太田金山を散策

群馬県太田市

群馬県太田市は、県東部の工業都市だ。利根川を挟んで埼玉県と隣接し
大光院(呑竜さま)の門前町としても有名で、富士重工(中島飛行機)発祥
の地だ。
 町のシンボルは金山で、大光院と富士重工の間の山道で山の中腹まで
車で登れる。最近、金山にあった戦国時代の山城が調査され遺跡公園に
なっているらしく、思わず散策してみた。
 駐車場から本丸頂上への遊歩道が整備されているが、あまりにも見事に
山城遺構が復元されているので驚いてしまった。戦国期の城館としての
石垣、城門遺構、貯水池、物見櫓など全国でも稀な遺跡に整備されていた。
歴史的な背景を知らなくても、太田市街、赤城、榛名、浅間山と眺望もよく
素晴らしい散策コースだ。

金山城の歴史は古く、土地の名門豪族であった新田氏が平安時代末ぐらい
から砦を建築し、室町時代は新田義貞の末裔である岩松氏、そして戦国期
には横瀬氏、由良氏と城主が代わった。1574年に越後の上杉謙信によって
落城し金山城の歴史は終焉した。

まるで時代劇ドラマのロケ現場の
ようだ。

復元、物見櫓。

本丸へと向かう見事な石垣。

山城は籠城に備え、飲料水の確保
が重要とされた。巨大な貯水池。

山頂には、鎌倉幕府を滅ぼした新田
義貞を祭った新田神社。

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