ほしたびの旅

沖縄・九州の旅2002

旅日記8~14日目: 石垣・与那国・西表島

8日目: 4月11日(木) 米原ビーチで海遊び

石垣の牛
名蔵湾を望む牧場にて

夕方までは天気がもつような予報なので、とりあえず出かける。石垣市街をぐるぐる回って買出しなどする。名蔵湾沿いに走り、屋良部岳を時計回りに巻くようにして御前崎に向かう。途中、牛が放牧されているところなどがある。御前崎の断崖もなかなかのものでゆり科の花も咲いていた。

米原キャンプ場に戻り、少し日が差してきたので水着に着替えてビーチに向かった。今回は水中眼鏡を持参している。キャンプ場前のところから少し西側の売店が近い方へ移動し、じゃぶじゃぶと海の中へ入っていく。腰の少し上がつかるくらいの所で顔を海面につけると・・・お~いるいる。昨年は山から流れ込む土砂で海水がにごっていたが、今回は良く見える。いろんな大きさ、いろんな種類、いろんな色の魚がいる。う~ん、やはり米原キャンプ場も捨てがたいな。しばらく魚を追った後、浜に上がり水シャワーをあびてさっぱりする。

夕方、飯を炊こうとガスバーナーコンロを使うが、風が強く、炊事場の壁を利用しても火が消えやすい。

  • 今日の天気:曇一時晴
  • 走行距離:92.2km
  • 宿泊地:沖縄県石垣市米原キャンプ場
  • 入浴地:キャンプ場の冷水シャワー

9日目: 4月12日(金) キャンプ場移動

朝、空はどんよりしているが、テントをたたんで米原キャンプ場を出る。於茂登トンネルを抜けて底原ダムの北側を通る。そして南側へと丘陵地をぐるぐるまわる。そこから名蔵に抜け、南に向かい、唐人墓の近くに最近できた南夢楽園キャンプ場に行き、そこにテントを張ることにする。ここは木陰が少ないが、1泊500円で温水シャワーが浴びられ、洗濯機も無料で利用できる。さらに、携帯電話などの充電も自由にできるのだ。離島桟橋まで約5kmと、街にも近い。ただ、木陰が少ないので、昼間晴れれば暑い。

バンナ森林公園に行ってみる。山の上には3ヶ所の展望台があり、眺めが良い。

キャンプ場に戻り、シャワーを浴び、洗濯をする。夕食は昨年もよく利用したあさひ食堂(11:30~21:00、日曜定休)に。からあげ定食500円(税別)はボリュームたっぷり。キャンプ場に戻ってオリオンの辛口発泡酒を飲むが、あまりおいしくない・・・。

  • 今日の天気:曇
  • 走行距離:120.0km
  • 宿泊地:沖縄県石垣市南夢楽園キャンプ場
  • 入浴地:キャンプ場の温水シャワー

10日目: 4月13日(土) 与那国島へ

朝5時過ぎに一度目が覚めたので空を見上げると星が出ていた。しかし、市街の方向は空が明るい。

今日はフェリーでバイクとともに与那国に渡ることにする。港まで行き、乗船券を購入する。那覇新港で会い南夢楽園キャンプ場でも会った、岐阜SRライダーがバイクをキャンプ場に置いて歩いて同じ港に向かっているので、私は荷物を港に降ろして、少しの距離だが彼の荷物を運んであげた。

与那国の道路を走る馬
馬よ、逃げないで・・・

与那国航路はよく揺れるので有名だが、今回は割とおとなしかった。与那国の久部良港を上陸したら、まずは日本最西端の西崎へ。次に島の南側を通って東へ向かう。道路は馬糞だらけ。途中、前を馬の集団がかっぽかっぽと同じ方向にゆっくり歩いていた。近づくと馬たちの足がだんだん速くなっていく。私がバイクを止めると足がゆっくりとなる。なんか私が追い立てているみたいだ。最後には、草地に入りやすい所があったので、馬たちはそこから草地に入っていった。今日は日が差し、サンニヌ台から軍艦岩と海がきれいに見える。ゆり科の花も咲いている。東崎、祖納と回ってから比川浜に行き、テントを張る。SRライダーも比川浜にやってきてテントを張った。さらに、岩手から来たという人もシュラフだけで寝るとやって来た。

夕食を食べた後は3人でおしゃべりをしながら夜空が晴れるのを待つ。しばらくして、西から北、および東の空は晴れたが、南空の雲はとれない。日が変わって深夜0時30分までねばったが、結局南の空は晴れずじまい。残念。

  • 今日の天気:晴後曇
  • 走行距離:36.9km
  • 宿泊地:沖縄県与那国町比川浜
  • 入浴地:冷水シャワー

11日目: 4月14日(日) 与那国島内の探索

朝は細かな雨がぱらついたりやんだりの状態。とりあえず、雨がやんでいる間にと、島の探索に出かける。島の内陸部を通って西崎へ向かう。海沿いの道には馬止めの溝があるが、この道にはない。テレビ局のアンテナが建っている久部良岳へと登っていくと、道幅が狭く急坂になり、下はコンクリ-トだが落ち葉が積もっているような道になってきた。ひやひやしながら頂上にたどり着いたが、景色はまったくのぞめず、登り損。森林公園のトイレは悲惨な状態になっている。

昼食は祖納にあるマルキ食堂(7:00~18:00、定休無)で野菜いため定食(700円)を食べた。昨年ここで食べたしょうが焼き定食の野菜が貧弱で不満だったが、今回の野菜いため定食は量的にはまずまず。近くに「割烹どなん」があるが、そこの定食は千円台と値段は高めになっている。また、空港のレストランも高めの値段だ。

NTT無線中継塔が建つ宇良部岳に登る。途中、道路の中でわずかな幅だけが舗装されて他がくりぬかれて土が見えている状態が続き、いわゆる「一本橋」のようになっている所があった。二輪の実技試験を思い出す。頂上に着いてみると、こちらも展望が良くない。草もぼうぼうだ。山を降りようとする時に不意に雨が降り出し、雨宿りできないのでこの旅で初めてカッパを着る。しかしすぐにやんだので、すぐ脱いだ。ティンダハナタに着く頃には日も差し、高台なので祖納の港が鮮やかに見える。

比川浜に戻り、水着に着替え、海に入る。しかし、魚の姿は少なく、いたと思ったらすばやい速さで逃げてしまう。なんかつまらない。水シャワーを浴びてのんびりと過ごす。

夜は再び星を眺めようとするが、やはり雲が多く南の空は晴れずじまい。全体的にもやがかかっているように見える。残念ながら南十字を見ることができなかった。南風も強い。

  • 今日の天気:曇時々雨後時々晴
  • 走行距離:80.0km
  • 宿泊地:沖縄県与那国町比川浜
  • 入浴地:冷水シャワー

12日目: 4月15日(月) 石垣島のライダーハウスを探す

朝、SRライダーを久部良港近くまで送った後、テントをたたむ。東崎、祖納をまわり、西崎へ寄ってから石垣行きのフェリーに乗り込む。雲が少し出ているが、天気は良い。昨晩すっきり晴れなかったのが心残りだ。ともかくもフェリーは石垣へ向けて出港する。出港してまもなく船は揺れだすが、今回はさほど気分悪くならずにすんだ。今晩天気が良くなりそうなので、波照間に渡ろうかとも思ったが、宿が空いていないということであきらめ、石垣の南夢楽園キャンプ場にテントを張る。

SRライダーが明日キャンプ場を出て、他の人から聞いたライダーハウスに泊まるという。石垣のライダーハウスのことは1年前話には聞いていたが、場所がわからずじまいだった所だ。今回は地図があってわかるというので、実際に見に行って見た。離島桟橋そばの、石垣グランドホテルがある交差点を北に向かい(桟橋通り)500mほど進むと、コンビニのホットスパーや例のあさひ食堂があり、さらに北へ300mほど進むと両側に小学校、および右手に教会がある。その教会がある所で左に曲がり、すぐ右手に神社があるのでその手前の細い道を入っていったその先に、「ライダーハウスたびんちゅ」はあった。料金は800円ということである。

石垣の海辺の生物
夜の富崎観音崎にて

夕食としてあさひ食堂でゴーヤいため(税別500円)を食べてからキャンプ場に戻る。キャンプ場近くの観音崎に行ってみると、地元とおぼしき人たちが何やら立派な照明セットやスピーカを持ち込んで踊っている。すごい!

  • 今日の天気:晴
  • 走行距離:70.4km
  • 宿泊地:沖縄県石垣市南夢楽園キャンプ場
  • 入浴地:キャンプ場の温水シャワー

13日目: 4月16日(火) 西表島

深夜2時過ぎ頃目を覚ましたので空を見てみると、雲がいくらかあるものの星が見える。さそりが高く立派に見える。ケンタウルスも見える。もしかしたら0時頃晴れていて南十字が見られたかもしれない・・・。

今日は西表島に向かうことにする。八重山観光フェリーの貨客船「かりゆし」にバイクとともに乗り込む。9時半に石垣離島桟橋を出港。途中、船は鳩間島に寄る。鳩間島付近の海は鮮やかできれいだ。鳩間島の港についたので、両手を上げてぴょんと陸地に足を踏み入れ、「鳩間島上陸!」(^^;

すぐに鳩間島を離れ、西表島の上原港には12時20分頃到着。まずは星の砂キャンプ場に行き、テントを張ることにする。受付はレストハウスで行うが、昼時なのでレストラン対応に忙しそう。(ちなみにランチの値段は1000円だった。)キャンプ場の配置などがよくわからないので質問攻めにあわせると、受付のねえちゃんは切れたみたいだった。(^^; サイトはいくつか木立がある傾斜地になっており、北に面した海がきれいに見える。サイト内にあるトイレは、小高いところに男女それぞれ個室が1つあるだけである。そのトイレにはさまれた形で、蛇口3つ付いた流しがある。しかし、その流しの配水管が壊れており(壊れて無くても中途半端なところに排水しているのだが)、排水がそこらへんに垂れ流しとなりサイトの方へ流れているので、テントの張る場所に気を付けなければならない。朝・晩は蚊も非常に多い。

仲間橋の欄干に
あっ、イリオモテヤマネコだ

テントを張り終えて東へ向かう。天気もすっかり良くなり、日差しが痛い。走っているとヒルギがあちこちに見られる。由布島に渡る水牛車の牛たちを見に行く。おじさんの掛け声とともに水牛車をセットしたり進んだりと、よくしつけられている。古見にある野生生物保護センターでイリオモテヤマネコのビデオなど見る。ここには冷水機もあったので、のどをうるおす。仲間橋のらんかんにはイリオモテヤマネコをかたどったものがある。南風見田の浜で道が終わり、引き返す。

キャンプ場に戻って星砂の浜の海に入り、魚とたわむれたり星砂を見つけたりする。夕食は蚊と格闘しながらスパゲティを食べる。夜、周りの3人と話をした後、晴れているので星を見る。まずは上原港近くに行き、鳩間島と周極星の写真を撮る。一度戻った後、23時頃から、キャンプ場南側になる小高くなった道路上に行き、南の空を見る。ここからは島の北側の中では、山が奥になって割と南の空低くまで見とうせるようだ。しかし南の空低くには雲が出ている。山があるから仕方ないのではあるが、ねばる。ときおり雲が流れ、南十字を形作る、上3つの星までは確認できた。しかし一番下の星は確認できなかった。たとえ雲が無く晴れたとしても、山のために見えないかもしれないが。

  • 今日の天気:晴
  • 走行距離:124.0km
  • 宿泊地:沖縄県竹富町西表島星の砂キャンプ場

14日目: 4月17日(水) 西表島から石垣島へ戻る

由布島に渡る水牛車
水牛くん、ごくろうさん

朝、日が差してくると暑い。テントを撤収し、東へ向かう。祖納に東経123456.789秒のモニュメントがある。ただそれだけだけど。白浜で舗装道は終わり、引き返す。今日の石垣行きの貨客船は大原港から出るので、大原の町へ向かう。それにしても暑い。天気予報では悪くなるということだったのに、その気配が無い。スーパーで450円の弁当を買って食べてから大原港で乗船券を買う。荷物の積み込みに手間取り、13時30分出港のはずが出たのは結局14時10分。石垣に戻ると南夢楽園キャンプ場にテントを張る。

  • 今日の天気:晴
  • 走行距離:100.4km
  • 宿泊地:沖縄県石垣市南夢楽園キャンプ場
  • 入浴地:キャンプ場の温水シャワー