロ | : | 周りには出場してる奴もいんだろ。 「おい、客席のアレを見ろ・・・。」 「ああ、分かってる。ボーデルだ。」(一同爆笑)。 |
ボーデル | : | ワシ、そんな有名人?(笑)。 |
GM | : | で、そうして何戦か観戦していく。ルキアルは賭けに参加して楽しそうだね。 |
ボーデル | : | ワシらも見ている。 |
GM | : | では、ボーデルさん。 |
サンドロ | : | 本当にボーデルに話がきた(笑)。 |
クロウ | : | 出ませんかって? |
GM | : | 次の試合は剣闘士奴隷同士の試合です。片方の陣営から出てきたのは人間の剣闘士。もう一方の陣営から出てきたのがドワーフの戦士です。 |
サンドロ | : | 「おいおいドワーフだよ。やっぱり奴隷だよあいつらハハッ!」 俺も楽しい(笑)。 |
GM | : | その顔に見覚えがあります。 |
ボーデル | : | なにぃ? |
GM | : | 君の同郷のドワーフで、名をゴイスという。 |
ボーデル | : | どっかの方言か。「なんたらでゴイス。」 |
GM | : | それ「ゴワス」じゃないか?(笑)。 |
アーティ | : | GM、質問。ここって1対1なの? |
GM | : | それは色々ある。1対1もあれば団体戦もあるし、剣闘士同士だったりモンスターとの対戦だったりもする。 で、この闘技場のルールだけど、モンスターとの対戦ってのは基本的には賭けの対象とならない。 |
サンドロ | : | ショー的な要素か。 |
GM | : | 客呼びだね。入場料で収益を得るから。だから基本的にモンスターとの戦いは、剣闘士側が勝てるようになっている。負けて食われても困るしね。 |
サンドロ | : | ここでアーティは解説役になるんだろ? 「あの流派は!」(一同笑う)。 |
アーティ | : | 「あの技は!!」(笑)。 |
GM | : | 「ぬう、知っているのかアーティ!」(一同爆笑)。 |
アーティ | : | 民明書房を執筆しなきゃ(笑)。 |
GM | : | ゴイスさんですが、戦士としての実力はさほど高くないようで、ズッバンズッバン斬られまくって全身傷だらけになるんですが、持ち前の生命力で耐え切って奇跡の逆転勝ちをものにします。 |
ボーデル | : | 「奴も根性を見せるようになったのう。」 ちなみに年上? 年下? |
GM | : | ダイス振って。2D6で。 |
ボーデル | : | (コロコロ)6ゾロ。フハハハ!(一同爆笑)。 |
アーティ | : | ここで(笑)。 |
GM | : | ということは、ボーデルより5歳年上(笑)。 |
サンドロ | : | こいつ、年上に向かって 「やるようになったな。」 とかスゲー上から目線(一同笑う)。 |
ボーデル | : | ホントそうだよね(笑)。 |
GM | : | では近所のお兄さんだった事にしよう。 |
ボーデル | : | 「あまり腕前は上がっとらんのう。」 とちょっと悲しくなろう(笑)。 |
GM | : | あ、でもゴイスはそもそも、冒険者志望とかじゃなかったみたいよ。 |
ボーデル | : | では違和感を覚える。「おや? ゴイスさんがこんなところにいるなんて不思議じゃのう。」 |
GM | : | では、ゴイスは観客の声援にこう両手を振り上げて応えるのですが、その時、観客席にいるボーデルに気づくわけだ。その動きが止まり、目をかっぴろいで何かを叫びますが、観客の歓声にかき消されてここまでは聞こえません。 |
ボーデル | : | ではルキアル殿にお願いしてみるか。 「ちょっと奴と話したいんじゃが、そういうことは可能なんですかな?」 |
ルキアル | : | 「おっとボーデル君、彼とはどういった関係なのだい?」 |
ボーデル | : | 「実は同郷の者でしてな。」 |
ルキアル | : | 「そうかそうか。では、難しいとは思うが手を尽くしてみよう。」 |
ボーデル | : | 「おおー、これは申し訳ない。」 |
GM | : | では、ゴイスは次の試合が始まるので、運営スタッフに促されて出てきた通路より退場させられる。 そうだね、最後にもう一度、君の方を振り返るよ。とても可哀想な、売られていく子牛のような瞳でした。 |
アーティ | : | ドナドナ?(笑)。 |
ボーデル | : | うーむ、やはり何か事情があるな。まあ、無茶はできんからルキアル殿に任せよう。 |
サンドロ | : | 大丈夫だって。お前なら勝手に剣闘士と間違えて入れてくれるよ。 「ごくろう!」 とか言いながら(一同笑う)。 |
GM | : | それ、出てこれなくなっちゃうじゃないか(一同笑う)。 |
ボーデル | : | 彼がどのような事情で参加しているか分からん事にはな。 |