●アメリカ合衆国

 1941年夏の時点で新型16"砲搭載戦艦の1番艦であるアラバマを含む16"砲搭載戦艦11隻と同巡洋戦艦6隻に加え14"砲搭載戦艦11隻と退役寸前の12"砲搭載戦艦2隻の合計30隻の戦艦を保有する米国海軍は、大英帝国海軍を追い抜き世界第一位の戦艦勢力を有するまでに成長していた。
 また、洋上航空戦力としては、仏国向け航空母艦建造のため本年晩春まで就役がずれ込み未だに練成中だったホーネットとワスプを含めて正規空母5隻、航空巡洋艦8隻を保有し、それらの空母で運用される艦載機数は、海軍機400機と海兵隊機約150機の合計550機と世界最大の洋上航空戦力を有していた。
 これらに加え、海軍制限条約失効を待って主力艦だけで約110万トン、新型戦艦3クラス20隻と新型装甲巡洋艦1クラス6隻の大量建造計画が開始されていた。
 中でもアラバマ級の2番艦のミネソタと3番艦イリノイは、既に完成しておりカリブ海で最後の慣熟訓練を行っていた。また、エセックス級正規空母2隻とプリンストン級軽空母4隻の建造も開始されていた。
 ただし、戦艦の新規建造とサウスダコダ級の大改造に予算の多くを配分していたためコロラド級以前の旧式戦艦の近代化は遅々として進んでおらず、戦力的に若干の心配があったことも確かであった。
 また、巡洋艦戦力については、バルチモア級大型重巡やクリープランド級大型軽巡、アトランタ級防空軽巡の大量建造が開始されていたが、当面は隻数で辛うじて大日本帝国海軍を若干上回る程度であり、強大な大英帝国海軍の巡洋艦勢力には大差を付けられていた。


戦艦
 ワイオミング、アーカンソー、ニューヨーク、テキサス、ネバタ、オクラホマ、アリゾナ、ペンシルベニア、ニューメキシコ、アイダホ、ミシシッピ、テネシー、カリフォルニア、コロラド、メリーランド、ワシントン、ウエストバージニア、サウスダコダ、インディアナ、アイオワ、マサチューセッツ、モンタナ、ノースカロライナ、アラバマ、ミネソタ(練成中)、イリノイ(練成中)

巡洋戦艦
 レキシントン、サラトガ、レンジャー、コンステチューション、コンステレーション、ユナイテットステーツ

航空母艦
 チャレンジャー、ヨークタウン、エンタープライズ、ホーネット(練成中)、ワスプ(練成中)

航空軽巡
 8隻(オリンピア級、ニューアーク級)

艦載機
 約400機(他に海兵隊機等150機)

重巡洋艦
 18隻(サンフランシスコ級等)

軽巡洋艦
 19隻(ホノルル級、セントルイス級)

潜水艦
24隻+α(建造中および旧式艦)

主要基地
 サンディエゴ、ハワイ、スービック他


○兵器解説

戦艦サウスダコダ級
戦艦アラバマ級
戦艦ミズーリ級
戦艦ルイジアナ級
戦艦ノースダコダ級
戦艦アメリカ級

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