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Oちゃんの
はじめてのHP作成(更新)奮闘日記

2006年

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9月18日 今日も奈良

3連休の旅、最終日。今日も6時半起き、8時にホテルをチェックアウトして名古屋から近鉄特急でふたたび奈良へ。九州を抜け日本海を台風が北上中で予報はお昼頃まで雨。折畳み傘を買って傘を差しての寺院めぐりも覚悟していましたが、実際は朝ぱらっと降っただけで青空が広がりました。3日間連続の雨予報がすべて外れ、という恵まれよう。これまで「天気には恵まれなかった人生(苦笑)」でしたが、この3連休は、ある意味神がかり的でした!

BBSで「京都へ行く」というプランを発表しましたが、初日はほとんど時間が取れなかったので、京都はまたの機会にして、もう1日奈良観光に決定。といっても今日は奈良公園方面へは行かず、法隆寺、薬師寺、唐招提寺と奈良周辺の世界遺産をまわる旅となりました。もっと回りたかったが、時間がなさすぎ。今度は時間を作ってマイナーなお寺も訪れたい!
   
12:22 法隆寺

初日に近鉄の駅で手に入れた伊勢・志摩の観光ガイドを見て賢島に行くプランも5%くらい浮上(笑)しましたが、結局奈良に落ち着きました。伊勢志摩は今度よく調べて訪れたいと思います。

八木、田原本、王寺と電車を乗り継いで昼前に斑鳩の法隆寺着。最初は西院と呼ばれるエリア、世界最古の木造建築の金堂(写真右)と五重塔。

屋根の角度が美しいといいますが、それより圧巻なのは、現在まで残されてきた当時の建築技術。

当時の人々は「1300年先(現在)も残される」と思って建築したのだろうか?当時から優れた建築技術があったと思うと、素晴らしいですね。
   
12:58 夢殿に隠された法隆寺の謎

平成10年に造られた大宝蔵殿には、仏教の影響を強く受けたという飛鳥時代の国宝、重要文化財がギッシリ。

微笑みをうかべる8頭身の百済観音像、推古天皇が所持していた玉虫厨子など、飛鳥時代を代表する有名な美術品を見学。

聖徳太子が建設したという法隆寺。飛鳥の都から、なぜ離れた斑鳩の地に法隆寺を建築したのか?

夢殿にある「救世(くぜ)観音像」はなぜ千年以上も封印され、秘仏とされてきたのか?(現在は春・秋に限定で公開)

創設年も正確な記録が残されていない、という法隆寺は謎が多いことでも有名です。
   
14:39 薬師寺

JR法隆寺駅から奈良駅へ移動、バスで薬師寺にやってきました。

天武天皇が皇后(持統天皇)の病気平癒を祈願して発願され、平城遷都された718年に藤原京から現在の場所(西の京)に移築されたとか。

写真は730年に建てられた東塔で、当時から風雪に耐えて残った三重塔。当時からこの場所を一切動かず、1300年もの間、移り変わる世の中をどのように見守ってきたのでしょうか?

西塔や金堂などは、昭和40年以降に再建されたのでまだ新しく、朱色が濃く残されている中で、風化して自然に黒くなった色が時代を物語り、独特の重みを感じさせてくれました。
   
15:14 奈良のお寺にないもの

朱塗りの金堂(写真)、西塔や回廊が最近再建されて、昔の豪華な様子が再現されました。

参拝者が集められ、お坊さんのお話を聞くと、「お墓がない」のが奈良にあるお寺の特徴で、お寺とは「過去・現在・未来」を知る現在の「学校」のような存在であったそうです。

最後は「写経」の宣伝みたいで終わりましたが、気持ちをこめて書き写した写経が永久保存されるとあって、中には説明が終わったと同時に財布を取り出し飛びつく参拝者も。

しかし2,000円は高すぎ。信仰心があればお金を度外視してやってみたくなりますが、まだ修行中の身(笑)なので・・・。

金堂には黒光りした薬師如来像を中心に日光菩薩、月光菩薩で有名な薬師三尊像が。百済観音像とは違って豊かな肉付き、台座にあるブドウ唐草模様などから、中国やインド、中央アジアの影響を受けたことを物語っていました。
   
15:29 唐招提寺

薬師寺を出て、徒歩で唐招提寺にやってきました。唐から来日したお坊さん鑑真和上が759年に創建したお寺。

平成21年まで金堂は修理中で、お堂をスッポリ覆うような巨大なプレハブに囲まれて、見ることはできませんでした。さすが世界遺産、修理の規模もハンパではないです!

一部はガラス張りで、足場で固められた柱だけは見ることができました。休日なので工事もお休みで静まりかえっていましたが・・・。

平城宮の遺構という講堂には、弥勒(みろく)仏坐像が静かに安置されていました。ここで鑑真が講義を行なったとされています。

御影堂には、天平時代の肖像では傑作とされる「鑑真和上像」がありますが、今日は非公開。公開するのは、鑑真の命日に近い6月の数日間のみ!

どこも期間限定が多くて困りますなぁ・・・(苦笑)。
   
16:10 非日常の風景

山の斜面に作られ、起伏があって、奥のほうは、緑がたくさんの風景が広がっていました。このような緑多い風景も唐招提寺の特徴だったか?

山の上にある鑑真和上御廟(ごびょう)に続く道。さすがにここまで上がってくる人も少なく、日陰で暑さをしのぎながら、荷物を降ろしてじっくり風景を味わいました。

名古屋の新幹線が20時すぎ、ということは、そろそろ奈良の滞在時間も終了間際。奈良の寺院巡りもこれで終了。

最初の東大寺を除いては、さほど混雑もなく、人の邪魔がなく拝観できたのはよかった。

それに何より天候に恵まれました!雨の3日間も覚悟していたので、天も味方してくれたみたいです。

西の京駅から近鉄電車に乗り込み。奈良のお土産を買いたかったが、西の京駅付近に商店はなく断念。
   
17:02 帰りも近鉄特急

他にも室生寺や長谷寺など、山奥にある緑いっぱいの(マイナーな)お寺にも寄りたかったが、時間&不便の都合で今回は断念。

まだまだ修行が足りない(笑)ので、きちんと修行(予習)してから、、ふたたび訪れることにします。それに今度は大阪泊で・・・。

八木駅からは、ちょうどすぐ来た名古屋行きの特急にギリで間に合いました!4度目で初めて(伊勢中川)乗り換えなしの特急。これで今回、奈良とはお別れ。

これだけ長時間、特急に乗ったこともなかったので、今回は「特急電車の旅」としても思い出に残りました。

乗り換えの八木駅で買ったおいしい惣菜パンとベーグルを食べながら、車窓を楽しむ。早めに乗ることで、外も明るく車窓もバッチリ楽しめるのはOK。車窓は次第に夕焼けへと変化します。
   
17:53 夕焼けの車窓

電車は奈良の山を抜けて、伊勢中川に接近したあたりから夕焼けも本番。山に沈む夕陽と刻々と変化する空の様子を、窓から食い入るように見ていました。

思わずデッキに出て撮った1枚。低い雲と高い雲が交差、夕焼けなら東京でも見ることができますが、普段は仕事に追われて見上げることもなかった空。

何か損をした気分ですが、今日でだいぶ取り返した気がしました。

すでに周囲も暗くなった19時前に名古屋駅着。片道1,580円の特急料金でしたが、普段は味わえない、つかの間の贅沢気分に浸れたので十分満足!

4,000円だった近鉄全線フリーパスと合わせれば、名古屋−奈良間が片道2,580円換算。元は十分取れました!

それにしても、時代やスケールの大きさを感じさせる建物、美術品を見学して、1人の人間(一生)の小ささを感じました!
   
19:30 最後にきしめん

19時に名古屋に着いて、新幹線まではあと1時間ほど。名古屋駅内で、気休め?の「ざるきしめん」で軽く夕食。

お腹いっぱいに食べて電車内で調子悪くなってもいけないので、これくらいでちょうど。しかし四国の「UDON」を考えれば、550円はどう考えても高すぎ。

お土産をあれこれ買っていたら、すぐに新幹線の時間!最後は駆け足でホームに上がってきました。

帰りの席はいわゆる「1番前」で、足は伸ばせず、揺れも大きい最悪の席!どうやら扉前後の席は落ち着かないので、予約の最後に埋まる席のようで・・・。

それでも氷結を飲んで、ウトウトしたり本を読んだりして、無事22時過ぎに東京駅着。

名古屋でセッティングしてくれたTAKAさん、そして何より、夕食をご馳走になったK長夫妻!旅先では大変お世話になりました〜!



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