頑張れアーちゃん2章 脂肪肝・膵炎 本文へジャンプ
 
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ステロイドを投与しながら何とか現状維持をしていたアガサに異変が起こりました

2006年10月12日
昨日からアガサの様子が何かオカシイ。
今朝、娘その1が「アガサ、調子が悪いんじゃない?私がおきても逃げないよ」。
ハイ、アガサさん、元気な時は私と娘その1の足音が聞えただけで隠れてしまうんです。その後、部屋に入っても動く様子なし。夕方になってベットにいたアガサに触っても逃げない。なんとなーくだるそう。体を触ると熱があるみたい。嘔吐はないから何時もの症状じゃない。風邪でも引いたのかなぁ。実はアガサ、毎年他のみんなが受けているワクチン接種をしてないんです。持病があるからしない方がいいだろうとの先生の判断です。外に出る訳ではないし、他の猫たちがワクチン接種をしているからガードの役をしてくれる事もあります。
ただ、これは多分無いとは思うのだけれど、アガサの病気「好酸球増加症」は血液の病気なので何処に発症するか分りません。今の所、発症しているのは多分消化器系、それも胃の可能性大。腸ならば下痢や血便に症状が出てくるらしいのです。発症場所で一番怖いのが心臓。もしも、心臓に発症した場合は対処の方法が全くありません。 アガサは体に爆弾を抱えているようなものなんです。
今の状態を見るとそれはないとは思うけれど、明日も元気がないようならば病院行きになりそうです。

10月14日
体調が戻らないアガサを今朝病院に連れて行きました。触診はお腹が多少張っている程度で異常なし。体重は500グラム減ってました。その後、血液検査。
好酸球などの数値は時間が掛かるけれど、白血球数は20分ほどで出るのでそのまま待っていました。結果、白血球数が計測不能。
50000を超えていると言う事で、先生も慌てて白血球の中の何が高いのか、概算を見てみますと。白血球が正常値の4倍近い数値だと、もしも好酸球が高ければ投薬ではどうしようもなく、注射でステロイドを打たなくてはいけません。 それからまた20分余り待っていると大体の結果が出ました。今回は好酸球が高いのではなく好中球が高い。
と言う事はアレルギーではなく体のどこかで炎症が起きている。この場合はステロイドは使わず抗生物質でないと効かないそうです。血液検査の数値を見ると肝臓、腎臓は心配なさそう。血糖値も高いもののストレスで高くなる範囲です。先生が気にしたのがコレステロールと中性脂肪。数日、ご飯を食べていないにも拘らず数値が高い。 となると考えられるのは膵臓になります。
犬の場合、膵炎を起こすと嘔吐があったりして割と分かり易いらしいのですが、猫の場合は殆ど症状が無く、開腹して初めて分る事が多いそうです。とりあえず今日は栄養剤を入れた輸液と抗生物質の注射を2本打ちました。明日、今日の注射の様子と詳しい血液検査の結果を見て治療方針を考えるそうです。 ただの風邪だったら良いんだけどな。

10月15日
昨日の夜遅く、アガサは猫缶を舐めたり爪とぎをしたりと多少元気になってきました。今朝、朝一で病院へ。昨日はT先生だったけれど、途中で院長、副院長も様子を見に来てくれました。今日は副院長、一番信頼している先生で動物達にとっても優しい女医さん。少し食べだした事や元気が出てきたことを伝えたけれど、先生の顔は冴えない。
昨日、白血球数が数えられないほど多かったので、今日もう一度白血球の数だけを見ることになりました。結果は48000。下がったけれど正常値よりもまだかなり多い。猫の場合正常値は5500~19500と言われています。
昨日の輸液+栄養剤、抗生物質の注射が効いていることは確かなので、今日も輸液+栄養剤と注射1本。昨日の抗生物質の注射の2本のうち1本は48時間効くタイプなので、それは明日打てばいいとの事でした。
輸液をしながら先生に色々聞いてみました。
体のどこかで炎症が起こっているのは確実だけれど、それは風邪によるものではないだろうとの事。風邪で計測不可能なまでに白血球が増える事は無く、やはり血液検査の結果から考えられるのは膵炎、それとこれは考えたくないのですがFIP。
FIPは1歳未満の仔猫に発症するものだと思っていたのですが、稀に成猫でもあるそうで、特にドライタイプのものは症状が出にくいそうです。ただ、膵炎を起こして腹膜炎に移行したら、とてもこんな状態ではいられない筈で、もっと短期間の間に病状が悪化するそうです。いずれにしても風邪などの軽い病気ではなく重篤な病気が考えられるそうです。
でも、それにしても1回の抗生物質の注射で多少なりとも改善できた事や発熱や下痢などの他の症状が全く無いのが不思議だそうです。病院で出来る範囲の検査をする事も考えられるけれど、結局は原因不明ということになってしまうかもと言う事で、とりあえず他の検査はせず、注射と輸液のみに当分通院する事になりました。
アガサの持病の発症から3年半が経ち、病気自体に慣れがあったのですが、先生からアガサの場合は持病のためにどんな病気に掛かってもおかしくないと言われました。やっぱり病気を甘く見ちゃいけませんね。
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