神奈川県小田原市
神奈川県西部の箱根口に小田原城下がある。小田原厚木道路、西湘バイパスで
箱根、伊豆ドライブに通過する町であり、正月の大学箱根駅伝でもお馴染だ。
戦国時代の小田原は関東に覇権を握った北条氏の大城下町であり、その頃は
全国でも屈指の賑わいだったようだ。越後の上杉謙信、甲斐の武田信玄に攻め
られても落城しなかった名城も、天正18年(1590)に豊臣秀吉20数万の軍勢の
前に降伏した。小田原城は北条一族とともに日本史に名を留めている。
北条早雲、秀吉、伊達政宗の本で小田原城を知り、高校一年の時に初めて天守
閣に登ったときは感動したな。一夜城(秀吉の築城した石垣山城)の方面を眺め
ながら戦国ロマンに浸っていた。
江戸時代の小田原藩は、徳川譜代大名の大久保家11万石の城下町になった。関東
の城は幕府のお膝元ということもあり、土塁で築かれた貧弱なものが多いが、小田原
は箱根の守り口であり東海道の要衝であるため城郭は非常に立派だ。江戸時代にも
地震のために天守閣が崩壊したらしく、現在の天守閣はコンクリートの復元天守だ。
小田原城の天守を眺めていると、世代的に小泉今日子の「あんみつ姫」を思い出して
しまう・・・・・。
秀吉の小田原攻めのおりには、軍船
が押し寄せた海岸方面。
夏の相模湾はどこまでも青かった。
小田原征伐の激戦地
小田原名物は蒲鉾、ういろう、提灯。
小田原のういろうは痰きりの丸薬で、
箱根越えで口が渇いたり息が切れた
時に効果があったらしい。
提灯も道中携帯用の小型提灯だ。
小田原は箱根越えへの準備地点で
あり、そのための品が名産品になった。