Larvae of the Lungless Salamander (Hasumi)

肺のないサンショウウオの幼生

流れの緩い渓流に生息する、キタオウシュウサンショウウオ(Onychodactylus nipponoborealis)の幼生(2022年8月22日、山形県天童市下荻野戸で撮影)。眼の周りの黒いアイシャドウが特徴的であるが、まだ顔が四角張っておらず、皮膚には幾つかの茶色っぽい斑点が見られ、ちょっと見はヒダサンショウウオ(Hynobius kimurae)の幼生と似ている。山形県に生息する旧ハコネサンショウウオ(O. japonicus)は、最上川と蔵王山を境にして、北側がキタオウシュウサンショウウオ、南側がバンダイハコネサンショウウオ(O. intermedius)の2種類に分けられた(Yoshikawa and Matsui, 2014)。

Yoshikawa, N., and M. Matsui. 2014. Two new salamanders of the genus Onychodactylus from eastern Honshu, Japan (Amphibia, Caudata, Hynobiidae). Zootaxa 3866: 53-78.