What! I asked; do you mean to say that doing and making are not the same?
No more, he replied, than making or working are the same; thus much I have learned from Hesiod, who says that 'work is no disgrace.' Now do you imagine that if he had meant by working and doing such things as you were describing, he would have said that there was no disgrace in them--for example, in the manufacture of shoes, or in selling pickles, or sitting for hire in a house of ill-fame? That, Socrates, is not to be supposed: but I conceive him to have distinguished making from doing and work; and, while admitting that the making anything might sometimes become a disgrace, when the employment was not honourable, to have thought that work was never any disgrace at all. For things nobly and usefully made he called works; and such makings he called workings, and doings; and he must be supposed to have called such things only man's proper business, and what is hurtful, not his business: and in that sense Hesiod, and any other wise man, may be reasonably supposed to call him wise who does his own work.
What! I asked; do you mean to say that doing and making are not the same?
“mean to不定詞”は、「to不定詞するつもり」。
say の〔目的語〕は、〔that節〕。当然〔名詞節〕。
この〔名詞節〕の中の〔主語〕は“doing and making”。
I asked は無視する。
「何だって? 君はやることと作ることが同じではないというつもりなのか?」
No more, he replied, than making or working are the same; thus much I have learned from Hesiod, who says that 'work is no disgrace.'
“no more than...”は「……だけ」「たった……」。=only。
“A is no more B than C is D.”は、「AがBでないのは、CがDでないのと同じ」「CがDでないのと同様、AもBでない」。
ここで、he replied を無視すると、“A is no more B than C is D.”とみるには、語句が不足している。“no more than...”を「……だけ」とみたのでは、意味がおかしくなる。
言葉通り考えてみる。「than 以下よりも多いものはない」
「作ること、または働くことより多く同じ物はない」。
うん、こんなもんか。でも、or でいいのだろうか。
あれ?「作ること、または、働くことだけが同じです」と「……だけ」説もいいかも。
“; thus”で、「したがって」「だから」。ん? thus much で「これだけ」かな。learned の〔目的語〕が後ろにない。この thus much が〔目的語〕で前に飛び出しているのだろうか。そう考えると、thus much が指しているものは、前文または‘work is no disgrace.'
Hesiod は「ギリシャの叙事詩人」のヘシオドス。『仕事[労働]と日々』『神統記』が代表作。
「作ること、または、働くことだけが同じなのだ。私はヘシオドスからこれだけを学んだ。彼は「労働は恥などでは全然ない」と言っている』
Now do you imagine that if he had meant by working and doing such things as you were describing, he would have said that there was no disgrace in them--for example, in the manufacture of shoes, or in selling pickles, or sitting for hire in a house of ill-fame?
imagine の〔目的語〕は、that以降。that節の内部では、if が使われている。“if he had meant..., he would have said...”と〔仮定法過去完了〕の形。過去の事実ではないことを仮定する。この文では、実際には「言っていない」。
“such 先行詞 as...”で、「……の先行詞」「……のような先行詞」。as は〔関係代名詞〕。〔先行詞〕に such がつくと、〔関係代名詞〕は as が用いられる。who, which は、使わない。
fame は「名声」だから、ill-fame は「悪名」「悪評」であろう。
sit は「座る」だから、hire「賃借りして」、「居座る」のかと考えたが、「子守り」のことを baby-sitter という。sit で「子守りをする」という動詞になる。「雇われて子守りする」だろう。
「もし彼が、あなたが言っていたようなことをやったり、仕事したことによって意味したのならば、彼は、例えば靴の製造、ピクルスの販売、評判の悪い家庭で雇われて子守りをすることの中には、恥は全然ないと言ったはずだと、あなたは想像しますか」
That, Socrates, is not to be supposed: but I conceive him to have distinguished making from doing and work; and, while admitting that the making anything might sometimes become a disgrace, when
the employment was not honourable, to have thought that work was never any disgrace at all.
Socrates を除外すると、That is not to be supposed。That is not supposed となっていないところに注目。“be動詞+to不定詞”だ。〔可能〕の可能性が高い。「そのようには思えません」
“conceive O to不定詞”は、“to不定詞”の部分が“to be C”となっている場合の他は、用例が見当たらないが、「Oがto不定詞すると考える」という意味なのだろう。
“distinguish O from A”は「AとOを区別する」「OをAと見分ける」。不定詞が完了になっているのは、distinguish したのが、conceive の時制より前だから。
and, while 以後は、もう私の知っている英文法では説明しかねる。しかし、何かを伝えたい文なので、理解する努力を続ける。
while は〔接続詞〕であろう。「〜している間」では意味の通りがすっきりしないので、though と同じ意味の「〜なのだけれども」「〜だが」と取ってみる。〔従属接続詞〕なので、〔主語〕〔動詞〕と来て欲しいのだが、なぜか〔動名詞〕か〔現在分詞〕。while を〔前置詞〕として働かせて〔動名詞〕として ing をつけたのか。〔分詞構文〕の〔譲歩〕の意味をはっきり出すために while を置いたのか。はたまた、he was を while と admitting の間に省略させたのか。判別不能。
意味は「何かを作ることは恥となるときがあるかも知れないことを認めながら」と訳せばよいのではないか。
to have thought は、〔to不定詞〕が〔完了形〕になっている。これは、I conceive him to have distinguished の部分と同じなので、I conceive him to have thought なのであろう。
「ソクラテス、そのようには思えません。しかし、私は彼が作ることをすることや仕事とは区別したと考えています。そして、雇用されて働くのが不名誉な時代に、何かを作ることは恥となるときがあることを認めながらも、その仕事が決して恥であるとは、全く考えていなかったのだと思います」
For things nobly and usefully made he called works; and such makings he called workings, and doings; and he must be supposed to have called such things only man's proper business, and what is hurtful, not his business: and in that sense Hesiod, and any other wise man, may be reasonably supposed to call him wise who does his own work.
works; まででは、he が〔主語〕、called が〔動詞〕、works が〔目的語〕。For things は〔副詞句〕であると思われる。nobly and usefully made は〔過去分詞〕とそれを修飾する〔副詞〕からなる〔形容詞句〕で、後ろから things を修飾しているのではないか。
普通“S+call+O+C”で、「SはOをCと呼ぶ」「SはOのことをCだと考える」。works は、Cなので、For things nobly and usefully made が意味からすればOと考えられる。〔目的語〕なので for は不要なはず。でも「〜に対して」「〜に向かって」という意味を出したかったのではないか。
「高貴に有益に作られた物に向かっては、彼は作品だと呼んだ」
and such makings he called workings, and doings は、
and he called such makings workings and doings が、SVOCに並べなおした順。どこまでがOで、どこからがCか分かりにくいので、〔倒置〕した気持ちがよく分かる。
「そして、そのような製作を、彼は仕事や何かをなすことと呼んだ」
be supposed to... は、「to…すると思われる」。
not his bussiness の his は、man's を表していると考えられる。
「そして、そんなことのみが人間にふさわしい仕事で、害のあるものは人間の仕事ではないと呼んでいたと思われるにちがいない」
in a sense で「ある意味では」。それならば、in that sense は「その意味では」。
any other wise man は「他のどの賢者でも」。
to call him wise who does his own work は本来、
to call him who does his own work wise の語順で、who does his own work の〔関係代名詞節〕が、him を〔修飾〕している。離れて置かれ理由は、見ればわかると思う。
「そして、その意味では、ヘシオドスや他のどんな賢人でも、自分自身の仕事をする者は賢人と呼ばれると思われるのには、もっともな理由があるかもしれない」
ソクラテス:
何だと? 君は、やることと作ることが別だとでも言うつもりなのか?
クリティアス:
作ることと働くことは同じです。私はヘシオドスから、そのことを学びました。彼は、「労働は恥ではない」と言っています。もし、あなたが今まで述べてきたようなことをしたりして働くことを、ヘシオドスが言っているなら、「例えば、靴の製造、ピクルスの販売、評判の悪い家庭に雇われて子守りをするようなことも、全く恥などではない」と言ったはずだとは、思いませんか。私には、そうは思えないのです、ソクラテス。しかし、彼は物を作ることと何かをすることや労働と区別したと思います。雇われて労働者となるのは恥となる時代に、何かを作ることは、時として恥しいことになることは認めながら、労働は決してはずかしことではないと考えたのだと思います。立派に、そして有益に作られたものに向かって、彼は「作品」と呼びました。そして、そのような製造のことを「労働」「行為」と呼びました。さらに、彼はこのようなことを、人間にふさわしい唯一の仕事で、人に害を及ぼすような仕事は、人間にふさわしくないと考えたに違いありません。そして、その意味において、ヘシオドスや他の賢人たちが、自分自身の仕事に励むものを賢者と呼ぶことも、納得できるのです。
もう、いけない。めちゃくちゃ。訳していても、意味が分からない。クリティアスの話が長い。途中、ソクラテスの言葉が混ざってしまったのかも知れない。何か、自分で質問して自分で答えているところがあるので。不審な点は多々あるが、とりあえず開示して次に進む。ご意見があれば、お聞かせ願いたい。メール・アドレスはこちら。
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