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 わたしの活動 PART.U (平成14年度)

スクールアシスタントとして

スクールアシスタントとは…
 各学校のニーズによってスクールアシスタントが非常勤講師として学校に勤務しています。国の緊急雇用対策制度の枠で市の職員として採用されています。緊急雇用対策制度ということで1年のみの契約期間で継続はないという厳しい条件です。私は心の教室相談員として勤務していた同じ中学校で同等の職務内容を継続するという契約でスクールアシスタントとして勤務することになりました。

〔心の教室の運営〕〔家庭教育学級講演〕

 

心の教室の運営
 心の教室をどのように運営しているのか紹介したいと思います。

 実は、先生方から「ただの遊び場になっている」とか「一部の生徒のたまり場になっている」など批判的な意見がありました。そこで、心の教室とはどのような目的で運営されているのかを明らかにしていかなければならないと考えたのです。やっていることを見ていてもらえれば理解してもらえると思っていたのですが、どちらかというと心の教室の存在は学校にとってあまりありがたくない存在のようだということにも気がついてきたのです。一部のスクールカウンセラーの方々が実施している「自由来室活動」を参考に取り組んでいます。

心の教室とは‥

生徒たちのためにある部屋
開かれた場 すべての生徒に対して、誰でもいつでも気軽に訪れることの出来る場
新たな人間関係を学ぶ場
居場所 すべての生徒に対して、不安な気持ちを受け止める場
学校に通い続けるために力をつける場
相談の場 問題のある生徒及び保護者に対して、自らが問題に主体的に取り組む場

心の教室での対応は‥

⇒ カウンセリングを応用した援助的な働きかけ
 (行動を手がかりにして内面に問いかける)

【目的】 今ある生徒たちをそのまま受け入れ、守られて、安心していられる場を
提供し、共有する。

出来るだけ介入しないでそばで見ている。
行動を直接的に指示するのではなく、言葉やコミュニケーションを使って介入し、影響を与える。
【言葉掛けの例】暖かく指摘する
休み時間があと5分になったところで
 「あと5分で授業だよ。きりがついたら片付けようね。」…状況を伝える
ソファーで寝転んでいる生徒に
 「疲れてるのかな。どうしたの?」…感情をくみとる
ぬいぐるみを投げて遊ぶ生徒に
 「ぬいぐるみはかわいがってもらいたいなぁ。」…気持ちを伝える
大きな声ではしゃぐ生徒に
 「大きな声だね。びっくりしたよ。」…状況+気持ちを伝える
問題は解決しなくても気持ちを整理していけるように、どんなことでも丁寧にきちんと話を聴く。
教師とは違う視点から生徒達の指導、援助について考える。
生徒自らの力で事態をよりよい方向に変化させていくため、子どもたちが自分たちで学び成長するチャンスを保証する
相手を傷つけずに自分自身を的確に表現できるようにサポートする。

参考図書:
「スクールカウンセラー」その理論と展望 村山正治・山本和郎編 ミネルヴァ書房
カウンセリング・テクニックを生かした「新しい生徒指導のコツ」 諸冨祥彦編著 学研

家庭教育学級講演 「思春期の子どもとの接し方」

 

6月13日(木)の15:10〜17:00に1年生の保護者を対象とした、家庭教育学級で講演をしました。前半は講義、後半は構成的グループエンカウンターを行ないました。

 

思春期とは‥

 小学5年生の11、2才くらいから14、5才の中学校3年生頃までで、体はどんどん成長するが、精神的にはなかなか追いつかないので混乱しやすくなる時期。

【思春期特有の揺れ動く気持】

親から自立したいのだけれど、まだ親に依存したい気持ちもある、そんな自分にいらだってしまう
自分はどうありたいかを考え、自分らしさという個人であることを求めながらも、仲間と同じでありたい、受け入れられたい欲求の中で孤立してしまうのが怖い
子供に非行や不登校や問題行動が現れるたら、ひとりで何とかしようとはしないで助けを求める。
「しかること」は「しつける」こと

【しつけの基準】

家族での約束事、ルール(我家の法律みたいなもの)
命や健康に関すること(タバコ、お酒、薬物など)

【しかり方】

1. 深呼吸をしましょう。
2. 子どもを尊重する気持ちを持ってに落ち着いて、穏やかに何故そのようなことをしたのか子どもの言い分を聞くことから始めましょう。
3. 親としての気持ちや言い分を結論だけではなくて、理由もつけてはっきりと伝えましょう。
4. 最終結論は子ども自身に自分で決定してもらいましょう。
大切なのは、子ども自らが考えて、選ぶこと、そして、失敗もして、成功もして、そんな体験を繰り返しすこと。

  

心のふれあう会話とは‥

 お互いの正直な気持ちを伝え合うこと

1. 甘やかすのではなくて甘えたいと思っている気持ちを理解すること。
2. 愚痴や不満をこぼすときには「そうか、そうか」と耳を傾けて、話しをしっかりと心で聴いて、子どもの気持を大切にしましょう。
3. 話しを聴いたその気持ちをを出来るだけ言葉で伝えてみましょう。
【方法】  「I message(アイメッセージ)」 わたしメッセージ
→自分を主語にどう思っているのか、何を感じているのかを率直に伝える話し方です。
4. 今のままの、ありのままの子どもを認めてあげましょう。
5. 「自分だったらこうするけど、あなたはどう?」「私はこう思うけど、あなたはどう?」など必ず子どもの意見を聴くつもりがあることを伝えながら話しを進めてみましょう。
6. あなたの体験談や失敗談やなども話してあげましょう。
あなた自身の生き方も大切に
妻や母親としての役割ではない、個人としての「あなた」を社会の関わりに求めながら生きがいを探していって欲しい。
自分のあるがままを受け入れられなければ、子どものあるがままも受け止めきれないもの。
構成的グループエンカウンター

バースディチェーン

種類 感受性の促進
ねらい 保護者同士の横のつながりを深めるとともに円滑な話し合いを
展開するため,ジェスチャーを使ってコミュニケーションを図る。
内容 全員で大きな輪になって並ぶ。リーダーを基準にして1月1日から
12月31日まで誕生日順に並び直す。
その際しゃべってはいけない。リーダーの隣から誕生日を聞いていく。

自慢のわが子

種類 自己理解・他者理解
ねらい 長所に目を向けることで,子どもを肯定的に見られるようになる。
その結果,子どもを子どもを褒めることなどが増え,子どもの
自己受容が促進される。
内容 2人組になり,1人が自分の子どものよいところを語り,もう1人
が話を聞く。役割を交代する。隣のペアと一緒になり,1人ずつ
順番に自分のパートナーの子どものよいところを他の2人に紹介する。

わたしの活動 PART.Vへつづく

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