別れの季節
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祝島漁協、総会
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3月23日、祝島漁協の通常総会が行われました
祝島漁協は4月1日に山口県漁協と合併して、
山口県漁協祝島支店となる予定ですので、
祝島漁協としては最後の総会となります
(撮影 3/28) |
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完成間近、櫂伝馬
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5月5日の進水式に向け、櫂伝馬が完成に近づいています
名前も「祝島」と正式に決まりました
5月5日の進水式には天候さえよければ伊美別宮社から宮司も島にお越しいただき、
踊り手も船に乗って舞う予定です
祝島は、いま/伝統神舞の船 完成間近:朝日
(撮影 3/28) |
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イルカの大群、祝島のそばで目撃
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鵜飼舟、錦川へ
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島の船大工、新庄さんが作っていた錦帯橋の鵜飼舟が完成し、
3月21日に(財)錦川鵜飼振興会に無事、引き渡されました
昨年の台風で大きな被害を受けた錦川の鵜飼船もこれで4隻がそろい、
復活に向けて進んでいるようです
中国:ウ飼い再開へ希望の2隻 岩国
(撮影 3/21) |
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アオサの口開け
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前日の雪から一転、春らしい陽気となったこの日、
ちょうど前日がアオサの口開けだったため、
アオサを採る人たちがいっせいに海岸に繰り出しました
アオサは祝島では汁にすることが多く、
「アオサ汁」といえば味付けに酒かすを使ったアオサの味噌汁のことです
祝島では昔は杜氏などの酒造りに出稼ぎに行く人が多く、
そういった人たちがお土産に酒かすを山ほど持って帰ってきていたせいで、
このアオサ汁の他にも「かすどろ」などの酒かすを使った料理が盛んになったそうです
右上の画像の、石に生えている緑色の海藻がアオサですが、
アオサにそっくりな「ニセアオサ」と呼ばれる海藻も多いので注意が必要
ちなみに茶色の海藻は「ふのり」です
これも汁に入れたり、さっと湯がいてポン酢につけて食べると美味しい海藻です
アオサの口開けと同時にこの「ふのり」や「てんぐさ」、
「はまぐり(あさりのことを祝島ではハマグリと言います)」の口開けもあったため、
この日の磯はそれらを採る人たちで大賑わいでした
(撮影 3/15) |
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3月の雪
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3/14は全国的に冷え込みましたが、
祝島も朝から雪が強風に乗って横殴りに吹き込んで季節外れの雪化粧となりました
11時ごろには日も差し、降り積もった雪も溶けましたが、
農作物、特に実が小指の先ほどの大きさになり始めたびわへの被害が心配されます
(撮影 3/14) |
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ようやく満開、梅の花
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ここ一週間ほどで、ようやく祝島の梅の花も満開となりました
例年なら梅は2月上旬には咲き始めるはずですが、
昨年の12月に急に冷え込んだせいか、今年は3週間近く開花が遅れました
ここ最近は昼間の気温が暖かいこともあって山で仕事をする人や散歩をするも多く、
作業の合間や散歩の途中で一服しながら遅めの梅の花見と洒落込む人の姿も見られます
(撮影 3/11) |
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祝島の釣りの大鯛
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年が明けてから真鯛がよく釣れますが最近も引き続き好調で、
1kgを超える大鯛もよく揚がります
写真の大鯛は長さ80cm、重さ5.5kgとかなりの大物で、釣り上げた船は久宝丸
額が張っているので雄の真鯛です
鯛が釣れる漁場は潮の流れによって多少移動しますが、
主に鼻繰島の周囲で、多いときには漁船50隻以上が同じ海域で鯛を狙います
その漁船が白い船体を並べている右上の画像で、
そのバックにあるのが、鼻繰島と上関原発の建設予定地である田ノ浦
「鯛の絶好の漁場のすぐ近く、こんな大事な場所に原発なんか建てられてたまるか!」
それが多くの祝島の漁師の想いです
(撮影 3/4) |
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ひな祭り
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3月3日はひな祭り、祝島小学校では地域の人たちを招いてケーキ作りがありました
ケーキ作りは初めてのみさきちゃんも、
島のおばちゃんたちと一緒に生地を作るところから頑張りました
ケーキが出来上がると、さっそくみんなでとりわけ試食、
チラシ寿司やかきたま汁なども出てきて賑やかなひな祭りになりました
(撮影 3/3) |
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ひじき干し
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釜と薪でじっくり炊いたひじきを島のおばちゃんたちが箸を使って干し網の上に、
ちょうど海苔を干すようにして丁寧に詰めていきます
かたまりやダマがあると乾きにくいので、ほぐしながらの根気の要る作業です
干し網は海岸に並べられ、ひじきは天日と浜風で干し上げられていきます
ひじきは寒干し大根と違って早ければ2〜3日で干しあがるので、
そろそろ出荷もできそうです
参考:ひじき
(撮影 2/18) |
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ひじきの釜炊き
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夜のうちに採ったひじきを、次は鉄の大釜と薪でじっくりと炊きます
褐色のひじきをゆでると、最初は鮮やかな緑色になり、
じっくり炊き上げ、さらに蒸すとツヤのある黒褐色になります
ひじきをする人は炊くための薪を集めるのも仕事のうちで、
薪は大量に使うため、なかなか手間がかかります
参考:ひじき
(撮影 2/15) |
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ひじきの口開け
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今年はひじきの口開けが遅く、2月14日の午前0時が口開けでした
(ちなみに「口開け」は解禁日のことです)
今の時期、昼よりも夜中のほうがよく潮が引くため、
解禁日の14日には口開けを待ちわびていた島の人たちが、
何組も夜の海岸に出て行きました
祝島のひじきは、鉄の大釜と薪でじっくり炊き、
天日で干しあげるという昔ながらのやりかたで作っているため、
手間はかかりますがとても柔らかく仕上がっています
そのため「祝島のひじきを食べたらよそのは食べれん!」と、
島から送られてくるひじきを楽しみにしている人もたくさんいます
(「祝島市場」にご注文いただいているひじきの発送は、
まとまった量の入荷がある2月末以降になりそうですので、
申し訳ありませんがもう少しお待ちください)
参考:ひじき
(撮影 2/14) |
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寒干し大根
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祝島の寒干し大根は厚めに切られているため、
名前の通り「寒(冬の西風)」がある時期しか作れません
切るのも干すのも手作業で手間も暇もかかりますが、
その分、味や香り、そして歯ごたえは他の切干大根とは比べ物になりません
祝島の寒干し大根は「祝島市場」でも人気商品で、
毎年、夏から秋口には売切れてしまいます
参考:寒干し大根
(撮影 1/12、24) |
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鵜飼舟の瓦焼き
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新庄造船所では櫂伝馬の作成がひと段落したため、
現在は昨年の台風で大きな被害を受けた錦帯橋の鵜飼船の作成に取り掛かっています
この日は瓦(船底)を焼いて曲げる「瓦焼き」の工程がありました
曲げたい部分に圧力をかけながら下で火を焚き、熱で徐々に曲げていきます
瓦が本当に焼けてしまわないように、水と糠を混ぜた物で濡らしながらの作業です
(撮影 1/24) |
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祝島小学校で、餅つき大会
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祝島小学校で餅つき大会がありました
島の小学生はエベスのみさきちゃん一人だけですが、
兄弟や島の人たちも大勢参加し、賑やかな餅つき大会になりました
祝島流の餅のつき方には、臼の中の餅をかえす役がありません
杵でつき、もち上げるときに手前に引っ張るようにして中の餅をかえしていきます
こうすると餅にかかる水が少なく普通よりモチモチとした食感になり、
お雑煮にしても餅がとろけず最後まで美味しく食べることができます
子供たちは婦人会のおばちゃんたちから、
餅の丸め方や「あんべん(餡餅のこと)」の作り方を習い、
最後のほうはかなり上手になっていました
蓬餅(よもぎもち)の蓬も昨年のうちに学校の授業で採ったりしていたそうで、
まさに手作りのお餅です
お雑煮やできると、うれしそうにお餅にかぶりついていました
(撮影 1/19) |
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今年も仕込んだ!コッコーワイン
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祝島漁協がコッコーを出荷している潟pオと、山陽小野田市の永山酒造の協力で、
昨年に引き続き、今年もコッコー(こっこう)ワインの仕込が、
永山酒造が運営する山口ワイナリーで行われました
上の画像
手作業で皮から果肉をはずしていく
祝島から来た生産者の女性も参加 |
2つに切られたコッコーの実 |
フランス製の家庭用ブドウ絞り機で、
果肉を絞っていく |
秦の始皇帝が徐福を日本に送って探させた不老長寿の果実であり、
「一粒食べれば千年長生きする」という伝説がコッコーにはあるため、
昔は島でも「千歳(せんざい)」や「千の実」とも呼ばれていたそうです
それをヒントに「皇寿 千歳 (こうじゅ ちとせ)」と命名されたコッコーワインは、
昨年は果実の出荷量も少なかったため生産量も少なく、
飲むことができる場所も1店舗だけでした
今年は40kgを出荷し、昨年の2倍の量の生産を目標にしています
出来上がりは3月後半から4月半ばになるそうで、
飲むことができるお店も、敦煌宇部全日空店、敦煌徳山店、櫻庵の3店舗に増やすそうです
参考:コッコーの部屋
宇部日報:伝統果樹「こっこう」のワイン仕込み
KRY:ひと口飲めば・・・
(撮影 1/17) |
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神明様
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晴れと曇りの中間で風もそれほどなく、
今年の神明様の日も穏やかな一日となりました
祝島の神明様も各地のこういった行事と同じように、
正月のお飾りや注連縄を焼き、その煙に当たったりその火で焼いたもちを食べると、
その年は無病息災だ、という言い伝えがあります
燃やすものの中に神舞でもらった鬼の棒(右上の画像)などがあるところが、
なんとなく祝島らしいところです
(撮影 1/15) |
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サヨリの一夜干し、大忙し
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年明けからサヨリ漁が好調です
好調なのはいいのですが、連日の大漁でサヨリの一夜干し作りはたいへんです
こういった「旬」のものは作れるときに作っておかないといいものができないので、
漁協婦人部は朝から晩までフル回転、大忙しです
(撮影 1/10) |
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イワシすくい
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昔はよく浜に上がったイワシも最近はあまり見かけなくなってしまいましたが、
この日の夕方、久しぶりに島にカタクチイワシの大群がやってきました
イワシの群れは浜に打上げたりしたため手でも拾えるほどで、
江尻の中の波止場や長磯ではイワシを網ですくう人で大賑わい、
中にはスチロールの箱で3箱分もとった人も
イワシは15分ほどで波止からいなくなってしまいましたが、
波止場の中はしばらくイワシのうろこで銀色に光っていました
このイワシ、刺身やてんぷら、煮つけなどにされ、島の食卓を飾ったようです
祝島では年が明けてから漁がわりと好調なのですが、
漁師によると、イワシがいるからそれを食べる魚も多くて、
それで漁もいいんじゃないか、とのことです
(撮影 1/9) |
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サヨリの一夜干し、干しあがり
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漁協婦人部のサヨリの一夜干しが干しあがりました
干しあがったサヨリを集めるのを、エベスのリュウマ君とカズマ君もお手伝い
ここ最近は天気も良いうえに風も程よくあるので出来上がりが早いです
サヨリの旨みを凝縮しつつもしっとりとした口当たりも残し、なかなかいい出来栄えです
(撮影 1/9) |
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サヨリ干し
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サヨリがたくさん揚がっているため、
漁協婦人部はサヨリの販売だけでなく、一夜干し作りでも大忙しです
刺身でも食べられる新鮮なサヨリを、手作業で丁寧に網の上に並べ、
波止場の潮風と太陽の光で干していきます
(撮影 1/8) |
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サヨリの初売り
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時化の合間を縫ったサヨリ漁が好調でサヨリが多く揚がったため、
今年最初の漁協婦人部によるサヨリの販売がありました
島の外に住む子供や孫、親戚に送るため、大量に買う人
家で初サヨリを楽しむために少しだけ買う人
人によって様々ですが、島の人たちは毎年サヨリを楽しみにしています
(撮影 1/7) |
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祝島のお飾り
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お正月になると注連縄や鏡餅などのお飾りが目に付きます
祝島でもいろいろなところに注連縄やお飾りが飾られていますが、
やはりそれぞれに特徴があります
上記の画像
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新庄造船所で製作中の
櫂伝馬に飾られたお飾り |
漁船の注連縄 |
石積みの練塀に生えた「ど根性ダイコン」改め
「ど根性カブ」に添えられた注連縄 |
船には松などが飾られることが多く、
造船所や大工の工場では大工道具もいっしょに飾られていました
(撮影 1/2) |
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正月デモ
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上関原発に反対する祝島島民の会による、
毎年恒例の正月デモが行われました
集合場所では新年の挨拶を交わしながら、
20分ほどかけて集落の中を練り歩きました
(撮影 1/2) |
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行者様に初詣
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祝島では正月の初詣で神社の代わりに
行者山にある「行者様」のお堂に詣でる人も多く、
今年も朝から多くの人たちが行者様に詣でていました
お堂は山の上にあるのでかなり歩かなければいけませんが、
お正月から山歩きを楽しむのも祝島流です
(撮影 1/1) |
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