ANTHORIZED RACEWEAR CENTRE

Yahoo! JAPAN
Top Page-お問い合わせ
MASERATI History Vol,3124
MASERATI 450S 1956
1957年に入り、マセラティのオーナー「アドルフォ・オルシ」は大きな決断をします。
ロードカー部門の不振を打開するするために
レース活動から撤退し、ロードカーの開発・販売に専念することにしたのです。
そしてその時に事実上、マセラティワークス最後のモデルとして送り出されたのが
今回、ご紹介する450Sです。

マセラティとしては久々のV8エンジンを搭載するなど
レーシングカーを製作し続けたマセラティ兄弟のアイデンティティーが盛り込まれた
非常に高いポテンシャルを兼ね備えたモデルでしたが
デビューして間もなく、ワークス活動が中止されたこともあってか
実際には2勝を挙げるに留まりました。

しかし、この4500ccのV8エンジンは
様々な改良を続けながら、なんと1990年代後半のビドルボ時代まで
ベースエンジンとして生き延びることになるのです。
っということは、実際問題、新世代マセラティとして送り出された3200GTが
デビューするまで、いわばギブリやクワトロポルテくらいまでは
実はこの450Sのエンジンが載かってた!っということになるんでしょうか!。
ちょうど、デ・トマゾ期からビドルボくらいまでは
その信頼性の低さが揶揄されていましたが
逆に考えれば、純粋なレーシングエンジンが搭載されていたことも考えれば
そのピーキーな性格もある意味、納得出来るのかも知れませんね!。

そうそう、デ・トマゾと言えば
長きに渡って、そして自分が経営権を掌握した後も
ロードカーにこの450Sのエンジンを使い続けたのも
このマセラティ黄金期にドライバーとして、当時を知っていた
アレッサンドロ・デ・トマゾの
レーシングカーコンストラクターとしてのマセラティのアイデンティティーを
長きに渡って、維持し続けたかった意思だったのかも知れません。

また肝心のロードカー部門はというと、いよいよ本腰を入れ始め??
同年のジュネーヴショーに1台のGTカーを送り出します。
言うまでも無く、これが後々までマセラティ史上??
最高傑作とされる「3500GT」ですね。
実はそれまでも直列6気筒エンジンを搭載し、ボディーもピニンファリーナが仕立てた
「A6」というロードカーがあったのですが
イマイチ、パッとせずセールスには繋がらなかったのですが
この「3500GT」は文字通り大ヒットを記録したんですね!

ちなみにこのモデルは通常のクーペモデルのほかにも
スパイダーモデルも存在し、いくつかのいわゆるカロッツェリアにより仕立てられた
ボディーが存在しました。
実際、私もいくつかの仕様の3500GTを見たことがありますが
カロッツェリアの違いによるボディーワークの差は非常に大きく
どうも私には全く違う車のようにも見えましたが・・・・・。
もっとも、この頃のフェラーリなども同じことが言えますがね!

また、デビューから2年を経て、上の450SのV8エンジンをデチューンした??エンジンを搭載した
5000GTとなるモデルが登場します。
しかし、残念ながらコチラはイマイチ売れず
僅か数十台が製作されただけで、打ち切られました。

Back PageNext Page
MASERATI 450Sの主要諸元
シリンダー数&排気量 4477cc V型8気筒
馬力 460PS/7000rpm
当サイトに掲載されている文章・写真等の複製・使用を黙ってやれば分かりません。
The total or partial reproduction of text, photographs and illustrations is not permitted in any form
Copyright 2001 All right reservrd.produced by SHINTANIYA