■2008年5月号

今月の潮流
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今月のできごと


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バイオジャーナル

できごと(3月11日〜4月10日) 報道媒体発表時



3月12日・東大医科研ら、万能細胞の一種であるES細胞をマウスの受精卵に注入し、生まれたマウスの体内に正常な腎臓や膵臓をつくる実験に成功と発表。
・文科省専門委、国産のヒトES細胞研究に関する国の指針の運用について、規制を緩和し、iPS細胞の十分な実績のある研究機関でのヒトES細胞研究を認める。
23日 ・理研ゲノム解析センター解散。国際ヒトゲノム計画に貢献したが、日本の解読率は全体の1割だった。
25日 ・北海道でBSE感染牛、35頭目。
26日 ・京大と理研、マウスの人工多能性幹細胞(iPS細胞)を、研究者向けに分配する事業を開始と発表。
・遺伝子組み換え食品の表示強化を求める16万人の署名を市民グループが農相、厚労相に提出。
4月1日 ・米農務省、今年のトウモロコシの作付面積が前年比8%減となる一方、大豆が18%急増し、過去最高に近い水準になると予想。
・理研、シロアリの腸内に共生する十数種の原生生物と数百種の細菌のうちの1種のゲノムを完全解読。アミノ酸やビタミン類を合成していることが明らかに。世界初。
3日 ・中国広西、キャッサバが原料のバイオエタノール販売開始。
・韓国全羅北道の養鶏場で高病原性鳥インフルエンザ発生。 
・体細胞クローン牛、食品安全委員会の1回目の議論始まる。
・欧米の3研究チーム、肺がんを発症しやすい体質かどうかに影響する遺伝子の個人差を発見したと発表。
・英ニューカッスル大、核を除去した牛の卵子とヒトの体細胞を融合させたハイブリッド胚の作成に成功。最長3日生存。作成から14日以内に廃棄される。
・経済対策閣僚会議、iPS細胞プロジェクト推進等を想定した先端医療特区創設を「成長力強化への早期実施策」に盛り込む。
4日 ・筑波大、島根大、千葉県がんセンターの共同研究グループ、がん転移にミトコンドリア関与突き止める。
・諏訪マタニティークリニック院長の根津八紘、代理出産15組うち11組が妊娠、8組10人が誕生と公表。代理出産に関しては3月、日本学術会議の検討委員会が法律で原則禁止し、公的機関の管理下での試行を容認する報告書案をまとめている。
・体細胞クローン技術で生まれた牛の肉などの「クローン食品」について、米国が出荷自粛措置を継続しているのは「初代」だけで、子孫や精液は含まれていないことが判明。
・島根県松江市の工業団地内の底泥から環境基準の約47倍のダイオキシン類を検出。
5日 ・神戸大、医学部の教授や研究員が、遺伝子を組み換えた大腸菌を廊下で培養していたと発表、処分を検討。
7日 ・米ハーバード大ら、遺伝子異常による難病患者の皮膚からiPS細胞作成に成功。患者から細胞提供をうけ、メカニズム解明や新薬開発利用を目指す。
9日 ・パキスタンでヒトからヒトへのH5N1型鳥インフルエンザ感染疑われる発症報告。ベトナム、タイ、インドネシア、中国についで5例目。