■2008年1月号

今月の潮流
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今月のできごと


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バイオジャーナル

できごと(11月11日〜12月10日)報道媒体発表時



15日・オレゴン国立霊長類研究センターほかチーム、アカゲザルの体細胞と卵子から作ったクローン胚からES細胞を作成することに成功。
18日 ・クローン羊ドリーを誕生させた英エディンバラ大学のイアン・ウィルマット博士、ヒトクローン胚の研究を断念。
19日 ・理研ほか研究チーム、ドコサヘキサエン酸などの不飽和脂肪酸の体内取り込みに関係する遺伝子が、統合失調症の原因遺伝子の一つであることをマウス実験で特定。
20日 ・米ウィスコンシン大など研究チーム、サイエンス電子版で胎児などの皮膚から万能細胞を作ったと発表。
21日 ・京大チーム、ヒトの皮膚から、あらゆる細胞に分化できる「万能細胞」を作ることに初めて成功し「人工万能性幹細胞」(iPS細胞)と命名。ES細胞とほぼ同等の能力があり、受精卵を使わない。拒絶反応のない新たな再生医療の実現に道を開く可能性がある。
・米大統領、日米の研究チームがヒトの皮膚細胞を使って「万能細胞」を作り出したことで、「大統領は重要な進展を非常に歓迎している」との支持声明を発表。
・宇和島徳洲会病院の万波医師、来年1月米学会で病腎移植論文発表へ。
22日 ・山形県高畠町遺伝子組み換え作物検討委員会は、独自のGM作物栽培で禁止条例制定を断念。代わりに町全体でGM作物を栽培しない意思を明確にする規制条例の実現に取り組むべきとした。
23日 ・東大研究チーム、BSEが日本に入った感染源は、95年にオランダから輸入した代用乳が有力とする調査結果まとめる。
25日 ・環境保護団体グリーンピース中国は、北京で購入した米国産米にGM米が混入していたと発表。
27日 ・文科相、iPS細胞研究支援を表明、総合科学技術会議でも、関係閣僚らに協力を求める意向。内閣府によると、iPS細胞利用を含めた再生医療実現に向け、関係省庁が来年度予算で計42億円を要求している。
28日 ・ドイツがんセンター、iPS細胞を作り出すことに成功した京大再生医科学研究所教授山中伸弥にマイエンブルク賞を授与。
12月1日 ・京大チーム、iPS細胞をがん遺伝子使わずに作成に成功。応用に向け安全面でのハードルを一つ越えた。1日付英科学誌「ネイチャー・バイオテクノロジー」電子版に発表。
6日 ・名古屋大、乳歯幹細胞バンク設立。再生医療への活用研究へ。
7日 ・関節リウマチ薬「エンブル」が原因とみられる副作用による死者79人に上ると製造販売元のワイス公表。
・米マサチューセツ工科大ほかチーム、貧血症のマウスから作ったiPS細胞で貧血症の治療に成功。
8日 ・文科省専門委員会、受精卵からつくるES細胞を規制する指針は、体細胞からつくるiPS細胞を対象としない見解で一致。
・京大病院で、ヒト幹細胞を使用した臨床試験開始。対象は、大腿部と手首の骨壊死。試験では患者の骨盤の幹細胞を使う。
9日 ・中国でH5N1型鳥インフルエンザ感染死者の親が発症。世界4例目のヒトからヒトへの感染か。中国の鳥インフルエンザ感染死者は17人目。