■2007年5月号

今月の潮流
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バイオジャーナル

今月の潮流●モンサントのGM作物に再評価で問題点指摘


 モンサント社が開発、販売している殺虫性トウモロコシ「MON863」について、フランスの専門家によるリスク再評価が発表され、問題点が指摘された。この「MON863」は、根切り虫対策に効果があるとされているが、環境への影響が大きい点が問題になっていた。また導入されたBt毒素遺伝子の「Cry3Bb1」も安全性に疑問が出されていた。このGMトウモロコシに関しては、ドイツの裁判所が情報公開を命じ、モンサント社が行った動物実験の詳細が明るみに出た(2005年7月、9月号参照)が、このラットを用いた実験データを、フランスのCRIIGENの研究者が再評価したところ、13週「MON863」を投与されたラットの肝臓と腎臓に悪影響が見られ、成長にもバラツキがあったことがわかった。報告は3月13日付『Archives of Environment Contamination and Toxicology』に発表された。「MON863」は、日本や欧州で承認されており、今後、評価機関の対応が注目される。