■2008年12月号

今月の潮流
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今月のできごと


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バイオジャーナル

できごと(10月11日〜11月10日)報道媒体発表時



10月11日・中国、深.華大遺伝子研究院でジャイアントパンダのゲノム解読終了。
13日 ・米国のハーバード大らの研究チーム、新生児の皮膚細胞に2種類の遺伝子を導入し、抗てんかん薬として知られる「バルプロ酸」を加えてiPS細胞(人工多能性幹細胞)を作製。
14日 ・スペインで、兄が患っている遺伝性の病気を治療するために遺伝子を選択された赤ちゃんが誕生。
15日 ・栃木県立がんセンター、遺伝性乳がん・卵巣がんの遺伝子変異割合が、日本人のほうが米国人より約2倍高いとする研究まとめる。
16日 ・小児がんの一種で、治療が難しい神経芽腫の原因遺伝子を東大の研究グループが特定。
・子宮頸がんを防ぐ新ワクチンを国立感染症研究所が開発。欧米などで使われているワクチンでは、日本人の子宮頸がんの半数程度しかカバーできない。
17日 ・文科省の作業部会、これまで禁止していた、ヒトのES細胞やiPS細胞を精子、卵子に分化させる研究について解禁する方向を示す。
18日 ・最高裁がDNA鑑定の信用性を認めた初の事件である足利事件の再審請求控訴審で、当時の鑑定は精度が低いとして、DNAの再鑑定を実施する公算強まる。
20日 ・中国農業大学チーム、ヒトラクトフェリン産生遺伝子組み換え乳牛の育種に成功。関連製品の動物試験や臨床前の試験をほぼ終えており、2年から3年で臨床試験を終了する予定。
22日 ・英国やスイスなどの共同研究チーム、特定の2種類の遺伝子変異を持っている人は薄毛になる確率が7倍になると発表。
24日 ・農業生物資源研究所などの研究チーム、遺伝子組み換えカイコを使い、蛍光色を発する絹糸を作り出した。
・環境・経産・厚労3省による化学物質審査見直し合同委員会が、化学物質の監視対象を現行の約1千種から約2万種すべてへの拡大を求める報告、法改正へ。
25日 ・国内77例目の脳死臓器移植手術終了。
26日 ・東大農学部生命学研究科付属農場での水銀系農薬を用いたお米について、食用販売が9トンに達していたとする中間報告。
27日 ・抗ウイルス剤タミフルが効かないインフルエンザが昨冬、9県で見つかっていたことが、国立感染症研究所の調査で判明。
11月1日 ・ザンビアから帰国した南アフリカの女性ら4人がウイルス性出血熱で死亡。病原体が新型のアレナウイルスと特定。
2日 ・慶応大、神経難病「ミエリン形成不全症」を発症させたマウスに、iPS細胞を使って、ミエリンの再生に成功。
4日 ・理化学研究所の研究グループ、死後16年間凍結保存されていたマウスの細胞からクローンマウス作製に成功。
6日 ・理化学研究所の研究グループ、ヒトのES細胞から大脳皮質の組織作製に成功。
10日 ・米スクリプス研究所とドイツ・マックスプランク研究所の研究チーム、マウス胎児の皮膚細胞に2種類の遺伝子を導入し、薬品を加えるだけでiPS細胞を作製。京大教授山中伸弥らが世界で初めて作ったiPS細胞は、皮膚細胞などに最低3種類の遺伝子を導入している。
・東海大などの国際研究チーム、くも膜下出血の主因となる脳の動脈瘤の形成にかかわる3か所の遺伝領域を特定。