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第63号 live from hand to mouth

 Subject: 英語の文法と語法 063
    Date: Tue, 14 Aug 2007 18:20:00 +0900 (JST)
    From: Chick Tack
      To: Readers

=━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ English Grammar and Usage ━━━
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┛┛   英 語 の 文 法 と 語 法    No.063    20070814
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             ● 第 63 号 ●

………………
 Contents  (1)第62号の内容について
………………
       (2)live from hand to mouth


………………………………………………………………………………………………
(1)第62号の内容について
………………………………………

  第62号の内容について、三木さんより、お便りをいただきました。
  3件あります。必要な部分だけ紹介し、記事として使用させていただきます。


  まずは(1)の例文(d)について

 -----三木さんのお便り1始まり-----------------------------------

  > (d) May I have your name, please?
  >    「私はあなたのお名前をいただいてもよろしいですか」
  >    →「お名前をお聞かせ願えますでしょうか」
  >
  > Who are you? は失礼な表現だが、What's your name? もきつい表現
 >  となる場合がある。What is[was] ***the name, please? としたり、 
  >  (d) とすると、丁寧な聞き方になる。

   What was ***your name? とか、May I know what your name ***was?
      などとも言いますね。

 ---------------------------------三木さんからのお便り1終わり---

  失礼に当たらないたずね方で、〔過去形〕が利用されていることについて、
  別便で、

 -----三木さんのお便り2始まり-----------------------------------

  これは、過去形にすると丁寧になるということもありますが、日本語
  でも、同じような言い方で、「あなたのお名前は何でしたっけ?」な
  どということがありますが、それと同じ考えかたです。

 ---------------------------------三木さんからのお便り2終わり---

  というご教授もいただいた。

  話し合って決めたわけではないのに、言語のある側面では共通性が存在する
  んですね。


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  もう1件。(2)の data に関して、“(×)datas”の記述ついてのもの。
  こちらは記事の削除が必要になります。

 -----三木さんのお便り3始まり-----------------------------------

 >  〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
 >  ・data 「データ」「資料」
 >      元来、ラテン語 datum の複数形なので、正式には複
 >      数扱い。科学論文などでは〔複数扱い〕される場合
 >      あり。
 >      一般的には〔不可算名詞〕として〔単数扱い〕され
 >      る。***(×)datas
    
      これは、今や、間違いではなく、普通に使われています。

 ---------------------------------三木さんからのお便り3終わり---

  私の勉強不足でした。

  調べる時間が思ったように取れなかったのですが、日本の有名大学のウェブ
  ページでも、datas を使っているところがあります。文中使用は見つけられ
  ませんでしたが、ページの表題や URL のフォルダー名に使用されています。
  フォルダー名については、大学に限らず、企業、研究所、個人など、たくさ
  ん見かけました。

  British National Corpus http://www.natcorp.ox.ac.uk というサイトで
  datas を検索(SARA Search)してみると、1件だけ見つかりました。  
  London School of Economics での The psychoanalytical study of    
  society の講義で、ロンドン近郊出身の当時45歳の男性講師が話している
  中に出てきています。

  1992年1月の資料なので、ずいぶん前から使われているようです。話し言葉
  ですが、1文が100語以上にもなることから、全文引用はやめておきます。

  産児制限(避妊)についての話の中で“...those datas suggest that....”
  と現れます。


  もう少し調べるのが本当ですが、第62号(2)の data についてまとめて
  ある波線の間の最後の部分“(×)datas”は、削除をお願いします。

  他の部分については、そのままでいいのではないかと考えています。


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(2)live from hand to mouth
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    〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
    ・live from hand to mouth「その日暮らしをする」
                「蓄えなしで生活する」
    〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 (a) After she lost her job she was living from hand to mouth.
   「彼女は職を失った後、その日暮らしをしていた」
  (“The American Heritage dictionary of Idioms”by Christine Ammer)
   http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/egu/refer.html#ahdi

  from hand to mouth は、どんなものでも、手に取り次第(しだい)口に運
  ぶ動作を示しているようだ。そのような状態で生活すること。

  人は飢えていたら、食べ物を手にするや否(いな)や、口に運んでむさぼる。
  その状態を描写し、16世紀にはできていた表現だという。

  言葉通りではないが、稼いだお金がその日の食料代に消えて行き、あとはほ
  とんど残らない状態を表す。近い表現に live from day to day というのも
  ある。


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 (b) I never in my life saw men so careless of the morrow; hand to    
  mouth is the only word that can describe their way of doing;....
  「私は人生で、これほどまで明日のことを考えない人たちを見たことがない。
   hand to mouth は、彼らのやり方を描写できる唯一の言葉だ」
  (“Treasure Island”by Robert Louis Stevenson 31章)
   http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/egu/refer03.html#treasure

  from のない形や、live のない形もある。live のない形は、「目先のこと
  だけで満足して」「何の計画もなしに」という意味になる。

  (b)の部分の前に、「食べることができる量の3倍も料理を作り、余ったも 
  のは燃やしてしまった」とある。

  hand to mouth はセミコロンの間の節では、〔主語〕として働いている。
  ここでは、「行き当たりばったり」くらいの意味か。「宵越(よいご)しの
  お金は持たない」という江戸っ子と通じるものがあるか。

  the morrow は、tomorrow または the future のこと。古い表現。

  saw men so careless of the morrow の部分は、“知覚動詞+O+C(形容
  詞句)”なのか“saw+目的語の名詞+後ろから名詞を修飾する形容詞句”
  なのか。決定しかねている。いや、men (who were) so careless of the  
  morrow と考えた方がいいのか。


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  (live a) hand-to-mouth existence という使われ方もなされている。
  hand-to-mouth は〔形容詞〕。exixtence は「暮らしぶり」。

 (c) He lives a hand-to-mouth existence doing odd jobs around town.
   「彼は町のあちこちで臨時雇いの仕事をして、その日暮らしをしている。
    (“SCHOLASTIC Dictionary of Idiom”by Marvin Terban)
     http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/words100/referw01.html#sdi

  lives の〔目的語〕は、a hand-to-mouth existence。自動詞の中に、  
 “live a normal life”のように、動詞と同じ語源の目的語(同族目的語)を
  とり、〔他動詞〕となるものがある。existence は同族とは言いかねるが、
  意味は life に近い。“live a hand-to-mouth existence”は、コロケーシ
  ョンとなっているようだ。

  doing odd jobs around town の部分は、He lives の〔主格補語〕のような
  もの。目的格補語ではない。She came running. の running の部分と同じ
  と考える。文全体は、第3文型に主格補語がくっついた特殊なものではない
  か。

  いずれにしても、doing odd jobs around town をしているのは、He。


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 参考文献  http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/egu/refer.html
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● あとがき

 残暑お見舞い申し上げます。暑いですね。

 無理はなさらないでください。


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        (c) Matsumiya Institute of Thinking 2007
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