頑張れアーちゃん1章 好酸球増多症発症 本文へジャンプ
 
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9月1日
8月29日金曜日からアガサの具合が悪くなりました。嘔吐の回数が増えご飯も食べず水も飲まなくなりました。殆ど寝ている事が多くなりました。もう1日様子を見て病院に連れて行くことにしましたが、結局日曜日に病院に連れて行きました。
体重は4.46キロ。それほど落ちていません。先生と相談の上、皮下輸液と吐き気止めの注射を打つ事にしました。帰宅後、元気は出て来ましたが食べるようにはなりません。そして今日、2回目の皮下輸液。体重は昨日と変らずなので、夜中に少し食べる事が出来たようです。帰宅後、食欲はイマイチですが昨日よりさらに元気にはなってきました。
今回は嘔吐の回数が増える前、1日1回程度の毛玉を含んだ嘔吐がありました。先生からの助言により、定期的にラキサトーンを舐めさせる事にしました。これは毛玉による嘔吐の為胃が荒れての嘔吐である可能性もあるからです。アガサの病気は治療法、原因全て不明の為、不調に繋がる可能性は全て除去して行くしか方法がありません。その為のラキサトーンの使用です。
今回もステロイド使用は見送りました。ステロイドの効果がどの位の物かが、病院で一番気に掛かっている事のようです。ステロイド服用の時期を決めるのに先生方はかなり慎重です。

9月21日

アガサは元気です。前回の点滴の後、1週間に数回と定期的にラキサトーンを舐めさせています。アガサに薬を飲ませたり、ラキサトーンを舐めさせたりするのは結構大変です。ホームズと違い、動きが活発で早いアガサは一人では絶対に無理。家族の誰かがいる時に抱っこして貰い私が口に入れています。それも素早くしないと口から外れてしまったりします。でも、体調が悪い時には抵抗も少ない事を考えると、大変でも元気なときのほうが安心します。
アガサが病気になってから、アガサ自身も不安からか前に比べると家族のいる所に居る事が多くなりました。そして私たち家族も今までアガサがいなくても「また2階で寝てるんだね」と気にもしませんでしたが、最近は姿が見えないと「ご飯は食べた?吐いていない?」と気にしています。
アガサが病気になったのは辛い事ですが、私たち家族を頼ってくれている、それが感じられて辛いことばかりではないと思っています。ただ、少し甘やかしすぎかな?と思う時もあります。今まで家族が食事をしていても、ダイニングテーブルの上に乗るなんて事の無かったアガサが、大好きなお魚がおかずの時は、テーブルに乗りお座りして待っています。決して手を出したりはしませんが、ジーっとこちらを見て大人しく座っている姿を見ると、つい「少しだけ」と上げてしまいます。お行儀はとっても悪いのですが、甘くなってしまいます。
今までの周期からすると来週あたりにまた、悪い波が来そうです。


9月27日

昨日からアガサの周期が来てしまいました。一昨日は元気でご飯もよく食べ遊んでいたのですが、今回も急激に悪くなりました。昨日は夕方までに5~6回の嘔吐があり、夜になっても数回嘔吐がありました。嘔吐の回数が多い為か、吐く物は胃液だけ。それもピンク色になっていました。嘔吐の回数が多いので多分胃がやられているのでしょう。
今日、私は仕事があったので主人と娘に病院に連れて行くように頼みました。帰宅後、様子を聞くと病院で初めに体温を測るのですが、その時にお尻に入れた体温計に血液が付いていたそうです。実は昨日、娘が血痕が何箇所かあると言っていたのですが、多分こうすけあたりが何かで怪我をしたのだろうと思っていました。今日の病院での話を聞くと、どうやらアガサのようです。腸内で出血が起こっているのか、それとも他の場所からの出血か分かりません。明日、病院にもう一度連れて行くのでその時に聞いてこようと思っています。今日は血液検査も行いました。
アガサの闘病が5ヶ月になります。今回の不調で思ったのですが、アガサは猫缶を欲しがる時は不調の前兆のようです。今回も数日前から猫缶を欲しがっていました。開けて上げると二缶くらいぺロっと食べていました。

10月1日

アガサの調子が戻りません。
何時もなら点滴をした後1日か2日で食欲が戻り、嘔吐もなくなるのですが今回は少なくなったとは言え、嘔吐が日に4~5回とあります。食欲も戻らずやっと少し食べたドライフードも戻してしまいます。今日もう1度病院に行きました。最初の検温で体温計に付いた便を調べると潜血反応が出ました。見た目では血液は認められず、この出血は腸ではなく胃か十二指腸からの物と思われます。内臓上部で出血しても便の中に血液が混じるそうです。
嘔吐の為に胃が荒れて出血しているのか、好酸球の為の出血かは分かりません。先生と相談の結果、今日は胃壁を修復する為の注射と吐き気を止めるための注射をする事にしました。今までは吐き気をとめる為の注射はしていません。胃壁を修復する事により吐き気を止めようとしていたのですが、今回はそれが効きそうにも無いので腸のぜん動運動を促し、それによって吐き気を止めるそうです。ただこの注射はもし異物を飲み込んでいた場合はかえって悪い結果を起こしてしまうそうです。
今日の2本の注射によって改善が見られなければ、好酸球性胃炎の可能性が高くなり、ステロイドの投与となります。今日の状態を見て明日もう一度病院に行きます。状態が良くなった場合胃薬が出るそうです。
この様にアガサの状態は余り良いものではありませんが、本猫は割合と元気です。ただ、体重は0.3キロ近く落ちてしまい現在4.26キロ。

10月2日

昨日の注射が効いたのか今日は嘔吐がありません。ただ、余り食べません。最もこれには考えられる原因があるのです。昨日11時過ぎに帰ってきた主人と娘がおかずのアジの開きを食べていると、お魚大好きなアガサがダイニングテーブルに乗って来ました。食欲の無いアガサにこれなら食べるかもと2人でアジの開きを上げたのです。2人で上げたのですから結構な量です。それをぺろりと食べてしまったアガサ。我が家は食材を殆ど生協で購入しています。いくら塩分控えめとはいえ味は濃いはず。大好きなお魚を食べたアガサはドライフードや猫缶では物足りないようです。
本当は塩分の高い物は良くないのですが、食欲が出てくれるようにとどうしても甘くなってしまいます。今日の昼間娘がドライや猫缶を目の前に出しても食べなかったアガサですが、夜私が帰宅するとドライを食べだしました。このまま食欲が回復すると良いのですが。

10月3日

今朝一番で病院に行きました。アガサは相変わらず食餌の量が少ないです。病院で体重を計ると4.16キロ。また減ってしまいました。体温計に付いた便を調べるとやはり潜血反応が出てしまいました。体内の出血は収まっていないようです。先生の触診でお腹の中にガスが溜まっている事が分かりました。これは体内の出血による物と思われるそうです。
この先の治療をどうするか、先生と相談しました。はっきりと病名が分からない場合は今の治療を継続するのですが、アガサの場合は病名がはっきりしているので現在の治療を続ける事により、新たな症状が隠れてしまう可能性がある事でステロイドの投与を進められました。私もステロイドの投与でアガサの通院の負担が軽減するのならば、その方が良いと判断しました。今日はとりあえず今までと同じ胃の修復をする為と、腸を動かす為の注射をして貰い、明日からステロイドの投与を始める事になります。
 こんな状態にもかかわらず相変わらずアガサは先生も「本当に病気なの?」と言うくらい元気です。ただ体重の減少等により動きは緩慢になっています。

10月4日

今日も病院に行きました。昨日から少しづつ食欲が戻っていたのでもしかしたらと思っていましたが、体重が僅かですが増えていました。4.18キロです。たった20グラムですが少し上向きになってきたと思うと嬉しいです。ただこれも注射によって腸を動かしている為かも知れません。今日は初めてステロイド剤の注射をしました。今日の様子を見て明日また病院に行きその後は投薬となります。アガサは一生ステロイドを飲む事になりました。

10月5日

今日も通院です。昨日と同じステロイド剤の注射と胃壁保護の注射です。体重は昨日よりも増え4.32キロ。やはりステロイドの効果が出ているようです。ただ、便の鮮血反応はまだ出ています。1週間分のステロイドと胃薬の錠剤を貰いました。ステロイドは二日に1回2錠、胃薬は一日2回1錠です。
前回までは体重が増え、食欲が戻った事でホッとするのですが、今回はステロイド投与が始まった事で落ち込んでしまいます。確かにステロイドは投与の仕方を誤らなければ効果を発揮する薬ですし、ステロイドと言っても色々な種類があるのも知っています。先生からも長い仔だと10年以上服用している例もあるそうです。
私が不安なのはポワロの前例があるからです。難治性口内炎と言う病気で全抜歯したポワロは、前にかかっていた獣医さんで最初からステロイドの注射を打っていました。最初は1回注射をするとすぐに元気になり、半年位効いていたのが2~3ヶ月になり、1ヶ月になり最終的には二日続けて注射をしても効果の持続は1週間になってしまいました。そんな経験があるのでステロイドに関して拒絶反応が強いのです。
アガサの場合治療法も分からない病気で、今の所ステロイド投与しか方法がありません。幸いにも今の病院の先生方とは信頼関係が出来ていますし、ちょっとした疑問にも答えてくださるので、病院を信頼しこれからの治療を続けていこうと思っています

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