[SとVを含む句]のことを【節】と呼んでいます。その節が【形容詞節】となって直前の〔名詞(先行詞ともいう)〕を修飾することができます。このときに、〔接続詞〕の働きを兼ねる〔代名詞〕を【関係代名詞】と呼んでいる。
Do you know | a woman | who can speak English | ? |
S' 助動詞' V' O' | |||
助動 S V | 冠詞+O(名詞)<- | --関係代名詞に導かれる形容詞節 | |
あなたは知っていますか | 女の人を | 英語を話すことができます | |
あなたは、英語を話せる女の人を知っていますか。 |
この文は、Do you know a woman? と A woman can speak English.
の2文がくっついて出来上がったと説明するときがあります。1文目と2文目の“a woman”が共通です。1文目の名詞a woman を修飾するために、2文目の a woman が、関係代名詞who に変化します。
Do you know a woman? Who can speak English.
となり、修飾したい〔名詞(先行詞)〕の a woman の直後に2文目の〔節〕が置かれます。したがって、
Do you know a woman who can speak English?
となります。
2文目全体が1まとまりとなって、名詞woman を修飾しています。これが〔形容詞節〕なんです。
The book | my father bought me yesterday | is very interesting | . |
S' V' IO' 副詞' | |||
S(名詞)<- | --省略された関係代名詞に導かれる形容詞節 | V 副詞-->C(形容詞) | |
その 本は | 私の父が昨日私に買ってくれた | とてもおもしろいです | |
父が昨日私に買ってくれた本は、とてもおもしろい。 |
この文は、The book is very interesting. + My father bought me the book yesterday. で、
2文目の the book が関係代名詞which または that に変化します。
The book is very interesting. + My father bought me which[that] yesterday. となり、
〔関係代名詞〕が2文目の先頭に出て、
The book is very interesting. + which[that] my father bought me yesterday.
2文目が、修飾したい1文目の名詞book の直後に来て、
The book which[that] my father bought me yesterday is very interesting.
さらに、〔目的格〕の〔関係代名詞〕は省略してもよい(本当はあまり正確ではないが……)ので、
The book my father bought me yesterday is very interesting. となります。
〔関係代名詞〕を使った文では、〔S+V関係〕が、〔接続詞〕もなしに2組以上現れます。その場合には、怪しいと疑ってかかり、〔関係代名詞〕の省略を見抜いてください。省略してもわかるから省略するんです。
〔形容詞系修飾語句〕はここでおしまいです。次は〔副詞系修飾語句〕にお進みになるのを推奨します。