携帯電話


2004年6月5日(土曜日)の午後7時頃、ダイマック新潟大学前店から、プリペイド式の携帯電話「プリペイドケ−タイ(5,040円)」と「プリペイドカード(3,000円)」を購入した。「vodafone, V101D」という、折り畳めないタイプの機種である(1)。

現在いる大学の部屋にも、下宿にも、備え付けの電話がないことから、これまで随分と不便をかこって来た。でも、その不便さともお別れである。そもそも私の場合、備え付けの電話なら未だしも、ところ構わず掛かって来る携帯電話の厚かましさが嫌いで、ずっと所有するのをためらっていたのだが、そうも言っていられない事情が出来てしまった。はっきり言って、私が携帯電話を持つのは、人生最大の苦渋の決断である。

以前から、私の友人である藤塚治義さんからは「プリペイド式でいいから、携帯電話を持つように」と勧められていたのだが、その必要性をほとんど感じていなかった。しかし最近では、連絡の手段として電話番号を書かなければならない機会が増え、また他人との待ち合わせなどにも「携帯電話があったらなあ......」と思える様々な状況が出現していた。

携帯電話は、とにかく着信音がうるさいので、購入後、真っ先にしたのが「マナーモードの設定(2)」であった。しかし、すぐにはマニュアルを読んでいる時間が取れず、まだ操作に慣れていないせいもあり、自動車に乗っているときや睡眠中など、自分で電源を切っていることが多かった。運転中で電話に出られないことを相手に知らせるサービスがあることは知っていたが、それにはお金が掛かるので、電源を切ったほうが安上がりなのである。こうして購入から2日目の7日(月曜日)深夜、まとまった時間が取れたので、マニュアル無しの1時間ちょっとの操作で、おおよその設定を完了させた。これで「分からない操作が出て来たときだけマニュアルを読めば事足れり」と相成った次第である(3)。

この携帯電話の操作の仕方は、だいたい分かった。オートパワーのオン・オフも設定したことだし、これからは毎日、勝手に電源が入ったり、切れたりすることになる。それにしても、知らない間に、随分と便利な世の中になったものだねえ......(4)。

[脚注]
(1) この「vodafone」は、日本全国どこへ掛けても「20秒毎に20円」だが、2004年7月からは「1分毎に60円」になる。携帯電話の通話料の相場からすると、これが高いのか安いのか、比較する対象を持たない私には、どうにも判断の付けようがない。
(2) 着信音は、とりあえずレベル1の一番低い音に設定し、色々な種類の着信音を、家族親戚・友だち・研究者・業者・その他のグループ毎に割り当てているのだが、購入以来ずっとマナーモードに設定しているため、それぞれの着信音をまだ聞いたことがない。マナーモードは静かで良いが、電話が掛かって来ても、携帯電話の画面を見るまで、誰からの電話か判断できないのが欠点である。
(3) 新しいPC自動車を筆頭に、何ごとに対しても、マニュアル無しで試行錯誤しながら操作するのが、私の真骨頂である。
(4) このプリペイドケータイは、とりあえず8月4日(水曜日)までの60日間は使用できる。この期限が切れる前に、新しいプリペイドカードを購入して手続きをすれば、3,000円と5,000円のいずれのカードでも、1枚のカード毎に60日間、最大180日間の延長が可能で、来年の1月31日(月曜日)までは、更新手続き無しで使えるようである。その時期が過ぎれば、このプリペイドケータイを破棄するなり、更新手続きをするなり、ちゃんとした携帯電話に買い替えるなり、必要な措置を施すことになるのだろう。


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