奥州白河城を訪ねる

福島県白河市

久しぶりに天気のいい休日になった。先日の雪が残る風景を眺めながら福島の
白河城へドライブ。
 JR白河駅の辺りはすでに城跡で、すぐ裏手に石垣と3層の天守閣が眺められる。
天守閣は小規模だがバランスのとれた美しい造りで、堅牢な高い石垣の上にある
ため、非常に立派な姿だ。平成になってから木造つくりで忠実に復元された。
 白河は古来から奥州への要衝であるため、城郭も石垣も強固な構えで、寛政の
改革で有名な松平定信をはじめ譜代の名門が城主になっている。奥州の伊達家
(仙台藩)、上杉家(米沢藩)などの有力外様大名に対し、会津藩(会津若松)、庄内
藩(鶴岡)とともに睨みをきかせた。そんな地理的関係、白河城の使命があったため
に慶応4年(1868)の戊辰戦争では西軍(長州、薩摩、土佐)と奥州列藩同盟軍
(会津、仙台)との間で、白河城の攻防戦は最大の激戦地となった。

東北地方では、鶴ケ城(会津若松)なみ
の堅牢な石垣。日本の城の石垣はほれ
ぼれするほど美しい。

澄み切った青い空に、白壁と黒板張り
のコントラストがとても美しかった。
木造で忠実に復元されている天守閣
は鉄筋では表現できない温かみと重厚
な雰囲気が醸しだされていた。

白河城でも、これから城門など益々の復元工事が進むようで、次に訪れるのが
楽しみだ。桜の木が多いので、満開の頃に散策してみたいな。


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