
【令和4年の簡易生命表とは・・・】
日本にいる日本人の令和4年1年間の死亡状況が今後変化しないと仮定し、各年齢の人
が、1年以内に死亡する確率や、平均としてあと何年生きられるかの期待値などを、死亡
率や平均余命等の指標で表すもの。
0歳の平均余命である「平均寿命」は、保険福祉水準を総合的に示す指標として広く活
用されています。
平均寿命 男性81.05年 健康寿命 男性72.68年
女性87.09年 女性75.38年
令和4年度は、新型コロナウイルス感染症の影響で、前年に比べて平均寿命が短くなっ
たが、今後の伸び率に影響はないと考えられます。
65歳の老齢年金受給まで生存できる確率は、男性89.6%、女性94.4%です。
65歳からの平均余命は、男性19.44年、女性24.30年です。
この間、年金を受給することになります。65歳からのライフプランが必要ですね。
平均寿命の国際比較を見ると、男性は第4位(第1位はスイス81.6年)、女性は第
1位となっています。

【iDeCoとは?】
「個人型確定拠出年金」で、、公的年金の上乗せ制度として、国民年金基金連合会が運
営しています。
公的年金の保険料を納付している人が加入できる仕組みです。現在加入者は240万人
ほどです。
自分でかけた掛金を運用し、資産を形成します。労働収入があることをベースにして資
金を捻出します。
(加入者)
第1号被保険者
20歳以上60歳未満の国民年金の保険料を納付している人
第2号被保険者
厚生年金保険に加入している65歳未満の人
(国家公務員・地方公務員・私学共済含む)
第3号被保険者
20歳以上60歳未満、被扶養配偶者
(運用)
75歳まで運用できる
① 投資信託(株式・不動産・債券)
② 元本確保型商品
の2種類です。
(月額掛金の上限)
第1号被保険者 5,000円~68,000円
第2号被保険者 5,000円~23,000円
(企業年金がない会社で働く人)
5,000円~12,000円
(公務員等)
(確定給付年金がある会社で働く人)
第3号被保険者 5,000円~23,000円
※月額手数料が金融機関によって171円~611円かかります。
(給付)
60歳以降に一括・分割で運用した給付を受ける
(メリット)
・ 掛金を支払う、所得税・住民税が安くなる
・ 運用益、非課税
・ 受取時、退職一時等の税制優遇がある
(デメリット)
・ 60歳まで引き出すことが出来ない
・ 投資型信託については自分で商品を決定、運用リスクあり

【最低賃金の改定】
最低賃金の改定を議論する「中央最低賃金審議会」は、令和5年度の最低賃金の引上げ
について全国加重平均で41円とする上昇率を示し、今年度の全国加重平均は1,002
円となり、初めて1,000円を超えることになりました。

社会保険労務士・後藤田慶子 |