勝間家住宅

一般公開
(土曜、日曜、祝祭日の午前10時−午後4時) 
建築年代: 江戸時代末期
 
所在:
  富筋・西林町
 (じないまち散策地図
由来:
   勝間家住宅は、江戸時代末期に仲村家により建てられました。明治7年富田林町の杉山長一郎氏が買受け南杉山と呼ばれていました。古くから寺内町の南の守りとして、高野街道の主要位置にあり、眼下に石川と金剛山を見渡せる景勝地で城塞化されていたそうです。明治43年に勝間家が買い受け、現在に至っています。本杉山家の後継者で歌人の石上露子(杉山タカ)はこの南杉山の敷地に建てた自身の山荘(恵日庵)で詩歌を楽しみ暮らしておりました。この恵日庵から続くつづら折りの小道を下った辺りには露子の芸術の舞台となった小川や水車がありました。水車の流れに架けた橋で夕暮れに恋人を待ち続ける心情を詠んだ「小板橋」は「明星」等で発表されその高い芸術性において賞賛されました。 (勝間家住宅保存委員会)

〜 本欄の説明は、勝間家入館券の裏面解説より抜粋させて頂きました。〜
建物の特徴:
  
庭からは金剛・葛城連山と石川の流れを見渡せる。室内に配置された調度品や建具の多くは、明治から昭和初期のもので、それぞれの時代に実際に使用されていたもの。当時の生活の様子を垣間見ることができる。
内部が公開されています。

露地に田守家から移設された水車羽根蓋

水車羽根蓋は3基1組となっている。
前栽と石灯篭
露地にはつくばい水琴窟も置かれています。
庭園と茶室
お茶会などで利用することもできます。
勝間家住宅(高台)から金剛葛城連山と眼下に石川の流れを望む (手前右手は土塁跡の竹林)
石川河岸段丘の高台にある寺内町・勝間家住宅
(お知らせ) 明治・大正時代の暖房器具展示会

期間:2004年12月11日〜2005年2月13日(終了しました)
   
(12月20日〜1月14日まで冬休みで休館)
 
炬燵・火鉢・湯たんぽ・電気ストーブ・まめたんのあんかなど、その時代に使用していた物を展示します。
ひな人形特別展示
2005年2月15日から3月21日まで、勝間家所蔵の明治時代の終わり頃の五段ひな壇飾りが特別展示されます。(勝間家住宅は土曜、日曜、祝日のみ一般公開されています。)
5月人形(鎧・兜)特別展示 (終了しました)
2004年5月、勝間家所蔵の5月人形飾りが特別展示されました。

地元有志グループ「つゆの会」により、壁掛け飾り、物入れ、小物などの手作り工芸品、ビードロ(ポッペン)等地元ガラス細工、寺内町を描いた絵葉書などを展示・販売されています。今では利用されなくなった、昔ながらの「蚊帳」を素材にした手作り「暖簾(のれん)」も販売されています。

寺内町スケッチ画集 (藤田尚保氏作品集)寺内町きり絵風景画集 (近藤好幸氏作品集)も販売されています。

じないまちフェスタでは,「つゆの会」の暖簾が掛けられました。(2004年10月10・11日)



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