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  「職場のパワーハラスメント (パワハラ)」が社会問題となっています。
  「労働施策総合推進法」において、令和4年 (2022年) 4月からパワーハラスメント
 防止措置が全ての事業主に義務化されました。
  職場におけるパワーハラスメントとは・・・
   同じ職場で働く者に対して
   ① 優越的な関係を背景とした言動であって、
   ② 業務上必要かつ相当な範囲を超えたものにより、
   ③ 労働者の就業環境が害されるもの
   3つの要件全てを満たすものをいいます。

  パワーハラスメントは、一般的に上司が部下に対して行われると思われていますが、部下
 が上司に対して行う「逆パワハラ」と呼ばれるハラスメントが近年増えています。
  厚生労働省の「令和5年度、職場のハラスメントに関する実態調査報告書」によれば、パ
 ワハラを受けたと回答した人の3.6%は部下からパワハラを受けたと答えています。
  パワハラについて社会問題と認識されているため、会社として対策強化された結果、減っ
 てきている一方、部下に権利意識が芽生え、適正な職務の範囲内の指示であっても「パワハ
 ラです」といい指示を拒否することもあります。
  統計上の割合は少ないですが、日本の風潮から上司が部下に言われるのは上司の指導不足
 だ、上司自身の問題だ、と、考え言い出せない可能性もあり、潜在的には多いと思います。

  今後増えていく要因
  ① 経験値や能力地の逆転
    デジタル化、AI化の進展により、新しいテクノロジ一を扱えるデジタルネイティブ
   世代の若手とテクノロジーに強くない中高年では、部下の方が知識が豊富という状態が
   発生する。
  ② 人事制度の変化
    男性中心の年功序列の人事制度から、若手や、女性管理職登用への人事制度へ。
    若い社員が上司に抜擢された場合、ベテランの中高年の部下が経験値・能力値的に高
   くなる状況ができます。
    昔ながらの固定的な考えの持ち主の男性部下だと「女にはこの仕事は無理だ」等の反
   発が考えられます。
  ③ 権利意識の向上
    パワハラへの意識が社会に浸透し、部下が会社や上司に意見する機会が増えた。

  「逆パワハラ」の対応
  基本的には、パワハラの対応と同じ。
  ・ 会社に相談窓口の設置 ・ 目安箱の設置
    相談先の周知を徹底する
    → 逆パワハラの被害者は声を上げにくい。
    「上司なんだから !」
    「もっと部下を厳しく指導しないと」
    気付いた時には、被害が深刻になる

  「逆パワハラ」は防止策が大切
  (1) 会社のハラスメント防止方針に「逆パワハラ」も含め、周知徹底をする。
  (2) 「逆パワハラ」が起こりやすい状況のケア
      若手登用や、女性登用をした場合、適宜上級管理職がサポートする。
      直接職場確認や、声掛け、相談しやすい環境整備をする。
  (3) 新任の管理職への助言
      異動・昇進した管理職に、逆パワハラを受けないように予防・助言をする。
      就任してしばらくは、部下の話をじっくり聞き、人間関係を作ることから始める
     等・・・
   ビジネスガイド No.950 引用

  マイナ保険証
  12月2日以降、協会けんぽでは、保険証が廃止になります。
  (発行済みの保険証は最大1年間使用可能です)

  ※ マイナンバーカードを持っていない方には、
資格確認書が発行されます。
   ○ メリット
    ① 過去のお薬の情報や健診結果を踏まえた医療を受けられる
    ② 手続きなしで、高額な窓口負担が不要になります (高額療養費・限度額認定証)

     (協会けんぽHPより)




 
社会保険労務士・後藤田慶子
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