レーザ技術
レーザ技術とその安全性
レーザ光安全の基本概念
IEC60825
JIS C 6802
レーザのクラス分け

 

IEC60825
 レーザの安全規格は、まず1973年に米国で作られ(ANSI Z136.1)、1984年に国際規格であるIEC60825が制定されました。その後、1997年と2001年に大きな改訂がありました。1997年制定の1.1版においては、レーザ以外に(大出力の)LEDも対象に加えられました。2001年制定の1.2版では、従来のクラス分けをさらに細分化して、主に光ファイバー通信の安全規格を緩和する方向に動いています。
 なお、日本のJISは基本的にはIEC規格の翻訳版ですが、医用レーザがJISでは対象に含まれない、等のわずかな差異があります。また手続きの都合上、JISはIECより少し遅れて発行されます。たとえば現行の2005年1月制定のJIS C 6802はIECの1.2版(2001年版)に対応したものであり、3年以上の遅れが生じました。
文書番号 内容 版数 発行年
IEC60825-1 クラス分け、要求事項、ユーザへの指針 1.2 2001/8
IEC60825-2 光ファイバー通信システムの安全 3.0 2004/6
IEC60825-3 レーザショーへのガイダンス 1.0 1995/12
IEC60825-4 レーザの保護 1.2 2003/10
IEC60825-5 製造業者のチェックリスト 2.0 2003/6
IEC60825-6 光源を有する製品の安全 1.0 1999/7
IEC60825-7 赤外線放射機器の安全 1.0 2000/6
IEC60825-8 医用レーザの安全ガイドライン 1.0 1999/11
IEC60825-9 非コヒーレント光源の最大許容露光量 1.0 1999/10
IEC60825-10 60825-1の応用ガイダンスと説明 1.0 2002/2
IEC60825-12 情報伝達用自由空間伝播光通信システムの安全性 1.0 2005/1
IEC60825-14 ユーザへの指針 1.0 2004/2

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