Chick Tack 英語5文型  >  メール・マガジン『英語の文法と語法』  >  51号〜60号目次  >  057

第57号 助動詞would willの過去

 Subject: 英語の文法と語法 057
    Date: Sat, 16 Jun 2007 22:40:00 +0900 (JST)
    From: Chick Tack
      To: Readers

=━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ English Grammar and Usage ━━━
┛┛
┛┛   英 語 の 文 法 と 語 法    No.057    20070616
┛┛  ……………………………………………  ……………  ………………
┛┛   Chick Tack http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/egu/index.html
┛┛┛
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


             ● 第 57 号 ●

………………
 Contents  (1)would 2  〜 will の過去 〜

       (2)接尾辞 -ee

       (3)fall short of...


………………………………………………………………………………………………
(1)would 2         〜 will の過去 〜
…………………

    〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
    ・would は、will の〔過去形〕である。
    〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 (a) We will meet you at 10.30 at the station.
   「私たちは、駅で10時半に、あなた(たち)と会うつもりです」
   「私たちは、10時半に駅まで、あなたたちを迎えに行きます」
   「10時半に駅で会いましょう」

 (b) They said they would meet us at 10.30 at the station.
   「彼らは、駅で10時半に、私たちと会うつもりだと言った」
      「彼らは、私たちを、10時半に駅まで迎えに来てくれると言った」
   (“LONGMAN Dictionary of Contemporary English 4th edition”would)
     http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/books/english01.html

  (a) will は現在の we の意志を、(b) would は they の過去の意志を表し
  ている。


      ┛ ┛  ┛ ┛  ┛ ┛  ┛ ┛  ┛ ┛

 (c) I know (that) he will be here.
  「私は、彼がここに来ることを知っている」

 (d) I knew (that) he would be here.
  「私は、彼がここに来ることを知っていた」

  (c)(d)とも、(“Collins English Learner's Dictionary”would)

  主節の〔動詞〕know が〔過去形〕の knew に合わせて、that節中の〔動詞〕
 〔助動詞〕が〔過去形〕になることを、〔時制の一致〕という。

  know → knew, will → would。


      ┛ ┛  ┛ ┛  ┛ ┛  ┛ ┛  ┛ ┛

 (e) In Berlin, he first met the woman whom he would one day marry.
   「彼はいつの日か結婚することになる女性と、ベルリンで初めて会った」
   (“Practical English Usage 3rd Edition”by Michael Swan 633-4)
     http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/egu/refer.html#peu

  「会った」時点から見ると「結婚する」のは未来のことである。会ったとき
  が〔過去〕なので、would marry と〔過去形〕になっている。〔過去中の未
  来〕を表している。


      ┛ ┛  ┛ ┛  ┛ ┛  ┛ ┛  ┛ ┛

 (f) My car won't start.「私の車は、どうしても動きません」

 (g) My car wouldn't start this morning.
   「私の車は今朝、どうしても動きませんでした」
  (“Oxford ADVANCED LEARNER'S Dictionary 7th edition”would-6)
    http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/egu/refer.html#oald

  (f)は〔現在〕「〜しようとしない」ということを表している。無生物が意
  志を持つような使い方は、第23回(1)の例文(l)で紹介済み。
  http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/egu/021-030/egu023.html#1

  (g)は〔過去〕において「〜しようとしなかった」という使い方。


………………………………………………………………………………………………
(2)接尾辞-ee
……………………

    〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
    ・動詞+ee →「動詞される人」〔名詞〕
    〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 (a) employ「雇用する」→ employee「従業員」「労働者」

  「他者のために働き賃金を得る者」が employee で、「公務員」もこれに入
  る。

  employee に対して、「雇用する側の人物や企業」は employer。「雇用主」。

  employment は、「雇用」「雇用量」。

 (A) The restrooms are for employees only.
   「それらのトイレは、従業員専用です」
  (“LONGMAN Dictionary of Contemporary English 4th edition”    
    employee Extra dictionary examples)
    http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/books/english01.html


      ┛ ┛  ┛ ┛  ┛ ┛  ┛ ┛  ┛ ┛

 (b) train「訓練する」「教育する」→trainee「訓練生」「実習生」

  「職業研修や訓練を受ける者」が trainee.

  trainer は「職業訓練をする人」に加え、「スポーツ訓練をする人」「動物
  を調教する人」も指す。これは日本語にも入っている。

  training は「訓練」。これも日本語になっている。

 (B) She was taken on as a trainee.「彼女は見習いとして雇われた」
  (“Oxford ADVANCED LEARNER'S Dictionary 7th edition”trainee    
    Example sentences)
   http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/egu/refer.html#oald

  take on は「…を雇用する」。was taken on なので受動態。


      ┛ ┛  ┛ ┛  ┛ ┛  ┛ ┛  ┛ ┛

 (c) devote「〜に…をささげる」「…に専念する」「…を熱愛する」
   →devotee「愛好者」「信奉者」

  「誰かを敬愛したり、何かを楽しんだりする者」が、devotee。

  devotion は、「献身」「忠誠」「信心」。

 (C) Opera devotees were disappointed with the performance.
   「オペラ愛好家たちは、その公演にがっかりした」
  (“LONGMAN Dictionary of Contemporary English 4th edition”devotee
    Extra dictionary examples)
    http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/egu/refer.html#ldce


      ┛ ┛  ┛ ┛  ┛ ┛  ┛ ┛  ┛ ┛

 (d) examine → examinee

 (e) pay → payee


      ┛ ┛  ┛ ┛  ┛ ┛  ┛ ┛  ┛ ┛

 (f) absent → absentee

 (g) refuge → refugee

  などもある。


………………………………………………………………………………………………
(3)fall short of...
………………………………

    〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
    ・fall short of...「……に達しない」「……に及ばない」
     [come]                          (反)come up to...
    〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 (a) His skills fell short of the required standard.
   「彼の技術は、必要とされる基準に達しなかった」
 (“The American Heritage dictionary of Idioms”by Christine Ammer)
   http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/egu/refer.html#ahdi

  小学生の頃、父に山芋掘りに連れて行ってもらった。幅1メートル強の小川
  を飛び越えた父の後で……。向こう岸に届かず、落下。全身ずぶ濡れになっ
  た。

  =His skills didn't come up to the required standard.

  come up to... は「ある基準に到達する」または「期待通りになる」という
  意味になることがある。

 (b) But the Duke's success fell short of his pride.
  「しかし、(ランカスター)公爵の成功は、プライドには届かないものだっ
   た」
  「しかし、成果は公爵の満足いくものではなかった」
  (“History of the English People 2, The Parliament, 1307-1400”
    by John Richard Green ‘John of Gaunt’)

  ランカスター公のジョンは、兄のエドワード黒太子とともに、百年戦争で活
  躍。2人ともイングランド王エドワード3世の王子だったが、王位にはつけ
  なかった。どちらも息子が王位についている。

  ジョンは、現在のベルギーのヘントで生まれたので、John of Gaunt の名が
  ある。黒太子の子リチャード2世が成長するまで、政治の実権をにぎった。


………………………………………………………………………………………………
 参考文献  http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/egu/refer.html
………………


────────────────────────────────────
□このメールマガジンは、以下のメルマガ・スタンドから配信されています。
 ・まぐまぐ! :http://www.mag2.com/
 ・メルマガ天国:http://melten.com/サービス終了
 ・めろんぱん :http://www.melonpan.netサービス終了
 ・カプライト :http://kapu.biglobe.ne.jp/サービス終了
 当メールマガジンは、無料でお読みいただけます。

□このメールマガジンの登録・解除は、下記のページからお願いします。
 ・まぐまぐ! :http://www.mag2.com/m/0000190027.html
 ・メルマガ天国:http://melten.com/m/22981.htmlサービス終了
 ・めろんぱん :http://www.melonpan.net/mag.php?009453サービス終了
 ・カプライト :http://cgi.kapu.biglobe.ne.jp/m/11748.htmlサービス終了

□バックナンバーは、下記のページのリンクからご覧ください。
 http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/edu/index.html

∈≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡∋
 <(` )    Chick Tack
   (   )   E-Mail Address : mit_desde1994@ hotmail.com
    / |    魔笛を観に行こう: http://tatsuku.web.fc2.com/
  ∋  ∈   Chick Tack 英語5文型: http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/
 発行者の学習塾:http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/mit/index.html
∈≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡∋
メール・アドレスは、コピーして、あて先欄に貼り付けてから、@ と hotmail
の間の半角スペースを削除してください。面倒かけます。

 ┛ Chick Tack のおすすめ英語教材・無料サービスなどの紹介ページ ┛
 ┛ http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/books/recommend.html    ┛
 ┛                                ┛
      ┛ ┛  ┛ ┛  ┛ ┛  ┛ ┛  ┛ ┛

● あとがき

 このメルマガ原稿の前に座っていると、すぐに時間が過ぎていきます。


・・・‥‥……──────────────────────……‥‥・・・
        (c) Matsumiya Institute of Thinking 2007
・・・‥‥……──────────────────────……‥‥・・・

前回 第56号 に戻る    この号の目次へ    次回 第58号 に進む

Chick Tack 英語5文型  >  メールマガジン『英語の文法と語法』  >  51号〜60号目次  >  057