オリーブ山にある園ゲツセマネ(ゲッセマネ)で、イエスが苦悩するシーンです。
No.18 MIDI (4.0KB、1分38秒)
イエスは彼らと共にゲツセマネという園へ行き、弟子たちに言われた。
私が向こうに行って祈っている間、ここに座っていなさい。
そしてペテロと、ゼベダイの子二人(ヨハネとヤコブ)を連れて行き、悲しみ悩み始めた。
イエスは彼らに言われた。
私の心は憂いのあまり死にそうなほどだ。ここに留まって私と一緒に目を覚ましていなさい。
イエスの悲しみを受けて、テノール独唱が激情的に入ってきます。完全にレチタティーヴォとコラールを交互に歌う点が、合唱にコラールが乗っかるNo.1とは違いますね。心臓の速い鼓動を思わせる通奏低音が特徴です。
No.19 MIDI (16.4KB、1分59秒)
おお痛ましい!
悩める心がここで震えている!
御心はくずおれてゆき、御顔は青ざめてゆく!
こうした苦しみの原因は何なのですか?
裁き主が彼を裁きの前に引き出す。慰めもなく、助ける者もいない。
ああ! 私の罪があなたを打ったのです。
彼はあらゆる地獄の責め苦に遭い、他人の略奪を償わされる定めなのだ。
私が、ああ主イエスよ、招いたことをあなたが耐えておられるのです。
ああ、私の救いよ、私の愛、
あなたの憂いとおののきを和らげ担い助けることが出来れば、私は喜んでここに留まりたいものを!
今度はイエスが「起きてなさい」と言ったことへの応答です。もしくは、この後の弟子たちの行動に対する皮肉なのかも。
No.20 MIDI (32.2KB、4分57秒)
私はイエスのもとで目覚めていよう。
そうすれば私たちの罪は眠りにつく。
彼の魂の苦しみは私の死を償い、彼の悲しみは私を喜びで満たす。
だから彼の尊い受難はまことに苦いが、それでも甘いものなのだ。