Movie Review 2006
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評価の基準 | |
★★★★ | GREAT |
★★★ | GOOD |
★★ | FAIR |
★ | OOPS!! |
☆ | ★の1/2 |
日付 | 作品名 | 劇場名 | 評価 | 寸評 | |
35 | 12/26 | 硫黄島からの手紙 | MOVIX川口 | ★★★ | アメリカ人による日本側から見た戦争を描いた作品。登場人物は同じ日本人なのに感情移入が出来なかった。どこか違和感があるのだ。だが渡辺謙と伊原剛志の二人は存在感がありとても良かった。個人的に悲壮感や絶望感をもっと出した方が感情移入できたのではないかと思う。アメリカの強襲揚陸艦には上陸作戦の激戦地の名前が付く事が多いそうだ。その中に「IWO JIMA」があった。 |
34 | 12/09 | オープンシーズン | 王子シネマ | ★★☆ | SPEが初めて制作した長編3Dアニメ。最近乱作されている米国製アニメだが個性のないものになっている。感動と笑いのバランスがこの手の作品には重要だけど「オープンシーズン」はどちらの要素も中途半端なのである。観客の期待しているバランスにもっていく所はピクサー、ディズニー、ドリームワークスの方が二歩も三歩も先に行っている気がする。 |
33 | 12/01 | ココシリ | 王子シネマ | ★★ | チベットの山奥ココシリで繰り広げられる密猟者対パトロール隊の攻防を描いた事実を元にした物語。ドキュメンタリータッチで淡々と描かれている。ドラマ性が淡白で作品の世界に入り込めず時間が過ぎ去った感じだ。 |
32 | 11/29 | ワールド トレードセンター |
MOVIX川口 | ★★ | 9.11テロを扱った今年2本目の作品だ。久しぶりのオリバー・ストーン監督作でもある。しかし背景にはテロがあるものの政治的テーマや反テロなど感じられず単なる災害救助モノになっていのが残念だ。娯楽作としても社会派としても物足りないどっちつかずの作品になっている。 |
31 | 11/29 | トゥモロー ワールド |
MOVIX川口 | ★★★☆ | 人類の生殖障害で子供が生まれなくなった近未来を描いたSFドラマ。随所に驚愕の映像が散りばめられている。特に前半の主人公達が車に乗っているシーン。狭い車中をカメラが動き回りテロリストが放った弾丸がフロントガラスを貫く。観客達も一緒に車内にいるような映像体験ができる。ストーリーはともかく臨場感ある映像は見て損はしないだろう。 |
30 | 11/21 | 地下鉄に乗って | 王子シネマ | ★★☆ | 地下鉄(メトロ)に乗ってタイムスリップする物語。タイムスリップするシーンが作品全体の雰囲気を壊してしまてっている。もっと自然な流れで時空を越えて欲しかった。物語の設定はとても良いが(原作がそうだから仕方ないが)ストレートにお涙頂戴ものにしておけば観客の足も伸びたに違いない。 |
29 | 11/17 | 武士の一分 | MOVIX川口 | ★★☆ | 山田洋次と木村拓哉がタッグを組んだ時代劇。地味な作品だが大して退屈もしない作品でもある。ところどころ笑ってしまうシーンもあったりしてお正月映画としてはもってこい。トニカク!登場人物が魅力的だ。キムタクも良かったが奥さん役の檀れいが良い。脇を固める役者達も非の打ち所がない。だけど観終わった後の爽快感や感動が薄いのは残念だった。ラストシーンの盛り上がりが欠けたのが一因ではないか。 |
28 | 11/02 | 涙そうそう | 王子100人劇場 | ★★ | 物語の内容よりも長澤まさみと妻夫木聡の演技のうまさを再確認できる作品である。セリフの一言一言、涙の流し方、表情、どれを見ても不自然さが見当たらない。役者ってすごいなと感心してしまった。だが物語への感情移入までは出来なかったのはなぜだろう。 |
27 | 11/01 | 父親たちの 星条旗 |
MOVIX川口 | ★★☆ | イーストウッド監督の硫黄島2部作の1作目。アメリカから見た硫黄島の物語。歴史の教科書にも写真が載っているので日本人でも良く知っている写真の裏にこのようなドラマがあったとは知らなかった。戦争を体験した人々は心に傷を持ちながら生きていくんだと感じさせた。戦闘シーンはスピルバーグが1枚噛んでるだけあってリアリティがある。戦争映画ではお馴染みのバリー・ペッパーが出ていて嬉しかった。 |
26 | 11/01 | 16ブロック | MOVIX川口 | ★★★ | B・ウィリスとD・モースが共演するとだけあって見る前からワクワクしていた。ドラマの謎の部分がすぐに分かってしまうのは残念だったが2人の男臭さが映像を引き締める。2人にはもっとぶち切れて欲しかったが地味なストーリーを感動的に締めくくったのは脚本のうまさだろう。 |
25 | 10/19 | 出口のない海 | 王子シネマ | ★★☆ | 特攻兵器『回天』を題材とした物語。野球&戦争モノでかなり期待したけれどストーリーが地味で盛り上がりに欠けた。ラストも唐突で置いてきぼりぼ食らってしまった感じ。全体的に役者に魅力を感じられなかったのも残念だ。 |
24 | 09/26 | ユナイテッド93 | MOVIX さいたま |
★★★★ | 9.11の出来事をここまで描いたのはさすがだ。建国以来の悲劇だったのにすぐさま娯楽の王様、映画として制作して上映してしまうのはアメリカらしいハリウッドらしいしたたかさを感じる。ドキュメンタリータッチでテロリストと乗客双方に焦点をあてていることに興味深く徹底したリアリズムで物語りは進んでいく。ラストの悲愴さが胸に残る。 |
23 | 09/15 | 日本沈没 | 王子シネマ | ★★★ | 小松左京原作「日本沈没」の「ローレライ」の樋口真嗣監督による2006年版。記憶によると1973年版は「恐怖感」や「終末観」が漂っていた気がするが今作では災害から立ち直る「希望」を描いている。映像は前作とは比べ物にならないくらい向上しているのでそれだけでも楽しむ事ができる。 |
22 | 08/03 | インサイドマン | 有楽町 スバル座 |
★★☆ | 難解な作品である。何度観ても分からないかもしれない。多くの登場人物が入り乱れてお互いの利益のために駆け引きをしていく。絡まりあった糸がラストにすんなり解ければいいけど僕のような凡人には最後まで絡み合ったままだった。。。 |
21 | 08/01 | ゲド戦記 | MOVIX川口 | ★★★ | スタジオジプリの最新作。宮崎駿の息子吾郎が監督した。タイトルから想像したよりも作品の中身はかなり地味である。しかしストーリーの面白さよりも声優陣のうまさに圧倒される。菅原文太と田中裕子の対照的な演技が印象に残る。 |
20 | 07/01 | ウルトラ ヴァイオレット |
MOVIX川口 | ★☆ | 「リベリオン」のカート・ウィマー監督作品。前作同様‘ガンカタ’が見せ所。だが映像とストーリーがイマイチ。主人公の心の変化が分かりづらくて説得力がない。監督の趣味で作った自己満足映画になってしまったのは残念だ。 |
19 | 07/01 | カーズ | MOVIX川口 | ★★★ | ピクサー制作の3Dアニメ作品。今回は「クルマ」の世界を描く。リアルな質感やエンジン音はまるで実写映画を見ているかのよう。子供も大人もみんなで楽しめる作品だ。でもイマイチ、キャラクターに魅力がない。主人公の心情の変化が強引すぎて残念だ。 |
18 | 06/01 | ナイロビの蜂 | MOVIX川口 | ★★★☆ | 初めは夫婦の深い愛を描いた甘っちょろいラブストーリーに見えるが実はとてつもなく重苦しいテーマを取り上げた社会派作品である。日本人いや世界の人々はアフリカについて知らない事が多すぎる。知られざる「暗部」を描くには打ってつけのメイレレス監督の手腕は素晴らしい。『ホテル・ルワンダ』と並んで(自分を含め)第三世界を知らない人に観て貰いたい作品である。 |
17 | 06/01 | ダ・ヴィンチ コード |
MOVIX川口 | ★★☆ | レオナルド=ダ・ヴィンチの絵に隠された陰謀と謎に迫る!!原作を読んだ人からはあまり評判はよろしくないようだが自分は意外と楽しめた。本と映画は別物なので本のほうがイイに決まっているけどあとから原作を読みたいとはまったく思わないな。敬虔なクリスチャンにとっては大事件なんだろうけど日本人にとってキリストの謎ってそれほど重要じゃないよね。それでも秘密結社によって事実を隠され娼婦とされてきたマリアさんの存在が物悲しく思う。 |
16 | 05/25 | Vフォー・ベンデッタ | 上野東急 | ★★★☆ | マトリックスのあと久々にウォシャウスキー兄弟が手がけた作品。第三次世界大戦後ファシズム国家となったイギリスを舞台に描かれる革命戦士”V”の物語。現在対テロ戦争を繰り広げている国家の皮肉が込められている。体制を覆してもそれがまた人々の不満からテロリストを生み出す。”V”を演じたヒューゴ・ウィーヴィングの立ち振る舞いがめちゃくちゃかっこいいぜ。 |
15 | 05/22 | プロデューサーズ | 有楽町 スバル座 |
★★★ | ブロードウェイミュージカルの完全映画化だそう。登場人物がどれも個性的で飽きない。マシュー・ブロデリックって久々に見た気がする。アメリカ版ゴジラ以来だ。ユマ・サーマンはとてもセクシーでよかったけれどどうもミュージカル向きじゃないような気がする。印象的なセリフもあってなかなか楽しめた。 |
14 | 05/19 | LIMIT OF LOVE 海猿 |
王子100人劇場 | ★☆ | 映画からドラマ、そしてまた映画へと帰ってきた『海猿』最終章。「泣き」を前面に出してるがその「泣き」の要素が陳腐でわざとらしい。臭い演技と都合のよさに緊迫感の無さも伴い退屈してしまう。時間が無いってのにあの長電話はいったい。。。特撮シーンが良かっただけにもったいない。 |
13 | 05/18 | アンダーワールド エボリューション |
有楽町 スバル座 |
★★★ | 『アンダーワールド』の続編。相変わらず青味がかった映像が物語に哀愁を漂わせている。人物名がややこしくて誰が誰だかわからないので前作を見てない人や見ても忘れてしまった人は必ず復習しておいたほうが良い。オープニングからテンションの高いアクションシーンが繰り広げられる。ラストの映像の変化が主人公の心情の変化と重なってとてもよかった。 |
12 | 05/10 | タイフーン | 王子シネマ | ★★☆ | 韓流、、韓流と馬鹿騒ぎしていたおばさん達もひっくり返ってしまうような渋い作品。この映画の持つメッセージを観客に伝えるにはアクション映画としても人間ドラマとしても中途半端だ。「泣き」の要素も足りない。主演のチャン・ドンゴンにもっとキレて欲しかった。 |
11 | 05/01 | 戦場のアリア | シネスイッチ 銀座2 |
★★☆ | 第1次大戦中クリスマスの夜に起きた奇跡のような出来事を事実を基に描いた作品。過酷な戦場に置かれた兵士達の人間的な部分を多く描きすぎて戦場の狂気の描写とのバランスが悪いの。その「出来事」が「出来過ぎた話」になってしまって残念。『プライベートライアン』並みの戦闘シーンがあればより感動できたかもしれない。 |
10 | 04/21 | ナルニア国物語 第1章 ライオンと魔女 |
王子シネマ | ★ | ハリー・ポッターから始まったファンタジーブーム。3匹目のどじょうを狙ったディズニーの超大作らしいが僕はまったくと言っていいほど面白味を感じられなかった。まず登場人物に魅力が無いのとストーリーが幼稚臭い。所詮小、中学生向けの作品に過ぎない。 |
9 | 04/13 | ドラえもん のび太の恐竜 2006 |
王子100人劇場 | ★★★☆ | 声優が一新しての長編映画1作目。しかも初代ドラえもん映画の1作目のリメイクとだけあって製作者達の並々ならぬ自信と意気込みを感じる。未だに新声優たちに慣れないまま鑑賞したがより原作の漫画に近づいた事に作りに好感が持てる。これまでに築いてきたものを一度壊し初心に立ち戻りながらも新しい空気を吹き込んで作り上げた新生ドラえもん。今後も安泰だと感じさせてくれる作品になった。 |
8 | 03/03 | アサルト13 要塞警察 |
日比谷 みゆき座 |
★★☆ | 大晦日の夜に警察署が謎の武装集団に包囲されてしまった。警察署の中には数人の警察官と囚人達が訳も分からなく武装集団と銃撃戦を繰り広げる。オープニングの数分がタランティーノやガイ・リッチー風で胸が高鳴ったがどうも期待しすぎたようで武装集団の謎が早々と解明されてしまうとちょっと飽きてしまう。閉塞感や緊迫感がもっとあればもっと見ごたえのある作品になっただろう。カーペンター監督の作品も観てみたい。 |
7 | 03/02 | 単騎、千里を走る。 | 王子100人劇場 | ★☆ | チャン・イーモウと高倉健がタッグを組んだ作品。率直に言ってとても映画のプロが作ったとは思えない作品だ。健さんと行動を共にする現地人の日本語通訳のものすごく下手な演技に失笑。逆に健さんが出会う少年の野糞シーンのリアリティ溢れる屁の音は映画史上に残るだろう。健さんとチャン・イーモウの自己満足的な映画になってしまったようでもったいない。 |
6 | 02/20 | ミュンヘン | MOVIX川口 スクリーン5 |
★★★ | 1972年ミュンヘンオリンピックで起きたアラブテロ組織のイスラエル選手団襲撃事件を題材にしたスピルバーグの社会派ドラマ。主演のエリック・バナがテロへの報復とその連鎖の哀しみを見事に演じている。緊迫感ある雰囲気が観る者を引き込む。ヤヌス・カミンスキーのカメラワークも秀逸だ。 |
5 | 02/15 | ホテル・ルワンダ | シネカノン 有楽町 |
★★★☆ | 1994年。アフリカのルワンダで100日で100万人もの人々が殺された大虐殺が行われた。人間の愚かさや無力さがひしひしと伝わってきた。利権の無い国に軍事介入しても意味がないと考えているうちは今も昔も何も変わっていないと感じさせる。当時の西側諸国がこの出来事に無関心だったように映画になっても日本では無関心であったらしい。公開しようと署名活動をした人々に我々は感謝しなければならない。 |
4 | 01/27 | 博士の愛した数式 | 上野東急 | ★★☆ | 過去の事故で80分しか記憶が保てなくなった数学博士と家政婦とその息子の心温まる物語。今ばやりのお涙頂戴モノではまったくない所がイイ!寺尾聰と深津絵里の役柄が原作のイメージをまったく壊していない。僕たちには単なる数字と思えるものでさえ博士はそれらに「意味」を与えてくれる。きっとこんな先生だったら得意な科目欄に間違いなく「数学」と書く人が多くなる気がする。ただし物語の流れを断ち切るように毎度数式を解説してくれる”茶川先生”は不必要だった。 |
3 | 01/26 | ハリーポッター と 炎のゴブレット |
王子100人劇場 | ★★☆ | 特別、期待もしていない作品の続編だが本数を追うごとに物語の核心に迫っているようでよりダークでサスペンスフルになっており大人でも絶えうる作品になってきている。ハリー達もだんだん成長していてなんだか毎度久々に孫に会ったおじいいちゃんになった気分になる。劇中でロンがハーマイオニーに「キミ、オンナノコダッタッケ?」と言うセリフに思わず笑いながら「失礼やな!」とツッコミを入れてしまった自分がいた。 |
2 | 01/20 | ロード・オブ・ウォー | 新宿オスカー | ★★★☆ | 世界の見てはいけない裏の姿を覗き見てしまった気にさせてくれる作品だ。「弾丸の一生」を描いたオープニングはとても印象的。大国は武器商人を黙認し彼らに武器弾薬をばら撒かせている。より争いを誘発し、また泥沼化させ、さらに武器弾薬を流通させる。よって軍需産業は巨大化し巨額の富を得る。世界の悪循環の根源はその大国ではないか。真の平和が訪れるのはまだ先のようだ。 |
1 | 01/01 | チキンリトル | 上野東急 | ★★ | ディズニーのアニメ。主人公のチキンリトルはかわいいけれどその他の登場キャラクターやストーリーに魅力を感じられなかった。所々にちりばめられているディズニーらしいおかしさが笑いを誘うがやっぱりピクサーと組んだほうが面白い作品になると思う。かわいいだけじゃダメなのね、と映画を通じて教訓を学んだ気がした。 |