ハトさん日記 本文へジャンプ
 



  このハト君、4月の終りに娘が見つけ1ヶ月間我が家に居候していました。
 4月のもうすぐゴールデンウィークという頃、バイトに行く途中に娘が駅の近くで猫に襲われた2匹のハトを見つけました。1匹は既に事切れていましたがこのはと君は背中はフライドチキン状態、尾羽は無い状態でしたがまだ生きていました。
 目が合ってしまった娘はほっておけず何時も行く動物病院に連れて行きました。本来ならその日に連れて帰らなければならない所、その後バイトがあった娘は病院にお願いして一晩預かってもらう事にしました。
 翌日娘と病院に引き取りに行くと思ったよりも元気な様子でしたが、先生の2~3日が勝負ですよとの言葉に大丈夫かな?と思いながら連れて帰りました。
鳥が猫に襲われて逃げられないというのはその時点で体力的に問題がある事が多いそうです。そのため一時的に元気になってもどこか体に異常があるため2~3日すると死んでしまう例が多いそうです。


しか~し、このハト君生命力が強かったようです。元気にエサを食べ1週間も経つと少しですが飛べるまで回復しました。
 我が家には猫が4匹いるので娘の勉強部屋に隔離。ところが、その部屋のイスを占領していたアガサが部屋に入れてもらえない事で何かおかしいと思いだし、執拗にふすまをこじ開けようとしだしました。その様子に他の3匹もなんかおかしい~。ある日ついにバレました。
 ところが強かったのはハト君の方・・・・。威嚇されたのは我が家の情けない猫軍団。トホホホホ・・・・・。
 2週間も経つとこのハト君、手乗りハトになっていました。特に助けた娘は大好きで、頭の上には乗るは、肩には乗るは、手を差し出すと乗ってくるは。でも、これじゃ野生に戻せない。
 一時ラディの隣にハト小屋を作ろうかとの話題まで出ましたが、やっぱり自然に戻そうとの結論で梅雨に入る前に戻せればといいなぁと。
 やがて尾羽も生えいよいよ放鳥のときが来ました。娘と二人近くの公園に行き籠から出し放したのですが・・・・・・。飛ばない。飛べないじゃなく飛ばない。めじろの後を追ってチョコチョコ歩くだけ。それならばと木の枝に止まらせたら今度は動かない。待てない私は娘を残し先に帰りました。30分後娘が帰ってきました、ハト君連れて(涙)
 翌日今度は娘がハト君を保護した近くの公園に行きました。ここならば仲間がいるからもしかしたら戻せるかもと。最初は、飛ばせてもすぐ娘の頭の上に戻ってきましたが、そのうち1羽のハトが近づいてきてそのハト君に誘われるように飛び始めました。やがて30羽近くの仲間がやってきましたが、嫌がらせを受ける事も無く無事仲間入りできました。
 自然に戻すのは馴れていただけに淋しさもありましたが、これが一番良かったと家族一同思っています。

 最後に野生の動物の場合動物病院の治療費は無料だそうです。うちはこのハト君入院費も治療費もゼロでした。