■2009年8月号

今月の潮流
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今月のできごと


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バイオジャーナル

できごと(6月11日〜7月10日)報道媒体発表時



12日・世界保健機関(WHO)、新型インフルエンザの警戒度を「フェーズ5」から、世界的大流行(パンデミック)を意味する「6」へ引き上げると発表。感染者は世界で2万7737人、死者は141人。
16日 ・アフリカ開発銀行の要請を受け、筑波大開発の乾燥と塩分に強いGMユーカリを、アフリカに植林する計画を日本政府が承諾。
18日 ・臓器移植法改正4法案が衆院本会議で採決され、脳死を一般的な人の死と認め、臓器提供の年齢制限を撤廃するA案が可決。
・厚労省のエイズ動向委員会、2008年に新たに報告されたエイズウイルス(HIV)感染者は1126人、エイズ患者は431人で、ともに過去最多を更新。85年の最初のエイズ患者確認以降、08年末までの国内感染者累計は1万552人、患者は4899人。
20日 ・不妊治療の専門医でつくる日本生殖医学会、妻の姉妹や知人を含む第三者から提供された卵子を使った体外受精の実施を認めるべきだとする提言を決定。
25日 ・文科省、iPS細胞(人工多能性幹細胞)の実用化に向け、10年程度の研究ロードマップ(行程表)を公表。再生医療では、最も研究が進む網膜の細胞の臨床研究を5年以内に始める。
・体細胞クローン牛や豚の食品としての安全性について、食品安全委員会は「従来の家畜と同様に安全だ」と、厚労省に再答申。
26日 ・農水省、クローン家畜食品について、「まだ国民の間で不安が根強い」と、当面、国内の販売を認めない方針を示す。
7月1日 ・総合科学技術会議生命倫理専門調査会、ES細胞(ヒト胚性幹細胞)の使用指針などの改正案について、妥当と認める答申案をまとめた。手続きを簡略化し、新たにヒトクローン胚由来のES細胞の輸出入を認める。
3日 ・厚労省、大阪府内の新型インフルエンザ患者から、インフルエンザ治療薬「タミフル」に耐性を持つウイルスが検出されたと発表。デンマークの患者に次いで世界2例目。
・ドイツのマックスプランク研究所などの研究チーム、成体マウスの精巣にある精子のもとの幹細胞を、増殖能力が高く、あらゆる細胞に分化する万能細胞に変えることに成功。万能細胞の基準となるES細胞により近いという。
4日 ・文科省は、iPS細胞バンクを、2012年、理化学研究所バイオリソースセンター(茨城県)に建設中の新施設に設置する。
・米農務省発表、全作付け面積に占めるGMトウモロコシの比率が過去最高の85%(殺虫性17%、除草剤耐性22%、両方をあわせもつ46%)。大豆は91%で、90%は除草剤耐性。
5日 ・群馬県と医薬品製造会社「免疫生物研究所」、医薬品に用いられる抗体を作りだすGM蚕を育成する共同研究の契約を締結。
6日 ・阪大産業科学研究所研究チーム、わずか1本のDNAで塩基配列を解読できる技術を確立。
8日 ・新型インフルエンザ国内感染者(成田空港での検疫などを含む)、2018人。
9日 ・米ハーバード大研究員ら、iPS細胞を肝臓がんの細胞から作製。できたiPS細胞から正常な肝臓の細胞も初めて作製。得られた細胞の分析から、がん化を防ぐ遺伝子の働きを解明したという。
10日 ・京大教授山中伸弥らの共同研究チーム、iPS細胞は、作製原料となる体細胞の種類によって移植後の腫瘍発生率が大きく異なり、これが安全性の決め手になっていることをマウスの実験で突き止めた。