MOVIES REVIEW 2002


評価の基準
★★★★ GREAT
★★★ GOOD
★★ FAIR
OOPS!!
★の1/2

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日付 映画名 劇場名 評価 寸評
1 2002/01/11 光の雨 新文芸座 ★★★ 連合赤軍の「あさま山荘事件」が起こるまでを描いた作品。狂気の出来事を劇中劇として描いたのは観客に正気を失わせないためか。革命とは何か?現代人に問い掛けてくれる。若い役者の演技がとても光る。
2 2002/01/15 キプールの記憶 シャンテシネ3 ★★★☆ 率直に言って退屈だった。しかしこれほどまでにリアルな「戦争」を描いた作品があっただろうか?アクションシーンなどの娯楽的要素が全く無くつまらない。しかし戦争とは本来つまらなく意味の無いものなのだ。とても説得力のある作品だ。
3 2002/01/27 アメリ テアトル池袋 ★★★★ 所々に散りばめられたシュールな笑いと映像のセンスのよさが印象に残る。みんなが幸せになれる映画!こんな良質な作品が単館で上映するのはもったいない。後味のよい映画は久しぶりだ。監督は「エイリアン4」の人。
4 2002/02/03 WASABI 池袋シネマ
サンシャイン
平和な現代の日本が舞台で銃撃戦や爆破等のアクション映画は非現実的で面白くない。ストーリーの内容も薄っぺらで見た後何も残らない。見せ場もないし広末の涙も安っぽくジャン・レノがかわいそう。つまらないの一言で片付けられる作品。
5 2002/02/06 ジェヴォーダンの獣 シャンテシネ3 ★★★☆ ハリウッドにも負けないフランス産アクション作品!香港のスタッフもかかわっているだけあってアクションシーンは凄い!怪獣ものは当たりはずれが激しいけどこの作品はストーリーの筋が通っていて安心して見れる。また出演者の個性がとても生かされて好感が持てる。もっと泣き所があれば最高。
6 2002/02/06 スパイゲーム 銀座シネパトス1 ★★☆ ブラピとレッドフォードの共演は素晴らしいがストーリーの展開が回想シーンばかりでなかなか前に進まないのが退屈。ラストのヘリの中で「外食作戦成功!」に対して「今なんて?」という会話の部分が個人的な感動のつぼに入り教え子を助ける師匠の愛情のようなものが伝わってきた。
7 2002/02/11 モンスターズインク 九段会館 ★★★★ トイストーリー1,2&バグズライフのPIXARがお届けするCGアニメ映画。ディズニー映画は何回見ても飽きない。モンスターの世界のサリーとマイクの名コンビぶりが良かった。これは子供向け映画ではなく子供心を忘れた大人が見るべき作品。忘れかけた大切なことを思い出させてくれる。
8 2002/02/11 ミスタールーキー よみうりホール ★★★☆ 昼はサラリーマン、夜は覆面パートタイムピッチャー!何て面白い設定だろうか。これだけでも野球好きはそそられる。阪神ファンであろうとなかろうと見たくなる。内容は予想どうりの展開であるが退屈にはならなかった。キャストが良いので大いに楽しめた。野球ファンじゃないと楽しめないかも。
9 2001/02/17 化粧師 -KEWAISHI- 王子シネマ ★★★★ 明治の化粧師、小三馬を取り巻く人間模様を描いた感動作品。キャスティングと脚本と音楽の良さが素晴らしい作品にしている。「シックスセンス」的な”秘密”系の作品であるがそれを前面に押し出していないことに好感が持てる。感動できる作品だ。
10 2002/02/19 エネミーライン 九段会館 ★★ スピーディでスタイリッシュな映像が持ち味の21世紀型戦争アクションという触れ込みの作品。戦争映画が持つべきメッセージ性というものが希薄で映像ばかり凝ってしまったためにこの作品の中でいう「正義」があまり伝わって来ずに残念。
11 2002/02/27 聖石傳説 ル・テアトル銀座 ★★☆ 台湾から産まれたサンダーバードよりもリアルでスピーディなアクションが楽しめる新感覚人形劇ムービー。始めはあまり慣れずに映画の中に入り込めなかったがだんだんと引き込まれてしまった。ストーリーも意外としっかりしていて楽しめる。万人受けはしないが見るなら日本語吹き替え版をお薦めする。
12 2002/03/01 ラットレース 上野セントラル2 ★★☆ バクチ好きの大富豪が主催するルール無しの200万ドル争奪レース「ラットレース」で繰り広げられるコメディ作品。Mr.ビーンことローワン・アトキンソンやオスカー俳優キューバ・グッディング・Jr.らの演技が光る。近年まれに見る高品質な正統派コメディ作品だ。ラストは常套手段だったがこれがなかなかよかった。
13 2002/03/04 ハリーポッター

賢者の石
王子100人劇場 ★★ 公開前から凄い話題となっていたがトータル2時間半話しがあっちへ行ったりこっちへ行ったり。人気に首をかしげたくなった。原作がたくさん売れているからといって映画が面白いのかととそうではない。原作に忠実より少し脚色した方が面白い作品になったと思う。無駄が多かった。
14 2002/03/05 ロード・オブ・ザ・リング 東劇 ★★★☆ トールキンの『指輪物語』の映画化。凄まじいほどの壮大なスケールで描かれていくストーリーは3時間という上映時間を感じさせない。突然のエンディングは残念だったがヴィジュアル、サウンド、ストーリーと映画の醍醐味を味わうことができる。ハリーポッターに不満がある人はこちらでは納得するはず。次作の公開までの1年は拷問に近い。笑。続き見なくともお腹一杯になれる。
15 2002/03/06 ムーランルージュ 日劇3 ★★★★ ミュージカル映画。舞台は1900年。それなのにニルバーナやマドンナ、エリッククラプトン等の現代音楽がどんどん流れる。そのミスマッチがまた心地よくて最高だった。詩一つ一つに思いが込められていて胸にしみる。映像がにぎやかでとても楽しい。まさしく自由、美、真実そして愛の作品である。サティーンのラストの言葉が印象に残る。素晴らしかった。
16 2002/03/07 コラテラルダメージ 東京国際
フォーラム
★★★ 米同時テロで公開が延期されていた作品。シュワ=アクション映画というお決まりな作品。しかし今回はタイムリーな内容でいつもは感情移入できない孤独な戦士を演じているがテロで家族を失った消防士役とこれば去年のテロ被害者への同情とがかぶってしまい応援したくなる。内容もかなり練られていてなかなか良かった。脇役が地味に豪華。
17 2002/03/13 ドラえもん
のび太とロボット王国
他2本
王子100人劇場 ★★★ 春休み恒例のドラえもん。長編と短編2本の豪華3本立て!今作は最近のドラ映画の中で一番泣ける。「A.I.」っぽいところあり大人も楽しめる内容になっている。笑いあり感動ありの作品だ。
18 2002/03/31 ブラックホークダウン 新宿プラザ ★★★★ 今までと一味違う戦争映画だ。淡々と戦闘場面が繰り広げられる。リアルな「戦争」を見せられ、観客に登場人物誰一人として感情移入する暇すら与えない。この作品のように客観的に「戦争」を捉えた作品はあまり無い。監督の言う「これは観客に問い掛ける作品であって答えを提供するものではない」という言葉にうなづける。決してアメリカ万歳!映画ではない。
19 2002/04/23 マジェスティック ワーナー試写室 ★★☆ 「ショーシャンクの空に」「グリーンマイル」のダラボン監督の新作。作品全体を通してやや難しい感じがした。しかしジム・キャリーの演技は抜群で良かった。観ているときはそうでもなかったが観た後じわじわとこの作品の言いたかったことが伝わり心にしみる。町の人の心に起きた「奇跡」は主人公や観客にも起こる。しかし前二作の方がストーリーがわかりやすい。
20 2002/05/05 フロムヘル ギンレイホール ★★★ 「切り裂きジャック」を題材にしたサスペンス・スリラー。始まりから終わりまで徹底して雰囲気がダークで緊張感のある作品でラストまで気が抜けない。それにゴシック感がたまらなくマッチしていて監督のセンスのよさを見せてくれる。ジョニー・デップとヘザー・グラハムの抑えた演技も良い。哀愁漂うラストは素晴らしい。トレヴァー・ジョーンズのサントラも良い。
21 2002/05/05 耳に残るは君の歌声 ギンレイホール ★★☆ アメリカへ出稼ぎに行った父を探す旅に出た少女の話。かなり期待していたがちょっと物足りなかった。淡泊な展開に90分と言う時間も長く感じてしまった。しかしそこは主演4人(クリスティーナ・リッチ、ジョニー・デップ、ケイト・ブランシェット、ジョン・タトゥーロ)の素晴らしい演技がカバーしておりそれだけでも観る価値はあるがもう少し劇的な場面があったら良かった。
22 2002/05/09 クレヨンしんちゃん
アッパレ
戦国大合戦
王子100人劇場 ★★★★ 前作「モーレツオトナ帝国の逆襲」が大人にも大好評だったしんちゃんの映画版10作目。しんちゃんを子供向けアニメだと思って侮ってはいけない。前作以上に笑って泣ける。下手な映画観るよりも断然こっちの方が良い。全体的に大人向けに作られているようで子供より大人のほうが楽しめる。アニメだからといってこの作品を観ない大人が哀れで仕方ない。是非観てほしい。(10日で終映だけど・・・)
23 2002/05/21 ムッシュカステラの恋 ギンレイホール ★★★ ある社長が英語教師兼舞台女優に恋をしてしまった!大人の恋愛模様をおもしろおかしく見せてくれる作品。ドロドロに見せるのではなくて純粋な視線でとらえたこの作品は見ていてすがすがしい。ユーモアと個性をふんだんに散りばめられた脚本がすばらしい。
24 2002/05/29 華の愛
遊園驚夢
テアトル新宿 ★★☆ モスクワ映画祭で最優秀女優賞を主演の宮沢りえが受賞した。1930年代の蘇州を舞台に衰退する貴族に嫁いだ夫人を演じている。ストーリーの進み方が緩やかでしみじみとさせる。ちょっと難しい内容だが美しい映像と音楽に魅了された。ジェイウォンと宮沢りえの繊細な演技が見ものである。
25 2002/05/31 インティマシー/親密 ギンレイホール ★★☆ 凄すぎます。やりまくってます。愛に満たされない女と愛を忘れた男のインティマシー。何の感情もない二人はいつの日か本当の愛に目覚める。リアルな性描写を除けば純粋なラブストーリー。ラスト主演二人がお互いの愛に気づくシーンが良かった。若年世代より中年世代が共感持てそうな作品、
26 2002/05/31 モンスターズインク 王子シネマ 2回目。今回は日本語吹き替えで試写会ではカットされていたNG集も観れた。マイクのお母さんやトイストーリーの恐竜くんが出てたり面白い。
27 2002/05/31 突入せよ!
「あさま山荘」事件
王子100人劇場 時代背景や事件の真相が全く触れられていない。警察側だけをを一方的に描いて犯人側がなぜ山荘を占拠し立てこもったのか?そもそも犯人側の連合赤軍とは何なのか?重要なことが描かれてなければチラシに載っている「世紀の大事件完全映画化」というのは嘘になる。ただ警察庁と県警の上と下の確執を描きたかったのなら「踊る大捜査線」で十分である。
28 2002/06/05 パニックルーム 上野東急 ★★☆ 好きな監督の一人デビット・フィンチャー監督の最新作。今回も何かやってくれると思ったけれど意外と平凡なサスペンス映画でちょっと期待はずれ。しかしオープニング(ビルに浮かぶロゴ)のセンスは監督らしさがうかがえた。カメラワークがブライアン・デ・パルマ監督みたいになっていた。ウィテカーッて悪役似合わないと思いません?
29 2002/06/05 スパイダーマン 上野東宝 ★★★ 個人的にアメコミものってあまり好きではないのだがこのスパイダーマンは楽しめた。サム・ライミ監督ってサスぺンスのイメージがあるけどこんなコメディタッチの映画も作るんだと驚き。まるでアニメを見ているかのような描写が観ていてわくわくしてしまった。トビー・マグワイアとキルスティン・ダンストの二人の役柄がぴったり。ウィレム・デフォーも演技していてなんだか楽しそう。
30 2002/06/10 es よみうりホール ★★★☆ 1971年スタンフォード大学心理学部で実際に行われた実験の完全映画化。新聞広告で集められた24名を無作為に「看守役」と「囚人役」に分け模擬刑務所に2週間収容するというもの。さまざまな心理実験を受けて常識を持った人間が特殊な状況下で人々の精神の変化が常軌を逸していくのが恐ろしく感じた。ヴィジュアル的な恐怖よりも心理的、内面的な恐怖を与えてくれる。
31 2002/06/12 模倣犯 王子100人劇場 ★★☆ 中井正広主演、宮部みゆき原作の「模倣犯」の映画化。メディアを利用して誘拐殺人を繰り返す知能犯役が意外にもマッチしていた。日本映画らしくない演出がなかなか新鮮だった。しかし犯罪映画の割にはシュガーコーティングされたクスリみたいな感じで上品に作りすぎてしまったような気がする。クライマックスのシーンは賛否両論あるみたいだけど僕はかなり好き。目立ちたがり屋の犯人にとってあれほど最高の舞台はない。
32 2002/06/13 ワンス
アンド
フォーエバー
千代田公会堂 ★★☆ 敵側の兵士も描いているという宣伝でかなり期待したのだがそれはほんのり味付け程度でしかなくあまり説得力がない作品になってしまったような気がする。ラストがやっぱりアメリカ万歳映画に見えたし戦闘シーンはリアルだけど見飽きた感じ。「プライベートライアン」「ブラックホークダウン」「シンレッドライン」のような秀作があるだけにこの作品のような「またかよ!」と思わせるような二番煎じ的作品にはなんの感動もしなくなる。
33 2002/06/14 僕の神さま ギンレイホール ★★☆ 第二次世界大戦中ユダヤ人迫害から逃れるために田舎町に預けられたユダヤ人少年の周りで起きた出来事をオスメント扮するロメックの視線でとららえた作品。オスメントの演技は実証済みだけどほかの子役たちの演技がとてもよかった。デフォー演じる神父は子供たちに神を信じさせる。神を信じ殺された父が生き返ることを信じた少年はそれが不可能だとわかったとき何もかもが信じられなくなってしまった。ラストは何とも哀れで切なかった。
34 2002/06/14 ムーランルージュ ギンレイホール 2回目。良かったー!
35 2002/06/17 アモーレスペロス ギンレイホール ★★★★ ひとつの交通事故に3つのストーリーが背を向けながらも互いに寄り添いながら展開されていく。メキシコの町並みと人々が荒々しくも切ない許されぬ愛の物語を演出する。役者の力強い演技に圧倒される。こんなにもエネルギッシュでパワフルな作品は久しぶりだ。顔面にパンチを喰らったような衝撃と見終わった後の満足感がたまらない。
36 2002/06/17 ヒューマンネイチュア ギンレイホール ★★★☆ ネズミにマナーを教える博士、宇宙一毛深い女、自分を猿と思い込んでいる男。この3人が繰り広げる物語。なんてバカバカしい作品だと思った。全く想像もつかない展開にバカバカ度は頂点に。しかしこれってかなり人間の持つ本質的なモノに焦点をしぼったテーマだった。あなどれない。人間から文明を奪ったら・・・!?あーやっぱり人間も類人猿と同じだ。
37 2002/06/20 I am Sam
/アイアムサム
新宿
ピカデリー1
★★☆ 個人的に健常者の障害者役を演じての演技の評価に疑問をもってしまう。これはおいといてこの作品のテーマは「親子愛」だ。娘役の女の子がとてもかわいくて観客の胸をワシヅカミ間違いなし。しかしやたらと流れるビートルズのカバーに少々うっとおしさを感じてしまった。またドキュメンタリーを意識した作りも必要ない。ラストも尻切れ状態。内容が良かったためにこの3点がもったいない。
38 2002/06/21 キリングミーソフトリー 新文芸座 ★★☆ 出会ってすぐ結婚したのはいいけど相手の過去がなんだか怪しい。殺人犯?レイプ魔?少しドキドキしたけれど意外と平凡なサスペンス映画だった。しかしチェン・カイコーのアーティスティックな手腕は平凡なサスペンスもここまで芸術的な雰囲気を漂わせてしまうなんてすごい。
39 2002/06/21 メメント 新文芸座 ★★★★ スゴイ作品だ。モノクロとカラーで映像が分けられる。10分しか記憶の保てない男が主人公なのだけれどもまるで観客まで記憶障害になってしまったようにどんどん映画に引き込まれていく。ラスト(始まり)は「やられた!」と叫びたくなる。とてもすごい作品だ。絶対見るべし!!!!
40 2002/06/27 MIBU ワーナーマイカル
板橋
★★☆ あのメンインブラックが5年ぶりに帰ってきた!!宇宙人好きならおなじみの黒服の男たち。前作以上に面白くてノリノリのSFコメディ。頭の中空っぽにして笑って楽しめる85分間。前作最後に記憶を消しちゃったトミーリージョーンズが元に戻るまでの行程が見もの。観終わった後何も残らないけどたまにはこんな映画も良いのでは。ワーム君たちがヒザがガクガクしてるところがかなりおちゃめ。
41 2002/06/29 スコーピオン 新宿
ピカデリー3
★☆ エルビス祭にみんなでエルビスのコスプレしてベガスのカジノ襲撃をするというお話。K・コスナー、K・ラッセル&C・スレイターが豪華競演!かなり期待したがノリの悪いテンポに閉口。意味無い爆破に意味無いC・スレイターに理解不能の展開。僕にはこの映画を作った意味がわからない。救いは銃撃戦の激しさが眠気を飛ばしてれたことか。堂々ラジー賞5部門ノミネート!
42 2002/07/01 ルーブルの怪人 上野
スタームービー
ルーブル美術館で毎晩現れる怪人の謎を解くミステリー。ソフィ・マルソーや「TAXI」シリーズの刑事役フレデリック・ディフェンタールが共演している。オープニングからラストまでテンションが全く変わらずに盛り上がりに欠けていてストーリーが淡々と進んでいく。特に見せ場もない。ただルーrブル美術館がはじめて長期に渡るロケを許可しただけあって実際の展示物を見ることができる。僕も1度ルーブルへ足を運びたくなった。
43 2002/07/03 ブレイド2 ニュー東宝シネマ ★★★☆ ウェズリー・スナイプス演じる人間とヴァンパイアの双方の血を受け継いだブレイドが大活躍するスーパーアクションホラーの続編。今回の敵はヴァンパイアではなくて史上最凶の敵「リーパーズ」。前作以上に体を張ったド迫力アクションに息を呑む緊張感が最高。ブレイドと対立しながらも協力するヴァンパイア最強軍団「ブラッド・パック」には「エイリアン4」「スターリングラード」のロン・パールマン、「仮面の男」のレオノア・ヴァレラらが肩を並べブレイドの仲間として「処刑人」のノーマン・リーダスが加わっている。まるで格闘ゲームのようなアクションが見もの。スカッとさせてくれる。
44 2002/07/04 陽はまた昇る 王子シネマ ★★★☆ NHK「プロジェクトX」で放送された「VHS」規格の誕生を描いた感動作。リストラ直前の事業所へ左遷されてしまった西田敏行演じる加賀谷静男率いる240名がひとつの夢へ向かって頑張っていく。心が熱くなるシーンが多く久々にジーンときてしまった。ラストの従業員が加賀谷に「ありがとう」と連発する姿に感動。最近目標を失いかけている人へオススメの作品だ。
45 2002/07/09 模倣犯 王子100人劇場 2回目。友達の付き合いとはいえさすがに疲れた。あのシーンを見たけど1回目ほどの衝撃はなかった。1度で十分。
46 2002/07/10 スコーピオンキング 日劇3 ★★ アメリカで有名(らしい)プロレスラーザ・ロックの初主演作品。ハムナプトラシリーズの外伝。薄っぺらな脚本はハムナプトラ譲りでアクションもブレイド2を観た後もあり目の肥えた映画ファンには物足りない。ストーリーも全く面白みが感じられなかった。個人的にスティーブンソマーズの映画がが好きではないのできっとロックファンだったら楽しめたんだろうなぁ。
47 2002/07/15 SWエピソード2 日比谷スカラ座1 ★★★☆ SWシリーズ初のラブストーリーとされているけれどもちろんバトルシーンは大迫力なのでご安心を!映像の素晴らしさは言うことなし。注目のアナキン役のヘイデンも陰りのある演技がとてもマッチしていた。今回は政治的な要素が多くてちょっと大人向けという感じ。後半のバトルシーンは確かに凄いけれど画面一杯にごちゃごちゃしすぎて嵐のように去っていってしまった。もっとじっくり見せて欲しかった。エピソードTの方が興奮した。
48 2002/07/15 猫の恩返し・他 厚生年金会館 ★★★ ジブリの「耳をすませば」姉妹編。ストーリーの流れがほのぼのとしていてとても癒された。猫好きなら思わずにこりとしてしまうようなシーンもあって観ていて楽しい。池脇千鶴の声も主人公の性格にぴったり。同時上映の「ギプリーズ」はあってもなくても良かった。(汗)
49 2002/07/22 マルホランドドライブ ギンレイホール ★★★☆ リンチ作品は「ロストハイウェイ」しか観たことないけれどこれがリンチワールドなのかと驚いた。スクリーン全体からにじみ出てくる怪しさや不気味さが恐怖を誘いそしてストーリーに引き込まれていく。ストーリーがほつれた糸が次第に解かれていくのだがその過程は曖昧なままだでリンチははっきりと明瞭に謎を解き明かすのではなくそれを観客の頭に委ねる。あくまでヒントを与えるだけ。これこそリンチワールド。何度も観たくなる作品だ。
50 2002/07/22 シッピングニュース ギンレイホール ★★ 登場人物がそれぞれ心に傷を持っていてそれを秘めながら生活している。ニューファンドランドの寒くてうす曇りな気候に相俟って感じ取ることができた。ケビンスペイシー演じる主人公もその一人なのだが「アメリカンビューティ」で見せたぱっとしない男役でアカデミー賞を獲ったと言え如何せんはまり役とはいえず残念。ラストすべての心の傷を癒すがごとく嵐に吹き飛ばされた家が印象的だが「サイダーハウスルール」ほどのさわやかな感動は味わえない。
51 2002/07/30 ゴーストオブマーズ シブヤ
シネマソサエティ
★★★ 大好きな「スターシップトゥルーパーズ」以来の衝撃作ということでかなりの期待をしていた。こりゃすごい!久々にキレた映画を観たような気がする。凶暴なゴス軍団と火星警察&ギャング連合軍の血みどろな死闘ガ見モノ。殺って殺って殺りまくれ!殺られる前に殺っちまえ!ってな具合に大バトルが繰り広げられる。まさにデスメタルの世界。「ついて来れる奴だけついて来い!!」とばかりに観客を置いてけぼりにしてしまうカーペンター監督が好きになってしまった。
52 2002/08/07 タイムマシン 丸の内ピカデリー1 ★★ H・G・ウェルズの「タイムマシン」をその孫が映画化。タイムマシンができるまでの過程がなく突然完成していたところに少々興ざめしてしまったがタイムスリップするシーンがとてもリアルで映像がきれいだった。しかし未来でモーロックが出てきた時点でB級映画に成り下がってしまいラストも強引過ぎて納得できなかった。夢のある作品に間違いないが時の長さを90分に収めるには短過ぎた。途中の時代をもっと見たかったのよん。
53 2002/08/07 SWエピソード2 日比谷スカラ座1 今回はかなり良い席で見れて大満足。
54 2002/08/09 息子の部屋 ギンレイホール ★★☆ 2001年度カンヌ国際映画祭でパルムドール賞受賞の作品。家族愛を描いた作品。最愛の息子が事故で失い家族の歯車がどこかおかしくなっていく。精神科医の父ジョバンニが自分自身も心に傷を負ってしまい患者を診察できないと告白するシーンが心に残る。ラストの家族3人が浜辺を歩いているシーンが主題歌とともにさわやかな感動を誘う。
55 2002/08/09 光の旅人 ギンレイホール ★★★☆ 自分は「K-PAX星からやってきたK-PAX星人だ」と言い張る男が突然現れた。彼は難なく精神病院に送られる。はじめは一体こいつは人間なのか宇宙人なのかどっちなんだと思いながら映画の中にどんどん引き込まれていく。K-PAX星人だと言うプロート役のK・スペイシーはまさにはまり役。J・ブリッジスと合わせて2人の演技がとても素晴らしかった。見終わった後の何とも言えない爽快感がたまらない。心が癒される作品だ。
56 2002/08/23 活きる ギンレイホール ★★☆ 中国の激動の時代に翻弄されながらもたくましく生きた一家族の物語。一時はどん底に落ちた家族が一つとなり一歩一歩地道に進んでいく。力強い母を演じたコン・リーがとてもよかった。素朴な作りながら時折ブラックな笑を誘う。ラストはしみじみと感動させてくれる。
57 2002/08/27 インソムニア 東京国際フォーラム ★★★ 衝撃作『メメント』のクリストファー・ノーランの新作。サイコ・スリラーと銘打って個人的にあまり観たくなかったものの蓋を開けてみれば普通のサスペンスだった。少女殺人事件の犯人を追っている最中に新たな人殺しが発生。担当刑事演じるアル・パチーノは窮地に立たされ日の沈まない地アラスカで不眠症(インソムニア)になってしまう。「メメント」でみせた斬新な展開を期待してしまいちょっと期待はずれ。それでもアル・パチーノの演技と哀愁漂うラストは凄く良くて見る価値はある。共演のヒラリー・スワンクも◎!
58 2002/08/31 バイオハザード 新宿ピカデリー1 ★★☆ 世界で何千万本と売れたゲーム「バイオハザード」がついに映画化。いつか映画化されると思ったけれど内容はまさにゲームの世界そのまま。主演のミラ・ジョボビッチもタフな主役にぴったり。ゲーム同様「わっ!」と脅かせるシーンがたくさんあって個人的にびくびくしてしまった。アンデッド(ゾンビ)がこれでもかと言うくらいたくさん出てきてマシンガンを撃ちまくってやっつける!!あれ!?最近こんな映画観た気がするなぁ!(2002/7/30の作品)
59 2002/09/01 SWエピソード2 王子100人劇場 3回目。さすがに前半はダレる。寝てしまった。
60 2002/09/04 ウィンドトーカーズ 上野東急2 ★★☆ 最近のハリウッド戦争映画がとりわけ「アメリカ万歳」的な戦争が多い中アクション映画の巨匠ジョン・ウーは人間との絆を題材とした作品に仕立て上げた。アクション監督にとって戦争映画ほど本領を発揮できる作品は無いでしょう。弾丸が乱れ飛び砲弾が炸裂する。ヴィジュアルのスケールが今までに無いほど大きくて圧倒される。2時間14分ジョン・ウー節が満載なのである。最近の戦争映画の多さにちょっと食傷気味で全てが『プライベートライアン』に見えてしまうのは僕だけじゃないよね?
61 2002/09/06 愛しのローズマリー ギンレイホール ★★☆ 『メリーに首ったけ』以来久しぶりにファレリー兄弟の作品を観た。前作『ふたりの男ひとりの女』はあまり評判がよろしくなかったので観ていない。今回はストーリーに惹かれて観た。『メリー〜』のお下劣なギャグ満載かと思えばけっこう上品でおとなしい正統派コメディだった。所々毒のある笑いもありながらラストはほろっと泣かせる展開に。グウィネス・パルトロウがとても美人に見えた。(←失礼!?)
62 2002/09/29 ドニーダーコ シネマスクエア
とうきゅう
★★★☆ ある日少年は銀色のウサギに28日と6時間42分12秒後に世界が終わると告げられた。そそられるストーリーとは裏腹に主人公の青春ドラマが繰り広げられていく。しかしダークでスリルある演出が観客のラストへの期待を高める。様々な謎を残しながら物語は衝撃のラストへ。よくできた作品だ。もう一度じっくりと観てみたい。
63 2002/10/02 ジャスティス 上野東急1 ★★★ ドイツ軍の捕虜収容所内で起きた殺人事件からこの物語は動き出す。主演のコリン・ファレルがB・ウィリスを抑えて素晴らしい演技をみせる。またドイツ軍将校役のマーセル・ユーレスが存在感抜群。地味な作品だが人種問題や「正義とは何か?」などの要素を含みながら重厚で一級のサスペンスドラマが味わえる。
64 2002/10/03 火山高 渋谷東急3 ★★ ワイヤーアクション使いまくりの格闘学園映画(?)過去8度の退学を経験し今度こそ卒業をと主人公は火山高へ入学する。しかし主人公は生徒と教師の覇権争いに巻き込まれていく・・・。「少林サッカー」を超えたと銘打たれド派手なアクションが繰り広げられる。制作側が結構まじめに作りすぎていてあまり笑えなかった。もう少し肩の力を抜いて作ったら良かったのに。
65 2002/10/04 SWエピソード2 王子100人劇場 4回目か。まぁタダだからいいか。
66 2002/10/06 ニューヨークの恋人 ギンレイホール ★★ 200年前の貴族が現代のニューヨークへタイムスリップしてキャリアウーマンと恋をする。そんなストーリなのである。何年経っても変わらないメグ・ライアンの役柄にはもうそろそろ・・・なんて考えててしまう。200年もタイムスリップした割には2日かそこらで現代の生活に溶け込んでしまう貴族の順応性に驚嘆。まぁなかなか楽しめたので良しとしよう。
67 2002/10/06 ヘドウィグ
アンド
ザアングリーインチ
ギンレイホール ★★ 性転換に失敗し怒りの1インチが残ってしまったヘドウィグの半生を描いた作品。ロックシンガーとして再出発したヘドウィッグだったが・・・。前編に渡ってロック!ロック!ロック!(スコーピオンキングに出たプロレスラーではない。)「怒りの1インチ」はとても熱かった!でもデスメタル好きの僕にとっては全然物足りないんだよねぇ。
68 2002/10/17 明日があるさ 王子100人劇場 ★★★ 吉本総出演と言うことだけどこれが意外にも良かった。笑わせるところはとことん笑わせ感動できるところはポロリと泣けたり。うまくメリハリがあってテンポも良い。「夢を追っちゃ何が悪い」「大人が夢を見ちゃあかんのか!」なんて良いセリフ。いまいち客の入りは悪いけど観た後は「良かったぁ」と言える作品。松っちゃんが出るシーンは笑える。昔やってたごっつええ感じのコントのよう。
69 2002/10/24 ラッキーブレイク ギンレイホール ★★☆ 「フルモンティ」以来5年ぶりのカッタネオ監督の最新作。囚人達が刑務所内でミュージカルをしてその間に脱獄しちゃえって言うストーリー。以前からかなり期待があった。でも「フルモンティ」のあの爽快感を求めた僕はちょっと期待はずれ。全体を通していまいち盛り上がるに欠けてしまった。シックスセンスでB・ウィリスの奥さん役を演じたオリヴィア・ウィリアムスがGOOD!!
70 2002/10/24 海辺の家 ギンレイホール ★★☆ お涙頂戴モノの感動を誘う事を前面に押し出した作品は見る前から興ざめしちゃうんだけどこの作品予告を見た限りその部類に入っていたんだけど観た後はイメージが全然変わってた。意外に堅苦しくないラフな感じで観れる作品。H・クリステンセンの演技もさることながらケヴィン・クラインの熱い父親役も良い。親子と家族の絆について考えさせられた。日本人てハグとかしないから家族が疎遠になっちゃうのかな。
71 2002/10/28 暗い日曜日 ギンレイホール ★★★ 自殺の聖歌として知られている「暗い日曜日」を題材にした作品。あらすじを読む限りレストラン経営者とその愛人と作曲家の青年の奇妙な三角関係が織り成すコテコテのメロドラマかと思ったんだけど観ていてどんどん映画に引き込まれてしまった。ラストは個人的に好きなんだけどちょっとこの映画の主題がぼやけちゃった気がするなぁ。主演のエリカがとても魅力的。
72 2002/10/31 ロード
トゥ
パーディション
ワーナーマイカル
板橋
★★★☆ 「アメリカンビューティー」のサム・メンデス監督の最新作。個人的にトム・ハンクス主演作にはずれなし。マフィアでありながら父親でもあるサリヴァン役にぴったり。ストーリーに派手さはないけれど父親と息子の固い絆がとりわけ父親から見た息子に対する気持ちがうまく表現されている。クライマックスの雨の中の銃撃シーンやラストの湖畔の白い家での波の音が忘れられない。見た後じわり感動できる。
73 2002/10/31 Dools ドールズ 新宿ピカデリー1 ★★ 北野武監督の最新作。以下にも武らしい不器用な男が作ったような恋愛映画。日本の四季の映像は綺麗なんだけれど妙に映画祭を意識しているような気がしてしまう。それに武映画ってテンポに特徴があって未だになじめない。
74 2002/11/06 サイン 池袋
HUMAXシネマズ
★★★☆ 『シックスセンス』のシャマラン監督の最新作。今回はミステリーサークルの謎に挑んだ。かなり賛否両論あるみたいだけど僕は好きです。限られた空間で最高の恐怖を引き出す手腕は見事。SF要素が大部分を占める中ラストは家族愛をメッセージとしている部分に暗闇での恐怖の中の光のようなものを感じる。今回も役者として監督自身が顔をみせているけどよく見るとミスター・ビーンに見えてしまって笑いそうになった。
75 2002/11/06 スズメバチ 池袋シネマ
サンシャイン
★★ フランスはたまにこんな僕好みの映画を作る。大物マフィアのボスを護送中の武装警察と窃盗集団がひょんなことから協力しボスを奪回しようとする軍隊並に武装した組織に包囲されてしまう。まさにハチの巣にされるほど弾丸を撃ち込まれるんだけどキャラクター設定と言いアクションと言いどれも中途半端。ストーリー全体を通して何がやりたいかはなんとなくわかるんだけどいまいちのめり込めず。
76 2002/11/08 バーバー ギンレイホール ★★★☆ 物語はビリー・ボブ演じるしがない理髪師の回想である。全編モノクロでとても味のある映像とゆっくりと進むストーリーにいつのまにかコーエン兄弟の魔術にでもかかったように見入ってしまった。ビリーの演技はとても渋い!彼のセリフの一言一言が「男の名言」のように聞こえてしまう脚本も素晴らしい。コーエン兄弟のユーモアとセンスは映画ファンにとって安心して観ることのできる。
77 2002/11/15 凶気の桜 王子シネマ ★★☆ 「ネオ東条」なる組織を作って渋谷を暴れ回る。なかなかこうゆう作品て好きなのだけれどいかんせん主演の窪塚の一本調子な演技は下手といわざるを得ない。。また作品を通して何を言いたかったのか曖昧のまま終わった気がする。主演よりも”消し屋”三郎役の江口洋介の演技が素晴らしかった。
78 2002/11/19 プロフェシー 池袋シネマ
サンシャイン
★★★☆ 蛾のような奇妙なものまたは人間のようでもあるがどこかおかしいもの。見る人によって様々な姿で突然現れる”それ”が大事件の予言をする。まるで「ブレアウィッチプロジェクト」のような気味の悪い作品だ。映画の所々に”それ”が姿を現しとても不気味な雰囲気をかもし出している。映像、音とともに文句なし。映画が終わった後も恐怖感を持続させる。
79 2002/11/21 宣戦布告 王子シネマ ★★☆ 日本海沿岸で国籍不明の座礁した潜水艦が発見された。数人の武装した工作員が上陸し国民に犠牲者が出たらどうするのか?そんな映画がこの「宣戦布告」である。撮影に自衛隊の協力が得られなかった割にはよくできていた。有事の際の政府の行動にやきもきされるけどそれを皮肉ったこの作品はとても考えさせられる。
80 2002/11/23 ノー・マンズ・ランド ギンレイホール ★★★☆ ボスニアとセルビアの紛争を通して「戦争」の持つ空虚な無意味さを滑稽な笑いと風刺で描いたのがこの作品。緊張感あるシーンの中でも笑えるシーンもあったり飽きさせない。ラストシーンの哀愁漂う空虚な感じは今戦争を行っていたりこれから行おうとしている人たちに問い掛けているようだった。
81 2002/11/25 トリプルX 池袋シネマ
サンシャイン
★★☆ 今までとは全く新しいヒーローの誕生である。「正義」とか「英雄」と言う言葉を口に出さない。本能のままに動いた結果世界を救ってしまったと言う感じ。それがまたいい!最初から最後までアクションの連続!頭の中空っぽにして何も考えずに見れる。共演のエレーナ役のアーシア・アルジェントが◎。サミュエルの影がうすくてちょっと残念。
82 2002/12/02 青の稲妻 有楽町
朝日ホール
★★ 現代の中国に生きる若者の青春を描いた作品。まるでリアルなドキュメンタリーを見ているような感じで無駄な説明を一切廃した感情表現が北野武作品に通じるものがある。個人的にその手の作品は苦手だけれど中国の若者の雰囲気がなんとなくわかったような気がする。ただしストーリーの展開が単調で上映時間が長く感じた。
83 2002/12/08 ケドマ 有楽町
朝日ホール
★★★☆ 「キプールの記憶」のアモス・ギタイ監督の最新作。今回はイスラエルとパレスチナを題材にした作品。今回も力強くメッセージ性の濃い内容になっている。ラストのユダヤ人の叫びとその前のパレスチナ人の叫びが印象深い。お互いの間違っていない主張がどちらが正しいのか決断できない。それほどまでにイスラエルとパレスチナの問題は複雑なようだ。
84 2002/12/09 ギャング
オブ
ニューヨーク
厚生年金会館 ★★☆ 去年から公開が延期されて待ちに待った作品だ。冒頭のファイブポインツでのオープニングは圧倒的な緊迫感でみせてくれる。リーアム・ニーソンの神父役やダニエル・ディ・ルイス(←アカデミー賞とるかも!?)のギャングのボス役はすごい存在感がある。スケールが大きすぎて最後の方は駆け足状態。ラストのテロ後のアメリカを象徴するような愛国主義プンプンのU2の曲に少々興ざめ。
85 2002/12/12 TRICK劇場版 王子100人劇場 ★★☆ テレビドラマの映画化。仲間由紀恵と阿部寛の絶妙な駆け引きが見もの。わざわざ映画化するほどのスケールの大きさではないけれど細かいところにも気を配る演出はドラマ以上。ズラ刑事などの傍役も健在。大笑いするほどでもないくだらなさがまたたまらなく面白い。
86 2002/12/16 ゴジラ×メカゴジラ他 王子100人劇場 ★★ 今年も「とっとこハム太郎」との2本立て。前々作「ゴジラ×メガギラス」と同じ監督で当時の登場人物もこっそり出演している。今までにないほど珍しく映像に迫力があった。主演の釈由美子の演技がちょっと固くて宅間伸との共演がアンバランス。少々手詰まり感があるだけに来年のゴジラはどうなりましょうか?それにそれに「ハム太郎」と客層が違いすぎ。
87 2002/12/20 K−19 日比谷スカラ座1 ★★☆ 「潜水艦映画にはずれなし」だなんて聞いたことがある。限られた空間での緊迫感はすごい。この作品もまぁはずれではないんだけれどいまいち盛り上がりに欠けた。リーアム・ニーソンの2メートル近い身長があの狭い潜水艦でとても窮屈そうで頭ぶつけたりしないかなーなんて心配しながら見てた。放射能の恐ろしさがよく伝わってきた。
88 2002/12/26 竜馬の妻

その夫と愛人
ギンレイホール ★★★★ 最初は堅苦しい時代劇かと思ったんだけど蓋を開けてみたら正統派コメディだった。三谷幸喜の脚本も素晴らしいしそれを演じる役者達も十分過ぎるほどのメンバー。劇中のクライマックスとなる木梨憲武、中井貴一、鈴木京香、江口洋介の4人のやり取りするシーンは最高に面白い場面。日本一のコメディ作家の三谷幸喜は天才だ!と唸らせる一本。
89 2002/12/26 DRIVE ドライブ ギンレイホール ★★☆ 豪華なキャスティングに先の読めないストーリー展開が面白い。ショートストーリーをたくさんつなぎ合わせたような作品で飽きが来ない。レストランでワインをこぼしてからの連鎖が面白い。また寺島進演じる坊主がパンクバンドのライブ会場に乱入して説法するシーンが印象的。


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