■2009年9月号

今月の潮流
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今月のできごと


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バイオジャーナル

できごと(7月11日〜8月10日)報道媒体発表時



13日・臓器移植法改正案は参院本会議で採決され、脳死を一般的な人の死とする「A案」が賛成多数で可決、成立した。15歳未満の子どもの臓器提供を禁じた現行法の年齢制限を撤廃し、脳死を初めて法律で「人の死」と位置づけた。
17日 ・米石油最大手エクソンモービル、J・クレイグ・ベンター経営のベンチャー企業、シンセティック・ジェノミクス(SGI)社との提携を発表。SGIは遺伝子組み換え技術などを利用し、商業用規模のバイオ燃料生産に十分な量の脂質を生成できる藻類の開発を行う。
19日 ・米農務省農業研究局、ビタミンA欠乏対策として、ベニコウジカビの遺伝子を組み換えて、β.カロテンを作る別のカビの遺伝子に置き換える研究を行っている。研究は、小麦の生産性と品質を改善する研究計画の一環として2002年に開始した。
21日 ・京都府立医科大学チーム、失明の原因にもなる緑内障の発症率の高さが遺伝子配列から判別できることを初めて突き止めた。
24日 ・中国科学院と上海交通大のチーム、マウスの受精卵の細胞をiPS細胞(人工多能性幹細胞)に置き換え、iPS細胞由来のマウスを誕生させた。生まれたマウスは繁殖能力もあった。
25日 ・国内の新型インフルエンザ感染者は全都道府県におよび、検疫などでの確認を含め5031人。感染者は先月25日に1000人を突破。今月8日に2000人を超えるまでは2週間近くかかったが、1週間後の15日には3000人を、19日に4000人を超えた。
29日 ・インド政府は一連の野外実験の成功を受け、環境省の遺伝子工学承認委員会にGMナスの種子の市販認可を進言する見込み。
・岩手生物工学研究センターら、国内で発生するいもち病菌の全遺伝情報(ゲノム)を解読。2005年に米国で発生しているタイプの解読がされている。
8月1日 ・米モンサント社、バークレー・シード社の穀物研究開発部門ウエストブレッド社を買収。
4日 ・中国西部青海省のチベット自治州で肺ペストにより3人が死亡。12人が感染。
・東京理科大グループ、マウスの胎児から歯のもとになる細胞を取り出して培養し、ほぼ完全な歯に再生させることに成功。
・アフリカ・カメルーン出身でフランス在住の女性から、新タイプのエイズウイルス(HIV)が見つかった。これまで見つかっている3タイプのHIVはチンパンジーのウイルスが起源とされるが、このウイルスはゴリラのウイルスと似た構造を持つという。
・バイオベンチャーのジャパン・ティッシュ・エンジニアリング(J.TEC)社と理化学研究所、iPS細胞を用いた網膜再生医療の共同研究を開始。
5日 ・世界保健機関(WHO)、新型インフルエンザH1N1による死者7月末時点で1154人に。このうち1008人が米州地域での死者。抗インフルエンザ薬「タミフル」に対する耐性を持つウイルスの6症例のうち3症例は日本、残りは、デンマークと香港、カナダが各1。
6日 ・明治大と加藤レディスクリニック、若齢時に摘出し凍結保存していた卵巣を、高齢で生殖機能をなくした後のマウスに戻して出産させた。
10日 ・iPS細胞を作る際、がん抑制遺伝子「p53」の働きを抑えると作製効率が飛躍的に上がることを、山中伸弥・京都大教授らが突き止めた。