■2010年4月号

今月の潮流
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今月のできごと


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バイオジャーナル

できごと(2月11日〜3月10日)報道媒体発表時



16日 ・デンマークなどの国際研究チーム、グリーンランドの永久凍土から発掘された約4000年前の男性の毛髪を使い、ゲノム(全遺伝情報)の大半を解読。
18日 ・米ボストン小児病院などのチーム、染色体の両端部「テロメア」が異常に短くなる難病の患者の皮膚細胞からiPS細胞(人工多能性幹細胞)を作り、長さを回復させた。
22日 ・肝細胞がんや脳腫瘍で過剰に作られるタンパク質「p62」が、がん細胞を傷つける酸化ストレスを軽減させ、薬剤への耐性を高めるなど、がん細胞の生存を助けている可能性が高いことを、東京都臨床医学総合研究所、東北大などの研究チームが突き止めた。
23日 ・東大医科学研究所や米ウィスコンシン大らの研究で、鳥インフルエンザが人の季節性インフルエンザと遺伝子の組み換えを起こすと、重症化しやすいウイルスに変わる恐れがあることがわかった。
・ナノメートル(ナノは10億分の1)サイズの微粒子に遺伝子を結合させ体内に運び込むことに、東京大がマウス実験で成功した。血糖値を抑えるホルモン「インスリン」をつくる遺伝子で試すと、糖尿病マウスの血糖値が低下した。
・理化学研究所ら国際アブラムシゲノム解析コンソーシアム、アブラムシのゲノムを解読。
24日 ・米ハーバード大研究員ら、遺伝子操作を伴わず、肝臓がんの細胞に低分子化合物を加えるだけで人間のiPS細胞を作製。
26日 ・国際アグリバイオ事業団、2009年の世界での遺伝子組み換え作物作付総面積が、過去最高の1億3400万ヘクタールになったと発表。商業栽培が始まった1996年の約80倍。
27日 ・米国立衛生研究所(NIH)、iPS細胞センターの設置を発表。
3月4日 ・ドイツBASF社、今年から遺伝子組み換えジャガイモ「アムフローラ(Amflora)」の栽培を開始する。欧州委員会は2日、アムフローラの商業栽培を正式に承認した。
10日 ・奈良県立医大の研究グループ、マウスを使った実験で、iPS細胞から腸を作りだした。