日本の最先端技術はすごい!
介護業界においてもロボットが登場しており、病院や施設などの現場で大きな力になろうと
しています。
市場規模4000億円とも言われるビッグビジネスの到来に、火花を散らす中小企業。
高齢者の脚に力を与え、歩行改善に効果を発揮する「歩行支援ロボット」は今、全国170
の病院や福祉施設で使われ、400体以上が働いています。その驚きのテクノロジーとは身体
を動かそうとすると、脳から動かしたい筋肉に神経を通じて『電気信号』が送られでくる。
ロボットは、その『電気信号』を、身体に貼り付けた電極から読み取る事が出来るという優
れもの。
脳からの電気信号を感知して同じような動作を再現するため、脚が動かなくても電気信号が
出てキャッチできれば、ロボットは反応し足の動きをサポートするという、まさに「意思」を
読み取るロボット。
もともとこのロボット、歩けなくなった人達の脚の代わりになるものとして開発されたが、
ロボットを使ってみると「リハビリ効果も高い」という報告が続々と!
ロボットによる歩行訓練を受けた8人中6人に大きな変化があり、下半身の筋肉が上手く使
えるようになったため、ベットからの起き上がりや車イスへの乗り移りが少しの手助けで出来
るようになったのです。
20年後には4000億円規模といわれる介護ロボット市場。団塊の世代が75歳以上とな
る2025年には、現在より100万人増の250万人の介護人材が必用になると計算されて
いる。中でも深刻なのが、在宅介護。内閣府の調べによると、とくに大変なのが、排泄ケア。
そんな排泄ケアを、なんとかしたいと開発されたのが『自動排泄処理ロボット』。
重度の要介護者の排泄を、全自動でケア。本体のボタンをポチっと押すだけで約半日もの間
は自動でケアされます。
液体を注いでみると、すぐさま吸引!しかも速効洗浄!突然、固形物が出現しても同様にす
ぐさま吸引!しかも速効洗浄!跡形もなく取り除いてくれます。
その秘密は、オムツのカップの中にある高感度センサー。赤外線で異変を感知。アンモニア
などの成分を感知し、消臭機能も完備。しかも洗浄後は、吸引口から温風が送り込まれ、心地
よく乾噪してくれます。
その他、認知症を予防する人工知能搭載の会話ロボット等、介護の現場で働く人をサポート
し、仕事の効率化に役立っていくと思われます。利用者にとっても介護機器、用具、ロボット
を上手にとり入れることが安心・安全につながるのではないでしょうか。
(社会保険労務士・後藤田慶子)