■2009年3月号

今月の潮流
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今月のできごと


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バイオジャーナル

できごと(1月11日〜2月10日)報道媒体発表時



1月13日・米ネバダがん研究所研究チーム、マウスの尾の皮膚からiPS細胞(人工多能性幹細胞)を作製。成長させた細胞を肝臓に注入することによって血友病を治す実験に成功した。
15日 ・英国で、着床前診断で「乳がん」遺伝子を持たないことが確認された赤ちゃんが誕生。
・島根大、遺伝子組み換えギャバ強化米開発。国内特許も取得。
17日 ・東京都町田市の病院でインフルエンザ集団発生、3人死亡。
19日 ・内閣府食品安全委員会の新開発食品専門調査会作業部会、体細胞クローン家畜食品の安全性を認める報告書まとめる。
24日 ・米食品医薬品局(FDA)、米国の医薬ベンチャー企業ジェロン社の急性脊髄損傷患者を対象に、ES細胞を利用した治療法の臨床試験を承認。
25日 ・iPS細胞作製に必要な遺伝子の一部の、人工化学物質への置き換えに米ハーバード大らの研究チーム、マウス実験で成功。
26日 ・厚労、文科両省の合同専門委員会、ヒト受精卵について、不妊治療研究の作製を認め、承認するとした報告書まとめる。
27日 ・インドネシアの鳥インフルエンザH5N1型感染死者115人に。
28日 ・日本生殖再生医学会、iPS細胞から作製した精子や卵子を受精させる研究を容認すべきだとする見解を発表。
29日 ・従来のワクチンと違い、ウイルスが変異しても効果が続くワクチンを厚生労働省研究班が開発。
・米国バイオアーツ・インターナショナル社が誕生させた世界初のペットクローン犬、費用は15万ドル(約1350万円)。
31日 ・北海道で、国内36頭目のBSE感染牛を確認。
2月1日 ・インフルエンザ治療薬「タミフル」とカフェインなどの風邪薬成分を同時に飲むと異常行動が起きる可能性が高まることを、米ワシントン大学の日本人研究者らが明らかにした。
2日 ・中国山東省の医療研究チーム、パーキンソン病患者の細胞などを使い、中国で初めてヒトクローン胚の作製に成功。
・中国の鳥インフルエンザ感染死者、今年5人目に。
・京大教授山中伸弥らが作り出したiPS細胞の特許を管理する「iPSアカデミアジャパン」、国内外の製薬会社と、基礎研究に限った特許の使用許諾、年内にも契約の運び。
3日 ・総合科学技術会議の生命倫理専門調査会、ES細胞の作製に限る、ヒトクローン胚の作製と利用に関する文科省の指針を了承。
4日 ・ヒトiPS細胞から作った神経幹細胞を、脊髄を損傷したマウスに移植し、症状の改善に慶応大学の研究チームが成功。
・京大教授山中伸弥、iPS細胞は再生医療の臨床試験には「100パーセント使えない。安全性の面から臨床試験に耐えるレベルに達していない」と述べる。
5日 ・北海道のGM作物交雑試験で、GM作物の完全隔離は困難であることが判明。
6日 ・広島HARTクリニック、北九州のセントマザー産婦人科医院で、非配偶者間の体外受精による出産が明らかに。根津八紘医師以外で明らかになったのは初めて。
・複数の遺伝子を体細胞に導入して作るiPS細胞を、1個の遺伝子だけで作製することに、独マックスプランク分子医薬研究所などのグループがマウスで成功した。
・iPS細胞から、血を止める役割を果たす血小板の作製に、東大医科学研究所の研究チームが成功した。
・米食品医薬品局(FDA)、遺伝子組み換えヤギ由来の医薬品を初めて承認。ヨーロッパではすでに2006年に認可済。
7日 ・iPS細胞を使い、新薬の候補となる物質の心臓への副作用を検査する方法を、東京医科歯科大研究チームが開発。
9日 ・国内81例目の脳死臓器移植手術終了。