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わたしの活動 PART.X (平成17年度)
子どもと親の相談員として

子どもと親の相談員とは…

 今年度は静岡県の「心のふるさと推進事業」の「子どもと親の相談員」として浜松市内の小学校に配属されました。「子どもと親の相談員」は小学校の心の教室相談員のようなものらしいです。以下に「子どもと親の相談員」活用調査研究委託事業の目的及び調査研究内容を紹介したいと思います。
目 的
 小学校の不登校については、早期の段階での対応が効果的であること、中学校で不登校が大幅に増加することから、小・中連携を推進するなどの配慮が重要であるため、小学校に「子どもと親の相談員」を配置し、不登校などの早期発見・早期対応や未然防止に関する調査研究を市町村教育委員会に委託する。
調査研究の実施について
  1. 「子どもと親の相談員」の選考
    • 委託を受けた市町村教育委員会は、教職経験者や青少年団体指導者など地域の人材から、本調査研究の趣旨を理解し、積極的に取り組む意欲ある者を「子どもと親の相談員」として選考する。
    • 委託を受けた市町村教育委員会は、「子どもと親の相談員」として選考しようとするものに対して、本調査の趣旨、職務の内容について説明し、理解を得ることにより、本事業の円滑な実施を確保するものとする。
  2. 「子どもと親の相談員」の勤務条件
    「子どもと親の相談員」の勤務条件は、概ね週3日、1回あたり半日程度を基本とするが、地域の実情に応じた勤務形態とする。
  3. 「子どもと親の相談員」の職務
    「子どもと親の相談員」は校長の指揮監督下に、概ね以下の職務を行なう
    • 児童の話し相手・悩み相談
    • 家庭・地域と学校の連携の支援
    • 幼・小・中連携、関係機関、児童福祉施設等との連携の支援
    • その他の学校の教育相談活動の支援
  4. 調査研究の内容
    調査研究においては、各校の実情に応じて、以下の点について「子どもと親の相談員」の効果等係る実践的な調査研究を行なう。
    • 不登校や問題行動等への早期段階での対応の在り方
    • 小・中学校間の教育相談体制の接続の改善の在り方
    • 児童虐待への学校の対応の在り方
  5. 調査研究校における適切な位置づけ
    調査研究においては、「子どもと親の相談員」を生徒指導に関する構内組織等に位置付け、その効果的な活用を図るものとする。
  6. 「子どもと親の相談員」活用調査研究事業連絡会について
    静岡県教育委員会に、本事業の円滑な実施を図るため、「子どもと親の相談員」活用調査研究事業連絡会を設置し、小学校における教育相談体制のあり方等について、情報交換、研究・協議・成果の取りまとめ及び成果の普及等に取り組む。

私の活動

一日の流れ
9:10 出勤
  • 事務処理やスケジュールの確認などをします。
9:20〜12:20 児童支援
  • 支援の必要な児童のクラスで個々に支援をしたり、様子の観察などをします。授業での様子は記録をとっておきます。
保護者面談
  • 予約の保護者とのカウンセリング
担当教師との打ち合わせ及び情報交換
  • 支援の必要を感じる児童についての情報交換や指導の仕方、接し方について話し合います。
12:20〜12:50 給食
12:50〜13:30 ボランティアルーム
  • お昼休みにボランティアルームへやってくる子どもたちと過ごします。
12:40 帰宅
  • 事務処理や報告ノートを記入して帰ります。
担当した研修
6月29日  生徒指導委員会 演題「話の聴き方・伝え方」
8月22日  夏季校内研修 演題「軽度発達障害の子どもの理解と対応」

今のところ…

 今配属されている小学校では、今のところ登校しぶりの児童や不登校の児童がいません。そこで主に私は通常学級に在籍する軽度発達障害の子どもたちの支援をしています。
 この小学校は情緒と知的の2つの養護学級及び言葉の教室があります。また、軽度発達障害に関われる知識や経験豊かな教師が複数います。小学校ですがスクールカウンセラーも月に2日ほど来校します。そして、週に2日、半日ですが「子どもと親の相談員」の私が居るのですからかなり恵まれていると思います。他の地域の保護者が特別支援教育の様子を見学に来られることもしばしばです。
 中学校から小学校に環境が変わって、はじめは不安もありましたが…理解ある校長と教師の方々に支えられ、教えられてやっています。今までの数年間でこんなに居心地のいい学校は初めてです。 まだまだ何が出来るのか模索状態ではありますが、どんな子どもたちも安心して楽しく学校生活が送れるための支援をしたいとがんばっています。

今年の感想

 無事終わりました…が…せっかく上手く行っていたところだったので残念です。子どもたちや保護者ともやっとなじんできて、先生たちとも親しくなれたところでした。限られた時間の中で、決して充分とは言えませんでしたが、学校の組織の中で位置づけられて相談員が出来たことは本当に良かったと思います。
 相談員の制度は学校現場では必要とされている割には事業として不安定です。毎年のように対象となる学校や担当する人などが変わったりで次に活かしていくことが難しくなっています。心の教室相談員の時もそうでしたが、制度としてしっかりと位置付けて取り組んでもらえたらと心から思います。

わたしの活動 PART.Y(平成18年度)へつづく

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