〜その11〜


その11 Gの唄 〜新ちゃんはGが好き!〜

新ちゃんはGが大好きです。それでできちゃった歌が「Gの唄」。先日の東京のコンサートでも歌っていました。
Gのコード表を見てください。→ギターのコード表
第5弦と第6弦を鳴らさないようにすれば、第1弦第3フレットの1箇所を押さえるだけでGのコードになります。
さらに新ちゃんには裏技があって、普通の人であれば使わない親指で、第6弦を押さえちゃうこともあるのです。
つまり、ハンディを持っている新ちゃんにとっては、Gはとても使いやすいコードなのです。

Emも便利なコードです。これは第4弦と第5弦の第2フレットを押さえるだけで作れるコードです。第4弦と第5弦を鳴らさなければオープンのままでもEmになります。
だから新ちゃんはEmも好きなはずです。

でも実際に新ちゃんが歌う時のキーは、Gのこともありますが、Aでもよく歌っています。新ちゃんが持っているブルース・ハープはGとAです。コンサートの途中でブルース・ハープを替えたりしてるでしょ。あの時はキーを替えてるのです。
(コンサートのときにブルース・ハープのキーを間違えたことがあったね・笑)
ギターの方にはカポを使います。カポというのは第1弦から第6弦までを押さえてしまう道具です。カポで第2フレットを押さえてしまうとキーが一音上がります。
こうやって新ちゃんは「Gの唄」をGの演奏方法のままAで歌うこともできるのです。




KIYO:いよいよ最終回になるのですね naokoさん、ていねいなご回答をありがとうございます。よく理解できました。「その11」も理解できていますよ。そういえばshinちゃんが自分の部屋でギターで弾き分け(通常とオープンGの感じの違いを両方で弾いてくれた)してくれたのですが、shinちゃんと横の平行線上に座ったので指使いなどは見えていないのです。今思えば残念です。
ところで、ギターって不思議なのですが誰がEBGDAEなどを考えたのでしょうね。その並びがいろんなコードの指使いに便利だったのでしょうかね。そう考えるといろんな楽器も不思議です。

NAOKO:いよいよ次が最終回ですよ KIYOさん、しっかりついてきてくれてありがとう。
ギターは古典的にはコードよりもメロディーを奏でる楽器だったと思います。
フレットの上を指を走らせて弾いたのですね。
新ちゃんの「逃げながらつかみたい夢」や「ラングレー」「さすらいの破片」などで聞かせてくれるギターのメロディーもとても素敵ですよね。
ギターだけでなく、音楽ってとっても不思議だと思います。
私はそのことをこの講座の中で一番言いたかったのかもしれません。
人間が音の高さを聞き分けられる耳を持って、しかも身体でリズムを感じることができて、それを気持ちいいと感じる脳を持ったことに感謝します。しかもそれが世界中に共通している。
音はね、耳だけではなく、身体でも感じられるんだよ。振動だからね。
ある映画の中で、耳の聞こえない子どもたちのために、音を身体で感じられるような客席を作って、コンサートをやる場面がありましたよ。歌いながら手話で歌詞を伝えていました。
音やリズムで人とコミュニケートすること、それが音楽です。