ボールペン


2004年12月24日(金曜日)、新潟大学生協購買部から、三菱の「uni POWER TANK 0.7」を5本、購入した(1)。3000hPaの加圧パワーで「-20℃でも書ける」とか「濡れた紙にでも書ける」とか「下から(上に向けて)でも書ける」とか、宣伝しているボールペンである。

これは、雨が降る中で、否応なく野外調査をせざるを得ない者には、朗報である。これまで、水に濡れても書ける、いわゆる「water proofの野帳」というものは在ったが、いかんせん、普通の野帳の3倍くらいの値段で、しかも「鉛筆書き」が基本であった。これらの不便さを一挙に解決する、まさに画期的なボールペンの登場である。

モンゴル・ウランバートルの1月の外気温は「日中の暖かいときで-20℃、明け方には-40℃まで下がる」と聞いている。私には、とても想像できない世界である。まあ、この手の話は誇張されていることが多く、どこまで本当かは知らないが「このボールペンで、ちゃんと野帳に書けるのか否かを、この極寒の地で実際に確かめてみたい」と考えている。

ということで、2005年1月3〜9日は、モンゴル教育大学で開催されるシンポジウムへの出席のため、日本を離れることになる(2)。

しかし、それにしても、シンポジウム発表の準備に追われて、クリスマスも大晦日も正月も、なかったなあ。クリスマスを祝う習慣はないけれども、大晦日や正月に「年越しソバも、おせち料理も、雑煮も食べられない」というのは、痛かった(3)。

[脚注]
(1) 1本あたりの税込み組価は168円。1本は私の分で、もう1本は予備、残り3本はモンゴル教育大学のサンショウウオ・チームへの、お土産である。
(2) 「シンポジウム発表のために『Microsoft PowerPoint』でファイルを作成し、それを『CD-R』に焼く」という作業に、思いのほか、時間を取られてしまった。私の「iBook」が「DVD-ROM」ドライブ搭載機種なので「CD-R」が作成できなかったり、操作の途中で何度も起動不能になったり、といった本質的でないところで躓いている、どうしようもない愚か者であった。これら一連の出来事に関しては、いずれ改めて詳述することにして、現在の精も根も尽き果てた我が身としては、これが精一杯の記述である。
(3) 2004年12月22日で、中華料理店「紅蘭」が閉店してから、まともに食事をしたことがない。朝は、それほど早く大学に来るわけではないけれども、来てからは何も食べないで、ずっと仕事を続ける機会が多くなってしまった。例えば、12月29日は、新潟大学の近くにあるラーメン店「どさんこ」の「もつ煮込みライス」を、翌午前1時30分に食べただけであった。12月30日は「これではいけない」と思い、理学部の正面玄関に設置されてある自動販売機で、JTの「粒たっぷりコーンポタージュ(250g)」を午後4時30分に飲み、それから同じラーメン店の「餃子ライス」を、翌午前2時に食べることが出来た。さすがに大晦日は自分で調理したけれども、このファイルをアップした元旦の今日が終わろうとしているのに、朝から、まだ何も食べていない。


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