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南ア 光岳〜聖岳の縦走
8月16日






昨夜9時半自宅出発、今回大回りであるが道路状況の良い153号線飯田経由で便ケ島に向かう、事前に南信濃村のHPで林道の状況を調べると落石で通行止めとあり、問い合わせをすると通行可になっているとの回答であった、しかし、雨が降ると何時どうなるかわからない林道なので心配である、飯田に近づくと心配した雨が降り出した、大降りにならないことを祈りながら上村から林道に入る、落石の跡を避けながらゆっくり20km余りの道のりを進む、1:30便ケ島手前の易老渡駐車場に到着、すでに10台程の車が止まっていた、我々だけかと思ったが大勢で安心した気分になり仮眠。
簡単な食事を済ませ5:00出発、初めから急登で蒸し暑さもありきついコースだ、面平の標識を過ぎると木の根の露出したスリップしやすい急登となり苦労する、やっと9:45稜線の易老岳に着く。
マップタイムの5時間は少し切った。
後は稜線歩きと思ったら最後にまたガレ場の急登がありこれがきつかった。12:10光岳小屋に到着、一休みして明日の天気がどうなるかわからないので頂上と光石まで足を延ばした。

       

   
  
やっと稜線易老岳に着く    センジが原手前ガレ場の急登が1時間続く      やっと光岳小屋に到着
    
  100名山の1つ光岳頂上      光岳の名前の元、光石、遠くから光って見えたらしい
   
  新築になった室内       自炊といってもおにぎりの残りとカップラーメン    自炊風景
 
  自宅21:25→0:46上村→1:30易老渡駐車場5:00→6:35面平6:40→9:45易老岳10:00→12:10光岳小屋  
   15分で頂上さらに10分で光石     総行程7時間10分と頂上往復50分

8月17日








4時起床、天候は良くない、しかし今日の行程は長いため急ぎ朝食の支度をする、朝食を済ませ外に出ると東の空のガスが晴れてきて朝焼け空に富士山が顔をだした、南アルプスならではの風景であるが数分でガスに覆われ再び顔を出すことはなかった。
5:10光小屋出発、昨日最後のガレ場の急登も下りはなんなく通過、7:00易老岳に着いた、希望峰までは南アルプス特有の樹林帯の尾根歩きが続いたがほとんどガスの中である、茶臼岳が近づくにつれやっと這い松帯となり晴れていれば大展望となるところ何も見えない、茶臼小屋は通過して本日最後の登り上河内岳の登りとなりピークはルートから往復30分程かかるが2度と来ることはないだろうと頑張って往復する、南岳を過ぎ標高差400mを一気に聖平に下る、13:15聖平小屋着、今日は昼食も簡単な行動食だったので夕食だけ頼むことにした、レトルト食品に比べれば小屋の食事はご馳走である。夜のニュースで宮城で地震があり飯田でも震度2とのこと、林道の落石が心配である。また、先月は静岡県側では熊が出没2人襲われ重傷をおったそうで注意するよう説明があったのでおまじないに熊避けの鈴を買ってしまった。
ここの小屋はきれいで、親切で満足していたがその後最悪な事態を向かえる事となろうとは思わなかった、「イビキ」の大合奏が切れ間無く続きついに二人とも一睡もできぬまま朝を迎えることとなった、やはり頑張ってテントにするべきであったと反省。
   
  夜明け前一瞬富士山が顔を出す        茶臼岳頂上              上河内岳頂上
 
  
  聖平の木道に到着                           聖平小屋 

光岳小屋5:10→7:00易老岳7:05→8:30希望峰8:35→9:20茶臼岳9:25→11:00上河内岳11:20→13:15聖平小屋
  総行程8時間5分

 
8月18日






3時になるのを待ちかね食事の準備を始める、自炊組みでは一番早かった、4:30ヘッドランプを点けて聖の頂上に向け出発、薊畑分岐に着く頃は明るくなったが雲が低く垂れ込めている、天気予報では曇り時々晴れであるが心配である、ザックを置き雨具と軽食、水だけ持って登る、頂上に近づくにつれ明るくなり、登頂したときはガスはあるものの陽が射しブロッケンが見られた。前回登った時は初冬の悪天候だったため奥聖は行けなかったが今回はさっそく足を延ばす、すると次第にガスも晴れてきて眼前に赤石岳が現れた、雲海の彼方には富士山が顔を出し最高の大展望となり、予定時間をオーバー1時間もゆっくりしてしまった、本日2番手の登頂だったが次第ににぎやかになり下山のすれ違いに時間をとるようになってしまった、下山は便ケ島までの標高差2000m、国内には他にないと思う、前回も二度と通りたくないルートと思ったがやはり今回もきつかった。西沢渡の野猿は新しいものができており、2人充分乗れる大型になっていたがその分重くてロープを引っ張るのが大変で休憩中の人が手を貸してくれた。
13:00便ケ島に着いたが車は易老渡の駐車場のため20分歩きやっと全行程を無事終えることができた。
   
     小聖岳             前聖頂上           奥聖頂上(三角点はこちらにある) 
   
   頂上からの富士山と赤石岳       薊畑近くのトリカブトとマルバダケブキの群生
   
  長い下山もやっと営林署小屋跡まで来た   名物野猿も2人乗りが出来ていた   やっと聖光小屋に到着行程終了

聖平小屋4:30→4:50薊畑分岐5:00→5:35小聖岳→6:35前聖頂上→6:50奥聖→前聖7:35→8:55薊畑分岐9:10
→苔平10:15→12:10西沢渡12:30→13:00便ケ島13:10→13:30易老渡駐車場          総行程9時間

残雪の槍ヶ岳
5月26日


天気予報と留守番に来てくれる娘の日程が合い春山のチャンスが訪れた、行程は上高地から槍沢を往復の2泊3日の計画で出発、
今日は槍沢ロッジまでなのでゆっくりできるが3:00出発、153号線経由で駒ヶ根まで行き駒ヶ根ICで中央高速に入り松本ICを出て
沢渡駐車場に8:05着、タクシーを奮発上高地に向かった。
   
    上高地は快晴                                 ニリンソウ群生地
明神で小休止していると声をかけてくる人があった、昔の職場の上司でびっくり、今も元気に山歩きをされているそうだ。
明神を過ぎるあたりからニリンソウの群生地が多くなる、以前開花期に2度来ているが今年ほど多く咲いているのは初めてである、徳沢で簡単に昼食を済ませ
横尾に向かう、ここでも所々に群生地があり目を楽しませてくれる、横尾を過ぎ槍見川原、一の俣、二の俣と順調に通過、今日の目的地槍沢ロッジに14:10着、
ここの小屋は風呂に入れるのでうれしい、本日の宿泊者は5名。
  
     
2000年
の同時期に来たときは横尾付近にも残雪があちこちにあり槍沢ロッジまで半分くらい雪の上をあるいたが今年は積雪0であった。

自宅3:00→6:20駒ヶ根IC→7:15松本IC→8:05沢渡駐車場8:15→8:40上高地9:00→9:48明神9:55→11:15徳沢11:30→12:30横尾
12:40→13:20槍見川原→13:30一の俣→13:40二の俣→14:10槍沢ロッジ


5月27日

今日の天気予報は下り坂であるが午前中はなんとか良さそうなので頑張って昼までに槍ヶ岳山荘まで登れるよう6:35出発、ババ平のテント場で
アイゼン装着、ストックをピッケルに変えいよいよ雪渓の登りに入った、この付近は雪解けも進み大きなクレパスができ水流の音も聞こえる。
      
大曲を過ぎたあたりで槍の肩から滑って来た人があり、上部の様子を聞くとガスで視界は無いがトレースははっきりしているので心配無いとのことだった、上高地温泉ホテルのA氏でぜひ帰りに入浴に寄って下さいと誘われた。
    
やっとグリーンバンドにたどり着くとガスも晴れ殺生ヒュッテと槍が見えた、ここまで来ればあと2時間くらいなので天候の崩れる前に登れそうだ。
    
肩に着いた時出迎えてくれた女性、見覚えがある、昨秋西穂・奥穂縦走の時一緒になった方で体に似合わず豪快な脚力の持ち主で今朝2:30に新穂高を
出て大喰尾根を登り8時に着いたとのこと、昨秋の縦走の早さに驚いたが相変わらずの馬力に脱帽。
小休止して展望がきくうちに頂上に登る、少し雪は付いているが新雪のためアイゼンは必要なかった、デジカメのセルフタイマーの使い方が解らなくなって
しまい腕を伸ばしての証拠写真、4回目の登頂。
    
 
    常念岳                  談話室                    あられ
3時頃から天候が崩れだし雪が舞いだした、そのうちあられに変わり雷が鳴り出し一発大きな音がして落雷があったがそれだけで
次第に回復夜半には星空となり、明日の好天は間違いなさそうだ。本日の宿泊者は3名、初めて本館個室となった。

 槍沢ロッジ6:35→7:15ババ平7:30→9:40グリーンバンド9:55→10:55殺生ヒュッテ横→11−50槍ヶ岳山荘

5月28日





日の出が4:30頃なので4:00に起きて撮影準備をする、昨日の豪快女史はすでに出発、今朝3時頃の物音が
そうだったらしい、外に出ると気温は氷点下7℃と風も強く顔面が痛い、太陽は今の時期穂先の向こう側に昇るため
頂上でないとご来光は望めない、30分ほど撮影したが体が冷え切ってしまい5時からの食事がなかなかのどを通らない。
下山は雪の締まったうちにと6:40出発、寒いためフリースを着て出発したが太陽が昇るにつれ雲一つない陽射しは強力で
手持ちの温度計は30℃、汗をかくはずだ、真冬から30分足らずで真夏の世界に変わった、日焼けするので長袖の
Tシャツ1枚になりそれでも汗をかきながら槍沢を下った。途中天候が良いため撮影に時間を取られ1時間程休憩が増えた。
    

    
                            山荘HPのライブカメラ

    槍見川原で見納め
              滑落しそうな斜面なのにこんなにゆるやか?
  
ババ平で汗になったシャツを着替えアイゼンを外す、土曜日なのでもう少し多くの人が登ってくるかと思ったが10名程しか出会わなかった。
残すは上高地までのほぼ平坦地となったがまだ10数キロある、徳沢で昼食を作る元気もなくなり、またコーヒーを沸かしパンで済ませそうそうに出発、
ニリンソウの群生地に近づくとカメラマンの姿が多い、それもほとんどが中高年の男女、写真愛好家の数の多いのにあらためて感心。(自分もその一人)
明神まで来ると土曜日でもありほとんどがハイカーに変わる、新緑の一番良い季節なので賑やかだ、河童橋付近は相変わらずの雑踏をかき分け
上高地温泉ホテルに向かう、A氏が呼び出して欲しいと言っていたが遠慮して先に温泉で汗を流し帰り際挨拶をして帰った。今回は二人とも足の畑に
豆を育てて実ってはぜてしまった。帰りは節約してバスで沢渡に戻り、夕食代にまわした。

    
       上高地の雑踏                日帰り入浴の上高地温泉ホテル        沢渡駐車場に戻る
 槍ヶ岳山荘6:40→7:40グリーンバンド→8:30ババ平9:00→11:00横尾11:10→12:00徳沢12:25→」13:10明神→上高地13:55
  →14:15上高地温泉ホテル(入浴)  15:25のバスに乗車沢渡16:00着
  帰路は高速道路で土岐より東海環状経由で帰り20:50自宅着    走行距離562km

 
上高地撮影トレッキング(単独)

3月7日 上高地の冬景色も3月になってしまい急遽天候が良さそうなので思い切ってでかけた、気負って3時に出発したがどうにも眠くなり
      恵那峡SAに着くと同時に仮眠、30分程眠って時間をロスしてしまった。
      これで眠気も覚め順調に走り松本ICで出て158号線を沢渡駐車場へ、タクシー乗りあわせで釜トンネルまで向かう。
      トンネルの中は以前地下水が凍りアイスバーンになっていたがトンネル工事で水脈が変わったのかほとんど凍結はなく
      アイゼンはいらない、トンネルを出てしばらく歩くと雲1つ無い青空に焼岳が見えてきた、今日は最高の天候である、
      大正池手前まで90%以上はアスファルトの上を歩く、しっかりと除雪がしてあるが大正池手前から除雪の道路は
      梓川右岸の治山工事用道路へ伸びて大正池方面は全く除雪がしてない、しかし、トレッカーが多いためルートは
      踏み固められ歩きやすい、大正池から田代池へトレースをたどりながらゆっくりと撮影しながら田代橋に出て
      除雪された治山工事用道路が明神池まで続いていると聞いたので足を伸ばすことにした、荷物をテント場に置いて
     行く予定が通り過ぎでしまい20k背負っての往復となってしまった、やはり足に堪えて、帰りは左岸の通常ルートで
     帰ろうと思ったがトレースはあるが雪が深くかんじきを履いての歩行は自信がなくなり来た除雪道路を引き返すことにした、
     やっと河童橋の旅館街に出て小梨平のテント場に着いたが疲れてテント設営がやっとで夕景撮影の気力はなかった。
     5時には夕食を済ませ12時間の長い夜を過ごす、冬山の一番辛いのがこの時間である、広い小梨平に他のテントは無く
     1人だけのようだ、林の中のため風の音がうるさく熟睡はできなかった。
  
 自宅3:00→7:00沢渡駐車場→タクシー→釜トンネル7:40→8:35大正池→田代池→13:05明神池14:10→15:25河童橋

        
           快晴の大正池         今朝は冷え込みが強く霧氷が見られた         焼岳
         
          田代池遊歩道      昨夏登った西穂登山口トレースがあった     ウェストンレリーフ
         
                                 明神池周辺の冬景色

3月8日 5時起床、テント内の片付けをし6時外を覗くと奥穂の頂上が明るくなっている、急ぎカメラを持って河童橋まででかける、
      1時間ほど撮影していると中年夫婦がもう到着した。 日の出とともにガスが出始め頂は覆われることが多くなり、天候は
      下り坂のようだが崩れるまでにはならないと思われる。 テントに戻りパンとコーヒーの簡単な朝食を済ませテントを撤収
     、撮影をしながらゆっくりと帰途についた、すでに河童橋近くでは土木工事が始まっておりびっくり、帝国ホテルまでは完全に
      除雪してあり田代橋方面に続いていたがバス道はここから全く除雪してなくトレースを歩くことになったが朝早いため雪は堅く
      かんじきは必要なかった。 
      再び大正池で撮影しているとカモがよってくる、登山者がパン等を与えるためで、「野生動物にエサを与えないで下さい」という
      看板は気にならないらしい。 釜トンネルまで戻るとバスの時間まで1時間近くあり、昨日貰ったタクシーの名刺で電話して
      駐車場まで戻った。
      まだ昼なので途中食事を済ませ以前からの懸案であった新田次郎の小説”槍ヶ岳開山”に出てくる播隆上人ゆかりの寺
     ”玄向寺”を訪ねることにした、道路地図には出ているが道がだいぶ変わっており探すのに苦労したがやっと見つけた、
      しかし寺は新しく建て替えられており歴史を感じる雰囲気はなく失望した、すぐに戻り松本ICから飯田IC、153号線経由で
      帰った。

                  小梨平8:30→9:50大正池10:25→11:20釜トンネル

        

   
  小梨平テント場積雪は6〜70cm     この時間はまだ雲は少ない      ひっそりとした河童橋
      
 
   
  今朝1番乗りの登山者                 夏は大賑わいのバスターミナル   
      
 
    
   カモがよってくる       新しい釜トンネル今春開通予定      播隆上人ゆかりの玄向寺