ほしたびの旅

沖縄・九州の旅2002

旅日記1~7日目: 沖縄本島経由、石垣へ

1日目: 4月4日(木) 広島から博多港へ、那覇行きフェリー乗船

またもや旅の準備に手間がかかり、出発日が遅くなってしまった。遅れたついでに、ちょうど博多からの琉球海運のフェリーに乗れる日になったのでそれに乗ることにして出発することにした。琉球海運の船内設備はしょぼいが、九州から沖縄への航路のライダー割引は他会社よりぐっとお得だ。

さて、快晴の良い天気、すがすがしい空気の中、出発する。国道2号を西へと走る。岩国市内では、「回転ずし」ののぼりを180度回転させて逆さまにしている店があった。気を引こうとする作戦だな。岩国市内を抜け、山側に進んでいくと、あちこちで桜の花が見られるようになる。んー、のどかだ。

山陽町の談合峠を下っていると、海の先に関門大橋が見えてきた。ぐんぐん進んで下関市内の長府を過ぎ関門トンネルに近づくと渋滞気味になってきたので、信号待ちの車の列左側を速度落としてすり抜けしていると、先頭から2台目にパトカーが! 先頭にたどり着く前に、ちょうど信号が青になり先頭の車が発信したので、右ウインカーを出してパトカーの前に入り込んだ。(^^; しばらく走ったが何事も無く、道路が分岐したところでパトカーは別の道に走っていった。冷や汗ものだった。


門司の手向山公園から関門海峡を望む

通行料100円払って関門トンネルに入る。トンネル内では、始めオレンジ色の照明だが海底部分になると白色光になり、境を感じることができた。そして九州上陸。北九州市内の国道3号は道路状態も悪く、渋滞気味だ。右手には下関の街がすぐ近くに見える。手向山公園に上り関門海峡を眺めたあとは、ひたすら福岡市内に向かって走る。

福岡市内に入り、コンビニで弁当などを買ってから香椎パークポートにある琉球海運ターミナルにたどり着く。ここでは、バイクなどは船会社の人が直接船に積み込むので、私たちは船会社が用意した車で船のところまで送ってもらい(といっても数百メートル)、乗り込む。船は18時に出港。海上から、日が沈む直前の福岡市街を眺める。

船内にはシャワー室があるので利用したのだが、バイクに積んだ荷物の中から石鹸・シャンプーを出して持ち込むのを忘れていた。なんてこったい。私はあらかじめ買っておいた弁当で夕食にしたが、船内食堂を見てみるとメニューは4種類あり、量的にはまずまずで、ランチ以外は価格もそんなに高くはない。ちなみに食堂のシステムは、食事時間前に船内放送で食事が必要な人は食券を買うように促し、その数だけ用意して食堂オープン時に提供するようになっている。

  • 今日の天気:快晴
  • 走行距離:292.2km
  • 宿泊地:琉球海運 わかなつおきなわ船内(2等洋室)
  • 入浴地:船内のシャワー

2日目: 4月5日(金) 沖縄、那覇上陸

午前3時頃、一度目が覚めたので船のデッキに出てみた。少し雲があり東の空に月が出ているのだが、星がくっきり見える。月に照らされた海面が流れていくようすが幻想的だ。

私は、朝食はあらかじめ買っておいたパンを食べた。船内食堂で出されるものを見てみると、和定食(660円)とトースト・コーヒー(510円)の2種類のメニューがあるだけで、量は少なく内容も貧弱でコストパフォーマンスは良くないと思う。

船内では、これからの行程のことなどを考える。昼食は船内食堂で焼飯(600円)を食べる。ボリュームがあってまずまずだ。夕食メニューは、昨晩の4種類のうち、ハンバーグランチがカツランチ(1020円)に変わっていた状態であったが、私は船内では食べなかった。

船は20時頃に那覇港へ到着。昨年も泊まったドミトリー沖縄に向かう。ドミトリー沖縄に着くと、娘さんの入園、中学入学祝いとかで、食事会のおすそ分けをもらった。ごちです。また、宿のすぐ下にある食堂の50円割引券と、近くの商店街にあるハンバーガーショップJEFの10%割引券をもらった。

  • 今日の天気:晴
  • 走行距離:3.3km
  • 宿泊地:沖縄県那覇市壷屋1-1-10 2階 ドミトリー沖縄
  • 入浴地:宿のシャワー

3日目: 4月6日(土) 那覇から大宜味村へ

朝めざめて外に出る。やはり少しむんとする。早く出て回ろうと思うので、昨年も行った宿の近くにあるそばやで、おきなわそば(350円)を食べた。麺が少し平べったい。

9時前頃、宿を出発。国道58号を北へと向かう。那覇市を出る頃からしばらくは、国道の両側に鉄格子が続く。残波岬や万座毛にも寄ってみる。去年の時と違って、今日は南よりの風のためか、岩場にあたる波は強くない。


沖縄海洋博公園中央入口

昼食は名護市にある新山食堂で三枚肉そば(500円)を食べる。ここの麺は、朝食べた所よりもさらに平べったい。海洋博公園の中央ゲートを入った所からの、とがった形をした山を持つ伊江島の姿が印象的だ。記念写真を撮っていく人が多くいる。暑いので少し歩いて退散する。階段を上っていった、今帰仁城跡からの眺めもまずまず。寝床を探して北に向かって走っていると、道の駅おおぎみが良さそうなので、そこに決める。海岸には、かもがたくさんいて、えさを与えたり写真を撮ったりする人がいる。まだ子供のかもが二十匹くらい身を寄せ合って固まっている姿が愛くるしい。

夜は晴れたので星空を眺める。南西方向の空は明るい。リゾートホテルのためか北東方向も少し明るめだ。また、意外と交通量が多く、天体写真はきびしい。

  • 今日の天気:晴
  • 走行距離:176.9km
  • 宿泊地:沖縄県大宜味村 道の駅おおぎみ

4日目: 4月7日(日) 那覇市内へ戻る

昨晩は土曜の夜のためか、爆音をあげる車などがひっきりなしに通り、また、バイクをテントから少し離れた所に置いているため、気になってあまり寝付けなかった。日の出前に南下を始める。大宜味村内にファミリーマートがあったので朝食の弁当を買うために寄る。「やすいさ~弁当」(税別390円)というのがあったので思わず買ってしまったさ~。


座喜味城跡の城壁

なにやら怪しい雲行きだったが、南下すると、さほど悪くはない状態になる。読谷村の座喜味城跡を訪れる。こちらは昨日の今帰仁城と違って無料だ。城壁の上に上ると景色も良い。晴れればもっと良いだろう。

那覇市内に戻り、ガソリンを給油する。アルバイト店員に聞いてみると、最近100円/リットルになったと言う。名護市で98円だったので「高い!安うしてもらえんか?98円」と申し出ると、「ちょっと待ってください」と言って店主に話に行った。しばらくして98円で良いという事になった。言ってみるもんだ。

昼前にドミトリー沖縄に行って再び宿をとり、荷物を置いて沖縄県立博物館に行った。館内は涼しく、冷水機もあったのでにっこり。博物館を出ると雨が降りそうな雰囲気なので、バイクを宿の所まで置きに帰り、歩いて周辺を歩くことにする。昼食は、宿の下の1階にある大衆食堂「春風堂」でとうふチャンプル(550円)を食べる。昼食時間帯にはアイスコーヒーまたはアイスティーがついているということでアイスコーヒーももらった。

その後、激しい雨が降ったりするが、アーケードのある商店街や市場などを歩き回ったり、コインランドリーで洗濯などする。

  • 今日の天気:曇後時々雨
  • 走行距離:130.0km
  • 宿泊地:沖縄県那覇市壷屋1-1-10 2階 ドミトリー沖縄
  • 入浴地:宿のシャワー

5日目: 4月8日(月) 那覇から石垣へ向けてフェリー乗船

朝起きると雨だった。朝食は9時過ぎにお好み焼の準備をしてくれたので焼いて食べる。午前中はパレットくもじにある沖縄逓信博物館(無料)を見るなどして時間をつぶす。

昼頃に晴れ間が出てきたので昼食後、少しバイクで回ってみることにする。東の与那原町に出て、海岸沿いに南へ国道331号を走る。途中、小さな子供が泣きながら車道の真中を歩いていた。このままでは危ないと思い、バイクを歩道に乗り上げて止め、その子の方へ行こうとした所で近くの人が子供を救い出した。知念村に入ると、きれいな海が見えてきた。いくつかのビーチに寄る。具志頭村からは国道507号を北上し、那覇市に向かい、宿に戻る。荷物をバイクに積み17時過ぎに宿を出る。

20時出港予定のフェリーに乗るため那覇新港へ向かう。船はあらかじめ予約しておいた有村産業のクルーズフェリー飛龍だ。この船は台湾まで行くが、私は石垣までの利用だ。他に石垣に行くには琉球海運の船もある。料金は有村産業の方が少し高いが、船内の設備は良く、2等も全て寝台である。

手続きを済ませたあと、ターミナルから東に700m程の所にあるスーパーで買出しをする。飲み物が安い。船に乗り込み、指定された部屋に入る。部屋は2段ベットの6人部屋で、トイレ・シャワーがついている。ちなみに、レストランの夕食メニューを見ると、魚フライ定食700円という手頃なものもあったが、少し高めのものが多かった。レストランの営業時間以外は、レストランの給茶機でお茶をくめるので、コップを持って乗船すると便利である(紙コップを10円で販売してもいる)。

  • 今日の天気:雨後晴
  • 走行距離:77.3km
  • 宿泊地:有村産業 クルーズフェリー飛龍船内(2等)
  • 入浴地:船内のシャワー

6日目: 4月9日(火) 石垣島到着

朝4時前、宮古島で降りる客への放送で起こされる。上陸してみようかと思ったが、細かな雨がぱらついてきたのでやめた。ひとねむりしてから昨日買っておいたパンで朝食にする。ちなみに船内レストランのメニューを見ると700円以上していて高めだ。

10時過ぎ、石垣港に到着。石垣市観光協会で資料を集める。雨が降らないうちに米原キャンプ場へとバイクを走らせていると小雨が降ってきたので八重山民俗園で少し雨宿りする。ここの食堂のメニューを見ると、高いなぁ。雨があがって出発。米原キャンプ場についてびっくり。キャンプ料金が値上がりして、1日400円になっている。これならば、街中までのガソリン代を考えたら新しくできた南夢楽園キャンプ場(500円)の方が良いではないか!なんてこったい。ともかくも今日は米原キャンプ場にテントを張る。

昼食は近くの知花食堂でそば大(350円)を食べる。んー、ここはなんとなく落ち着く。天気が良くないのでビーチなどでうだうだ過ごす。夕方、レトルトカレーを食べる。

  • 今日の天気:曇後時々雨
  • 走行距離:33.6km
  • 宿泊地:沖縄県石垣市米原キャンプ場

7日目: 4月10日(水) はっきりしない天気

朝から弱い雨が降ったりやんだりしている。うだうだテントの中で過ごす。夕食はスパゲティを茹でるが、蚊が多く、逃げ回りながら食べる。(^^;

夜はどんより曇っていたのだが、20時頃北西の空の雲がすっととれて星が見えてきた。そうかと思うと、西の空でいなびかりがしている。そして夜遅くなって激しい雷雨になった。

  • 今日の天気:曇時々雨
  • 走行距離:2.1km
  • 宿泊地:沖縄県石垣市米原キャンプ場