■2012年6月号

今月の潮流
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バイオジャーナル

今月の潮流●除草剤ラウンドアップが両性類に形態変化をもたらす


 除草剤ラウンドアップが脊椎動物に形態変化を引き起こすことを示す研究結果が発表された。発表したのはピッツバーグ大学生物科学教授のリック・レリアで、屋外に湿地帯の環境を模した大型水槽を設置し、両生類のオタマジャクシを入れて3週間飼育して観察した。ケージに入れた捕食動物を一緒に入れた水槽では、捕食動物が放出する物質の影響で、オタマジャクシの尾が大きくなるなどの形態変化が見られたが、これは自然にも見られる変化である。ところが、除草剤ラウンドアップを加えた水槽でもオタマジャクシの尾が同様に大きくなり、捕食動物とラウンドアップの両方を入れた水槽では尾が2倍大きくなっていた。捕食者の存在が形態変化を引き起こすのは、オタマジャクシのストレス・ホルモンが変化するためで、同様の変化がラウンドアップで起きたということは、ラウンドアップもホルモン作用に影響を与えている可能性がある。除草剤は動物を対象としていないが、その対象外の動物種にも予期しない影響を与えるおそれがあることが示された、と研究者は述べている。〔University of Pittsburgh 2012/3/30〕