■2010年11月号

今月の潮流
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今月のできごと


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バイオジャーナル

できごと(9月11日〜10月10日)報道媒体発表時



11日 ・米国連邦高裁、オバマ政権によるヒト胚性幹細胞(ES細胞)研究推進のための連邦予算支出を、正式な司法判断を示すまで認める決定を出した。
14日 ・ほとんどの抗生物質が効かない新型の多剤耐性菌「NDM1」の感染例、米国とカナダで見つかる。患者5人はいずれもインドで治療を受けていた。
15日 ・大阪大大学院と京都大の山中伸弥教授ら、ヒトの歯茎から人工多能性幹細胞(iPS細胞)を作製。
・シンガポールで多剤耐性菌「NDM1」を初検出。1人はインドで治療を受けて帰国した患者。もう1人はバングラデシュから治療を受けに来た患者。 
・JA全農グループ、コーンスターチ用の非GMトウモロコシを安定供給するため、米国での契約栽培を拡大する。
16日 ・独立行政法人農業生物資源研究所、遺伝子組み換えイネを栽培中の温室の天窓が、今月9日と14日にそれぞれ一時的に開いたと発表。遺伝子組み換え植物を閉鎖環境で栽培するよう定めた「カルタヘナ法」違反に当たるとして、原因を調べている。
21日 ・食欲や脂肪分解を制御するホルモン「レプチン」を発見した、米ジャクソン研究所名誉教授ダグラス・コールマンと米ロックフェラー大教授ジェフリー・フリードマン、ラスカー賞の基礎医学賞受賞。
・国連生物多様性条約の特別作業部会、「遺伝資源」の利益配分について、法的拘束力のある名古屋議定書原案の合意できず。
・米国食品医薬品局(FDA)が食用の遺伝子組み換えサケ認可をめぐり、20日に生育方法などについて審議。21日には認可した場合の表示内容について検討する。
22日 ・帝京大病院の多剤耐性菌アシネトバクターの院内感染者59人に。うち死亡したのは34人(感染と因果関係が否定できないのは9人)。
25日 ・GMナタネ国内で自生。農作物との交雑懸念。
26日 ・EUの認可を受け、今年からスウェーデンで栽培が始まった食用GMジャガイモ「アムフローラ」、未承認の非食用「アマデア」が混入していたことが発覚。開発企業BASF社のミス。
・国立がん研究センターのチーム、iPS細胞作製と同じ手法で、人間の肝臓細胞のもとになる幹細胞を作製。
10月4日 ・国内101例目、改正臓器移植法施行後、家族の承諾のみでの14例目の脳死臓器移植手術終了。97年の臓器移植法施行以降、年間最多に。
・ロバート・エドワーズ英ケンブリッジ大名誉教授、ノーベル医学生理学賞受賞。授賞理由は体外受精技術の開発。
5日 ・さいたま市民医療センターで、90代の女性入院患者から多剤耐性菌「NDM1」を検出。海外渡航歴のない国内感染例は初。
6日 ・炭素の新素材「グラフェン」を開発した英マンチェスター大のアンドレ・ガイム教授とコンスタンチン・ノボセロフ教授、ノーベル物理学賞受賞。
・米デラウェア大名誉教授リチャード・ヘック、米パデュー大特別教授根岸英一、北海道大名誉教授鈴木章、ノーベル化学賞受賞。授賞対象となった業績は「有機合成におけるパラジウム触媒を用いたクロスカップリング」。