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whether...or...not

英文

I said to him: That is a natural reply, Charmides, and I think that you and I ought together to enquire whether you have this quality about which I am asking or not; and then you will not be compelled to say what you do not like; neither shall I be a rash practitioner of medicine: therefore, if you please, I will share the enquiry with you, but I will not press you if you would rather not.

There is nothing which I should like better, he said; and as far as I am concerned you may proceed in the way which you think best.

翻訳作業

I said to him: That is a natural reply, Charmides, and I think that you and I ought together to enquire whether you have this quality about which I am asking or not;

I said to him は無視する。
ought together to は、ought to に together が割り込んだもの。言う必要ないか。
enquire は、inquire のこと。
“whether A or not”は、「Aであるか、Aでないか」、これは〔間接疑問〕で良く使われる表現
「それは、自然な返答だ、カルミデス。そして、君と私は一緒に、君が私が訊ねていることについての、この性質を持っているのか、それとも持っていないのか、突き止めるべきだと、私は思う」

and then you will not be compelled to say what you do not like; neither shall I be a rash practitioner of medicine:

compel は以前、第27回にも出てきた。“compel+O+to不定詞”で「Oに無理やりto不定詞させる」。この文では、〔受動態〕となっている。「Sが無理やりto不定詞させられる」。
what は先行詞を含む〔関係代名詞〕。言わずもがな。
what you do not like の後ろには、to say が〔省略〕。 neither shall I be... は、〔否定語〕の neither が前に来たための〔倒置〕。〔疑問文〕ではない。
「そして、それから、君は言いたくないことを無理に言わなくてもよくなるだろう。また、私も医術の軽率な実験者にならないだろう」

therefore, if you please, I will share the enquiry with you, but I will not press you if you would rather not.

please は〔自動詞〕で「気に入る」。
“share O with A”は、「OをAと共有する」「OをAと分け合う」。
“would rather...”は、「むしろ……したい」「……するほうがよい」。“would rather not”は、「……したくない」。
「それゆえ、もし君がよければ、私は君とその調査を分け合うだろう。しかし、もし君がやりたくなければ、私は君に押し付けたりしないだろう」

There is nothing which I should like better, he said; and as far as I am concerned you may proceed in the way which you think best.

should like は、would like と同じ。want の控えめな表現。主語が I なので、should なのであろう。like の比較は、well-better-best が伝統的なので、「もっとしたい(こと)」。
he said は無視。
“as far as I am concerned”は、「私に関する限り」「私に関しては」。第24回では“as far as...”全般を紹介。
解釈には関係ないことだが、in the way の後ろの〔関係詞〕が、how ではなく which になっていることに注目したい。
この the way が、you think best の〔節〕の中で、〔副詞〕としてではなく、〔名詞〕として使われているからだ。4択で出題されてもできるといいが、この文そのままでは分かりにくい。もっと明らかな例が出されると考える。
(○)you think the way best「あなたはその方法を一番だと考えている」
(×)you think in the way best[you think best in the way]

「私はもっとやりたいことは何もありません。そして、私に関する限り、あなたは一番だと思う方法で、進んでもよい」

暫定日本語訳

ソクラテス:
カルミデス、それは素直な返答だ。それでは、君と私で、私が訊ねた徳を君が持っているか、それとも持っていないのか、一緒に調べてみようじゃないか。そうすれば、君は言いたくないことを無理やり言う必要はなくなる。また、私も不必要な処方をしなくて済む。だから、君がお望みなら、私は君と共同で調べてみたいと思う。でも、少しでもいやだったら、無理強いはしない。
カルミデス:
ぜひともお願いします。私は、あなたが最良だと思う方法で進めてもらっていっこうに構いません。

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